Qualcomm SafeSwitchは、Qualcomm製プロセッサのSnapdragonを搭載している端末で使えるキルスイッチ機能です。
Qualcomm SafeSwitchでは、例えば端末が盗まれた時や紛失した時に遠隔でロックをかけたり、第三者が端末をファクトリーリセットして初期化することを防ぐことができます。
端末初期化を防ぐことで、盗まれた端末がまっさらな状態にして転売されるのを阻止できます。
Android Lでもソフトウェアに同様のキルスイッチ機能が搭載されますが、Qualcomm SafeSwitchはSnapdragonのチップ自体にキルスイッチ機能が搭載されることが大きな特徴です。
ソフトウェアレベルでのキルスイッチ機能は、端末に搭載されているOS(ROM)を入れ替えることで無効にされたり初期化される可能性がありますが、Qualcomm SafeSwitchはハードウェアレベルでキルスイッチ機能を利用してOSの入れ替えをさせないこともできるとのこと。
Qualcommは、Qualcomm SafeSwitchがソフトウェアのみに依存しないハードウェアレベルでのキルスイッチ機能をサポートしていることが大きな利点であるとしています。
米国では近年スマートフォンの盗難が増加していましたが、Appleが2013年9月iOSにアクティベーションロック機能を導入して、ニューヨークやサンフランシスコでiPhoneの盗難が急減しました。
これを受けて2014年8月25日には、カリフォルニア州で州内で販売される全てのスマートフォンに対して、盗難防止のセキュリティ機能を自動的に有効にすることを義務付ける法案に州知事が署名しました。
このように、米国ではスマートフォンのセキュリティ対策が急速に進んでいますが、Qualcommもその流れに沿った形です。
Qualcomm SafeSwitchの詳細は、今後の開発者会議等で公表されるとのこと。
スマートフォンのセキュリティが強化されることで、今後より安心してスマートフォンを使うことができるので歓迎すべき流れですね。
source:Qualcomm via:re/code