Android(アンドロイド)とiPhoneを比較して分かる両者の違い。

 これからスマートフォンの購入を考えている人で、「AndroidとiPhoneって何が違うの?」と疑問に思うことがあるかもしれません。

 また、AndroidとiPhoneの違いが分からずに、どちらを購入するか迷っている人もいると思います。

 ということで今回は、AndroidとiPhoneの比較をしてみます。


 今後AndroidもiPhoneもそれぞれバージョンアップを重ねていくことで状況は変わってくると考えられますが、現状(2011年7月29日現在)のAndroidとiPhoneの違いとそれぞれの優位な点を記しておきます。

AndroidがiPhoneに勝っている点

①PCに接続しなくてもアプリをインストールできる
 Androidは、iPhoneと違いマーケットからアプリを直接Androidにダウンロード・インストールできます。
これはPCを持っていない、もしくはPCとの接続がめんどくさいと感じる人(私もそうです)にはかなり魅力です。
 いちいちPCとつながなくてもアプリをインストールできる=いつでもどこでもアプリをインストールできるということです。
この手軽さは、一度味わうとなかなかやめられず、iPhoneのアプリを入れるのがめんどくさくなります。

②ライブ壁紙が使える
 iPhoneも静止画を壁紙に設定できますが、Androidはライブ壁紙(動く壁紙)を設定する事ができます。
 ホーム画面をにぎやかにカスタマイズしたい人にはAndroidがおすすめです。

③ウィジェットが使える
 iPhoneはホーム画面がアプリ一覧となっているため、すぐに目的のアプリを起動させることができますが、逆にアプリ一覧以外は何もホームには配置できません。
 それに対して、Androidはアプリ一覧は専用のアイコンをタップすると表示され、ホーム画面には色々なショートカットやウィジェットを配置できます。
例えば3日間分の天気予報であったり、ちょっとしたメモであったり。
 ウィジェットはAndroidマーケットにたくさんあるので、自分の使いやすいホーム画面を作ることができるのは大きなメリットだと感じています。

④ホーム画面をカスタマイズできる(純正以外のホームアプリがある)
 ②と③で、ライブ壁紙やウィジェットをおくことでホーム画面を便利に使えることを書きましたが、Androidはホームアプリ自体を変更することができます。
 iPhoneはホームの種類は1つしかありません。それに対してAndroidは、標準のホームよりもカスタマイズできる、より自分に合ったホームを選ぶことができます。
 着せ替えのテーマがたくさんあるホームアプリや、そのホームだけで使える便利なウィジェットが使えるホームアプリなど、たくさんの便利なホームアプリがあります。
 自分の使い方に合ったホームアプリを選ぶと、よりAndroid携帯が使いやすくなりますよ。

⑤タスクキラーが優秀
 iPhoneのタスク(アプリ)を終了させるためには、ユーザー自身がいちいち1つずつ手動で終了させてあげる必要があります。
 最近のiPhoneのアプリはサイズが大きいものが多いので、1つのアプリをするためにその他に起動しているアプリを1つずつ手動で消していくわけですが、これが結構めんどくさいです。
 それに対してAndoidのタスクは、ある一定のメモリー残量になったら自動で終了していく仕組みになっているので、いちいちメモリーの残量を気にせずに使う事ができます。
 実際にiPhoneとAndroid両方を使ってみれば分かりますが、タスクキラーについてはAndroidはよくできていると感じます。

⑥IME(文字を入力するキーボード)を選べる
 iPhoneは最初からある標準のIMEしか基本的には使えません。atokがiPhone用で登場はしましたが、標準のIMEと置き換えるのではなく、atokで入力した文章をコピーして他のアプリに渡すという仕組みなので、一手間作業が増えます。
 Androidは、標準のIMEのほかにもatokやsimeji、open wnnなどたくさんのIMEを入れ替えることができます。
 私がおすすめするのは、変換の精度が一番高いatokです。atokを使い始めたら、他のIMEは今のところ使う気になれなくなるぐらい使いやすいです。

⑦有料アプリでも購入後15分以内であれば返品・返金できる
 iPhoneで購入したアプリは、返品は基本的にはできません(間違って購入した場合には返品できるようです)。
 Androidは、15分以内であれば返品・返金できます。返品できるのは1つのアプリにつき1回だけです。2回目は即時課金となります。
 気になるアプリがあれば、とりあえず買ってみて気に入らなければすぐに返品できます。
 ユーザーに優しいサービスでありがたいですね。

⑧Androidマーケットにアプリを掲載するのに審査がないので、便利な(裏ワザ的な)アプリがたくさんある
 AppstoreのアプリはAppleが審査して、合格したアプリだけがiPhoneにインストールできます。
 Androidマーケットのアプリは審査なしで登録されるので、例えばテザリング非対応の機種でテザリングができるようになるアプリなど、便利で裏技的なアプリを手に入れることができます。
 この点もAndroidを使っていてワクワクする理由の1つだと感じています。

⑨Flashに対応
 最近Flashを埋め込んだサイトが多いですが、iPhoneはFlashに対応していません。
 AndroidはFlashに対応しているので、Flashが埋め込まれたサイトを普通に見ることができます。
 AndroidがFlashに対応している点は、かなり大きな優位点だと個人的に思います。
 
⑩SDカードが使える
 iPhoneはSDカードスロット(SDカードを挿入する部分)がないので、SDカードを使うことができません。
 AndroidはSDカードを使うことができるので、いくらでもデータを増やすことができます。

⑪多くのメーカーが参入しているので、自分好みの携帯を選ぶことができる。
 iPhoneはAppleからしか発売されません。それに対して、Androidは様々なメーカーがAndroidを搭載した携帯を発売しているので、種類は豊富です。
 デザインや機能など、自分が好きな、または自分の使い方に合った携帯を選んで購入できます。

⑫キャリアを選べる(ドコモが使える)
 現状、iPhoneは日本ではソフトバンクからしか購入できません。ソフトバンクは正直電波の入りが悪いです。ドコモやauが入る場所でも、ソフトバンクだけが入らないといったことはよくあることです。
 Androidはドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアすべてにラインナップされています。自分が今使っているキャリアのままでAndroidが使えることは家族割引や継続利用期間のメリットなどを考えても結構重要だと思います。

iPhoneがAndroidに勝っている点

①ホームボタン1つとタッチパネルだけで全ての操作が完了する簡単さ
 Androidの携帯は、ほとんどの機種にホームボタン・戻るボタン・メニューボタンの最低3つのボタンがついています。
 それに対してiPhoneはホームボタン1つだけです。これはホームボタン以外の操作は全てタッチパネルで済むことを意味しますが、実際にiPhoneを触ると直感的に使いやすいと感じます。
 余計なボタンがない分操作はシンプルで使いやすいです。

②電池の持ちが良い
 私が感じた事なので必ずしもそうとは言い切れないのですが、電池の持ちはiPhoneの方がいいと感じています。スマートフォンはインターネットやマップなど、パケットをたくさん使うアプリが多いので電池の持ちはとても重要です。

③アプリへのウィルス混入などを気にする必要がなく安心
 Androidマーケットに公開されているアプリは、基本的に審査はありません。これは、悪意を持った人がアプリにウィルスなどを混入してマーケットに公開できる可能性があることを意味しています。
 そして実際に、個人情報を抜き取るアプリが公開されていたこともあります。
 Googleもそういった悪意のあるアプリを発見次第削除していますが、全てのアプリを網羅できているかといえば疑問です。
 なのでAndroid携帯にアプリをインストールする際は、自分自身で判断していく必要があります。
 iPhoneのアプリはAppleの審査に合格したアプリのみ掲載されているので、ウィルスを気にする必要もなく安心です。

④アプリを含めたコンテンツがiPhoneに最適化されている。
 Androidはメーカー毎に液晶の大きさから解像度、CPUを含めたハード面がバラバラなので、アプリやコンテンツを全てのAndroid携帯に対応させることが難しいです。
 iPhoneの端末はappleからしか提供されていません。つまりオンリーワンなので、アプリやそれ以外のコンテンツもiPhoneに最適化されていればきちんと使えます。
 
⑤解像度が高いので画面がきれい
 Android携帯で現状もっとも高い解像度なのがqHD(960×540)です。
 対してiPhone4の解像度は960×640となっています。解像度の数字は多ければ多いほど画面がきめ細かく自然に見えるのですが、iPhone4は本当に液晶がきめ細かくてきれいですよね。
 この点は現状のAndroid携帯にはない、iPhoneの大きな強みだと思います。


以上がAndroidとiPhoneのそれぞれの勝っている所です。

この記事をまとめながら私が感じたことは、

「iPhoneは元の状態のままでも使いやすい。その分自由度が低い。安心・安全。」
「androidはカスタムしていけばいくほど自分にとって使いやすくなる。自由度が高い。その分ある程度自己責任で使っていく必要がある。」

ということでした。

あまりカスタムしなくても使える状態で携帯を使いたいならばiPhoneが、自分流にたくさんカスタムして自分だけの携帯を作り上げたいのであればAndroidがおすすめです。

AndroidとiPhone、どちらを購入しようか迷っている方の参考になれば幸いです。

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