Xiaomi Mi5sレビュー。スペック・特徴やMi5との比較も。

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Xiaomiは、2016年9月27日にXiaomi Mi5sを発表しました。

このページでは、Mi5sと前モデルのMi5のスペック比較と価格、発売日などをまとめています。


Xiaomi Mi5sとMi5のスペック比較

Xiaomi Mi5sとMi5のスペック比較表はこちらです。勝っている部分は赤字で記載しています。
 Xiaomi Mi5sXiaomi Mi5
OSAndroid 6.0
MIUI 8
Android 5.0
MIUI 7
ディスプレイ5.15インチ
1920x1080
フルHD
5.15インチ
1920x1080
フルHD
CPUSnapdragon 821
4コア
2.15GHz
Snapdragon 820
4コア
RAM 3GB / ストレージ32GB:1.8GHz
RAM 3GB / ストレージ64GB:2.15GHz
RAM 4GB / ストレージ128GB:2.15GHz
RAM3GB / 4GB3GB / 4GB
ストレージ64GB / 128GB32GB / 64GB / 128GB
microSD××
背面カメラ1200万画素1600万画素
前面カメラ400万画素400万画素
バッテリー3200mAh3000mAh
対応周波数
(バンド)

LTE(FDD-LTE)
1(2100MHz)
3(1800MHz)
7(2600MHz)

LTE(TD-LTE)
38
39
40
41

3G(W-CDMA)
1(2100MHz)
2(1900MHz)
5(850MHz)
8(900MHz)

3G(TD-SCDMA)
34
39

3G(CDMA1X/EVDO)
BC0

2G(GSM)
850MHz
900MHz
1800MHz
1900MHz

LTE(FDD-LTE)
1(2100MHz)
3(1800MHz)
7(2600MHz)

LTE(TD-LTE)
38
39
40
41

3G(W-CDMA)
1(2100MHz)
2(1900MHz)
5(850MHz)
8(900MHz)

3G(TD-SCDMA)
34
39

3G(CDMA1X/EVDO)
BC0

2G(GSM)
850MHz
900MHz
1800MHz
1900MHz
ドコモプラチナバンド
(Band19)
××
FOMAプラスエリア
(Band6/19)
××
ソフトバンクプラチナバンド
(Band8/28)
××
auプラチナバンド
(Band18/28)
××
au 3G
(CDMA2000)
SIMサイズSIM1:nanoSIM
SIM2:nanoSIM
SIM1:nanoSIM
SIM2:nanoSIM
3G+4Gの
デュアルスタンバイ
技適××
サイズ高さ:145.6
幅:70.3
厚さ:8.25 mm
高さ:144.55
幅:69.2
厚さ:7.25mm
重さ145グラム129グラム
NFC
GPSA-GPS
GLONASS
BDSS
加速度センサ
ジャイロスコープ
近接センサ
環境光センサ
指紋認証センサ
コンパス
その他センサ3D Touch
(4GB RAM/128GB ROMのみ)
ホールセンサ
ポートUSB Type-CUSB Type-C
カラーシルバー
ホワイト
ゴールド
ローズゴールド
ブラック
ホワイト
ゴールド
価格RAM 3GB/ストレージ 64GB:約31,000円
RAM 4GB/ストレージ 128GB:約35,000円
RAM 3GB/ストレージ32GB:約37,000円~
RAM 3GB/ストレージ 64GB:約43,000円~
RAM 4GB/ストレージ 128GB:約60,000円~
公式サイト小米手机5s-小米商城Mi 5 - Mi Global Home


OSを比較

Xiaomi Mi5sとMi5には、どちらもXiaomiが独自に開発するAndroidべースのOS「MIUI」を搭載しています。

Mi5に搭載されているのはMIUI 7なのに対し、Mi5sには最新のMIUI 8が搭載されています。
MIUI 8ではUIが刷新している

MIUI 8ではUIが刷新している


ですが、Mi5も公式のグローバル版や中国版であればMIUI 8.0にアップデートできるので、OSは両者とも同じと思っておいて差し支えありません。


ディスプレイを比較

ディスプレイに関しては、Mi5sとMi5はどちらも5.15インチ、解像度は1920 x 1080のフルHDです。

私は現在Mi5を使っていますが、5.15インチのディスプレイでフルHDの解像度があれば十分きれいですし小さい文字もつぶれることなく表示されます。


プロセッサを比較

プロセッサは、Mi5がSnapdragon 820なのに対しMi5sが現時点ではQualcommで最上位のSnapdragon 821を搭載しています。
snapdragon-821
Snapdragon 820のMi5でも十分動作は早く快適に操作できますが、Snapdragon 821のMi5sは実際に触ってみると更にストレスなく使え、操作性は快適そのものです。


RAM/ストレージを比較

RAMとストレージは、Mi5が3GB/32GBモデルと3GB/64GBモデル、4GB/128GBモデルの3種類なのに対し、Mi5sは3GB/64GBモデルと4GB/128GBモデルの2種類となっています。

Mi5sはストレージの容量が少なくても64GBと十分大容量なので、microSDカードが使えないデメリットをカバーしています。


外部メモリーを比較

microSDなどの外部メモリーに関しては、前述のとおりMi5もMi5sも非対応です。

動画をたくさん撮ったりダウンロードする人は、大きめの容量を選んでおいた方が無難です。


背面カメラを比較

背面カメラは、Mi5が1600万画素でMi5sは1200万画素と画素数だけで比較すると少なくなっています。

ですが、Mi5のカメラはセンサーサイズが1/2.8型でピクセルサイズが1.12μmのIMX298なのに対し、Mi5sはセンサーサイズが1/2.3型でピクセルサイズが1.55μmと大型化したIMX378が採用されているため、Mi5sの方がノイズが少なく暗い場所でもきれいな写真が撮れるとのことです。
xiaomi-mi5s3

ただ、スマホのカメラに関してはスペックだけでは判断できない点があります。カメラに関しては追記します。


バッテリー容量を比較

バッテリー容量は、Mi5が3000mAhなのに対しMi5sが3200mAhに増量しています。

5.2インチのHUAWEI P9liteやhonor8のバッテリー容量が3000mAhなので、5.15インチで3200mAhのMi5sは十分容量が多いと言えます。

Mi5sをここ数日間使っていますが、バッテリーの持ちは良い方です。詳しい検証結果はまた後日追記します。


サイズ(高さ x 幅 x 厚さ)を比較

Mi5の良さは、5.15インチながらサイズは小さく持ちやすい点です。Mi5のサイズは、高さ144.55mm、幅69.2mm、厚さ7.25mmです。対して、Mi5sは高さ145.6mm、幅70.3mm、厚さ8.25mmと同じ5.15インチながらMi5よりも全体的に大型化しています。

バッテリー容量を増やしたことも要因と思われますが、Mi5sでのサイズアップは個人的にMi5のサイズ感が気に入っているので残念です。

実際に持った感じも、Mi5の方がより手になじむデザインです。


重量を比較

Mi5sは、本体のサイズだけでなく重さも増えています。Mi5が129グラムだったのに対し、Mi5sは145グラムと16グラム増えています。

バッテリーの他に、背面素材をMi5のガラスからメタルに変更したのも重量アップにつながっていそうですね。
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重さに関しても、実際にMi5とMi5sを比べると「重くなったな」と分かるレベルとなっています。


Mi5sとMi5のスペック比較は以上です。


Xiaomi Mi5s実機レビュー

ここからは、Mi5sの実機をレビューしていきます。

開封~外観チェック

まずは、Mi5sの開封~外観のチェックです。

Mi5sの外箱です。真っ白でシンプルなデザインとなっています。
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よく見ると、中央には「mi」のロゴ。
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Mi5sのお目見えです。パッと見はMi5とほぼ同じです。
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同梱品。簡単な説明書(中国語)とACアダプタ、USB Type-Cケーブル、SIMピンが入っています。
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Mi5sを近くから見ていきます。上部はイヤホンジャックのみです。
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右側は上にボリュームボタン、下に電源ボタンがあります。
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下部にはUSBポートとスピーカーがあります。Mi5sのUSBポートは、前述のとおりmicroUSBではなくUSB Type-Cです。安い価格帯のスマホでUSB Type-Cが搭載されているスマホは少ないですが、Mi5sは安いながらスペックにこだわりUSB Type-Cを採用しているのは評価できますね。
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左側にはSIMトレーがあります。Mi5sは2枚のSIMを挿して使えるデュアルSIM仕様ですが、日本でも2枚のSIMで同時待ち受けできるデュアルスタンバイ(DSDA)に対応していることを確認済みです。
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Mi5sの背面です。Mi5はガラスが採用されていたのに対し、Mi5sではフルメタルボディとなっています。
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メタルボディは電波を通しにくいためアンテナの立ちが悪くなりがちですが、それを防ぐためにMi5sには樹脂製の線が上下に配置されています。iPhoneシリーズでは俗に「Dライン」と呼ばれています。
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ボディの質感はマットでサラサラしています。Mi5の背面はガラスでしっとりしていたため、滑り止めの役割も果たしていましたが、Mi5sは気をつけておかないと滑って落としてしまいそうで少し怖いです。
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カメラは向かって左端にあります。その横にはデュアルフラッシュを搭載しています。
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前面上部には通話用スピーカーと前面カメラ、近接センサーがあります。
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Mi5sの特徴である指紋認証センサです。Mi5sでは指紋認証センサ用にボタンを後付けしていますが、Mi5sの指紋認証センサはチップを埋め込んでいるためボタンを後付けする必要がありません。Mi5sでは、指紋認証センサの場所が分かるようにくぼませてあるだけです。
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Mi5はディスプレイの発色が非常に良いですが、Mi5sの発色もMi5と同じくとてもいいです。ディスプレイで不満を抱くことはほぼないのではないでしょうか。
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日本でも4G+3Gの同時待ち受け(DSDS)に対応

Mi5sは、日本でも4G+3Gの同時待ち受けに対応していることを確認しました。
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また、Mi5sはauの音声通話で使われるCDMA2000にも対応しているため、ドコモ回線を使ったSIMだけではなくau回線を使った格安SIMが使えることも確認しています。

詳しくはこちらをご覧ください。
Xiaomi Mi5sのau・ドコモのデュアルスタンバイ(DSDS)対応を確認。設定方法まとめ。


超音波を使った3D指紋認証「Sense ID」が便利

Mi5sには指紋認証センサがありますが、このセンサにQualcommの一部のプロセッサを搭載する端末で利用できる3Dの指紋認証「Sense ID」が採用されています。
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senseid1

Sense IDは、スマホに指を置くと端末に内蔵されたチップから超音波が指をスキャンします。
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そのため、指紋認証用のセンサを後付けする必要がありません。前述のとおり、Mi5sは指紋認証する部分がくぼんでいるだけでそこに別のセンサはありません。シンプルで良いですね。
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またSense IDは、指紋の隆起具合や指紋の形状、指紋の切れ目など指の立体的な特徴を検出するため、偽造の指紋で認証するのが難しくセキュリティが強固になるのが最大のメリットです。
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さらに、Sense IDは指が汗で濡れていたりクリームなどがついていても指紋認証が可能で、指紋認証の精度が高いのも特徴です。

Sense IDの特徴は、Qualcommの公式動画が分かりやすいです。

私はMi5sで実際に指紋認証を利用していますが、認証までの速度も速く快適です。

また、これまでのスマホは水滴がついたコップを持った手でそのまま指紋認証しようとすると、指についた水滴が原因で正常に認証されないことがよくありましたが、Mi5sは指が濡れていてもかなり高い確率で認識してくれるのが便利です。

さらに、指紋認証センサが後付けではなくディスプレイのガラスをくぼませているだけなので、濡れた手で触っても水分がセンサ部分から端末内に入る心配をする必要がないのもメリットです。


3D Touchも搭載(4GB RAM/128GB ROM版のみ)

Mi5sのRAM 4GB/ストレージ 128GBモデルには、画面を押し込む強さを感知してタップの強さで異なる操作ができる3D Touchにも対応しています。

今回GearBestより提供いただいたのは3GB RAM/64GB ROMのバージョンのため、Mi5sの3D Touchが具体的にどのような使い道があるのかは現時点では分かりませんが、分かり次第追記します。


ハイスペックながら価格が安い

Xiaomiスマホの最大の特徴は、スペックの割に価格が安い点です。

この特徴はMi5sでも引き継がれていて、Snapdragon 821、RAM 3GB、ストレージ 64GB搭載で約31,000円(1999人民元)と非常に安いです。

また、Mi5sはスペックだけでなく外観などのデザインも洗練されていて、これで3万円台なら買いでしょう。


Xiaomi Mi5sの注意点・デメリット

次に、Mi5sの注意点やデメリットについてまとめます。


microSDには非対応

Xiaomiのスマホの中には、microSDカードに対応しているものありますが、Mi5sはmicroSDカードには対応していません。

Mi5sのストレージ容量は64GBと128GBから選べるので、ストレージをたくさん消費する使い方をする場合は128GBを選んだ方がいいでしょう。

なお、Mi5sよりもスペックで落ちるRedmi Note 3 ProやRedmi Note 4ではmicroSDカードが使えるので、Miシリーズでも対応させてほしいですね。


FOMAプラスエリアやドコモのLTEプラチナバンドに非対応

Mi5sは、ドコモのSIMやドコモ系格安SIMを挿して使う際に広いエリアで通信するために必要なFOMAプラスエリアやLTEプラチナバンドには対応していません。

そのため、ドコモ回線を使うSIMでは山間部や都市の一部でも通話・通信とも使えない場所が確実に増えます。
黄色い部分がFOMAプラスエリア

黄色い部分がFOMAプラスエリア


上記のような場所でよくスマホを使う人は、あらかじめ自身の行動範囲にFOMAプラスエリアやLTEプラチナバンドが含まれていないか確認しておきましょう。

ドコモのエリア確認
NTTドコモ -エリアマップ-


防水・防塵やおサイフケータイ、ワンセグはない

Mi5sには、防水・防塵性能やおサイフケータイ、ワンセグといった日本メーカー製の端末の多くに搭載されている機能は一切ありません。

特に、おサイフケータイはSuicaなどの決済で使う人も多いと思うので、Mi5sに乗り換えを検討している場合は現在おサイフケータイサービスを使っていないか必ず確認しておくことをおすすめします。


Xiaomi Mi5sの価格

RAM 3GB/ストレージ 64GB:約31,000円
RAM 4GB/ストレージ 128GB:約35,000円


Xiaomi Mi5sの発売日

2016年9月29日

Xiaomiスマホが安く購入できるGearBestには、すでにMi5sのページがあります。GearBestでMi5sを購入予定の場合は、販売開始時にメールが届くように「Arrival Notice」にメールアドレスを登録しておくことをおすすめします。


Xiaomi Mi5sを購入できるショップ

Xiaomi Mi5sは、 GearBest にて購入できます。

価格は、現在クーポン適用で64GBのシルバーが約35,000円となっています。
Xiaomi Mi5s 4G Smartphone - SILVER
xiaomi-mi5s101


さらに、クーポンを適用するともう少し安くなります。
GearBestのクーポン一覧とセール情報まとめ

新商品ながら定価と4,000円ほどしか違わないので良心的な価格ですね。

なお、シルバー以外のカラーは予約受付中です。

ローズゴールド
Xiaomi Mi5s 4G Smartphone - ROSE GOLD

ゴールド
Xiaomi Mi5s 4G Smartphone - GOLDEN

ディープグレー
Xiaomi Mi5s 4G Smartphone - DEEP GRAY



Xiaomi Mi5sまとめ。スペックにこだわるならMi5sの方がおすすめ

Xiaomi Mi5sは、Mi5に比べてサイズが大きく、また重くなっていますが、そのほかのスペックに関してはプロセッサが最新のSnapdragon 821、ストレージも64GBから、指紋認証センサの性能向上ながら価格は3万円台とコストパフォーマンスに優れる1台となっています。

対して、Mi5はSnapdragon 820搭載など十分なスペックながら現在 GearBest で30,000円程度で販売中です。

今後、GearBestなどでMi5sがどの程度の価格で発売されるかによりますが、3万円台でスペックにこだわるならMi5sの方がいいでしょう。

逆に、スペックはそこそこ(といっても十分すぎるほどのハイスペックですが)で小さく、また安い方がいいならMi5がおすすめです。

Xiaomi Mi5sのスペックと価格、発売日のまとめは以上です。

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