Nexus5XはQuick Charge2.0対応充電器で急速充電が可能。

Nexus5Xは、公式スペックではQualcomm製のプロセッサで使えるQuick Charge 2.0の急速充電に対応していることは明記されていません。

そこで、Quick Charge 2.0対応の充電器でNexus5Xを充電してみたところ、Nexus5Xの純正充電器でなくても急速充電できることが分かりました。


Quick Charge 2.0の急速充電について

Quick Charge 2.0は、Qualcomm製のプロセッサを搭載し、かつQuick Charge 2.0対応のチップを搭載している端末で利用できる急速充電機能です。

USBの規格では本来供給電力に上限があり、電圧は5V、電流はUSB 2.0で500mAh、USB 3.0では900mAhが上限となっています。最近では、電圧は同じ5Vのままで電流を1Aや1.8Aに増やして充電完了までの時間を短縮する充電器もあります。

それに対し、Quick Charge 2.0では電圧を9Vまたは12Vに上げることで充電のための電流を増やし、結果充電速度を早めることができます。

NexusデバイスではNexus6がQuick Charge 2.0に対応しており、3,220mAhのバッテリーを0%から100%まで充電するのに1時間40分しかかかりません。私はNexus5までは時間はかかるもののケーブルを接続する手間がかからない置くだけ充電を使っていましたが、Nexus6では急速充電が速くて便利なので一度も置くだけ充電は使いませんでした。
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外出前などに充電をし忘れていたとしても、Quick Charge 2.0対応のNexus6なら30分の充電で40%ほど、1時間で80%弱まで充電できるのでかなり重宝していました。
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Nexus5XとQuick Charge 2.0について

上記の通り、大容量のバッテリーでも短時間で充電できるQuick Charge 2.0はかなり便利です。

Nexus5Xは、同梱されているUSB Type-Cの充電器が5V/3Aの15Wで充電するため充電速度は速いとされていますが、Qualcommのプロセッサを搭載しているNexus5XがQuick Charge 2.0に対応しているかどうかはスペック表などに記載されていません。

ですが、先日iFixitがNexus5Xを分解したところ、Nexus5XにはQuick Charge 2.0チップのQualcomm SMB1358が搭載されていることが分かりました。
Nexus 5X Teardown - iFixit

そこで、Quick Charge 2.0対応の充電器で実際にNexus5Xを充電すると充電速度はどうなるのか、試してみました。


Nexus5XはQuick Charge 2.0対応の充電器で急速充電が可能。代替の充電器として使える

Nexus5XでQuick Charge 2.0の充電を試すために購入したのはこちら。
[Qualcomm認証済] Anker PowerPort+ 1 (Quick Charge 2.0 & PowerIQ & VoltageBoost搭載 3-in-1 プレミアム 18W USB急速充電器) ブラック anker-quick-charge-ac

このAnkerの充電器は本体のみなので、ケーブルは別途用意する必要があります。この充電器のポートはUSB Type-Aなので、Nexus5XをUSB Type-AのPCに接続するために購入したこちらのCheeroのケーブルを使いました。
cheero cheero TypeC USB 3.1 ケーブル 100cm TypeC-A nexus5x-usb-cable0.3

なお、2015年10月30日現在CheeroのUSBケーブルは在庫なしの状態なので、まだ購入していない場合はNexus5Xで使えたというレビューが複数あるAnkerのケーブルが良さそうです。
Anker PowerLine USB-C & Micro USB ケーブル (1m) USB Type-C 機器対応(ブラック) nexus5x-usb-cable0.4

ACを開封していきます。AnkerのACは青ベースの箱に入っていて、QualcommのQuick Charge 2.0対応であることを謳っています。


箱を開けると、「Thanks for choosing Anker!」の文字が目に飛び込んできます。本来なら何も意味をなさない場所にお礼の言葉を載せておくだけで好感度は上がります。


ACを取り出すと、今度は「Happy?」の文字が。こだわりを感じます。


本体はとても小さく、持ち運びにもかさばらず便利に使えそうです。



ブラグは折りたためんでおくことができます。これも持ち運びする際にプラグで他のモノを傷つけないようにするために重要なポイントです。


使う時だけ立ち上げられるのはいいですね。


早速Nexus5Xを充電してみました。Nexus5Xのロック画面には「急速充電中」と表示されています。


気になるのは、本来急速充電されている場合はAnkerのACのランプがグリーンに変わるはずなのですが、Nexus5Xをつないでもブルーのままだったということです。これはACを挿しなおしたりNexus5Xを再起動したりしても変わりませんでした。


そうこうしているうちにNexus5Xの充電が終わりました。こちらがNexus5Xと同梱されていたACアダプタで充電時の充電速度です。8時58分に充電を開始して11時に完了しています。フル充電にかかった時間は2時間2分でした。
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次に、Quick Charge 2.0対応のACアダプタで充電時の充電速度です。5時49分に充電を開始して7時54分に完了しています。フル充電にかかった時間は2時間5分でした。途中でディスプレイがオンになる回数がこちらの方が多かったので、その分充電完了が遅れたと考えると3分の差は誤差でほぼ同じと考えて問題ないでしょう。
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上記の結果の通り、Nexus5XはQuick Charge 2.0のACでも同梱されている純正とACとほぼ同じ速度で充電されることが分かりました。

3,220mAhのNexus6が1時間40分で充電が完了するのに対して2,700mAhのNexus5Xが2時間かかるのは残念ですが、とりあえずサードパーティ製のQuick Charge 2.0対応ACでも純正のACと同等の速さで充電できることが分かったので予備充電器として活用できます。

また今回購入したAnkerのACなら、ケーブルを差し替えるだけでmicroUSBのスマホやタブレットの充電にも使えるので便利です。

Google純正の充電器が3,400円と高いので、私はこの組み合わせで予備として今後も使っていく予定です。
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