Nexus5をMultiROMでデュアルブート(マルチブート)化して、SlimKatとCyanogenModなど複数のROMを切り替えて使う方法。

今回は、Nexus5をMultiROMでデュアルブート(マルチブート)化して、複数のROMを切り替えて使う方法を紹介します。


Nexus5のマルチブート化には、Nexus5のブートローダーをアンロックしておく必要があります。
ブートローダーアンロックやカスタムリカバリ導入、カスタムROMの導入によって、メーカーの補償は一切きかなくなります。
また、作業中にデータが消えたり、端末が起動しなくなってしまったとしても、当方では一切責任は負えません。
全て自己責任で作業を行ってください。



1.Nexus5のブートローダーをアンロックしておく。手順はNexus5のブートローダーアンロック方法。を参照してください。

2.サブROM用のカスタムROMを準備しておく。私はCyanogenModのNightlyにしました。
ダウンロードはこちら。
ROM:CyanogenMod
※CyanogenModは開発を終了しました。
Gapps:The Open GApps Project

XDAのMultiROMのページにアクセスして、Nexus5をマルチブート化するために必要なものをダウンロードしておきます。

今回は、メインROMがAndroid4.4.2のSlimKatでサブROMにAndroid4.4.2のCyanogenModです。

必要なファイルは以下の通りです。
1.MultiROM本体(multirom-20xxxxxx-vxx-hammerhead.zip)
2.MultiROM対応のTWRP(TWRP_multirom_hammerhead_20xxxxxx.img)
3.MultiROM対応のカスタムカーネル(kernel_kexec_hammerhead)
4.MultiROMを削除するためのzipファイル(必須ではないです)


ダウンロード先のDev Hostは、このリンクが本当のダウンロードリンクか分かりにくいです。赤枠で囲っている「DOWNLOAD」をクリックすることでダウンロードできます。
nexus5-multirom1
ダウンロードしたファイルを、全てNexus5の内部ストレージにコピーしておきます。
ここからは、Nexus5にMultiROMを導入する方法です。

今回は、現在使っているメインROMがRoot化されている場合に便利なアプリ「Flashify」を使います。

Flashifyを使えば、MultiROMの導入がこのアプリ1つで完了します。

Flashifyのインストールはこちらから。
Flashify (for root users)

MultiROM対応TWRPの導入

まず、MultiROM対応のTWRPを導入します。

fastbootコマンドで導入する場合は、Nexus5にカスタムリカバリ TWRPを導入する方法。の手順でTWRP_multirom_hammerhead_20xxxxxx.imgを指定してください。

今回はFlashifyを使ってTWRPを導入します。

Flashifyを起動して「Recovery image」をタップします。
flashify1

ファイルマネージャーを選択します。
flashify2

「TWRP_multirom_hammerhead_20131215.img」をタップします。
flashify3

「ファイル」の方をタップします。
flashify4

リカバリを焼くか聞いてくるので「Yup!」をタップします。
flashify5

「Flash complete」と表示されたら、空いたスペースを適当にタップします。
flashify6
MultiROM対応のTWPR導入は以上です。

MultiROM本体とMultiROM対応カーネルの導入

次に、MultiROM本体とMultiROM対応カーネルを導入していきます。

上の「+」をタップします。
flashify7

「ADD A COMMAND」をタップします。
flashify8

「Install zip」をタップします。
flashify9

ファイルマネージャーをタップします。
flashify10

「multirom-20131215-v19-hammerhead.zip」をタップします。
flashify11

「ファイル」の方をタップします。
flashify12

MultiROM本体の選択が終わったら「ADD ANOTHER COMMAND」をタップします。
flashify13

「Install zip」をタップします。
flashify14

ファイルマネージャーを選択します。
flashify15

「Kernel_kexec_hammerhead_441.zip」をタップします。
flashify16

「ファイル」の方をタップします。
flashify17

ちなみに、Flashifyには無料版と有料版があります。無料版は3回(3ファイル)までインストールすることができます。
flashify18

MultiROM本体とMultiROM対応カスタムカーネルの選択が終わったら右上のチェックアイコンをタップします。
flashify19

「Finish」と表示されたら「Reboot recovery」をタップししてTWRPを起動させます。
flashify20

TWRPが起動するので、そのまま何もせずに放置しておきます。
nexus5-multirom4.1

先ほどFlashifyで選んだMultiROM本体とMultiROM対応カスタムカーネルのインストールが自動で始まるのでしばらく待てば完了します。
nexus5-multirom4.2.1
Nexus5へのMultiROMの導入はこれで完了です。
ここからはサブROMの導入方法を紹介します。

MultiROM対応TWRPの「Advanced」をタップします。
nexus5-multirom4.2

「MultiROM」をタップします。
nexus5-multirom4.3

「Add ROM」をタップします。
nexus5-multirom4.4

ROM Typeは「Android」、Share kernelは「Don't share」を選んで「Next」をタップします。
nexus5-multirom4.5

ROM sourceは「ZIP file」を選びます。
nexus5-multirom4

準備しておくこと2でダウンロードしておいたCyanogenModのROMをタップします。
nexus5-multirom5

「Swipe to Confirm」を左から右にスライドさせます。
nexus5-multirom6

インストールが始まるのでしばらく待ちます。
nexus5-multirom7

「Successful」と表示されたらホームアイコンをタップします。
nexus5-multirom8

次にGappsをインストールします。「Advanced」をタップします。
nexus5-multirom9

「MultiROM」をタップします。
nexus5-multirom10

「List ROMs」をタップします。
nexus5-multirom11

GappsをインストールしたいサブROMを選びます。導入しているサブROMがリストアップされますが、今はCyanogenModしか導入していないので1つだけ表示されます。CyaogenModをタップします。
nexus5-multirom12

「Flash ZIP」をタップします。
nexus5-multirom13

PA Gappsをタップします。
nexus5-multirom14

「Swipe to Confirm Flash」を左から右にスライドさせます。
nexus5-multirom15
「Successful」と表示されたら、サブROMの導入は完了です。
サブROMの導入が完了したら、「Reboot System」をタップします。もちろん普通に再起動してもOKです。
nexus5-multirom16

するとMultiROMが起動します。「Internal」は最初から導入されているメインROM、その下が先ほど導入したCyanogenModのサブROMです。
nexus5-multirom19

CyanogenModを使いたい場合は、そちらにチェックを入れます。
nexus5-multirom20

チェックを入れたら「Boot」をタップします。
nexus5-multirom21

CyanogenModのブートロゴが表示されます。
nexus5-multirom22

CyanogenModが無事起動しました。あとはセットアップしていけば普通に使えます。
nexus5-multirom23

MultiROMでSlimKatとCyanogenModを切り替えする動画をアップしました。
MultiROMを使うことで、これまで以上に気軽にいろいろなカスタムROMを試すことができるようになりますね。

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