ARC(Android Runtime for Chrome)は、Chrome OS上でAndroidアプリを動作させるための仮想マシン(VM)です。
ARCは6月のGoogle I/O 2014で発表され、9月には限られたEvernote、Vine、Duolingo、Sight Wordsと4つのアプリだけですがAndroidアプリをChrome OS上で利用できるようになりました。
これまでは限られた開発者しか利用できなかったARCが公開されたことで、Androidアプリの開発者はChrome OS向けにアプリを移植できることができるようになりました。
Androidアプリはタッチ操作が前提のUIのものがほとんどなので、アプリ開発者はマウスやキーボードを利用することを前提としたUIに最適化することでChromebookなどでも使いやすくする必要があります。
また、Chrome OSではGoogle Playサービスも利用できないので、アプリによってはほぼ使えない場合もあるはずです。
なお、先日発表されたASUS Chromebook Flipはディスプレイのタッチ操作に対応しています。ASUS Chromebook Flipなら、AndroidアプリのUIそのままでもタッチ操作で違和感なく使えるかもしれません。
ARCがすべての開発者に向けて解放されてAndroid OSとChrome OSの壁が一気に無くなったことで、PCでもAndroidアプリを利用するのが当たり前の時代が近いうちに来るかもしれませんね。
2015/4/3追記
Googleは、Chromeブラウザが使えるOSでAndroidアプリを起動して使えるChrome拡張機能「ARC Welder」をリリースしました。詳しくはGoogle、ほぼ全てのAndroidアプリをChromeで使えるように変換できるARC Welderを公開。Chrome OSやWindows、MacなどChromeブラウザが使えるOSでAndroidアプリを利用可能に。を参照してください。
また、ARC Welderを活用してWindowsでAndroidアプリを起動して使ってみました。使い方などの詳細はARC Welderを活用してWindows OSでAndroidアプリを起動して使う方法。を参照してください。
source:Slash Gear