通信の最適化とは?
まず、通信の最適化について触れておきます。通信の最適化とは、通信事業者が通信速度などの品質を維持するためにアプリや画像、動画などのファイルサイズを圧縮することです。ファイルサイズを圧縮する具体的な例としては、画像や動画の画質を劣化させたり画像などに含まれるExif情報などのメタデータを削除するといったものです。さらにアプリでも同様に圧縮処理がなされることがあり、その結果アプリが正常に動作しないといった不具合につながる場合もあります。
通信の最適化で問題なのは、非可逆圧縮のためファイル閲覧時などに圧縮前の状態に戻すことができない点です。高画質で撮影した写真や動画をインターネット経由で送ったものの、受け取った相手が見ると画質が劣化したら残念ですよね。
また、Exif情報は個人情報の関係で消す人も多いとは思いますが、逆にその写真を撮影した日時などを記録しておきたい場合はそのまま残すこともあるかと思います。Exif情報は一度削除してしまうと、元のファイルが無い限りは確認することができません。
上記の例にあるような通信の最適化は、docomoやau、Softbankの大手3キャリアでも実施されていて、データの圧縮によって速度は維持しながらより多くのユーザーを受け入れることができています。
通信の最適化は格安SIMでも実施されていることがあり、その中にBIGLOBE SIMも含まれます。
なお、通信の最適化が適用されない条件は以下の通りです。
・HTTPS通信時の画像やメールの添付ファイル
・一部の画像ファイルや動画ファイル
・ファイルのアップロード
BIGLOBES SIMの場合は通信の最適化を無効化することも可能です。以下に通信の無効化方法を解説します。
BIGLOBE SIMで通信の最適化を無効化する方法
BIGLOBE SIMで通信の最適化を無効化するには、BIGLOBE SIMのアクセスポイント(APN)を編集します。通信の最適化を解除するBIGLOBE SIMのAPNは以下の通りです。
APN
biglobe.jp
ID(ユーザー名)
user@aporg
パスワード
0000
認証方式
CHAPまたはPAP
PDP Type
IP
通信の最適化が適用されるBIGLOBE SIM標準のAPNは、ID(ユーザー名)が「user」なので、ここをuser@aporgに書き換えるだけで通信の最適化を解除できます。
通信の最適化をすることで通信速度の改善が見込めますが、大切なファイルなどを元の状態に戻せないのは痛いです。
通信の最適化によってファイルが劣化するのを避けたい場合は、上記のAPNに変更しておきましょう。
BIGLOBE SIMで通信の最適化を無効化する方法は以上です。
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