Nexus 7でUbuntuをUSBメモリにインストールしてデュアルブートで起動して使う方法。

今回は、UbuntuやカスタムROMをNexus 7の内部ストレージではなく、USBメモリにインストールしてUSBメモリからデュアルブート(マルチブート)で起動させる方法を紹介します。


Root化によって、メーカーの補償は一切きかなくなります。
また、作業中にデータが消えたり、Nexus7が起動しなくなってしまったとしても、当方では一切責任は負えません。
全て自己責任で作業を行ってください。

1.Nexus7のドライバインストール方法。を参考に、Nexus7 Toolkitをインストール後Nexus7のドライバをインストールしておく。

2.Nexus7のブートローダーを起動して、PCと接続しておく。
ボリュームダウンボタンと電源ボタンを同時に長押しすることでブートローダーが起動します。Nexus7の画面に倒れたドロイド君が表示されていれば、ブートローダー起動に成功しています。

3.Android SDKを導入しておく。Android SDKの導入方法は、Android SDKのインストール手順(2011/12/3現在)。を参照してください。
[WiFi&3G] MultiROM v3(XDA)からMultiROMとModified recovery (TWRP 2.3.3.0)をダウンロードしてください。

MultiROM: multirom_v3_n7-signed.zip
Modified recovery (TWRP 2.3.3.0): TWRP_multirom_n7_20121220-2.img

[WiFi&3G] MultiROM v3(XDA)から、デュアルブート対応のカーネルをダウンロードしておく。私がメインで使っているのはAndroid 4.2.1のROMなので、kernel_kexec_42.zipをダウンロードしました。ダウンロード後は、Nexus 7の内部ストレージにコピーしておいてください。

Ubuntuをデュアルブートで使用する場合は、以下のリンクから13.04のイメージをダウンロードして、内部ストレージにコピーしておいてください。
MultiROM v2で使用したUbuntu12.10はv3ではサポートしないとのことなので、13.04の使用をおすすめします。
Ubuntu:raring-preinstalled-desktop-armhf+nexus7.img.gz

※現在は上記ファイルは削除されています。最新版はこちらからダウンロードしてください。
Index of /ubuntu-touch



まず、Nexus 7をデュアルブート化します。

TWRP_multirom_n7_20121220-2.imgを導入

まずは、ダウンロードしておいたマルチブート対応に改造されたTWRPを導入します。

TWRP_multirom_n7_20121220-2.imgがある場所で、Shiftキーを押しながら右クリック>「コマンドウィンドウをここで開く」をクリックします。


コマンドプロンプトが開くので、「fastboot flash recovery 」と入力します。「recovery」の後には半角で1つ分スペースを空けておく必要があります。


TWRP_multirom_n7_20121220-2.imgをドラッグ&ドロップでコマンドプロンプトに持ってきます。


TWRP_multirom_n7_20121220-2.imgが選択されました。Enterキーを押します。


「finished. total time:~」と表示されれば、TWRP_multirom_n7_20121220-2.imgの導入は完了です。


multirom_v3_n7-signed.zipを導入

次に、ダウンロードしておいたmultirom_v3_n7-signed.zipをTWRPからインストールします。

なお、multirom_v3_n7-signed.zipのインストールの前に、dataやcacheのwipeはする必要はありません。

multiromを使うメリットは、メインのROMの設定やデータはそのままでサブのROMを追加することができる点です。

1)「Install」をタップします。

2)「multirom_v3_n7-signed.zip」をタップします。

3)「Swipe to Confirm Flash」をスライドさせてインストールを開始します。

4)「Successful」と表示されたら「Home」をタップします。

以上でmultirom_v3_n7-signed.zipの導入は完了です。

サブのROMをUSBメモリに導入

次に、サブのROMををUSBメモリに導入する方法です。

今回は、UbuntuをUSBメモリにインストールする手順を紹介します。

1)改造版TWRPを起動します。

2)「Advanced」をタップします。

3)「MultiROM」をタップします。

4)「Add ROM」をタップします。

5)Choose ROM type:で「Ubuntu」にチェックを入れます。

6)Install to:で「/dev/block/sda1」にチェックを入れます。

7)「Next」をタップします。

8)ディスクイメージのサイズ選択画面になるので、任意のサイズにしてください。面倒であれば、そのままで「Next」をタップすればOKです。
なお、USBメモリのフォーマットがFAT32の場合は、4095MBが上限です。

9)ファイル選択画面になるので、内部ストレージにコピーしておいた「raring-preinstalled-desktop-armhf+nexus7.img.gz」をタップして選びます。

10)「Swipe to Confirm」をスライドさせてインストールを開始します。インストールにはかなり時間がかかります。私は40分ほどかかりました。気長に待ちましょう。

11)「Ubuntu installed Succesful」と表示されたら、左下のホームキーをタップします。

12)次に、マルチブート対応のカーネルをインストールしていきます。「Install」をタップします。

13)「kernel_kexec_42.zip」をタップして選びます。

14)「Swipe to Confirm Flash」をスライドさせてインストールを開始します。

15)「Successful」と表示されたら、「Reboot System」をタップします。

16)MultiROMが起動するので、画面上部の「USB」タブをタップします。

17)「No ROMs in this location!」と表示されて、インストールしたUbuntuが一覧に表示されない場合は、一度USBメモリをNexus 7から抜いて再度差しなおしてみてください。すると、「select ROM to boot:」と表示されて、インストールしたUbuntuのイメージ名「raring-preinstalled-desktop~」が表示されます。そこにチェックが入っていることを確認して、「Boot」をタップします。

18)「Booting ROMs」と表示された後、Ubuntuが起動を始めます。初回起動は2~3分かかるので、しばらく待ちましょう。

19)System Configurationが表示されます。まず言語選択から始まるので、「日本語」をタップして「続ける」をタップします。

20)あとはWi-Fiの設定などがあるので、セットアップウィザードに沿って設定していくだけで、Ubuntuが起動します。

最初にNexus 7の内部ストレージにUbuntuをインストールしたときは、メインROMはAOKPでサブROMがParanoidAndroidとUbuntuでした。

サブROMを全て内部ストレージからマルチブートさせていたからかもしれませんが、Ubuntuの動きがかなり遅く感じました。

今回は、内部ストレージからのブートはParanoidAndroidのみで、USBメモリからUbuntuをブートさせてみましたが、前回よりも動きはかなり軽いです。

Wi-Fi接続も正常にできるので、ブラウジング等ももちろん可能です。

興味のある人は試してみてくださいね。

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