UQ mobileがVoLTE対応SIM発売.注意点&mineoとのプラン比較

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au系の格安SIM「UQ mobile」を提供するUQコミュニケーションズが、UQ mobileでVoLTE対応のSIMを取り扱うことを発表しました。

このページでは、au系格安SIMでau VoLTE対応端末を利用する際の注意点とUQ mobileとmineoのVoLTE対応SIMプランの比較をしています。


VoLTEとは?

VoLTEは「Voice over LTE」の略で、「ボルテ」と読みます。VoLTEは、通話時にLTEの回線を使いパケット通信で音声データをやりとりします。

VoLTE非対応の端末の場合、通話は3G回線を利用し回線交換方式でやりとりします。LTE回線を使った通話であるVoLTEが3G回線を使った通話に勝る点は、通話品質が高いことと遅延が少ないこと、通話中でもLTEの高速通信でデータ通信が可能なことです。
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VoLTE非対応端末では通話する際に強制的に3G回線に切り替わり、通話終了後に再度LTE通信に切り替わります。通話中は3Gによるデータ通信しかできません。
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このように、VoLTEはユーザーにとってメリットが多いサービスです。


UQ mobileのVoLTE対応とプランについて

UQ mobileに先立って、同じau系のmineoがVoLTE対応SIMを11月17日に発売することが決まっています。

UQ mobileもVoLTE対応のSIMを同じ日に発売することで、au系の格安SIM 2社が同時にVoLTEサービスを開始することとなりました。

先ほど触れたとおり、VoLTEはそのサービス自体にもメリットはありますが、au系の格安SIMであるmineoとUQ mobileがVoLTEに対応することで他にも大きなメリットがあります。

それは、VoLTEに対応したauの最新スマホが利用できるようになることです。

docomoのVoLTE対応スマホは、格安SIMがVoLTEに対応していなくても通信することができるのに対し、auのVoLTE対応スマホはVoLTE専用のSIMでのみ利用することができます。

つまり、これまでVoLTE対応SIMを提供していなかったmineoとUQ mobileのSIMでは、auが販売しているVoLTE対応スマホを利用することができませんでした。これはユーザーにとっては大きなデメリットで、UQ mobileやmineoのSIMでauが取り扱う端末を使うにはVoLTEに対応していない古い端末を選ぶ必要があります。

今回、UQ mobileとmineoがVoLTE対応SIMの提供を始めることで、auユーザーは現在使っているVoLTE対応スマホをそのまま格安SIMで使うことができるようになります。選べる端末の幅が広がるのでおおきなメリットですね。.





UQ mobileのVoLTE対応SIMをau VoLTE端末で使うにはSIMロックが必要

上記の通り、UQ mobile(mineo)のVoLTE対応SIMの発売はメリットが非常に大きいですが、注意点もあります。それは、auのVoLTE端末をSIMロックする必要があることです。

UQ mobileやmineoのVoLTE対応SIMはau VoLTE SIMと互換性がないため、これらのSIMをau VoLTE対応端末に挿してもSIMロックがかかってしまい利用できません。

そのため、au VoLTE対応端末はSIMロックを解除しなければいけません。

さらに、auの端末のSIMロックを解除するには購入から180日以上経過していないと手続きできない点にも注意が必要です。

auのVoLTE対応端末のSIMロック解除は、WEBで解除する場合は無料で、店頭で解除する場合は3,000円かかります。できるだけWEBで済ませたほうが経済的ですね。

なお、au VoLTE対応端末の中にはSIMロック解除に非対応のものもあります。SIMロック解除可能な端末一覧は以下より確認できます。
SIMロック解除が可能なau携帯電話などの実装周波数帯一覧 | auお客さまサポート

または、WEBで確認することもできます。
SIMロック解除の可否判定ページにログインする | auお客さまサポート

WEBで確認したほうが、そのままSIMロックの解除の手続きもできるので手間が省けます。


また、UQ mobileやmineoのSIMで実際にVoLTEサービスも含めて動作するかどうかは各社の動作確認を待った方が無難です。

各社のVoLTE SIM対応端末は、以下より確認できます。

UQ mobile
動作確認端末一覧 | SIM | mobile製品 | 格安スマホ・格安SIMのUQ mobile

mineo
動作確認端末一覧 | mineo(マイネオ)

UQ mobileはarrows M02とGALASY S Edge SCV31で動作が確認できています。

mineoは、11月19日以降に順次更新していくとのことです。





UQ mobileとmineoのVoLTE対応SIMプランを比較

最後に、UQ mobileとmineoのVoLTE対応SIMプランを比較します。

データ通信SIM
 UQ mobilemineo
500MB-700円
1GB-800円
3GB980円900円
5GB-1,580円
無制限1,980円
※最大受信速度500kbps
-
SMS無料
(申し込み不要)
無料
(申し込み必要)

音声通話SIM
 UQ mobilemineo
500MB-1,310円
1GB-1,410円
3GB1,680円1,510円
5GB-2,190円
無制限2,680円
※最大受信速度500kbps
-

VoLTE対応SIMのプランは、通常のVoLTE非対応SIMのプランと同じです。

プラン数と月額料金で比較すると、mineoの方が選択肢も多く安いという状況です。UQ mobileには、最大受信速度が500kbpsに制限されるものの1,980円で無制限のプランもありますが、3日間で3GB以上通信すると速度制限が発動するので実質無制限では無い点には注意が必要です。


UQ mobileとmineoのVoLTE対応SIMまとめ

上記のとおり、UQ mobileとmineoのVoLTE対応SIMには注意点もありますが、UQ mobileとmineoでVoLTE対応SIMの取り扱いが始まることでauユーザーはこれまでよりも大元のauから格安SIMに乗り換えしやすくなり、また毎月のコストを安く抑えることができるようになります。

au系の格安SIMのメリットとして、docomo系の格安SIMと比べて通信速度が速い、データ通信SIMでSMSをつけた場合docomo系の格安SIMが120円~150円の追加料金がかかるのに対しUQ mobileやmineoは無料で利用できるなどが挙げられます。
格安SIMカード MVNO docomo系比較・おすすめランキング【8月29日】
今後は、arrows M02のようにau VoLTE対応の端末もSIMフリーでも増えてくる可能性もあるので、音声通話機能つきだけでなくデータ通信専用の格安SIMを検討している人もUQ mobileとmineoを選択肢に入れてみるとよさそうですね。

UQ mobile公式サイト
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