格安SIM MVNOの満足度ランキング2018が発表。傾向など個人的感想。

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MMD研究所は3月19日、利用率の高い格安SIM上位14サービスとワイモバイル合計15サービスにおける「2018年3月格安SIMサービスの満足度調査」の結果を公表しました。

このページでは、満足度調査結果とその傾向の個人的な感想についてまとめています。

私自身が実際に使っていて満足度の高い格安SIMはこちら。
格安SIMカード MVNO docomo系比較・おすすめランキング【8月29日】

格安SIM(MVNO)満足度調査の調査方法

調査期間:2018年2月26日~3月1日

有効回答:2,070人
BIC SIM(n=150)
BIGLOBEモバイル(n=150)
DMM mobile(n=150)
FREETEL SIM(現楽天モバイル)(n=150)
IIJmio(n=150)
LINEモバイル(n=150)
mineo(n=150)
NifMo(n=100)
nuroモバイル(n=100)
OCNモバイルONE(n=150)
U-mobile(n=70)
UQ mobile(n=150)
Y!mobile(n=150)
イオンモバイル(n=150)
楽天モバイル(n=150)

※調査表中の「N=*」はその設問の有効回答総数。例えば、Y!mobileは150人から、nuroモバイルは100人から有効回答を得ています。

調査方法:インターネット調査

調査対象:15歳~69歳の男女

設問数:5問

設問一覧
・ あなたが現在利用している格安SIMを挿しているデバイスと契約プランの組み合わせを教えてください。
・ 前問で回答している端末の入手方法について教えて下さい。
・ あなたが現在利用している格安SIMの各項目の満足度について教えてください。
・ あなたは今使っている格安SIM(格安スマホ)を家族や友人にオススメしたいですか。10点満点で回答してください。
・ 前問でご回答いただいた格安SIMのプランについて教えてください。

情報元:MMD研究所「2018年3月格安SIMサービスの満足度調査」


格安SIM(MVNO)総合満足度ランキング

まずは、総合満足度ランキングについて見ていきます。MMD研究所掲載のグラフはこちら。
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順位を分かりやすくするために、「とても満足」と「やや満足」の合計パーセンテージ、順位を以下にまとめます。
順位格安SIM満足度
1位mineo85.4%
2位IIJmio82.0%
3位OCNモバイルONE81.3%
4位BIGLOBEモバイル78.7%
5位DMMモバイル77.3%
6位UQモバイル74.7%
7位イオンモバイル72.7%
8位BIC SIM71.3%
9位楽天モバイル70.7%
10位LINEモバイル70.0%
11位FREETEL65.3%
12位NifMo60.0%
13位nuroモバイル59.0%
14位U-mobile51.4%
15位Y!mobile51.3%


1位はmineoで、満足度は85.4%とかなり高めです。

また、IIJmioとOCNモバイルONEも80%を超える満足度で健闘していることがわかります。

逆に、nuroモバイルとU-mobile、ワイモバイルの満足度は50%台と上位に比べて低さが目立っています。


格安SIM(MVNO)の項目別満足度ランキング

次は、格安SIMの項目別満足度ランキングについてです。MMD研究所掲載のランキングはこちら。
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コストパフォーマンスとセット端末の豊富さの満足度1位はOCNモバイルONE

コストパフォーマンスとセット端末の豊富さでは、OCNモバイルONEが1位となっています。

OCNモバイルONEで選べるプランの月額料金は他の格安SIMに比べて特別安いわけではないため、SIM単体で見るとコストパフォーマンスが高くはありません。

ですが、OCNモバイルONEはSIMとセットで購入できるスマホを格安で購入できるセールをよく開催していて、そのセールで購入したスマホセットのコストパフォーマンスの高さには他の格安SIMのスマホセットは到底およびません。

これはあくまでも私の想像ですが、OCNモバイルONEはスマホをセットで購入しているユーザが多く、それがコストパフォーマンスとセット端末の豊富さの高評価に繋がっているのではと感じています。


データ通信速度と通信品質、安定性1位はUQモバイル

格安SIMの最大のデメリットは、大手キャリアに比べて速度が遅くなることがある点です。

特に、通信が集中する平日の12時台は体感でも明らかに遅く感じることがよくあります。

ですが、満足度調査対象の格安SIMの中でUQモバイルは平日昼間でも常に高速で快適に通信できています。

これは、UQモバイルがau KDDIの子会社なのが大きな要因でKDDIの息がかかっているため、いつでも速い体感速度を実現しています。

UQモバイルはau回線の格安SIMのため使える端末が限られるのがデメリットですが、それが問題ないなら速度重視の人にはUQモバイルがおすすめです。


問い合わせ対応の良さ1位はmineo

問い合わせ対応の良さの1位はmineoでした。

格安SIMが初めての人など格安SIMに詳しくない初心者の人にとって、問い合わせ対応の良さは重要なポイントです。

分からない点や不安な点をしっかり解消してくれるサポートがあることで、安心して格安SIMを利用できます。mineoには私も以前電話とチャットでサービス内容をよく質問していましたが、その時も丁寧で気持ちの良い対応でした。

一般的には契約者と問い合わせ増でサポートへの負担が増え、人員を増やしても教育が行き届かずサポート品質を良い状態で維持するのが難しくなりがちですが、そんな中でも問い合わせの対応でユーザーから支持されているmineoは評価できますね。

また、他の格安SIMにはないmineoの特徴としてmineoのユーザー同士で情報交換したり疑問点を解消できる公式のコミュニティサイト「マイネ王」があります。
mineo(マイネオ)コミュニティサイト - マイネ王

上記リンクからマイネ王をのぞいてみると分かりますが、マイネ王は形だけでなく実際に利用している人も多く活発に情報交換が行われているため、格安SIMやSIMフリースマホなどの不明点についてはマイネ王でほぼ解決できるのが強みです。


なお、mineo以外でサポートの良さが際立っているのがイオンモバイルです。

イオンモバイルは、イオンモールのイオンモバイルコーナーに行けばその場でスタッフに不明点を尋ねて問題を解決することができます。

ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアは全国各地にショップがありますが、独自のショップを全国に多く展開している格安SIMはイオンモバイル以外はほぼありません。

格安SIMが初めてで不安な場合は、mineoかイオンモバイルがおすすめです。


保障サービス充実度1位はイオンモバイル

保障サービスの充実度1位はイオンモバイルでした。

イオンモバイルの保障サービスが他の格安SIMよりも特に優れている訳ではありませんが、強いて言えばイオンモバイルは故障でメーカーなどに預けている間に代わりの端末を無料で借りるのがメリットでしょうか。


音声オプションの充実度1位はmineo

音声オプションの充実度はmineoがトップでしたが、保障サービスの充実度と同じで音声オプションは格安SIM間でほとんど差はなくmineoが特に優れている部分もありません。

結果を見ると分かるとおり、上位5社の満足度はほぼ横並びとなっています。


データオプションの充実度1位はIIJmio

データオプションの充実度はIIJmioがトップでした。

IIJmioには、基本プランに20GBと30GBを追加できる「データオプション」があるのが1位の要因かもしれません。

ただ、ここも上位5社にほとんど差はありません。


サービスブランドの信頼性1位はIIJmio

サービスブランドの信頼性のトップはIIJmioでした。

IIJmioは、テレビでCMをするなど目立った販促活動はしていません。それでも利用率の高さが15位以内に入っているのは、他の格安SIMよりもかなり前からMVNO事業を展開していたためです。

また信頼性が高いのは、ユーザーが満足して利用するサービスを提供し続けているからと思われます。

IIJmioは、定期的にユーザーがIIJmioの運営側と情報交換できる「IIJmio Meeting」を実施していてユーザーとの距離が近く、また新型iPhone発売やiOSのアップデート時にIIJmioのSIMが正常に動作するかいち早く検証して公開するなど、ユーザー側に立った運営を地道に続けています。

これらの活動が、IIJmioの高い信頼性の要因となっているのは間違いないでしょう。

IIJmio以外では、OCNモバイルONEやBIGLOBEモバイルなど提供元が大手のインターネットプロバイダであったり、関西電力系列の大手電気通信事業者であるケイ・オプティコムが提供するmineoなど、運営がしっかりしている格安SIMが信頼度が高いとして選ばれている印象です。


料金プランの充実度1位はDMMモバイル

料金プランの充実度1位はDMMモバイルでした。

DMMモバイルはサービス開始当初から全プラン業界最安値水準を維持していて、プランも0GBから20GBまで幅広い容量から選ぶことができます。

DMMモバイル以外では、3位のイオンモバイルもDMMモバイルと並んで全プラン業界最安値水準で、DMMモバイルにはない30GBと40GB、50GBプランを選べます。

DMMモバイルに合うプランがない場合は、イオンモバイルを検討してみるといいでしょう。


まとめ。満足度の高い格安SIMを選ぶポイントは知名度+ブランド力の高さ

今回の満足度調査で感じたのは、格安SIMの満足度の重要なポイントが知名度とブランド力の高さということです。

まずは知名度について。

私は格安SIMの相談をよく受けますが、いろいろな格安SIMの名前を挙げていくと今回の満足度調査の総合ランキング上位の名前を聞いた相談者から少なからず反応があります。

mineoとBIGLOBEモバイルはCMでよく見かける、DMMモバイルは格安SIMのCMはないもののDMM FXや最近ではDMM BitcoinのCMでローラが登場するのでDMM自体を知っている、OCNモバイルONEは自宅のインターネットのプロバイダで聞いたことがあるといった反応が多いです。

そして、「知っている安心感」から実際に上記の格安SIMを契約する人が多いのも事実です。


ただ、知名度の高さだけで不満なく使えるわけではありません。よく目にするから契約したものの実際は使い勝手や契約内容に不満を持つ可能性も十分にあります。

そこで重要になると個人的に思うのがブランド力の高さです。

例えば、楽天モバイルは「楽天」の名前がついていることで知名度は高いものの、総合満足度では9位です。

さらに、UQモバイルとY!mobileはしょっちゅうCMで目にしますが、どちらも5位以内ではなくY!mobileにいたっては最下位となっています。

Y!mobileは、設問4「あなたは今使っている格安SIM(格安スマホ)を家族や友人にオススメしたいですか。」でもおすすめしたくない(批判)が45.9%と半数に迫る状況です。
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この3社は、知名度の高さをブランド力に活かしきれていない印象です。

対して、サービスブランドの信頼性が高い上位4社(IIJmio、OCNモバイルONE、BIGLOBEモバイル、mineo)は「総合満足度」のトップ5に入っています。

他にも要素や関連性はあるとは思いますが、この調査結果を見る限りでは「サービスブランドの信頼性」が高い格安SIMは「総合満足度」も高い傾向にあると言えそうです。

私自身、総合満足度トップ5の格安SIMは全て使っていますが、総合満足度の高い格安SIMはそれぞれのSIMが持つデメリットに納得できるなら友人や知人にも安心して紹介できます。


なお、ここ1年ではぷららモバイルLTEがサービス終了、FREETELが楽天モバイルに買収されその後破産など格安SIMの生き残りをかけた競争が激しくなりつつあるので、知名度が高く安定したサービスを継続して提供する可能性が高い(信頼できる)大手を選ぶ必要性は今後さらに強まっていくのではと感じています。

格安SIM選びに失敗しないためには、知名度の高さだけでなくその格安SIMが信頼できるかどうかもしっかりと把握・認識しておきましょう。

そして、「知っている安心感」と「ブランド力の高さ」、「それぞれの格安SIMのサービス内容のメリット・デメリット」を総合して、自身に合ったSIMを選ぶのがポイントです。

格安SIMの信頼度は、サービス内容と違って目に見える形で把握するのが難しいです。

これから格安SIMの契約をする予定の人は、2,000人を超えるユーザーの声や評価が目に見える形で反映されている今回の満足度調査結果をぜひ参考にしてみてください。

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