目次
- 更新情報
- PixelとPixel XLのスペックを比較
- PixelとPixel XLのメリット・特徴
- Snapdragon 821搭載で動作は軽快
- カメラ画質はかなり期待できる
- Google Assistant対応
- 撮影した写真や動画をフル解像度で無料・無制限でGoogle Photoにアップロード保存できる
- GoogleのVRプラットフォーム「DayDream」に対応
- 15分の充電で7時間使える高速充電
- 365日24時間対応のカスタマーケア「24/7 customer care」を利用できる
- iPhoneからの乗り換え時のデータ移行も簡単
- 様々なデザインの専用ケースがある
- ドコモのFOMAプラスエリアやLTEプラチナバンドにも完全対応
- CDMA2000対応でauやau系格安SIMでも通話できる可能性が高い
- IP53の防塵・防滴に対応
- 常に最新版のAndroid OSで利用できる安心感
- PixelとPixel XLのデメリット・注意点
- PixelとPixel XLの日本価格
- PixelとPixel XLの日本発売日
- まとめ。日本発売日はいつ?
- Pixel/Pixel XLの正式発表までのリーク情報
更新情報
2016/10/5PixelとPixel XLが正式発表されました。スペックや価格、日本発売日を追加しています。
2016/10/4
「PixelとPixel XLのリーク画像やイメージ画像」を更新。@evleaksがリークした、前面と背面の画像を追加しました。
2016/10/3
「PixelとPixel XLのリーク画像やイメージ画像」を更新。カナダの通信事業者BellとTelusが公式サイトにアップした、Google Pixel/Pixel XLのブラックとシルバーのプレス画像を追加しました。
「Pixel(Sailfish)のスペック情報」「Pixel XL(Marlin)のスペック情報」を更新。PixelとPixel XLはmicroSDカードに対応しています。
2016/9/27
「PixelとPixel XLのリーク画像やイメージ画像」を更新。Google Pixelの公式と思われるプレス画像が流出しました。
2016/9/22
「Pixel(Sailfish)のスペック情報」を更新。PixelとPixel XLはIP53の防塵防滴に対応している可能性あり。
2016/9/21
「PixelとPixel XLの価格情報」を更新。Pixelの32GBモデルが649ドルで発売されるとの情報。
2016/9/20
「PixelとPixel XLのリーク画像やイメージ画像」を更新。PixelとPixel XLの実機画像が流出しました。
「PixelとPixel XLは10月4日に発表」を更新。GoogleがGoogleブランドのスマホ専用のページを公開しました。
2016/9/13
「PixelとPixel XLの価格情報」を更新。Pixel XLが649ドルで発売されるとの情報。
2016/9/7
「PixelとPixel XL発売日情報」を更新。Pixelスマホは10月4日に発表、10月20日に発売されるとの情報。
2016/8/22
「PixelとPixel XLの価格情報」を更新。Pixelの32GBモデルが499ドル、Pixel XLが599ドルで発売されるとの情報。
PixelとPixel XLのスペックを比較
まずは、PixelとPixel XLのスペックを比較します。両者のスペックはほぼ同じですが、異なる点は太字にしています。Pixel | Pixel XL | |
---|---|---|
OS | Android 7.1 | Android 7.1 |
ディスプレイ | 5インチ 1920x1080 フルHD AMOLED | 5.5インチ 2560x1440 QHD AMOLED |
CPU | Snapdragon 821 4コア 2.15GHz | Snapdragon 821 4コア 2.15GHz |
RAM | 4GB | 4GB |
ストレージ | 32GB / 128GB | 32GB / 128GB |
microSD | - | - |
背面カメラ | 1200万画素 | 1200万画素 |
前面カメラ | 800万画素 | 800万画素 |
バッテリー | 2770mAh | 3450mAh |
対応周波数 (バンド) | LTE(FDD-LTE) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 3(1800MHz) 4(1700MHz) 5(850MHz) 7(2600MHz) 8(900MHz) 12(700MHz) 13(700MHz) 17(700MHz) 18(800MHz) 19(800MHz) 20(800MHz) 21(1500MHz) 26(850MHz) 28(700MHz) 32 LTE(TD-LTE) 38 39 40 41 3G(W-CDMA) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 4(1700MHz) 5(850MHz) 6(800MHz) 8(900MHz) 9(1700MHz) 19(800MHz) 3G(CDMA2000) BC0 3G(TDS-CDMA) 34 39 GSM 850MHz 900MHz 1800MHz 1900MHz | LTE(FDD-LTE) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 3(1800MHz) 4(1700MHz) 5(850MHz) 7(2600MHz) 8(900MHz) 12(700MHz) 13(700MHz) 17(700MHz) 18(800MHz) 19(800MHz) 20(800MHz) 21(1500MHz) 26(850MHz) 28(700MHz) 32 LTE(TD-LTE) 38 39 40 41 3G(W-CDMA) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 4(1700MHz) 5(850MHz) 6(800MHz) 8(900MHz) 9(1700MHz) 19(800MHz) 3G(CDMA2000) BC0 3G(TDS-CDMA) 34 39 GSM 850MHz 900MHz 1800MHz 1900MHz |
ドコモプラチナバンド (Band19) | ○ | ○ |
FOMAプラスエリア (Band6/19) | ○ | ○ |
ソフトバンクプラチナバンド (Band8/28) | ○ | ○ |
auプラチナバンド (Band18/28) | ○ | ○ |
au 3G (CDMA2000) | ○ | ○ |
SIMサイズ | nanoSIM (シングルSIM) | nanoSIM (シングルSIM) |
3G+4Gの デュアルスタンバイ | × | × |
技適 | ? | ? |
サイズ | 高さ:143.8 幅:69.5 厚さ:8.6 mm | 高さ:154.7 幅:75.7 厚さ:8.6mm |
重さ | 143グラム | 168グラム |
NFC | ○ | ○ |
GPS | GPS / GLONASS | GPS / GLONASS |
加速度センサ | ○ | ○ |
ジャイロスコープ | ○ | ○ |
近接センサ | ○ | ○ |
環境光センサ | ○ | ○ |
指紋認証センサ | ○ | ○ |
コンパス | ○ | ○ |
その他センサ | - | - |
ポート | USB Type-C | USB Type-C |
カラー | シルバー ブラック ブルー(限定カラー) | シルバー ブラック ブルー(限定カラー) |
公式サイト | - | - |
PixelとPixel XLのディスプレイを比較
PixelとPixel Xlは、ディスプレイのサイズと解像度が異なります。Pixelは5インチで解像度は1920x1080のFHD、Pixel XLは5.5インチで解像度が2560x1440のQHDとなっています。
解像度で比較するとPixel XLが勝りますが、5インチでFHDの解像度があれば小さい文字もつぶれることなく表示されるので、PixelもPixel XLも見やすさや文字の精細さはほぼ変わらないでしょう。
PixelとPixel XLのバッテリー容量を比較
PixelとPixel XLは、バッテリー容量も異なります。Pixelが2770mAhでPixel XLが3450mAhとなっています。Nexusシリーズはバッテリーの持ちが良いほうではありませんでしたが、Pixelシリーズも他メーカーの端末に比べて特にバッテリー容量が多いわけではありません。
バッテリーの持ちが心配であれば、Pixel XLにしておくかバッテリーは持たない前提でモバイルバッテリーを用意しておいたほうが精神衛生上よさそうです。
PixelとPixel XLのサイズと重さを比較
PixelとPixel XLは、ディスプレイサイズやバッテリー容量が異なるためサイズと重さも全く違います。サイズも重さも、Pixel XLがPixelを上回っています。
Pixelのサイズを同じ5インチのNexus5と比較してみます。
Pixel | Nexus5 | |
---|---|---|
高さ | 143.84 | 138 |
幅 | 69.54 | 69 |
厚さ | 8.58 | 8.6 |
重量 | 143g | 130g |
同じ5インチでも、Pixelの方が縦と横に長く重いですね。重さに関しては、Pixelのボディにガラスとアルミベースのアルマイトが採用されているのが要因です。
5.5インチのPixelと5.7インチのNexus6Pの比較はこちら。
Pixel XL | Nexus6P | |
---|---|---|
高さ | 154.72 | 159.3 |
幅 | 75.74 | 77.8 |
厚さ | 8.58 | 7.3 |
重量 | 168g | 178g |
Pixel XLの方が0.2インチ小さいため、全体的なサイズがNexus6Pよりも一回り小さく10グラム軽くなっています。
Nexus6Pが大きいと感じている人は、Pixel XLは軽くまた持ちやすく感じるはずです。
PixelとPixel XLのメリット・特徴
ここからは、PixelとPixel XLのメリットや特徴についてまとめます。Snapdragon 821搭載で動作は軽快
Pixel/Pixel XLは、Qualcommの最新SoCであるSnapdragon 821を搭載しています。Snapdragon 821はベンチマークスコアもトップクラスのため、動作はかなりスムースで快適に操作できるはずです。
カメラ画質はかなり期待できる
PixelとPixel XLの背面カメラには、Sonyのイメージセンサ「IMX378」が採用されています。また、背面カメラは像面位相差オートフォーカス(PDAF)とレーザーオートフォーカス(LDAF)を搭載。
Pixel/Pixel XLの前モデルに当たるNexus5Xと6Pに搭載されていた「IMX377」は個人的にはかなりきれいな写真が撮れてよく使っていたので、次世代のIMX378を搭載するPixel/Pixel XLのカメラ画質にも期待できます。
なお、GoogleはPixel/Pixel XLの発表会において、カメラセンサとレンズの性能を数値で評価するサイト「DxOMark」のスコアがNexus6PやiPhone7などを抑えて最高得点の89点であることをアピールしています。
Google Assistant対応
Pixel/Pixel XLは、Google Assistant(グーグルアシスタント)に対応しています。Google Assistantは人工知能を採用した機能で、Googleアカウントに紐づけられているスケジュールや連絡先、位置情報、検索履歴といったパーソナルな情報をもとに、ユーザーの声による質問や命令を解析して対応します。
PixelやPixel XLでは、ブラウザで検索といった操作ではなく声による操作がこれまで以上に増えそうですね。
なお、現時点ではGoogle Assistantは日本語には対応していないようです。
撮影した写真や動画をフル解像度で無料・無制限でGoogle Photoにアップロード保存できる
PixelとPixel XLを購入すると、撮影した写真や動画の画質を劣化させる必要なくGoogle Photoに無制限にアップロードできます。通常は、Google Photoに無制限にアップロードできるのは1600万画素以下の写真と1080p以下の動画のみで、これらを超えるサイズの写真や動画は圧縮されますが、PixelとPixel XLにはこの制限がないのがメリットです。
GoogleのVRプラットフォーム「DayDream」に対応
Pixel/Pixel XLは、GoogleのVRプラットフォーム「DayDream」に対応しています。Googleが2016年12月に発売する予定のVRヘッドセット「DayDream View」を使うことで、高品質なVR体験が可能になります。
15分の充電で7時間使える高速充電
Pixel/Pixel XLは、高速充電にも対応しています。Googleによると、15分の充電で7時間も使えるとのこと。
充電を忘れていても、少しの充電で長時間使えるので安心です。
365日24時間対応のカスタマーケア「24/7 customer care」を利用できる
PixelとPixelユーザーは、365日24時間いつでもGoogleからサポートを受けられる「24/7 customer care」を利用できます。24/7 customer careは、現時点ではPixelとPixel XLユーザーのみの特典となっています。
サポートの方法は、電話とチャットから選ぶことができます。また、使い方が分からない場合はサポート担当がユーザーのPixelやPixel XLの画面を見ながら操作説明をしてくれます。
使い方がわからなくて不安でも、Pixel/Pixel XLならサポート体制も万全なので安心ですね。
iPhoneからの乗り換え時のデータ移行も簡単
Pixel/Pixel XLでは、iPhoneから乗り換える際のデータ移行も簡単に行えます。Pixel/Pixel XLに同梱されているアダプターを使ってiPhoneとPixel/Pixel XLをつなぐと、iPhoneの電話帳、写真、動画、音楽、テキスト、カレンダーの予定、iMessageをコピーできます。
主要なデータはほぼ移せるので、iPhoneからの乗り換えもかなり楽なはずです。
様々なデザインの専用ケースがある
PixelとPixel XLには、様々なデザインの専用ケースが用意されています。また、ケースデザインはGoogleがあらかじめ用意したものだけでなく、自分の写真を使って自分好みのケースにカスタムすることもできるようです。
ドコモのFOMAプラスエリアやLTEプラチナバンドにも完全対応
日本で発売される予定のPixelとPixel XLは、ドコモのFOMAプラスエリア(Band6/19)とLTEプラチナバンド(Band19)に完全対応しています。ドコモやドコモ系格安SIMとの相性はとても良く、ドコモで購入できる端末とほぼ同じエリアで通話や通信できます。
CDMA2000対応でauやau系格安SIMでも通話できる可能性が高い
PixelとPixel XLは、ドコモだけでなくauとも相性が良いです。auのLTEプラチナバンドはもちろんのこと、auが利用する3G通信規格CDMA2000のBC0にも対応しています。
BC0に対応していることで、PixelとPixel XLにVoLTEではない通常のauのSIMを挿して通話の利用が可能です。
au回線のままで、SIMフリースマホへの乗り換えを検討している人にとっては朗報ですね。
IP53の防塵・防滴に対応
PixelとPixel XLは、IP53の防塵・防滴に対応しています。PixelとPixel XLの防塵に関しては、保護等級5でチリやホコリが端末内部に入らないように保護されており、またチリ・ホコリが少し入ったとしても正常に動作します。
防滴に関しては、雨に濡れる程度であれば保護してくれます。
完全な防水ではないので水に完全に浸かったら水没しますが、少しの水であれば問題ないので外でも安心して使えます。
PixelとPixel XLの防塵・防滴仕様がどの程度かといった詳細はこちら。
Pixel/Pixel XLは防水機能は無いものの防塵・防滴(IP53)には対応
常に最新版のAndroid OSで利用できる安心感
Nexusシリーズのメリットとして、「常に最新版のAndroid OSで利用できる」点が挙げられます。Google純正スマホのブランドはNexusからPixelに移りましたが、Pixelに関しても2年間のOSアップデートと3年間のセキュリティアップデートが保証されています。
PixelとPixel XLはAndroid 7.1 Nougatを搭載しているので、最低でもAndroid OとPへのメジャーアップデートは実施される予定です。
また、セキュリティの強化を目的としたアップデートは毎月実施されています。
最新のAndroid OSを楽しめるだけでなく、Android OSの脆弱性を狙った攻撃の脅威からもしっかりと保護されるのは、Google謹製のスマホであるPixel/Pixel XLならではといえますね。
PixelとPixel XLのデメリット・注意点
次に、PixelとPixel XLのデメリットや注意点についてまとめます。スピーカーは1つのみ
Pixel/Pixel XLにはスピーカーが搭載されていますが、2つではなく1つのみです。Pixel/Pixel XLのスピーカーは、底部に配置されているとのことなので、このどちらか片方がスピーカーとなります。
Nexus6Pではデュアルスピーカーが搭載されており高音質で音楽や動画視聴できていたため、Pixelシリーズのシングルスピーカーは正直残念です。
PixelとPixel XLに、音質の良さは求めないほうがいいかもしれません。
microSDは非対応
PixelとPixel XLの正式発表前にCarphone Warehouseがスペックをフライング公開し、最大256GBのmicroSDに対応しているという記載がありました。ですが、実際にはmicroSDには対応していませんでした。記載ミスだったようですね。
おサイフケータイ(FeliCa)やワンセグは非搭載
PixelとPixel XLには防塵・防滴性能があるのは前述のとおりですが、おサイフケータイ(FeliCa)やワンセグは搭載していません。ワンセグは仕方ないとしても、おサイフケータイ(FeliCa)に関してはAppleのiPhone7とiPhone7 Plusに採用されており、Pixelにも期待していたので残念です。
モバイルSuicaなどスマホでおサイフケータイを使いたいという人は、PixelとPixel XLでは使えないので注意しましょう。
AMOLED(有機EL)のため屋外での視認性は低い可能性が高い
PixelとPixel XLのディスプレイには、AMOLED(有機EL)が採用されています。有機ELは発色の良さが最大のメリットですが、逆に屋外での視認性の低さがデメリットです。特に日差しが強いほど、画面は暗くなりかなり見づらくなります。
ただ、有機ELを搭載するNexus6Pは屋外での視認性もそこまで悪くなかったので、PixelやPixel XLも屋外でも特に不自由なく使える可能性は十分にあります。
価格が高い
PixelとPixel XLは現時点では最高に近いスペックですが、その分価格も高いです。一番安いPixelの32GBでも649ドル(約67,000円)で、一番高いPixel XLの128GBは869ドル(約90,000円)となっています。
SIMフリースマホでここまで高いと購入する人は限られるでしょうが、スペックとアップデート保証も踏まえれば仕方ないですね。
PixelとPixel XLの日本価格
PixelとPixelの日本価格は、現時点では不明です。米国における価格を掲載しておきます。
Pixel
32GB:649ドル(約67,000円)128GB:749ドル(約77,000円)
Pixel XL
32GB:769ドル(約80,000円)128GB:869ドル(約90,000円)
PixelとPixel XLの日本発売日
PixelとPixel XLの日本発売日は、現時点では不明です。なお、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツ、イギリス、インドではすでに発売が決まっていて、2016年10月4日よりアメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツ、イギリスでは予約受付が始まっています。
また、10月13日からはインドでも予約受付を開始します。
まとめ。日本発売日はいつ?
Googleは、これまでのNexusブランドではなくGoogle純正スマートフォンとしてのPixelブランドに移行しました。PixelとPixel XLはプロセッサに最新のSnapdragon 821を搭載し、RAMも4GBでGoogle Photoにオリジナルサイズのまま無制限でアップロードできるなどスペックとサービスが充実しています。
また、対応周波数を見ると、日本の大手キャリア3社のドコモ、ソフトバンク、auが利用する周波数に完全対応しています。
特に、ドコモのFOMAプラスエリアやLTEプラチナバンドと、auの3G規格であるCDMA2000のBC0に対応しているのがポイントです。
これだけ日本のキャリア向けにも最適化されているので、日本で発売されるのは間違いないとは思いますが、日本で発売されるのがいつになるのか?という点が気になるところです。
また、米国価格が649ドル~と高めのため、日本ではさらに高くなるのはほぼ間違いないでしょう。
日本発売日と日本価格の正式発表を待ちたいと思います。