OnePlus5は、これまでのOnePlusシリーズの中で最も充実したスペック・機能で価格は割安なので、私も購入してみました。
このページでは、購入したOnePlus5のレビューとスペックや特徴、価格をまとめています。
目次
- OnePlus5のスペック
- OnePlus5の対応周波数(バンド)について
- OnePlus5の購入レビュー
- OnePlus5の特徴・メリット
- SoC(CPU)にSnapdragon 835を搭載
- RAMは最大で8GBと大容量。実際の空き容量も3GB以上あり
- ストレージ(ROM)は64GBと128GB。UFS 2.1採用で転送速度が2倍
- 背面にデュアルレンズカメラを搭載。ポートレートモードで背景ぼかしも可能
- 前面カメラも1600万画素
- 高級感のあるフルメタルユニボディ
- 電源ボタンとボリュームボタンが左右に分かれている
- Alert Slider(アラートスライダー)を搭載
- 通知LEDあり
- 厚さは7.25mmでOnePlus史上最薄
- aptXとaptX HD対応。Bluetoothヘッドフォンで高音質な音楽を楽しめる
- 3.5mmイヤホンジャックあり
- 前面に指紋認証センサを搭載
- 急速充電「Dash Charge」により30分程度の充電で1日使える
- 実用的な機能が多い独自OS「Oxygen OS」
- ジャイロセンサに対応。ポケモンGOもARモードで遊べる
- ドコモのLTEプラチナバンド(Band19)に対応
- 3G+4GのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応
- OnePlus5の注意点・デメリット
- OnePlus5の発売日
- OnePlus5の価格
- OnePlus5を日本から購入できる最安値のショップは?
- OnePlus5まとめ
OnePlus5のスペック
OnePlus5のスペックは以下の通りです。OnePlus 5 | |
---|---|
OS | Android 7.1 OxygenOS |
ディスプレイ | 5.5インチ 1920x1080 フルHD 有機EL |
CPU | Snapdragon 835 8コア |
RAM | 6GB/8GB |
ストレージ | 64GB/128GB |
microSD | 非対応 |
背面カメラ | 1600万画素 + 2000万画素 デュアルレンズカメラ f値1.7 |
前面カメラ | 1600万画素 f値2.0 |
バッテリー | 3000mAh 急速充電(Dash Charge) |
対応周波数 (バンド) | LTE(FDD-LTE) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 3(1800MHz) 4(1700MHz) 5(850MHz) 7(2600MHz) 8(900MHz) 12(700MHz) 17(700MHz) 19(800MHz) 20(800MHz) 25(1900MHz) 26(850MHz) 28(700MHz) 29(700MHz) 30(2300MHz) 66(1700/2100MHz) LTE(TD-LTE) 38(2600MHz) 39(1900MHz) 40(2300MHz) 41(2500MHz) 3G(W-CDMA) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 4(1700MHz) 5(850MHz) 8(900MHz) 3G(CDMA2000) BC0 3G(TD-SCDMA) 34(2000MHz) 39(1900MHz) GSM 850MHz 900MHz 1800MHz 1900MHz |
ドコモプラチナバンド (Band19) | ○ |
FOMAプラスエリア (Band6/19) | × |
ソフトバンクプラチナバンド (Band8/28) | ○ |
auプラチナバンド (Band18/26) | ○ |
au 3G (CDMA2000) | ○ |
SIMサイズ | SIM1:nanoSIM SIM2:nanoSIM |
3G+4Gの デュアルスタンバイ | ○ |
技適 | × |
サイズ | 高さ:154.2 幅:74.1 厚さ:7.25mm |
重さ | 153グラム |
NFC | ○ |
GPS | GLONASS Beidou |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) |
Bluetooth | v5.0 aptX/aptX HD対応 |
加速度センサ | ○ |
ジャイロスコープ | ○ |
近接センサ | ○ |
環境光センサ | ○ |
指紋認証センサ | ○ |
コンパス | ○ |
センサー | ホールセンサ |
ポート | USB Type-C |
カラー | Midnight Black Slate Gray |
価格 | RAM 6GB/ROM 64GB:約53,000円(479ドル) RAM 8GB/ROM 128GB:約60,000円(539ドル) |
公式サイト | OnePlus 5 - OnePlus |
OnePlus5の対応周波数(バンド)について
まずは、OnePlus5の日本国内における対応周波数(バンド)についてまとめます。ドコモのFOMAプラスエリアには非対応だがLTEプラチナバンドに対応
OnePlus5は、他の中華スマホに比べるとドコモが利用している多くのバンドに対応しています。まず、ドコモのSIMでVoLTEではない通常の3G通話を山間部を含む広いエリアで利用する際に必要なBand6とBand19(FOMAプラスエリア)には対応していないため、3G通話できるエリアはドコモのスマホよりも狭いです。
対して、LTE通信については山間部など広いエリアで通信するために必要なBand19(LTEプラチナバンド)に対応しています。
OnePlus5にドコモやドコモ系の格安SIMを挿した場合、通話に関しては狭くなるものの通信はドコモのスマホと変わらないエリアで利用可能です。
ソフトバンク(ワイモバイル)でも広いエリアで使える
OnePlus5は、ソフトバンクやワイモバイルのSIMとも相性は良いです。3Gに関しては、ソフトバンク・ワイモバイルが主に使っているバンドのBand1とBand8の両方に対応しています。
LTEに関しても、ソフトバンクやワイモバイルのSIMを挿して広いエリアで通信するために必要なLTEプラチナバンドのBand8とBand28に対応しているので、広いエリアで通信が可能です。
OnePlus5はソフトバンク・ワイモバイルで購入できる端末と変わらないエリアで通話・通信できます。
auはCDMA2000対応で3G通話可能でLTEプラチナバンドにも対応
OnePlus5は、au回線のSIMとの相性も良いです。auのVoLTEではない通常の3G通話ではCDMA2000という通信規格のバンド「BC0」が使われていますが、OnePlus5はCDMA2000のBC0に対応しています。
そのため、auのVoLTEではない通常のSIMを挿した場合でも広いエリアで通話できます。
auの4G LTEエリアに関しては、OnePlus5はauのLTEプラチナバンドであるBand26にも対応しているため、広いエリアでLTE通信が可能です。
OnePlus5は、auのスマホとほぼ変わらないエリアで通話・通信とも可能となっています。
※追記 OnePlus5の3G通話を利用するにはいくつかの制限があります。
例えば3G通話用のSIM 1枚では通信できない、au SIM+au VoLTE SIMを組み合わせてDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)で使おうとしてもau VoLTE SIM側のアンテナが立たないなどです。
詳しくはこちらの検証をご覧ください。
OnePlus5はau SIM(黒SIM)で通話可能。ただし注意点あり。
OnePlus5の購入レビュー
OnePlus5を購入したのでレビューしていきます。外観レビュー
まずは外観レビューです。OnePlus5の箱。白基調の箱にオレンジのロゴがアクセントになっていますね。
箱の側面には「Dual Camera. Clearer Photos」の文字。カメラ性能の向上がアピールされています。
OnePlus5とのご対面です。オレンジの台座にOnePlus5。
OnePlus5の同梱品。クイックスタートガイドとUSB ケーブル、ACアダプタ、メッセージカードが入っています。
OnePlus5は独自の急速充電規格「Dash Charge」に対応しています。ACアダプタには「DASH」の文字。
出力は5V 4Aとなっています。
OnePlus5に付属するUSB Type-Cケーブル。コネクタ部分にはキャップも付いていてしっかり保護されています。USBケーブルでオレンジと白の組み合わせは斬新ですね。
USB-Aコネクタ側は中もオレンジでこだわりを感じます。
OnePlus5の本体を見てきます。まずは前面から。
上部には前面カメラと近接センサ、通話用スピーカーがあります。
下部には指紋認証センサが配置。最近のスマホによく見られるオーソドックスな配置です。
OnePlus5の背面です。フィルムが貼ってあるので剥がします
さらに、本体にはSIMスロット1とSIMスロット2のIMEIが記載されたシールも貼られているので剥がしておきましょう。
シールを全て剥いだ状態のOnePlus5の背面。OnePlusのロゴだけのシンプルなデザインです。
上部にはデュアルカメラとフラッシュがあり、その下にOnePlusのロゴがあります。
OnePlus5のデュアルカメラは結構出っ張っています。出っ張りが嫌いな人は気になるかもしれません。
OnePlus5の上部には何もありません。
左側にはiPhoneのように一発でサイレントモードにできるアラートスライダーとボリュームボタンがあります。
アラートスライダーのボタンは細かく刻まれているのでボリュームボタンと押し間違えることはなく、またボタンをスライドさせる際に指や爪にしっかりと引っかかるのでスライドしやすいです。
右側にはSIMスロットと電源ボタンがあります。
下部には3.5mmイヤホンジャックとUSB Type-Cポート、スピーカーが搭載。
OnePlus5の電源を入れていきます。OnePlus Oneの頃から変わらないロゴが表示されます。
その後丸がぐるぐる回って…
オレンジの四角の中に白い円のロゴが表示されます。
起動すると初期設定の画面に。
OnePlus5を開封して実際に手に持ってみると、5.5インチの割に薄くて軽いのが印象的でした。
背面はメタルで安っぽさはありませんが、カラーがブラックだったらもっと高級感があったのではと思います。
プリインストールアプリは必要最低限のみ
OnePlus5にインストールされているアプリ一覧はこちら。最初から入ってるのはほぼGoogle謹製のアプリのみで、他の中華スマホメーカーのように不要なアプリが大量にインストールされていないのは好印象です。
アプリが少なければRAMやROMの無駄な消費も防げるのでメリットしかありません。
OnePlus5のベンチマークスコアは?
OnePlus5はSoCに発売当時最高性能のSnapdragon 835を搭載しているので、ベンチマークスコアもスマホの中ではトップクラスです。それに対して、カスタムROMなどの開発者が世界中から集っている巨大掲示板のXDA Developersでは、OnePlus5がベンチマークアプリで良い点が出るようにチート(ズル)していると指摘されていて、実際にOnePlus5でAnTuTuの測定をしてみると同じSoCを搭載しているXiaomi Mi6よりもスコアは高くなります。
ですが、Snapdragon 835ならスコアをチートしてもしなくても基本的に動作は非常にスムーズで快適なので、特に気にする必要はないと個人的には感じています。
OnePlus5のベンチマークスコアについてはこちらにまとめているので、気になる場合は参考にしてみてください。
OnePlus5のベンチマーク結果【AnTuTu/3Dmark/Geekbench】
OnePlus5のその他のレビューは、今後随時追加していきます。
OnePlus5の特徴・メリット
OnePlus5の特徴やメリットについてまとめます。SoC(CPU)にSnapdragon 835を搭載
OnePlus5は、SoC(CPU)に発売時点で最新のSnapdragon 835を搭載しています。OnePlus5の前作のOnePlus 3Tに搭載されているSnapdragon 821に比べて、処理性能が25%アップしています。
また、処理性能アップしつつ消費電力は40%削減されているため、高性能ながらバッテリーの持ちが良くなっているのが特徴です。
私はXiaomi Mi6でもSnapdragon 835を体感していますが、どんな操作でもアプリの起動や切り替えはかなり速く、スクロールもスムーズで快適に操作できています。
OnePlus5も同様で、実際に触ってみた限りでは動作の遅さにストレスを感じることはほぼありません。
RAMは最大で8GBと大容量。実際の空き容量も3GB以上あり
OnePlus5は、6GBと8GBの大容量のRAMを選ぶことができます。特に8GBのRAMを選べるスマホはZenFone ARなど一部のみです。
OnePlus5の実際のRAM容量を確認してみたところ、1日平均で常に3GB程度は余裕がありました。
個人的にはRAMは4GBあればほぼ事足りますが、できるだけ容量の大きいRAMのスマホが欲しいならOnePlus5はおすすめです。
ストレージ(ROM)は64GBと128GB。UFS 2.1採用で転送速度が2倍
OnePlus5はRAMだけでなくストレージ(ROM)も大容量で、64GBと128GBから選ぶことができます。ROMの容量を食う高画質の写真や動画を極端に多く撮影しなければ、64GBでもかなり余裕があります。
私が購入したのは64GBモデルですが、初期設定を済ませた後の空き容量は50GB以上ありました。
また、写真と動画はGoogleフォトを活用するとファイルサイズは若干縮小されるものの、肉眼で見る限りでは元の画像との差が分からないぐらい高画質で無制限にアップロードでき、価格の高い128GBモデルを購入する必要がなくなります。
写真や動画でスマホのROMを多く消費している人でGoogleフォトまだ使ってない場合は、ぜひ試してみてください。
なお、OnePlus5のストレージの規格はUFS 2.1です。UFS 2.1は従来のUFS 2.0に比べて転送速度が2倍のため、読み込み・書き込みとも速く非常にスムーズなのが特徴です。
Snapdragon 835に加えてUFS 2.1のストレージにより、OnePlus5を操作時の体感速度は速いです。
背面にデュアルレンズカメラを搭載。ポートレートモードで背景ぼかしも可能
OnePlus5は、背面に1600万画素と2000万画素のデュアルレンズカメラを搭載しています。デュアルレンズを搭載したスマホは徐々に増えてきていて、今後はこれが標準になってきそうですね。被写体へのフォーカススピードが40%向上し、これまでよりもすばやく撮影できるようになったとのこと。
F値は1.7とかなり明るいため、シャッタースピードを速くできます。
OnePlus5では、デュアルレンズカメラを活かしたポートレートモードによる撮影も可能です。ポートレートモードは、背景をぼかすことで被写体を際立たせることができる撮影方法です。iPhone 7 Plusで話題になりましたね。
OnePlus5のポートレートモードで撮影したとされる写真です。背景がきれいにボケています。
さらに、OnePlus5は画質をそこまで落さずに被写体にズームして撮影することができます。
上と同じ被写体を2倍ズームで撮影した写真がこちら。
OnePlus5はHDRの性能も改善。
明暗がよりくっきり表現できるようになっています。
なお、OnePlus5のカメラには様々なパラメータを手動で変更・調整できるプロモードもあります。
プロモードへの切り替えは右上のメニューアイコンをタップします。
メニュー一覧に表示される「プロモード」をタップして選びます。
調整できるのはマニュアルフォーカスとシャッタースピード、ホワイトバランス、ISOです。
ヒストグラムも表示できるので、明るさや露出、コントラストなどが自然かどうかを手軽に確認できます。
上記の通り、OnePlus5はこれまでのOnePlusシリーズの中でも特にカメラにこだわっているのが分かります。
ただ、少なくとも私がこれまで試してきた中華スマホのカメラは、そのカメラ性能が大々的にアピールされているものも含めてどれも綺麗に撮影できませんでした。
OnePlus5のカメラについても同様で、実際に撮影してみないとなんともいえませんが、これまでの経験上、スペックの割に価格が安いスマホのカメラは基本的に綺麗には撮影できません。
OnePlus5も価格は安めなので、過度な期待はしない方がいいかもしれません。
OnePlus5のカメラに関しては、実際に撮影した写真をアップ予定なのでしばらくお待ち下さい。
※2017/7/2追記
OnePlus5のカメラで撮影してみました。Xiaomi Mi6のカメラで撮影した写真と比較しています。
OnePlus5のカメラで撮影した写真。Xiaomi Mi6のカメラと比較してみた
前面カメラも1600万画素
OnePlus5は、背面だけでなく前面にも1600万画素のカメラを搭載しています。前面カメラについても、綺麗な写真が撮れるかどうかは自分で確認しないとわかりませんが期待したいところです。後日OnePlus 5の前面カメラで撮影した写真をアップします。
※2017/7/2追記
OnePlus5の前面カメラは若干暗いものの粗く撮れたりはしません。
高級感のあるフルメタルユニボディ
OnePlus5は、フルメタルのユニボディで高級感があるのも特徴です。それにしても、OnePlus5の背面はiPhone 7 Plusにそっくりですね。
電源ボタンとボリュームボタンが左右に分かれている
個人的に良いと思ったのが、OnePlus5はボリュームボタンと電源ボタンが同じ側面にない点です。ボリュームボタンは左側。
電源ボタンは右側にあります。
最近のスマホはボリュームボタンと電源ボタンが同じ側面にあるものが多いですが、動画などを視聴している時にボリュームボタンを押したつもりが電源ボタンを押してしまって画面がオフになるなど不便に感じることがあります。
ボリュームボタンと電源ボタンが左右に分かれることで、押し間違える確率はほぼ0になります。
また、Androidのスクリーンショットは電源ボタンとボリュームダウンボタンの同時長押しですが、それぞれのボタンが左右に分かれているとスマホを掴んでいるそのままの状態でスクリーンショットを撮影できるのもメリットです。
Alert Slider(アラートスライダー)を搭載
OnePlus5の左側面の上部には、iPhoneのマナーモードスイッチのようなAlert Slider(アラートスライダー)と呼ばれるスイッチが付いています。Alert Sliderは、ボタンをスライドするだけで重要な案件のみを通知したり、完全なサイレントモードに切り替えることができる便利なスイッチで、OnePlus 2から搭載され続けています。
マナーモードやサイレントモードによく切り替える人には便利なボタンです。
通知LEDあり
スマホで新着通知を見逃さないためには、通知LEDが必須となりますが、通知LEDがないスマホは意外に多いです。OnePlus5は左上に通知LEDがあり、未読の通知がある間はずっとゆっくり点滅し続けるので通知を見逃すことはまずありません。
厚さは7.25mmでOnePlus史上最薄
OnePlus5は薄さにもこだわって開発されています。OnePlus5の厚さは7.25ミリで、これまでのOnePlusシリーズの中では最も薄いスマホとなりました。
私は現在、厚さが11.3ミリもあるNuaAns NEO Reloadedを使っていて特に不便を感じることはありませんが、スマホはなるべく薄いほうがいいという人もいるはずです。
そんな人には、OnePlus5の7.25ミリの薄さはメリットとなりますね。
実際にOnePlus5を手にとってみると確かに薄さは感じますが、それ以上に良いのが丸みを帯びた背面の角です。
角が丸いだけで、手に持った時の体感的な大きさが5.5インチよりも小さく感じるので、片手持ちも全く苦になりません。
aptXとaptX HD対応。Bluetoothヘッドフォンで高音質な音楽を楽しめる
OnePlus5は、aptXとaptX HDに対応してます。aptX・aptX HDともにBluetoothヘッドホンやイヤホン向けのコーデックで、通常は有線に比べて音質が劣る無線のBluetoothヘッドホン・イヤホンでも、音楽などを高音質で楽しむことができます。
aptX HDはaptXよりもさらに音質が改善されていますが、対応するヘッドホンやイヤホンがまだ少ないのが現状です。
aptX HDに対応する機器はこちら。
QualcommR aptX? HD Audio
スマホで音質にこだわって音楽を聴くならBluetooth接続は避けるという人もいると思いますが、aptXやaptX HDに対応するOnePlus5なら検討する価値はありそうです。
OnePlus5にBluetoothイヤホンやヘッドホンをつないでaptXやaptX HDで音楽を聴くには、設定の「詳細設定」をタップします。
「Bluetooth Audio Codec」をタップして「aptX HD」か「aptX」を選ぶだけでOKです。
3.5mmイヤホンジャックあり
iPhone7とiPhone 7 Plusの登場から、3.5mmイヤホンジャックを搭載しないスマホが徐々に増えてきていますが、OnePlus5には引き続きイヤホンジャックが搭載されました。前述の通り、OnePlus5はaptXとaptX HDにも対応しているものの、特にAptX HD対応のヘッドフォンはまだ少なく価格も数万円と高いです。
3.5mmイヤホンジャックがあるOnePlus5なら、有線ならではの音質の良い音をそこまで高価でないヘッドフォンやイヤホンでも楽しむことができます。
前面に指紋認証センサを搭載
OnePlus5には指紋認証センサが搭載されています。搭載場所はディスプレイ側の下部なので、OnePlus5を机やテーブルに置いたままでも指を乗せるだけですぐに画面ロックの解除ができます。
指紋認証センサは背面よりも前面にあった方が確実に便利なので、個人的には大きなメリットだと感じています。
急速充電「Dash Charge」により30分程度の充電で1日使える
OnePlus5は、独自の急速充電規格「Dash Charge」に対応しています。OnePlusによるOnePlus5とGalaxy S8、Google Pixel XLの充電速度比較では、OnePlus5が圧倒的に速く充電できていることが分かります。
また、OnePlusはOnePlus5とGalaxy S8の充電速度を動画で比較。
充電開始から15分経過でGalaxy S8が20%なのに対し、OnePlus5は29%まで充電できています。
充電開始から30分経つとさらに差は広がり、Galaxy S8が39%なのに対してOnePlus5は58%まで充電されました。
次に、車内でナビをしながら充電した場合の速度比較です。
30分経過後のバッテリ残量を比較すると、Galaxy S8は12%なのに対しOnePlus5は43%までバッテリー残量が回復します。
OnePlusによると、OnePlus5はDash Chargeにより30分の充電で1日使える分の充電ができるとのこと。
そこで、私もOnePlus5をDash Chargeで実際に充電し速度を確認してみました。
Dash Chargeは、現時点で主流の急速充電規格「Quick Charge 3.0」に比べてもかなり速いです。詳しくはこちら。
OnePlus5のバッテリーの持ちとDash Chargeの急速充電速度を測定
出かける前などに充電をし忘れていたとしても、OnePlus5なら少しの充電で長時間使えるので安心です。
実用的な機能が多い独自OS「Oxygen OS」
OnePlus5の大きな特徴の1つに、OnePlusが独自で開発するOS 「Oxygen OS」が挙げられます。以下に、Oxygen OSの特徴をかいつまんで紹介しておきます。
「閲覧モード」で読書に最適なモノクロ表示が可能
Oxygen OSでは、「閲覧モード」で読書に最適なモノクロ表示が可能です。白黒で表示されるので、Kindleのように長時間読書しても目が疲れないのがメリットです。
設定は、ディスプレイから閲覧モードをタップします。
「閲覧モードをオンにする」をタップしてオンに切り替えると、OnePlus5が閲覧モードに切り替わります。
マンガのカラー表紙も、閲覧モードをオンにすると…
きれいなモノクロ表示に切り替わります。
色とりどりのホーム画面も
このようにモノクロ表示で目に優しくなります。
ディスプレイの色温度も自由に変更でき、好みの色合いに調整できる
Oxygen OSでは、ディスプレイの色温度を自由に変更することができるのも特徴です。例えば、モノクロで読書する際に白っぽくしたり...
逆に黄色っぽくすることも可能です。
色温度を細かく調整して自分の好みに合わせることができるので、スマホで小説や漫画をなどをよく読む人には便利ですね。
「Gaming DND Mode」でゲーム中のメールなどの通知ブロックやホームボタンの無効化が可能
Oxygen OSでは、よりゲームに集中できる「Gaming DND Mode」があります。Gaming DND Modeをオンにすることで、通知の表示やメール着信通知が来ないように制限できるだけでなく、ホームボタンも無効化してゲームプレイ中に押し間違ってホーム画面に戻ってしまうといったトラブルを避けることができます。
OnePlus5でゲームに没頭するためには必須の機能です。
縦長のページを簡単にスクリーンショットできる
Oxygen OSでは、縦長のページなどで画面上に表示されている部分だけでなく表示しきれてない部分もまとめてスクリーンショットする機能があります。まとめてスクリーンショットとして残したい部分を選択すると、このようなスクリーンショットの撮影が可能です。
プライバシーを守る「Secure Box」
人に見られたくないファイルなどを守る「Secure Box」があるのも、Oxygen OSの特徴です。Secure Boxでは、指紋認証か正しい数字のコードを入力しないと表示できません。
プライバシーを守りたい場合は、Secure Boxを有効活用しましょう。
Oxygen OSの特徴の一部は上記の通りです。
Oxygen OSでは実用的な独自機能が搭載されているので、自分のスマホの使い方に合わせてカスタマイズしていくことをおすすめします。
ジャイロセンサに対応。ポケモンGOもARモードで遊べる
OnePlus5は、主要なセンサには全て対応しています。ジャイロセンサももちろん搭載しているので、このスクリーンショットのようにARモードにするとポケモンが消えるといったこともありません。
OnePlus5はジャイロセンサ搭載だけでなく充電速度が速くてバッテリーの持ちも良いので、ポケモンGOのような長時間プレイすると電池が減りやすいゲームにも最適です。
ドコモのLTEプラチナバンド(Band19)に対応
対応周波数(バンド)については初めの方でも触れましたが、OnePlus5は他の中華スマホに比べて日本のキャリアとの相性が良いので、改めてここでも触れておきます。中華スマホのほとんどは、3GのBand6とBand19(FOMAプラスエリア)だけでなく、4GのBand19(LTEプラチナバンド)にも対応してないのがほとんどです。
それに対して、OnePlus5は3GのBand6とBand19には対応していないものの4G LTEのBand19には対応しているので、ドコモのスマホと変わらない広いエリアでLTEによる高速通信が可能です。
3G+4GのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応
OnePlus5は、3Gと4GのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応しています。そのため、日本国内でも2枚のSIMを挿して同時に待ち受けることができます。
DSDSに対応することで、例えば片方にドコモなど大手キャリアのかけ放題SIMを挿し、もう片方に月額料金の安い格安SIMのデータ通信専用SIM を挿すことで、毎月の携帯電話にかかる料金を安くしつつ通話・通信をこれまでよりもたくさん利用できるようになります。
また、プライベート用と仕事用で2台のスマホを使っている場合も、それぞれのSIMをOnePlus5に挿すことで1台にまとめることが可能です。
なお、OnePlus 3Tも日本国内でDSDSで利用できているので、OnePlus5がDSDS対応なのは当然といえば当然ですね。
※追記 OnePlus5をDSDSで使えるSIMの組み合わせを実際に試してみて、使えない組み合わせもあったのでまとめておきました。詳しくはこちらをご覧ください。
OnePlus 5のDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応状況まとめ
OnePlus5の注意点・デメリット
次に、OnePlus5の注意点やデメリットについてまとめておきます。microSDカードが使えない
OnePlus5にはmicroSDカードスロットがありません。そのため、OnePlus5ではmicroSDカードを挿して使うことももちろん不可能です。
OnePlus5のストレージ容量は64GBと128GBで十分大容量ですが、64GBでは足りない場合は128GBモデルを購入しましょう。
カメラが出っ張っている
OnePlus5を実際に使ってみて気になったのが、カメラの出っ張りです。カメラの周りはカメラ部分よりもほんの少しだけ高いケースに覆われているので机などに置いても傷は入りにくそうですが、想像以上に出っ張っているので置いた状態で左側を押すとガタガタ揺れてしまいます。
これを解消にするには、カメラの出っ張り分の厚さがあるケースを着ける他ありません。ケースを1つ購入したので、そのケースを着けて出っ張りが解消するか後日確認して追記します。
※2017/7/26追記 購入したケースでカメラの出っ張りが解消しました。
詳しくはこちらをご覧ください。
OnePlus 5のケースとガラスフィルムを購入したのでレビュー
背面がサラサラしているので滑って落としそうになる
OnePlus5の背面はサラサラして手触りがいいのですが、逆に滑って落としそうになることが何度もありました。そこで、カメラの出っ張りの解消も含めてケースを購入しました。上記のページでレビューしているケースは素材がTPUなのでしっとりしていて滑らないので、落としそうになることがほぼなくなりました。
OnePlus5の背面の滑りが気になる場合は、ケースの装着をおすすめします。
カメラのズームは光学ではない
OnePlus5の背面カメラは比較的画質が劣化しないズームに対応していますが、iPhone 7 PlusやMi6のような画質の劣化が全くない光学ズームではありません。あくまで画質の劣化が少ないロスレスデジタルズームなので、光学ズームに比べると画質は劣ります。
OnePlusの共同創設者でOnePlus5の発表会にも登壇したCarl Pei氏も、ロスレスデジタルズームに関してツイートしています。
Seen a bit of confusion so clearing this up. We're claiming 2x lossless zoom, not optical.
— Carl Pei (@getpeid) 2017年6月21日
具体的には、1.6倍までは光学ズームで残りの0.4倍をデジタルズーム(SmartCapture multiframe technology)で補っているとのこと。
普通のデジタルズームに比べれば良いでしょうが、光学ズームほどの鮮明な拡大写真は撮影できない点には注意が必要です。
デュアルスピーカーではなく下部のみのシングルスピーカー
OnePlus5は非常にハイスペックでコストパフォーマンスの高い端末ですが、残念ながらデュアルスピーカーではありません。シングルスピーカーでも音質が良い端末ももちろんありますが、やはり上下にそれぞれスピーカーが配置されていた方が横持ちの際に臨場感のある音を楽しむことができます。
OnePlus5はスペックの割に価格は安いので、コスト面でスピーカーを削らざるを得なかったのかもしれませんね。
VoLTEには非対応
最近はSIMフリースマホでもVoLTEに対応しているものが増えてきています。そこで、OnePlus 5がVoLTEに対応しているか確認してみましたが、少なくともドコモとauのSIMを挿してもVoLTEによる通話はできませんでした。
詳しくはこちら。
OnePlus 5のVoLTE対応状況まとめ【ドコモ・au】
仮に、ドコモのLTEプラチナバンドに対応のOnePlus5にドコモやドコモ系格安SIMの音声通話SIMを挿して4G LTEによる通話(VoLTE)が利用できれば、OnePlus5でもドコモのスマホとほぼ同じエリアで通話できるので期待していたのですが、残念ですね。
ディスプレイは有機EL。焼き付きや屋外で見づらい可能性あり
OnePlus5のディスプレイには有機ELが採用されています。有機ELのメリットは、色再現性が高く色彩豊かなのとバッテリー消費が少ない点です。
特に特筆すべきは色再現性です。私は有機ELのNexus 6Pを1年以上使ってきましたが、LCDディスプレイのスマホと比べて色の鮮やかさが別次元です。
ですが、逆に気になる点があります。それが焼き付きと屋外での見づらさです。
焼き付きに関しては以下の私のNexus 6Pの写真を見ていただければ分かりますが、特にステータスバーの時間とアンテナピクトアイコンが完全に焼き付いています。
数ヶ月程度の使用なら焼き付きが目立つことはないでしょうが、1年以上使うと高い確率で常に表示されている時間やアンテナピクトアイコンは焼き付くと思っておいた方がいいと思います。
屋外の視認性に関しては、有機ELのNexus 6Pはやはり若干暗いです。
最近の有機ELは屋外での視認性が良くなってきているため、OnePlus5はそこまで気にならない可能性もありますが、一般的に有機ELはLCDに比べて屋外の、特に直射日光下では暗くて見づらい点には注意が必要です。
防水防塵、おサイフケータイ、ワンセグには非対応
これは他の多くの中華スマホにも当てはまることですが、OnePlus5には防水防塵性能はなく、またおサイフケータイやワンセグといった日本ならではの機能にも対応していません。これらの機能が欲しい場合は、日本で発売されている対応機種から選びましょう。
防水防塵・おサイフケータイ・ワンセグのすべてに対応している。SIMフリースマホの中では、SH-M03かarrows M03を検討するといいでしょう。
Dash Charge対応の充電器とUSB ケーブルが日本で入手できない【※2017/9/9追記 GearBestで割安で入手可能】
OnePlus 5は、前述の通り急速充電規格「Dash Charge」に対応しているため、他のスマホに比べても充電完了までにかかる時間は短くて済むのがメリットです。ただ、OnePlus 5のDash Chargeで充電するためにはDash Chargeに対応したACアダプタとUSB Type-Cケーブルが必要ですが、日本国内でDash Charge対応のACアダプタとUSB Type-Cケーブルは販売されていません。
自宅だけでなく職場などでもDash Chargeによる急速充電を利用したい場合は、OnePlusの公式サイトか日本への直送にも対応している米国のアマゾンで追加購入する必要があります。
2017/9/9追記
Dash Charge対応のACアダプタとUSB Type-Cケーブルが、日本直送に対応している中国のオンラインショップ「GearBest」で購入できます。
OnePlus Dash Charge Kit
GearBestでは送料込みでも5,000円未満で入手できるので、できるだけ安く購入したい場合はGearBestを利用しましょう。
技適マークはない
中華スマホでネックとなるのが、技適マークがない点です。日本に住んでいる人が日本国内でスマホを使う場合は技適マークのある端末を使う必要がありますが、OnePlus5も認証情報を確認したところ技適マークはありませんでした。
日本国内でOnePlus5を使う場合は、自己責任となる点には注意しましょう。
OnePlus5の発売日
OnePlus5の発売日は2017年6月27日です。OnePlus5の価格
RAM 6GB/ROM 64GB:約53,000円(479ドル)RAM 8GB/ROM 128GB:約60,000円(539ドル)
OnePlus5を日本から購入できる最安値のショップは?
OnePlus5は、公式サイトで購入しようにも日本への直送に対応していません。ですが、日本にも商品を発送する中国の一部ショップではOnePlus5の購入ページがすでに登場しています。
日本発送に対応するショップにおけるOnePlus5の価格はこちらで比較しているので、OnePlus5をできるだけ安く入手したい場合は参考にしてみてください。
OnePlus5を日本から最安値で購入できるショップは?価格を比較
なお、現時点で最安はRAM 6GB/ROM 64GBがTOMTOP、RAM 8GB/ROM 128GBがGearBestです。
OnePlus5まとめ
OnePlus5は、SoCに最新のSnapdragon 835搭載し、RAMは最大8GBでROMは最大128GBと大容量、背面にはデュアルレンズカメラを搭載、aptXやaptX HDに対応、Dash Chargeによる急速充電、実用的な機能が多いOxygen OS搭載などかなりハイスペックなのが特徴です。OnePlus5を手にしてまだ日が浅いですが、使っている限りでは動作はかなりスムーズで不満を感じることはほぼありません。
さらに特筆すべきは、ドコモのLTEプラチナバンドに対応している点です。
ほとんどの中華スマホはドコモのLTEプラチナバンドに対応していないため、例えばゴルフ場などの山間部に行くと圏外になることが多々あります。
それに対して、OnePlus5はLTEプラチナバンドにしっかり対応しているので、一般的な中華スマホが圏外になる場所でも通信できるのは大きなメリットです。
このように、スペック的には至れり尽くせりで価格は高くても60,000円程度なので、OnePlus5のコストパフォーマンスは十分に高いといえます。
私自身、OnePlusの初代OnePlus Oneを2台購入して使い勝手はかなり良く愛用していて(あの頃のOSは今は亡きCyanogenModでしたが)、OnePlusの製品に対しては良いイメージがあります。
OnePlus5は広いエリアで通信できるので、しばらくメインで使ってみるつもりです。
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OnePlus5の購入レビューとスペック、価格などのまとめは以上です。