Mate30 Proの購入を検討している場合は参考にしてみてください。
目次
- Mate30 Proのスペック
- Mate30 Proの対応周波数(バンド)について
- Mate30 Proの特徴・メリット
- サイドのベゼルがないHorizon Displayを採用。無駄を省いたデザインで大画面ながらコンパクト
- Emerald Greenカラーの背面は下部がマット仕上げで指紋が目立ちにくい。滑りにくくなる効果もあり
- メインカメラは超ハイスペックな4眼カメラで明るく撮れて望遠や接写も優秀
- インカメラは3200万画素カメラ+3D深度カメラ搭載でボケを効かせた自撮り写真が撮れる
- 【作例あり】動画撮影性能が大幅に向上。ウルトラスローモーションの動画も撮影できる
- OSはAndroid 10ベースのEMUI 10
- ダークモード搭載で暗い場所でも目に優しくストレスなく使える
- スマートジェスチャーコントロール搭載でディスプレイに触れずにスクロールやスクリーンショットが撮れる
- AI自動回転機能搭載で使用者の目の向きに合わせて画面の向きも自動で切り替わる
- スマート回転機能により端末の向きが変わっても使用者の目の向きに合わせて画面が固定される
- 届いたメッセージが表示された状態で自分以外の人が見ようとすると非表示にできる
- マルチスクリーンコラボレーションによりMate30 Proの画面をパソコンに映し出し、SMSテキストの送信やスマホとPC間でファイルやテキストをやり取りできる
- HUAWEIのスタイラスペンM-Penに対応
- SoCには超高性能なKirin 990(Kirin 990 5G)を搭載。Kirin 990 5GはMate30 Pro 5Gに搭載で5G通信に対応
- VoLTE・DSDV対応。Mate30 Pro 5Gは5Gと4Gの同時待ち受けが可能
- RAMは大容量8GB
- ROM(ストレージ)も大容量の256GB
- 指紋認証は前面で。センサーはディスプレイ埋め込み式
- 3D深度カメラによる顔認証に対応
- 受話用のスピーカーはディスプレイに内蔵
- ボリュームは側面をダブルタップして指で上下になぞって調整
- バッテリーは大容量の4500mAh
- USB Type-CはUSB 3.1 Gen 1をサポート
- 最大40Wの急速充電に対応
- ワイヤレスでも最大27Wで急速充電できる
- Mate30 Proのバッテリーから電力を供給してワイヤレス充電対応の端末を充電できるリバースチャージに対応
- IP68防水・防塵対応
- ケースが同梱されている
- Mate30 Proの注意点・デメリット
- ブートローダーのアンロックは不可
- Mate30 Proの発売日
- Mate30 Proの価格
- Mate30 Proを日本から購入できるショップ
- Mate30 Proがおすすめな人
- Mate30 Proまとめ
Mate30 Proのスペック
Mate30 Proのスペックは以下の通りです。Huawei Mate 30 Pro | |
---|---|
OS | EMUI 10 (Android 10ベース) ※Google Play StoreやYouTube、MapsなどGoogleサービスは無し |
ディスプレイ | 6.53インチ OLED 2400×1176 18.5:9 FHD+ 409 ppi Horizon Display Corning Gorilla Glass 6 |
CPU | 【Mate 30 Pro】 Kirin 990 Cortex-A76 2.86GHz×2 + Cortex-A76 2.09GHz×2 + Cortex-A55 1.86GHz×4 8コア 【Mate 30 Pro 5G】 Kirin 990 5G Cortex-A76 2.86GHz×2 + Cortex-A76 2.36GHz×2 + Cortex-A55 1.95GHz×4 8コア |
GPU | Mali-G76 16コア |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB(Mate 30 Pro 4Gのみ) / 256GB / 512GB(Mate 30 Pro 5Gのみ) |
microSD | × ※Huawei独自規格のメモリカード「NMカード」を使えば最大256GBまで拡張可能 |
背面カメラ (4眼) | 4000万画素(センサーサイズ1/1.7インチ 27mm広角レンズ SuperSensing Camera f/1.6 PDAF OIS) + 800万画素(センサーサイズ1/4インチ 80mm望遠レンズ f/2.4 PDAF OIS 3倍光学ズーム) + 4000万画素(センサーサイズ1/1.54インチ 18mm超広角レンズ Cine Camera f/1.8 PDAF) + 3D深度カメラ デュアルLED デュアルトーンフラッシュ / パノラマ / HDR 【動画性能】 2160p(30/60fps) 1080p(30/60/120fps) 1080p(960fps) 720p(7680fps) |
前面カメラ (2眼) | 3200万画素(f/2.0) + 3D深度カメラ 【動画性能】 1080p(30fps) |
バッテリー | 4500mAh |
急速充電 | ○ 急速充電 最大40W |
ワイヤレス充電 | ○ ワイヤレス充電(Qi) 最大27W |
対応周波数 (バンド) | 【SIM1】 LTE(FDD-LTE) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 3(1800MHz) 4(1700MHz) 5(850MHz) 6(800MHz) 7(2600MHz) 8(900MHz) 9(1700MHz) 12(700MHz) 17(700MHz) 18(800MHz) 19(800MHz) 20(800MHz) 26(800MHz) 28(700MHz) 32(1500MHz) LTE(TDD-LTE) 34(2000MHz) 38(2600MHz) 39(1900MHz) 40(2300MHz) 41(2500MHz) 3G(W-CDMA) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 4(1700MHz) 5(850MHz) 6(800MHz) 8(900MHz) 19(800MHz) 3G(TD-SCDMA) 34(2100MHz) 39(1900MHz) 2G(GSM) 850MHz 900MHz 1800MHz 1900MHz 【SIM2】 LTE(FDD-LTE) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 3(1800MHz) 4(1700MHz) 5(850MHz) 6(800MHz) 7(2600MHz) 8(900MHz) 9(1700MHz) 12(700MHz) 17(700MHz) 18(800MHz) 19(800MHz) 20(800MHz) 26(800MHz) 28(700MHz) LTE(TDD-LTE) 34(2000MHz) 38(2600MHz) 39(1900MHz) 40(2300MHz) 41(2500MHz) 3G(W-CDMA) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 4(1700MHz) 5(850MHz) 6(800MHz) 8(900MHz) 19(800MHz) 2G(GSM) 850MHz 900MHz 1800MHz 1900MHz |
ドコモプラチナバンド (Band19) | ○ |
FOMAプラスエリア (Band6/19) | ○ |
ソフトバンクプラチナバンド (Band8/28) | ○ |
auプラチナバンド (Band18/26) | ○ |
au VoLTE | ? |
SIMサイズ | nanoSIM×2 |
3G+4G(4G+4G)の デュアルスタンバイ | ○ 4G+4G(DSDV)対応 |
技適 | ? |
サイズ | 高さ:158.1 幅:73.1 厚さ:8.8mm |
重さ | 198グラム |
テザリング | ? |
防水・防塵 | ○ IP68 |
ワンセグ | × |
おサイフケータイ | × |
NFC | ○ |
位置情報 | AGPS BeiDou GALILEO(E1 + E5a デュアルバンド) GLONASS GPS(L1 + L5 デュアルバンド) QZSS (L1 + L5 デュアルバンド) |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac(wave2) (2.4GHz/5GHz) |
Bluetooth | 5.0 【対応規格】 BLE/SBC/AAC/aptX/aptX HD/LDAC/HWA |
イヤホンジャック | × USB Type-Cのポートに挿せば有線でもイヤホンを利用可能 |
加速度センサー | ○ |
ジャイロスコープ | ○ |
近接センサー | ○ |
環境光センサー | ○ |
指紋認証センサー | ○ |
顔認証 | ○ |
コンパス | ○ |
その他センサー | ジェスチャーセンサー 重力センサー 赤外線センサー ホールセンサー 気圧計 色温度センサー |
ポート | USB Type-C USB 3.1 Gen 1対応 |
カラー | Black Cosmic Purple Emerald Green Space Silver Vegan Leather Forest Green Vegan Leather Orange |
同梱品 | ・本体 ・充電器 ・USB Type-Cケーブル(USB 2.0) ・USB Type-Cイヤホン ・保護ケース ・SIMピン ・クイックスタートガイド ・保証カード |
価格 | Mate 30 Pro:1,099ユーロ(約131,000円) Mate 30 Pro 5G:1,199ユーロ(約143,000円) |
Mate30 Proの対応周波数(バンド)について
まずは、Mate30 Proの日本国内における対応周波数(バンド)についてまとめます。ドコモのFOMAプラスエリアやLTEプラチナバンドに対応
Mate30 Proは、ドコモが利用している多くのバンドに対応しています。特に、ドコモのSIMでVoLTEではない通常の3G通話を山間部を含む広いエリアで利用する際に必要なBand6とBand19(FOMAプラスエリア)に完全対応しているのがポイントです。
またLTE通信についても、山間部など広いエリアで通信するために必要なBand19(LTEプラチナバンド)に対応しています。
Mate30 Proは、ドコモやドコモ系の格安SIMを挿した場合でも、ドコモのスマホと変わらないエリアで通話・通信とも可能です。
ソフトバンク(ワイモバイル)でも広いエリアで使える
Mate30 Proは、ソフトバンクやワイモバイルのSIMとも相性は良いです。3Gに関しては、ソフトバンク・ワイモバイルが主に使っているバンド1とバンド8に対応しています。
LTEに関しても、ソフトバンクやワイモバイルのSIMを挿して広いエリアで通信するために必要なLTEプラチナバンドのBand8とBand28に対応しているので、広いエリアで通信が可能です。
Mate30 Proはソフトバンク・ワイモバイルで購入できる端末と変わらないエリアで通話・通信できます。
auはLTEプラチナバンド対応だが使えるかどうかは実際に試してみないとわからない
Mate30 ProとauのSIMの組み合わせでは注意点があります。auの4G LTEエリアに関しては、Mate30 ProはauのLTEプラチナバンドであるBand18や26にも対応しているため、理論上は広いエリアでLTE通信が可能です。
またMate30 ProはVoLTEにも対応しているので、こちらも理論上ではauのVoLTE SIMでも広いエリアでVoLTE通話ができるはずです。
ただ、auのSIMに関しては端末がauのバンドやVoLTEに対応していても電波を掴まなかったりVoLTEによる通話ができないこともあるので、Mate30 Proについても実際にau VoLTE SIMを挿して試してみるまでは分かりません。
Mate30 Proの特徴・メリット
Mate30 Proの特徴やメリットについてまとめます。サイドのベゼルがないHorizon Displayを採用。無駄を省いたデザインで大画面ながらコンパクト
Mate30 Proを見てまず気づくのが、サイドのベゼル(額縁)がないことです。HUAWEIは、このサイドベゼルなしのデザインをHorizon Displayという名称で紹介しました。
iPhone 11 Pro Maxのサイドベゼルが4.5mmに対し、Mate30 Proのベゼルは0mmと紹介されています。
iPhone 11 Pro MaxやGalaxy Note 10+と側面のディスプレイのカーブを比べてもMate30 Proが88°と最もカーブしていて、ディスプレイをより広く使うことができます。
ディスプレイにはOLEDが採用されていてサイズは6.53インチ、アスペクト比は18.4:9です。
Mate30 ProはiPhone 11 Pro Maxよりもディスプレイサイズは大きいですが、Horizon Displayのベゼルなしの効果で横幅は4mm以上狭くなっていて手に持った時のフィット感も良さそうですね。
サイド以外のベゼルについては上部はMate30 Proが0.2mm細く、下部はiPhone 11 Pro Maxの方が0.3mm細くなっています。
Mate30 Proはディスプレイ上部のノッチ(切り欠き)の小ささも特徴で、iPhone 11 Pro Maxに比べて8mm近く短いです。
この小さいノッチの中にはカメラやセンサーが盛り沢山で、セルフィーカメラと3D深度カメラ、環境光センサーと近接センサー、そしてジェスチャーセンサーが搭載されています。
Mate30 Proはサイドはベゼルなし、上下もごくわずかなベゼルのみでサイズを極限までコンパクトにしつつデザイン的にマイナスに捉えられやすいノッチも小さくし、その中に多くのセンサーを埋め込んでいて、外観から妥協なくかなり作り込まれているのが分かります。
Emerald Greenカラーの背面は下部がマット仕上げで指紋が目立ちにくい。滑りにくくなる効果もあり
Mate30 Proのカラーは6色ですが、特にEmerald Greenは背面の仕上げが手が込んでいるのも特徴です。Mate30 Proを握る動作で手に触れることが多い下部はマットな仕上げで、指紋が目立ちにくくなっています。またこのマット仕上げは指紋の付着防止とともにグリップ力を上げて滑りにくくする効果にも貢献しています。
実機を見ると、同じ色とは思えないほどの濃淡差でグラデーションが綺麗なのが分かります。
Mate30 Proの外観に関する特徴は以上です。
メインカメラは超ハイスペックな4眼カメラで明るく撮れて望遠や接写も優秀
次にMate30 Proの目玉機能ともいえるカメラについて、特徴をまとめていきます。Mate30 Proの背面には、4つのカメラレンズが搭載されています。
右上が4,000万画素 f/1.8の超広角レンズで右下が4000万画素 f/1.6の広角レンズ、左下が800万円画素 f/2.4の望遠レンズ、左上が3D深度カメラです。Mate30 Proのf値はf/1.6やf/1.8などスマホのカメラの中ではかなり小さめ(明るめ)なので、暗い場所での撮影や背景をぼかして撮影するのに役立ちそうです。
Mate30 Proのセンサーサイズに関しても、Galaxy Note 10+やiPhone 11 Pro Maxのセンサーサイズが1/2.55なのに対しMate30 Proは1/1.54と1/1.7とかなり大きいです。
センサーサイズが大きいと光をたくさん取り込むことができるので、暗い場所でもノイズの少ない綺麗な写真が撮れます。
Mate30 Proの発表会では、Galaxy Note 10+とカメラ性能が比較されました。
光量が少ない場所での撮影では、Galaxyがほぼ真っ黒だったのに対しMate30 Proは明るく撮れています。
望遠での撮影(10倍)の性能についても、Galaxy Note 10+が若干ぼやけているのに対してMate30 Proはくっきりと撮れています。
Mate30 Proは小さいF値と大きいセンサーにより、しっかりとボケの効いた写真を撮ることができます。
また、Mate30 Proは近くにあるものを撮る、いわゆる接写も得意で2.5cmまで寄ることができます。Galaxy Note 10+は被写体から2.5cmの距離で撮影するとピントが合わずにボケてしまいますが、Mate30 Proはしっかりピントが合っていて綺麗に撮れています。
インカメラは3200万画素カメラ+3D深度カメラ搭載でボケを効かせた自撮り写真が撮れる
Mate30 Proはインカメラの性能も充実していて、3200万画素のレンズと3D深度カメラによりボケの効いた綺麗な自撮り写真を撮ることができます。【作例あり】動画撮影性能が大幅に向上。ウルトラスローモーションの動画も撮影できる
Mate30 Proで個人的に最も目を引いたのが、動画性能の大幅な向上です。私はこれまでにMate 10 ProなどHUAWEIのハイスペックなスマホを何台か使ってみましたが、写真は綺麗に撮れるものの動画がぼやけた感じで決して綺麗に撮れるというレベルではありませんでした。
ですが、Mate30 Proは動画性能のアップを全面に打ち出してきています。
HUAWEIによると、Mate30 Proの動画撮影性能を動画撮影のプロの撮影力と対峙させることでプロ並みの動画が撮れるとアピールしています。
Mate30 Proには、世界で初めて4,000万画素の専用シネカメラ(映画撮影用のカメラ)が搭載されているとのこと。
ISO感度は、一般的なスマホが6400なのに対しMate30 Proは51200と圧倒的で、暗い場所でもノイズの少ない動画を撮影することができます。
光量が極めて少ない場所でGalaxy Note 10+とMate30 Proそれぞれで撮影した動画の1コマがこちら。Galaxy Note10+はほぼ真っ暗で何も見えないのに対し、Mate30 Proはそれぞれの人物がくっきりと写っていて洋服の色まで分かります。
Mate30 Proは現時点で世界で最も高いフレームレートで動画を撮影できるスマホでもあります。iPhone 11 Pro Maxが240fpsでがGalaxy Note 10+が960fpsなのに対し、Mate30 Proは7680fpsと圧倒しています。
高いフレームレートの真価が発揮されるのはスローモーション再生時で、超高速で羽ばたくハチドリの羽でも...
Mate30 Proのカメラで撮影してスローモーション再生すればその動きがはっきりと確認できます。
こちらの動画では、Mate30 Proのカメラでスローモーション撮影する様子と、どの程度スローモーションで再生されるのかが確認できるので参考になると思います。
Mate30 Proのリアカメラは、動画撮影中リアルタイムで被写体の背景をぼかすことができます。
被写体の髪の毛や服も若干ボケているので静止画で撮影時ほどの被写体を強調する効果はありませんが、動画でリアルタイムでここまで背景をボケさせることができるのはすごいですね。
Mate30 Proのカメラには、AISが搭載されています。
AISはAIによる手ブレ補正機構で、ヘルメットにMate30 Proを装着した状態でスカイダイビングして撮影した動画でも、かなり少ない手ぶれで撮影できています。
Mate30 Proはタイムラプスの性能も高く、f値の小ささとセンサーの大きさを活用して暗い場所でも時間の流れを動画に収めることができます。
例えば星の動きをタイムラプスで撮影する場合、Galaxy Note 10+だとほぼ真っ暗になるのに対しMate30 Proはたくさんの星を捉えられているのが分かります。
Mate30 Proの発表会ではカメラの良さに多くの時間が割かれていましたが、それも納得の性能で私もぜひ使ってみたいと思いました。
Mate30 Proのカメラで撮影した写真や動画がYouTubeでもアップされてきているので、まとめておきます。
カメラレビューの動画を見たら、カメラ目当てでMate30 Proが欲しくなってきました。
特に暗所でナイトモードを使って撮影した静止画と、動画の手ぶれ補正が素晴らしいです。
また、従来のHUAWEIのカメラは輪郭が強調されすぎ(シャープネスが強すぎ)ていてデジタル感があり不自然さを感じずにはいられませんでしたが、Mate 30 Proではシャープネスが弱くなって輪郭が自然になっているので、かなりいい静止画や動画が撮れそうです。
なお、スマホのカメラの画質を評価してスコアをつけるDxOMarkがMate 30 Proのスコアを発表しました。
Huawei Mate 30 Pro camera review - DXOMARK
結果は121点で、それまでトップだったGalaxy Note 10+の117点を上回って1位となりました。
DxOMarkによると、Mate 30 Proは全体的な露出が優れていてズーム時と暗い場所での撮影に強いとしています。これはサイズの大きいセンサーとの明るいレンズが貢献しているのは明らかです。
DxOMarkがMate 30 Proのカメラで特に評価したのが静止画で、2位のGalaxy Note 10+の126点に対して131点となっています。
動画については、Galaxy Note 10+が101点なのに対しMate 30 Proは100点と1点差で負けていますが、実際にMate 30 Proで撮影した動画を見る限りでは十分すぎるほど綺麗なので問題ないでしょう。
Mate 30 Proのカメラは、カメラ評価の権威であるDxOMarkからのお墨付きももらったことでその能力の高さが改めて確認されたことになります。
私もスマホで静止画や動画をよく撮るので、個人的にMate 30 Proはかなり欲しいです。
OSはAndroid 10ベースのEMUI 10
Mate30 Proならではの主な特徴やメリットは上記の通りです。ここからは、Mate30 Proのソフトウェアの特徴について見ていきます。
まず、Mate30 ProのOSはAndroid 10ベースのEMUI 10が採用されています。
後ほど触れますが、現在HUAWEIはアメリカの禁輸措置によりGoogleとの取引ができず、そのためMate30 ProはGoogle PlayストアやYouTube、GoogleマップといったGoogle製のアプリをあらかじめインストールして発売できない状況です。
これに対抗して、HUAWEIは独自のOS「Harmony OS」を開発しすでに発表しているため、Mate30 ProにもHarmony OSが採用されるかもと思っていましたが、とりあえずMate30 Proには従来のEMUIが採用されました。
ダークモード搭載で暗い場所でも目に優しくストレスなく使える
EMUI 10では、ダークモードが搭載されています。ダークモードは、その名称の通り本来は白い部分を黒で表示する機能です。
ダークモードをが便利なのは光量が少ない場所や真っ暗な場所で、白だと眩しすぎる時にダークモードに切り替えることで端末を快適に使うことができます。
スマートジェスチャーコントロール搭載でディスプレイに触れずにスクロールやスクリーンショットが撮れる
前述の通り、Mate30 Proのノッチ部分にはジェスチャーセンサーが搭載されています。このジェスチャーセンサーを活用した機能がスマートジェスチャーコントロールです。
スマートジェスチャーコントロールは手を上げれば上に、下げれば下にスクロールします。
また、手を握るとその画面をスクリーンショットして保存することもできます。
スマートジェスチャーコントロールは、手が水に濡れているなどスマホを直接触りづらい状況の時に重宝しそうな機能です。
AI自動回転機能搭載で使用者の目の向きに合わせて画面の向きも自動で切り替わる
個人的に特に便利だと思ったのがAI自動回転機能です。AI自動回転機能は使用者の目で向きを把握します。この状況では鳥が縦画面で表示されています。
この時点で、Mate30 Proは使用者の顔の向きを把握しています。
画像が少し小さくて見にくいのですが、使用者が右に移動すると鳥の画像も横向きになり、今立っている場所から最も見やすい向きで表示されます。
スマート回転機能により端末の向きが変わっても使用者の目の向きに合わせて画面が固定される
Mate30 Proではスマート回転機能も利用できます。スマート回転機能は基本的にAI自動回転機能と同じだと思います。端末の自動回転がオンの状態で縦持ちし、普通に立ったり座ったりして写真や動画を見ていたとします。
その後ソファーやベッドなどに横になると、一般的なスマホは自動回転して横画面で表示されてしまいますが、スマート回転機能搭載のMate30 Proでは目の位置を把握しているため横になっても縦画面のまま表示されます。
私は自動回転をオンにした状態でベッド横になって動画をよく見るのですが、縦持ちだと横画面になって頭を少し起こさないと見づらくなってしまうし、横持ちだと今度は縦画面になり動画が小さくなり見づらくなってしまって不便に感じていたので、この機能はかなり便利だと思いました。
届いたメッセージが表示された状態で自分以外の人が見ようとすると非表示にできる
EMUI 10搭載のMate30 Proはプライバシーの保護もしっかりしています。例えば今届いたメールのメッセージがディスプレイ上に表示されているとします。
そこに端末の使用者ではない他の人が来ると...
本文は隠されメッセージが届いていることを知らせる通知だけが表示されます。
マルチスクリーンコラボレーションによりMate30 Proの画面をパソコンに映し出し、SMSテキストの送信やスマホとPC間でファイルやテキストをやり取りできる
Mate30 Proは、マルチスクリーンコラボレーションという機能によりスマホの画面をパソコンに映し出し、SMSテキストの送信やスマホとPC間でファイル・テキストなどをやり取りすることができます。まずMate30 Pro側からPCに接続します。
PCにMate30 Proからの接続がある旨のメッセージが表示されるので、それを許可します。
するとPC上にMate30 Proの画面が表示され操作ができるようになります。
PCで入力したテキストをMate30 Proのメッセージもして送ったり...
Mate30 Proで撮影した写真や動画などをPCにドラッグ&ドロップでコピーすることができます。
またMate30 Proの画面に表示されているテキストを選択してドラッグ&ドロップでPCにコピーしたり...
音楽をコピーすることもできます。
逆に、PCに保存しているファイルをドラッグ&ドロップでMate30 Proにコピーすることももちろん可能です。
スマホとPCを接続してデータをやり取りすることが多い人には、この機能は便利な機能です。
HUAWEIのスタイラスペンM-Penに対応
HUAWEIには、Samsung Galaxy Noteシリーズに付属しているSペンに似た「M-Pen」があります。M-PenはHUAWEIの端末ならどれでも使えるというわけではなく対応する端末はわずかですが、使える端末の中にMate30 Proも含まれています。
指でタッチするよりもペンの方が操作がしやすくて使いやすいという人にとっては、M-Penが使えるMate30 Proは便利です。
SoCには超高性能なKirin 990(Kirin 990 5G)を搭載。Kirin 990 5GはMate30 Pro 5Gに搭載で5G通信に対応
Mate30 ProのSoCにはKirin 990が、Mate30 Pro 5GのSoCにはKirin 990 5Gが採用されています。Kirin 990の性能は、前モデルに比べて全体的に大幅アップしています。
なお、Kirin 990 5Gの方がクロック数が高いので処理速度も速いですが、その分電力も多く消費するのでバッテリーの持ちは若干悪くなります。
Mate30 Pro 5Gに搭載されているKirin 990 5Gは、名称の通り次世代高速通信規格の5Gに対応しています。
全21本のアンテナのうち、5Gのアンテナの数は14本。かなり多いです。
Kirin 990 5Gは5Gの対応バンドも多く、Galaxy Note 10+が3バンドなのに対しKirin 990 5Gは8バンドとなっています。
また、Mate30 Proの5GはGalaxy Note 10+の5Gよりも速度が出ることもアピールされています。
HUAWEIによると、Mate30 Proの5Gは4Gよりも25倍速く、Galaxy Note 10+の5Gよりも50%速いとのこと。
5Gは4Gに比べより多くの電力を必要とするためバッテリーの持ちが良くありませんが、Mate30 ProはGalaxy Note 10+の5Gモデルよりも長くバッテリーが持つそうです。
5Gによる通信は発熱も大きくなりますが、その対策としてHUAWEIはMate30 Proの内部にグラフェンフィルムを使った冷却システムを採用しているため、冷却性能も優れています。
HUAWEIがGalaxy Note 10+の5GモデルとMate30 Proの5Gモデルを5G通信でビデオ通話を1時間行った後に温度を測ってみたところ、前面はGalaxy Note 10+が39.4℃なのに対しMate30 Proは35.5℃、背面はGalaxy Note 10+が39.3℃なのに対しMate30 Proは36.2℃で、両面ともMate30 Proの方が発熱が抑えられているという結果でした。
公表されたデータは、HUAWEIが検証した結果で公平性に欠けるため全て鵜呑みにはできない部分もありますが、全て本当ならMate30 Proの5Gモデルは広いエリアで5G通信ができて速度も速く、バッテリーの持ちが良くて発熱も抑えられているなどメリットが多いですね。
VoLTE・DSDV対応。Mate30 Pro 5Gは5Gと4Gの同時待ち受けが可能
Mate30 Proは、4G回線を使って高品質な通話からできるVoLTEに対応しています。またSIMを2枚挿すことができ、Mate30 Proの通常モデルは4Gと4Gの同時待ち受け(DSDV)に、5Gモデルは5Gと4GのDSDVで利用できます。
ただ、ドコモやau、ソフトバンクといった日本のキャリアのSIMを挿してVoLTEが使えるかは、実際に試してみないと分からない点には注意が必要です。
RAMは大容量8GB
Mate30 Proは最新のSoCを搭載しているだけでなく、RAMも8GBと大容量です。8GBあれば、スマホのヘビーユーザーでもRAMが足りずにアプリの切り替え時にもたついたりバックグラウンドのアプリが再読み込みしてしまうといった現象はまず起きないでしょう。
ROM(ストレージ)も大容量の256GB
Mate30 Proはストレージも256GBとかなり容量は大きいので、容量不足になることはなかなかなさそうです。ただ、動画をたくさん撮るとかなり容量を食うので注意が必要です。
指紋認証は前面で。センサーはディスプレイ埋め込み式
Mate30 Proは指紋認証によるロック解除に対応しています。指紋認証センサーは主流になりつつあるディスプレイに埋め込まれているタイプです。
指紋認証センサーは、背面よりも前面にあった方が端末を置いたままでも指を置くだけですぐにロック解除できて便利だと個人的にいつも感じているので、Mate30 Proは指紋認証に関しても使い勝手が良さそうです。
3D深度カメラによる顔認証に対応
Mate30 Proは、指紋認証だけでなく顔認証によるロック解除にも対応しています。顔認証はディスプレイ上部のノッチに搭載されている3D深度カメラにより行われます。
HUAWEIのスマホは指紋認証だけでなく顔認証も認証が完了するまでの速度が速いので、Mate30 Proの顔認証の実用性にも期待できそうです。
受話用のスピーカーはディスプレイに内蔵
Mate30 Proの特徴として、ほとんどのスマホに搭載されている受話用のスピーカーがない点も挙げられます。一般的なスマホにはこのような受話用のスピーカーがあり、通話の際にはこのスピーカーに耳を当てて相手の声を聞きとります。
それに対し、Mate30 Proの受話用のスピーカーはディスプレイに内蔵されているため、ディスプレイに耳を当てれば自然と相手の声を聞き取ることができます。
ボリュームは側面をダブルタップして指で上下になぞって調整
これまで発売されてきたほぼ全てのスマホにあってMate30 Proにないものが、受話用スピーカーに加えてもう1つあります。それはボリューム調整キーです。
従来のスマホで音量の調整をする時は、ボリューム調整キーを押していました。
Mate30 Proでは物理的なボリューム調整キーがない代わりに、ディスプレイ側面をダブルタップした後に上下することで音量を調節できるようになっています。
操作自体がダブルタップして上下にスライドするだけと簡単で時間もかからないので、これなら物理的なボリューム調整キーが無くても全く問題なさそうです。
ちなみに、ディスプレイの側面はボリュームキーだけでなくカメラのシャッターボタンとしても使うことができます。
バッテリーは大容量の4500mAh
Mate30 Proのバッテリーは大容量の4500mAhとなっています。なお、Mate30 ProはiPhone 11 Pro Maxより30グラム近く軽いにも関わらずバッテリー容量は500mAhも多いです。
USB Type-CはUSB 3.1 Gen 1をサポート
Mate30 ProのUSBポートは現在主流のType-Cで、従来のmicroUSBとは違ってUSBケーブルの上下が逆さでも充電できるのがメリットです。また、Mate30 ProのUSB Type-Cポートは転送速度が速いUSB 3.1 Gen 1をサポートしているのもポイントです。
USB 3.1 Gen 1の転送速度は5Gbpsで、前規格のUSB 2.0の転送速度480Mbpsに比べると10倍速くなっています。
Mate30 ProはUSB 3.1 Gen 1よりも転送速度がさらに2倍高速化し10Gbps出るUSB 3.1 Gen 2には対応していませんが、上記の通りUSB 3.1 Gen 1でもUSB 2.0に比べればデータを転送する速度はかなり速いのは事実です。
Mate30 ProについてくるUSBケーブルはUSB 2.0対応でUSB 3.1 Gen 1には対応しておらず高速で転送できないので、Mate30 Proをパソコンに繋げてファイルをやり取りすることが多い場合はUSB 3.1 Gen 1対応のUSBケーブルの購入をおすすめします。
最大40Wの急速充電に対応
Mate30 Proは充電の速さも特徴で、最大40Wの急速充電に対応しています。Mate30 Proに付属のACアダプタとUSBケーブルを使えば、40Wの急速充電が可能です。
Mate30 Proのバッテリー容量は4500mAhと大容量なので普通に充電すれば時間がかかりますが、急速充電対応により充電完了までの時間を大幅に短縮できるのはスマホのヘビーユーザーにとってはメリットですね。
ワイヤレスでも最大27Wで急速充電できる
Mate30 Proは、有線だけでなく無線(ワイヤレス)でも高速充電できるのが特徴です。これまでのスマホは無線で充電できるといっても、有線による充電に比べてかなり時間がかかるため実用的とは言えない状況でした。
対して、Mate30 Proのワイヤレス充電はHUAWEI SuperCharge Wireless Chargerを使うことで最大27Wで急速充電できます。
Mate30 Proの有線充電に比べれば遅いものの、他のスマホのワイヤレス充電よりは早く充電が完了するので十分実用レベルで使えるでしょう。
なお、HUAWEIは「HUAWEI SuperCharge, Anytime, Anywhere(HUAWEIの急速充電をいつでもどこでも)」と銘打って、車内で最大40Wの有線による急速充電器や最大27Wのワイヤレス充電器、最大40Wの急速充電に対応するモバイルバッテリーなどを用意しています。
Mate30 Pro本体を含めてこれらのアクセサリーが日本で発売されるかは分かりませんが、発売されれば便利そうです。
Mate30 Proのバッテリーから電力を供給してワイヤレス充電対応の端末を充電できるリバースチャージに対応
Mate30 Proワイヤレス充電だけでなく、Mate30 Proの上にワイヤレス充電対応の端末を置くことで、Mate30 Proのバッテリーから電力を供給してその端末を充電できるリバースチャージにも対応しています。従来に比べて充電速度が3倍高速化したので、様々なワイヤレス充電対応機器を素早く充電できるようになりました。
IP68防水・防塵対応
Mate30 Proは、IP68の防水防塵に対応しています。IP68についてもう少し詳しく説明すると、「6」が防塵性能の等級を、「8」が防水性能の等級を示しています。
それぞれの等級の内容は以下の通りです。
防塵性能の等級と性能
等級 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
PI0X | 無保護 | 特に保護されていない。 |
IP1X | 50mmより大きい固形物に対する保護 | 直径50mmを超える固形物体が内部に侵入しない状態。 例えば手などが誤って内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。 |
IP2X | 12.5mmより大きい固形物に対する保護 | 指先、または長さが80mmを超えない指先類似物が内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。 直径12.5mmを超える固形物体が内部に侵入しない。 |
IP3X | 2.5mmより大きい固形物に対する保護 | 直径または厚さが2.5mmを超える工具やワイヤなどの固形物体が内部に侵入しない。 |
IP4X | 1.0mmより大きい固形物に対する保護 | 直径または厚さが1.0mmを超えるワイヤや鋼帯などの固形物体の先端が内部に侵入しない。 |
IP5X | 防塵形 | 粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。 |
IP6X | 耐塵形 | 粉塵が内部に侵入しない。 |
防水性能の等級と性能
等級 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
PIX0 | 無保護 | 特に保護されていない。 |
IPX1 | 滴下する水に対する保護 | 1ミリメートル毎分の水を10分間鉛直落下しても有害な影響を受けない。 |
IPX2 | 15°傾斜したとき落下する水に対する保護 | 正常な取付位置より15°以内の範囲で傾斜したとき、3ミリメートル毎分の水を各方向から2.5分間ずつ、計10分間鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。 |
IPX3 | 噴霧水に対する保護 | 鉛直から60°以内の角度で、0.07リットル毎分の水量で10分間噴霧上に落下する水によって有害な影響を受けない。 |
IPX4 | 飛沫に対する保護 | いかなる方向から0.07リットル毎分の水量で5分間水が飛沫しても有害な影響を受けない。 |
IPX5 | 噴流水に対する保護 | いかなる方向から12.5リットル毎分の水流水を外皮表面積1平方メートルあたり1分間、合計3分間以上直接噴流させても有害な影響を受けない。 |
IPX6 | 波浪に対する保護 | 波浪またはいかなる方向から100リットル毎分の水流水を外皮表面積1平方メートルあたり1分間、合計3分間以上直接散水しても有害な影響を受けない。 |
IPX7 | 水中への浸漬に対する保護 | 水深1メートルの水槽に機器を30分間没しても浸水しない。 |
IPX8 | 水没に対する保護 | 製造者によって規定される条件に従って、連続的に水中に置かれる場合に適する。原則として完全密閉構造。 |
Mate30 Proの防塵性能は最高レベル6の耐塵形で、粉塵が内部に侵入しません。
耐水に関しても、Mate30 Proは最高レベルの8で完全密閉構造となっていて、水中にずっと沈んでいても水没しない性能となっています。
特に気になるのは防水性能の人が多いと思いますが、Mate30 Proなら雨に濡れたり飲み物をこぼしたぐらいなら故障する可能性はほぼないと思っておいていいでしょう。
なお、Mate30 Proをお風呂で使いたいという人もいるかもしれませんが、お風呂は水ではなくお湯で結露のリスクがあり、シャンプーやボディーソープなど水以外の液体もあるので、いくら防水性能が高いMate30 Proでも水没する可能性は0ではないのでおすすめはしません。
ケースが同梱されている
Mate30 Proは、同梱品に保護ケースが含まれています。付属品のためTPU素材の簡易的なケースですが、本命のケースを購入するまでの繋ぎとしては十分使えるのでぜひ活用しましょう。
Mate30 Proの注意点・デメリット
Mate30 Proには上記の通り多くの特徴やメリットがありますが、逆に注意すべき点やデメリットもあるので以下にまとめておきます。カメラがかなり出っ張っている
私がMate30 Proの実機動画を見ていて気になったのがカメラの出っ張りです。このようにMate30 Proのカメラはかなり突き出ているので、ケースなしで使う場合はテーブルの上などに置いて操作しようとするとガタつく可能性があります。
また、同じようにカメラが出っ張っているiPhone 11 Pro Maxでは、カメラの出っ張りが他の端末のディスプレイに当たって傷がついたという報告もあります。
バックの中にMate30 Proと一緒に他のスマホやカメラなど傷が入ったら困るものを入れるなら、Mate30 Proにはケースを装着してカメラの出っ張りをなくすようにしましょう。
イヤホンジャックは無し
Mate30 Proは非常にハイスペックなスマホですが、イヤホンジャックは搭載されていません。最近のハイエンドスマホはイヤホンジャックを搭載しないものが多く、またMate30 Proは無駄を極限まで削ぎ落としたコンパクトなボディなのでイヤホンジャックを搭載するスペースはまず無いと思われるのでイヤホンジャックがないのは仕方ないことですが、有線でイヤホンやヘッドホンを使っている人にとってはデメリットです。
Mate30 ProでもUSB Type-Cポートにイヤホンを挿せば有線で利用できます(USB Type-Cのイヤホンも同梱されています)が、USB Type-Cポートがふさがってしまうと充電ができないなど弊害も多いので、Mate30 Proは基本的にはBluetooth接続でのイヤホン・ヘッドホンの利用をおすすめします。
USB Type-CポートはUSB3.1に対応しているものの同梱のケーブルはUSB2.0
これは少し前でも触れましたが、Mate30 ProのUSB Type-Cポートは転送速度10GbpsのUSB 3.1 Gen 1に対応しているものの、同梱されているUSB Type-Cケーブルは転送速度480MbpsのUSB 2.0までにしか対応していません。Mate30 ProをPCとつないで画像や動画ファイルなどをできるだけ高速でやり取りしたい場合は、USB 3.1 Gen 1対応のUSB Type-Cケーブルを購入しましょう。
外部メモリーはHUAWEI独自規格のNMカードのみ利用可能。microSDカードは使えない
一般的なスマホは、外部メモリーとしてmicroSDが使われます。対して、Mate30 ProではmicroSDは使えず、HUAWEIが開発した独自規格のNMカードを使う必要があります。
NMカードは現状256GBまでしかなく、価格も128GBで8,000円台、256GBだと10,000円を大きく超えるなどmicroSDに比べてかなり割高なのでストパフォーマンスは悪いです。
おサイフケータイ・ワンセグには非対応
Mate30 Proは防水防塵には対応しているものの、おサイフケータイやワンセグには対応していません。この点については、Mate30 Proが現時点では日本で発売される予定がないので仕方ないですね。
Google PlayストアやYouTube、GoogleマップなどGoogle製のアプリが入っていない
Mate30 Proの最大のデメリットが、Google PlayストアやYouTube、Googleマップ、GoogleフォトといったGoogle製のアプリがインストールされておらず使えない点です。Google製のアプリ・サービスを利用するためには、Googleが課しているGMS(Google Mobile Service)の認証を取得する必要があります。
ですが、現在HUAWEIはアメリカ商務省の禁輸措置リストの対象になっていて、米国の企業であるGoogleとの取引ができないためGMSの認証も取得できず、その結果Mate30 ProではGoogle製のアプリをインストールして出荷できないという状況になっています。
今後アメリカによるHUAWEIへの禁輸措置が解除されればMate30 ProでもGoogle製のアプリが使えるようになるかもしれませんが、少なくとも発売時点ではGoogleのアプリは入っておらず基本的には使えないと思っておきましょう。
ちなみに、Mate 30 ProにGoogle製のアプリを非公式にインストールして使うことに成功している人が少なくとも2人いるので、現時点ではMate 30 ProでGoogleのアプリを使おうと思えば使えるようです。
ただ、Mate 30 ProにインストールしたGoogle PlayストアからだとTwitterやFacebookなどインストールできないアプリがあり、またこの非公式のインストール方法が今後もずっと使えるかはわからないので、Mate 30 ProのGoogle製アプリ問題はリスクとして認識しておく必要があります。
詳しくはこちら。
Mate 30 ProはGoogle PlayストアやYouTubeなどインストールして使える模様【動画あり。注意点も】
ブートローダーのアンロックは不可
Google製アプリが入っていない端末でGoogle製アプリとGoogle製アプリを正常に動作させるために必要なGMSコアサービスをインストールする手段として、端末のブートローダーをアンロックしてTWRPなどのカスタムリカバリを導入し、リカバリから必要なアプリを一気にインストールする方法があります。ブートローダーをアンロックするとメーカーの保証対象外となるなどのデメリットがありますか、日頃Googleのサービスをよく使う人にとってGoogle純正のアプリをインストールでき使えるるようになるのは大きなメリットです。
Mate 30 Proのブートローダーアンロックについては、当初はHUAWEIのCEO Richard Yu氏が「ブートローダーアンロックを可能にする計画がある」と発言していましたが、後日HUAWEIの広報担当者が「Mate 30 Proのブートローダーをアンロック可能にする計画はない」と否定しました。
これにより、Mate 30 Proでブートローダーアンロック⇒カスタムリカバリの導入からGoogle純正アプリのインストールの道も断たれました。
私自身、当初はMate 30 Proのブートローダーがアンロック可能になる計画があるとのことだったので、Mate 30 Proを購入してカスタムリカバリからGoogleアプリを入れればいいかと思っていましたが、ブートローダーがアンロックできないとなると他の手段をXDAの有志が確立してくれるまで待つ必要がありそうです。
詳しくはこちら。
Mate 30 Proのブートローダーアンロックは不可。カスタムリカバリ導入やroot化によるGoogle純正アプリのインストールの道は断たれる
Mate30 Proの発売日
Mate30 Proの発売日は発表会でも発表されていないため、現時点では不明です。Mate30 Proの価格
Mate30 Proの価格は、4Gモデルと5Gモデルで異なります。各モデルの価格は以下の通りです。
Mate30 Pro:1,099ユーロ(約131,000円)
Mate30 Pro 5G:1,199ユーロ(約143,000円)
Mate30 Proを日本から購入できるショップ
Mate 30 Proは今のところ日本で発売される予定はありませんが、日本からでも購入できるショップがいくつかあります。現時点ではMate 30 Pro自体が世界でも発売されていないためほとんどが入荷待ちの状態ではあるものの、欧州での定価の13万円は超えず11万円台で購入できる予定のショップもあります。
各ショップの価格と最安値はこちらのページでまとめているので、Mate 30 Proをできるだけ安く購入したい場合は参考にしてみてください。
Mate 30 Proを日本で最安値購入できるのは?価格比較(セール・割引クーポン)
Mate30 Proがおすすめな人
Mate30 Proの特徴や注意点をふまえた上で、Mate30 Proがおすすめな人をまとめます。・スマホのカメラをデジカメの代わりとして本格的な写真や動画を撮りたい人
・充電する頻度が多いスマホヘビーユーザーの人
・水やホコリが多い環境でスマホをよく使う人
・充電する頻度が多いスマホヘビーユーザーの人
・水やホコリが多い環境でスマホをよく使う人
特に、Mate30 Proは超高性能なカメラが他のスマホにはないメリットなので、スマホのカメラをデジカメの代わりとして使いたい人には最適な端末です。
Mate30 Proまとめ
Mate30 Proは、ベゼルレスデザインのHorizon Displayや4眼カメラにより綺麗な写真や動画を撮影できる点、急速充電や防水防塵対応でソフトウェアもユーザーが使いやすいように設計されている点は素晴らしいの一言です。ただここまでに何度も触れていますが、Mate30 ProはGoogle製のアプリが入っていないのが個人的には最大のデメリットだと感じていますし、私と同じように感じる人は多いのではないでしょうか。
このスペックでGoogle製のアプリが使えれば文句なしなのですが...残念で仕方ないですね。
Mate30 Proの発売日は現時点ではまだ未定なので、発売されるまでにアメリカのHUAWEIの禁輸措置が解除されることに期待したいところです。
Mate30 Proのスペックと特徴・注意点、価格、日本発売日のまとめは以上です。
source:HUAWEI Mate 30 Pro Specifications | HUAWEI Global/HUAWEI Mate 30 Pro 5G, Ultra-curved Display, 4500mAh Battery, SuperSensing Cine Camera | HUAWEI Global