Pixel4とPixel4 XLの購入を検討している場合は参考にしてみてください。
目次
- Pixel4とPixel4 XLのスペック比較
- Pixel4とPixel4 XLの対応周波数(バンド)について
- Pixel4とPixel4 XLの特徴・メリット
- 背面にはPixelシリーズで初のデュアルカメラ搭載。ソフトウェアの性能も向上
- ディスプレイに触れずに操作できるモーションセンス採用
- モーションセンスを活用した顔認証に対応
- 90Hz駆動の有機ELディスプレイ搭載。動きの激しいゲームでも残像がなく見やすい
- ボイスレコーダーの録音自動文字起こし機能が便利。音声の検索もできる
- 日本版はnanoSIMとeSIMのDSDSに対応
- OSアップデートとセキュリティアップデートが最低3年間保証される
- SoC(CPU)にはSnapdragon 855を搭載
- RAMはフラッグシップモデルとしては物足りない6GB
- ROM(ストレージ)も64GBと128GBとフラグシップの割に少なめ
- おサイフケータイと防水防塵対応
- USB Type-CはUSB 3.1 Gen 1をサポート
- Pixel4とPixel4 XLの注意点・デメリット
- Pixel3・Pixel3 XLよりも大きく・重くなった
- Pixel4のバッテリー容量が少ない
- 日本ではOh So Orangeの128GBを選べない
- microSDカードには非対応
- イヤホンジャックもなし
- DSDVには対応していない
- ワンセグ・フルセグには非対応
- ソフトバンク版でeSIMを使うにはSIMロック解除が必要
- ボイスレコーダー録音自動文字起こし機能は英語のみ対応。日本語では使えない
- ストレージはUFS 2.1。3.0ではない
- 背面カメラが出っ張っている
- 背面カメラは超広角レンズなし
- 背面カメラの動画撮影時に60fpsに固定できない
- 背面カメラは4K 60fpsの動画撮影に対応していない
- 指紋認証センサーなし
- 顔認証は目をつぶっていても解除される。セキュリティに問題あり
- モーションセンスは現時点では日本では使えない
- Wi-Fi 6(802.11ax)には非対応
- Googleフォトの静止画・動画の無劣化無制限アップロードに非対応
- Pixel4とPixel4 XLの発売日
- Pixel4とPixel4 XLの価格
- Pixel4とPixel4 XLを購入できるショップ
- Pixel4とPixel4 XLまとめ
Pixel4とPixel4 XLのスペック比較
Pixel4とPixel4 XLのスペック詳細と比較は以下の通りです。Pixel 4 | Pixel 4 XL | |
---|---|---|
OS | Android 10 | |
ディスプレイ | 5.7インチ フレキシブルOLED 19:9 FHD+ 444 ppi アンビエント EQ スムーズディスプレイ(最大 90Hz) Corning Gorilla Glass 5 スーパーハイ コントラスト比 100,000:1 24 ビット フルカラー(1,677 万色) HDRサポート(UHDA 認証) | 6:3インチ フレキシブルOLED 19:9 QHD+ 537 ppi アンビエント EQ スムーズディスプレイ(最大 90Hz) Corning Gorilla Glass 5 スーパーハイ コントラスト比 100,000:1 24 ビット フルカラー(1,677 万色) HDRサポート(UHDA 認証) |
CPU | Snapdragon 855 2.84GHz + 1.78GHz 8コア Titan M セキュリティ モジュール Pixel Neural Core | |
GPU | Adreno 640 | |
RAM | 6GB | |
ストレージ | 64GB / 128GB | |
microSD | × | |
背面カメラ (2眼) | 1600万画素(センサーサイズ不明 ピクセル幅1.0μm 視野52°(約44mm) 望遠レンズ f/2.4 位相差検出式オートフォーカス OIS EIS スペクトルセンサー フリッカーセンサー) + 1220万画素(センサーサイズ不明 ピクセル幅1.4μm 視野77°(約27mm) f/1.7 デュアルピクセル位相差検出式オートフォーカス OIS EIS) 【動画性能】 2160p(30fps) 1080p(30/60/120fps) 720p(240fps) | |
前面カメラ (1眼) | 800万画素(センサーサイズ不明 ピクセル幅1.22μm 視野90° f/2.0 固定フォーカス NIRフラッド エミッター NIRドットプロジェクター NIRカメラ×2) 【動画性能】 1080p(30fps) | |
バッテリー | 2800mAh | 3700mAh |
急速充電 | ○ 最大18W | |
ワイヤレス充電 | ○ Qi 最大W数不明 | |
対応周波数 (バンド) | LTE(FDD-LTE) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 3(1800MHz) 4(1700MHz) 5(850MHz) 7(2600MHz) 8(900MHz) 12(700MHz) 13(700MHz) 17(700MHz) 18(800MHz) 19(800MHz) 20(800MHz) 21(1500MHz) 25(1900MHz) 26(800MHz) 28(700MHz) 66(1700MHz) LTE(TDD-LTE) 38(2600MHz) 39(1900MHz) 40(2300MHz) 41(2500MHz) 42(3500MHz) 3G(W-CDMA) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 4(1700MHz) 5(850MHz) 6(800MHz) 8(900MHz) 19(800MHz) 2G(GSM) 850MHz 900MHz 1800MHz 1900MHz | |
ドコモプラチナバンド (Band19) | ○ | |
FOMAプラスエリア (Band6/19) | ○ | |
ソフトバンクプラチナバンド (Band8/28) | ○ | |
auプラチナバンド (Band18/26) | ○ | |
au VoLTE | ? | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
eSIM | ○ | |
3G+4G(4G+4G)の デュアルスタンバイ | ? | |
技適 | ? | |
サイズ | 高さ:147.1 幅:68.8 厚さ:8.2mm | 高さ:160.4 幅:75.1 厚さ:8.2mm |
重さ | 162グラム | 193グラム |
テザリング | ? | |
防水・防塵 | ○ IP68 | |
ワンセグ | × | |
おサイフケータイ | ○ | |
NFC | ○ | |
位置情報 | BeiDou Galileo GLONASS GPS9 | |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac 2x2 MIMO(2.4GHz/5GHz) | |
Bluetooth | 5.0 + LE 【対応規格】 AptX / AptX HD / LDAC | |
スピーカー | ステレオ | |
イヤホンジャック | × USB Type-Cのポートに挿せば有線でもイヤホンを利用可能 | |
加速度センサー | ○ | |
ジャイロスコープ | ○ | |
近接センサー | ○ | |
環境光センサー | ○ | |
指紋認証センサー | × | |
顔認証 | ○ | |
コンパス | ○ | |
その他センサー | Active Edge Android センサーハブ 気圧計 モーションセンス | |
ポート | USB Type-C USB 3.1 Gen 1対応 | |
カラー | Just Black Clearly White Oh So Orange | |
同梱品 | 18W USB Type-C 電源アダプター 1m USB Type-Cケーブ(USB 2.0) クイック スタートガイド クイック スイッチ アダプター SIM ツール |
Pixel4とPixel4 XLの対応周波数(バンド)について
まずは、Pixel4とPixel4 XLの日本国内における対応周波数(バンド)についてまとめます。ドコモのFOMAプラスエリアやLTEプラチナバンドに対応
Pixel4とPixel4 XLは、ドコモが利用している多くのバンドに対応しています。特に、ドコモのSIMでVoLTEではない通常の3G通話を山間部を含む広いエリアで利用する際に必要なBand6とBand19(FOMAプラスエリア)に完全対応しているのがポイントです。
またLTE通信についても、山間部など広いエリアで通信するために必要なBand19(LTEプラチナバンド)に対応しています。
Pixel4とPixel4 XLは、ドコモやドコモ系の格安SIMを挿した場合でも、ドコモのスマホと変わらないエリアで通話・通信とも可能です。
ソフトバンク(ワイモバイル)でも広いエリアで使える
Pixel4とPixel4 XLは、ソフトバンクやワイモバイルのSIMとも相性は良いです。3Gに関しては、ソフトバンク・ワイモバイルが主に使っているバンド1とバンド8に対応しています。
LTEに関しても、ソフトバンクやワイモバイルのSIMを挿して広いエリアで通信するために必要なLTEプラチナバンドのBand8とBand28に対応しているので、広いエリアで通信が可能です。
Pixel4とPixel4 XLはソフトバンク・ワイモバイルで購入できる端末と変わらないエリアで通話・通信できます。
auはCDMA2000非対応で3G通話は不可だがVoLTEとLTEプラチナバンド対応
Pixel4とPixel4 XLとauのSIMの組み合わせでは一部注意点があります。auのVoLTEではない通常の3G通話ではCDMA2000という通信規格が使われていますが、Pixel4とPixel4 XLはCDMA2000には対応していません。
そのため、auのVoLTEではない通常のSIMを挿した場合通話は一切できない点には注意が必要です。
auの4G LTEエリアに関しては、Pixel4とPixel4 XLはauのLTEプラチナバンドであるBand26にも対応しているため広いエリアでLTE通信が可能です。
また、Pixel4とPixel4 XLはデータ通信だけでなくauのVoLTEによる通話にも対応しています。
auのVoLTE SIMは3Gではなく4Gの回線で通話をするので、端末がCDMA2000に対応している必要はありません。
ちなみにPixel4シリーズはauでは発売されませんが、auの開発者向け情報サイトのau OPEN DEVICE DEVELOPER SITEで接続確認済み機器としてPixel4とPixel4 XLが登録されていて、au nano IC Card 04にて音声通話・データ通信ともに動作することが確認されているので、auのVoLTE SIMでも安心して使えます。
Pixel4とPixel4 XLは4Gに関してはauの広いエリアをカバーしているので、Pixel4・Pixel4 XLとauのVoLTE SIMの組み合わせならauで購入できるVoLTEスマホとほぼ変わらないエリアで通話・通信とも可能となっています。
Pixel4とPixel4 XLの特徴・メリット
ますは、Pixel4とPixel4 XLの特徴やメリットについてまとめます。背面にはPixelシリーズで初のデュアルカメラ搭載。ソフトウェアの性能も向上
Pixel4ではPixelシリーズで初めて背面に1200万画素の広角カメラと1600万画素の望遠カメラのデュアルレンズカメラを搭載しました。また、ソフトウェアについても性能が向上しています。
まずはライブHDR+です。
Pixel3シリーズでも、HDR+により明暗の差が激しい場所で撮影しても明るいところが白飛びしたり暗いところが黒つぶれすることもあまりなく綺麗に撮影できていました。
ただ、Pixel3シリーズまでは撮影する時点でディスプレイに写っているのがHDR+による補正が効く前の白飛びや黒つぶれした状態で、撮影して実際に確認するまではどのように撮れているのかが分からないのがデメリットでした。
それに対して、Pixel4シリーズではカメラを向けた時点でHDR+が効いた状態をプレビューとして(ライブビューで)確認できるので、今から撮影するとどのように撮れるれるのかが分かりやすくなっています。
次が二重露出補正です。
二重露出調整は、特に逆光で人物を撮影する時など難しい写真の撮影の際に色味と露出のバランスを自分好みに補正しやすくできます。
Pixel3の背面カメラはシングルレンズカメラですが、背景をぼかして被写体を際立たせるポートレートモードが他のメーカーのフラッグシップモデルと比べても優秀で、被写体の境目はしっかり切り取りながら背景を自然にぼかすことができます。
デュアルレンズカメラのPixel4は、2つ目のレンズで背景をより効果的にぼかすことでデジタル一眼レフカメラで撮ったような写真を撮影できます。
他にも、デュアルレンズカメラとなったPixel4ではズーム性能も向上し、超解像ズームも活用して遠くからでも高画質の写真を撮影できます。
Pixel4は機械学習によるホワイトバランス調整も行います。
例えば 木や地面に雪が積もった写真を撮る場合、一般的には空の青さなどが反射して雪の色が青みがかります。
Pixel4はその青みを除去して写真を仕上げるので、より自然で肉眼に近い出来になります。
これは氷の洞窟で撮影した写真。洞窟内だけでなく被写体の顔も真っ青になっています。
それがPixel4のカメラにかかると、このように人物の肌の色が自然な肌色な状態で撮影できます。
Pixel4は夜景を撮影するNight Sight(夜景モード)も優秀です。
Pixel3の夜景は綺麗に撮れていましたが、Pixel4ではさらに綺麗に撮影できるようになっています。
Googleは、同じ場所の星空をPixel3とPixel4で撮影し比較しています。
これがPixel3で撮影した写真。
これがPixel4で撮影した写真です。撮影できている星の数が全く違うことが分かります。
これは、15秒の露光時間で16枚(15×16=240秒)の写真を撮影し、それらを合成することでこのような星空を撮ることができています。
なお、星空を綺麗に撮るなら露光時間が長く手持ちだと厳しいので、Googleは三脚を使ったり岩の上に置いて撮影することを推奨しています。
上記の通り、Pixel4のカメラはPixel3に比べてソフトウェア性能の向上がめざましいと感じています。
1点気になるのが、私はpixel3で写真をしばらく撮っていましたが、本当に見た目に忠実なのでGalaxyシリーズに比べると暗くて色味が地味に感じてしまうのでそのうち使わなくなってしまいました。
Pixel4では、見た目よりももう少し明るめで色味も暖色系で撮れるように期待したいところです。
ディスプレイに触れずに操作できるモーションセンス採用
Pixel4シリーズには、モーションセンスが採用されています。モーションセンスはSoliレーダーを使ったジェスチャー操作機能で、ディスプレイに触れずに操作できるのが大きな特徴です。
Soliレーダーは中央の右側に埋め込まれていて、このレーダーに向かってジェスチャーすることで操作が可能になります。
例えば、音楽再生中に手を振るだけで次の曲へのスキップや
着信音のサイレントへの切り替えはもちろん、ゲームキャラクターとのコミュニケーションもできます。
手が濡れているなどの理由で端末を触りたくない場合は、簡単な操作ならモーションセンスで解決できるので便利ですね。
モーションセンスを活用した顔認証に対応
Pixel4はPixelシリーズで初めて顔認証に対応しました。顔認証には前述のモーションセンスが活用されていて、高速で顔認証によるロック解除が可能です。
具体的には、Pixel4の使用者が端末に近づいた時点でモーションセンスが顔認証のためのカメラ起動プロセスを開始しているので、端末を手に取るとタップやダブルタップの必要もなくすぐにロックが解除されます。
また、逆に使用者がPixel4から離れるとモーションセンスがそれを検知し、ディスプレイが自動でオフになります。
なお、顔認証情報はPixel4の端末内に保存される仕組みになっていて、Googleのクラウドサービスなどに保存・共有される(端末から外に出る)ことはありません。
さらに、顔認証に関する情報は他の情報とは分けられていて、セキュリティチップのTitan M内に暗号化されて保管されるのでプライバシーの保護についても安心です。
90Hz駆動の有機ELディスプレイ搭載。動きの激しいゲームでも残像がなく見やすい
Pixel4とPixel4 XLは、駆動速度(リフレッシュレート)が90Hz(1秒間で90回更新)の有機ディスプレイを搭載。一般的なディスプレイ駆動速度60Hz(1秒間で60回更新)のスマホでは画面をスクロールした際にスクロールの残像で文字が見づらくなる場合でも、Pixel4とPixel4 XLではよりはっきりと文字を認識できます。
またゲームをプレイする際も表示が滑らかになるなど、リフレッシュレートが向上することで得られるメリットは多いです。
ボイスレコーダーの録音自動文字起こし機能が便利。音声の検索もできる
Pixel4とPixel4 XLで特に便利だと感じたのが、Googleが開発したボイスレコーダー(音声メモ)です。ボイスレコーダーを起動して話しかけると、音声の録音と当時にテキストも入力されていきます。英語に関しては精度もかなり高く、実用性はありそうです。
またGoogleのボイスレコーダーは文字起こしにとどまらず、記録した音声の中からキーワードで検索して該当する部分を抽出することもできるので、後からでもすぐにメモを聴きなおせます。
なお、このボイスレコーダーは機内モードなどオフラインでも動作します。
オフラインで音声を正確にメモして後から希望のキーワードで検索し、該当部分を抽出できるボイスレコーダーは少なくとも現時点では存在しないので、この機能はぜひ使ってみたいですね。
なお、このボイスレコーダーは現時点では英語にしか対応しておらず日本語では使えません。残念。
日本版はnanoSIMとeSIMのDSDSに対応
日本で発売されるPixel4とPixel4 XLは、nanoSIMとeSIMのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応しています。これにより、nanoSIMに通話専用のSIMを登録し、eSIMに料金が安い格安SIMのデータ通信専用のSIMを挿して毎月の支払いを安く済ませるといった使い方ができます。
日本では格安SIMを提供するIIJmioがeSIMを提供していて、Pixel4シリーズの実機が届き次第動作確認を実施するとのことなので、その報告を楽しみに待ちたいところです。
ちなみに、前モデルのPixel3とPixel3 XLもeSIMに対応していましたが、eSIMが使えたのは海外だけで日本国内では海外版にはないFeliCa(おサイフケータイ)に対応した代わりにeSIMは利用できませんでした。
Pixel4シリーズになってようやくeSIMも使えるようになったと思ったらFeliCaも同時に使える仕様になり、結果的に日本版は海外版よりも多機能なモデルとなっています。
OSアップデートとセキュリティアップデートが最低3年間保証される
Googleがこれまで発売してきたNexusシリーズや初代Pixelは、OSのアップデートとセキュリティアップデートは2年間保証されていました。逆に言えば、発売から2年を過ぎた端末にはOSアップデート・セキリティアップデートともに実施されないということになります。
対して、Pixel2シリーズ以降のモデルは、1年間延長されOSアップデートとセキュリティアップデートが最低3年間保証されます。
Pixel4とPixel4 XLについても、OSアップデートとセキュリティアップデートは発売から3年後の2022年10月まで実施されると明記されています。
Pixel4シリーズの発売年は2019年でOSのメジャーアップデートは1年に1回実施されているので、このペースが維持されるとすれば2022年のAndroid 13(Android T)まではアップデートが適用されることになります。
最新のOSがいち早く試せたり、セキュリティーパッチが適用され安全に使えるのはPixelの大きなメリットの1つですが、Pixel4シリーズはそれが3年なことでさらに安心して長く最新OSを楽しむことができます。
Pixel4の主な特徴は以上です。
次にPixel4の基本的なハードウェアのスペックや特徴についてまとめていきます。
SoC(CPU)にはSnapdragon 855を搭載
Pixel4とPixel4 XLのSoC(CPU)には、QualcommのSnapdragon 855が採用されています。Snapdragon 855は、QualcommのハイスペックなSoCです。
Snapdragon 855なら、ウェブサイトの閲覧や動画視聴、インスタグラムやTwitterの利用といった普段使いはもちろん、画像・動画の編集やPUBGなど3Dグラフィックスを多用するゲームでも他のスマホに比べて動作・描画が速く、スムーズに利用できます。
RAMはフラッグシップモデルとしては物足りない6GB
Pixel4とPixel4 XLのRAMは、フラッグシップモデルとしては少なめの6GBです。例えば、SamsungのGalaxy Note 10+のRAMは最大で12GB、少なくても8GBなのでPixel4のRAMは正直物足りないです。
6GBでも普段使いには支障はないと思いますが、たくさんのアプリを起動して切り替えながら使ったり、RAMを多く消費するような3Dグラフィックスをふんだんに使ったゲームをしながら他のアプリも同時に使っていると、RAMが足りずにバックグラウンドにまわっているアプリが終了して再読み込みしてしまい、アプリをスムーズに利用できない可能性があります。
ROM(ストレージ)も64GBと128GBとフラグシップの割に少なめ
Pixel4はRAMだけでなくストレージも少なめで、64GBと128GBの2モデルからしか選べません。Galaxy Note 10+が256GBと512GBなのに比べると、Pixel4のストレージ容量は明らかに少ないです。
ストレージの容量を圧迫するのは主に写真や動画なので、Pixel4シリーズで写真と動画をたくさん撮影する予定なら無制限にバックアップできるGoogleフォトを活用しましょう。
おサイフケータイと防水防塵対応
Pixel4はおサイフケータイと防水防塵に対応しています。今使っているスマホでSuicaなどをインストールしている場合は、Pixel4シリーズならスムーズに移行できます。
またPixel4とPixel4 XLは、IP68の防水防塵にも対応しています。
IP68についても少し詳しく説明すると、「6」が防塵性能の等級を、「8」が防水性能の等級を示しています。
それぞれの等級の内容は以下の通りです。
防塵性能の等級と性能
等級 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
PI0X | 無保護 | 特に保護されていない。 |
IP1X | 50mmより大きい固形物に対する保護 | 直径50mmを超える固形物体が内部に侵入しない状態。 例えば手などが誤って内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。 |
IP2X | 12.5mmより大きい固形物に対する保護 | 指先、または長さが80mmを超えない指先類似物が内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。 直径12.5mmを超える固形物体が内部に侵入しない。 |
IP3X | 2.5mmより大きい固形物に対する保護 | 直径または厚さが2.5mmを超える工具やワイヤなどの固形物体が内部に侵入しない。 |
IP4X | 1.0mmより大きい固形物に対する保護 | 直径または厚さが1.0mmを超えるワイヤや鋼帯などの固形物体の先端が内部に侵入しない。 |
IP5X | 防塵形 | 粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。 |
IP6X | 耐塵形 | 粉塵が内部に侵入しない。 |
防水性能の等級と性能
等級 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
PIX0 | 無保護 | 特に保護されていない。 |
IPX1 | 滴下する水に対する保護 | 1ミリメートル毎分の水を10分間鉛直落下しても有害な影響を受けない。 |
IPX2 | 15°傾斜したとき落下する水に対する保護 | 正常な取付位置より15°以内の範囲で傾斜したとき、3ミリメートル毎分の水を各方向から2.5分間ずつ、計10分間鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。 |
IPX3 | 噴霧水に対する保護 | 鉛直から60°以内の角度で、0.07リットル毎分の水量で10分間噴霧上に落下する水によって有害な影響を受けない。 |
IPX4 | 飛沫に対する保護 | いかなる方向から0.07リットル毎分の水量で5分間水が飛沫しても有害な影響を受けない。 |
IPX5 | 噴流水に対する保護 | いかなる方向から12.5リットル毎分の水流水を外皮表面積1平方メートルあたり1分間、合計3分間以上直接噴流させても有害な影響を受けない。 |
IPX6 | 波浪に対する保護 | 波浪またはいかなる方向から100リットル毎分の水流水を外皮表面積1平方メートルあたり1分間、合計3分間以上直接散水しても有害な影響を受けない。 |
IPX7 | 水中への浸漬に対する保護 | 水深1メートルの水槽に機器を30分間没しても浸水しない。 |
IPX8 | 水没に対する保護 | 製造者によって規定される条件に従って、連続的に水中に置かれる場合に適する。原則として完全密閉構造。 |
Pixel4シリーズの防塵性能は最高レベル6の耐塵形で、粉塵が内部に侵入しません。
耐水に関しても、Pixel4とPixel4 XLは最高レベルの8で完全密閉構造となっていて、水中にずっと沈んでいても水没しない性能となっています。
特に気になるのは防水性能の人が多いと思いますが、Pixel4シリーズなら雨に濡れたり飲み物をこぼしたぐらいなら故障する可能性はほぼないと思っておいていいでしょう。
なお、Pixel4やPixel4 XLをお風呂で使いたいという人もいるかもしれませんが、お風呂は水ではなくお湯で結露のリスクがあり、シャンプーやボディーソープなど水以外の液体もあるので、いくら防水性能が高いPixel4シリーズでも水没する可能性は0ではないのでおすすめはしません。
USB Type-CはUSB 3.1 Gen 1をサポート
Pixel4とPixel4 XLのUSBポートは現在主流のType-Cで、従来のmicroUSBとは違ってUSBケーブルの上下が逆さでも充電できるのがメリットです。また、Pixel4シリーズのUSB Type-Cポートは転送速度が速いUSB 3.1 Gen 1をサポートしているのもポイントです。
USB 3.1 Gen 1の転送速度は5Gbpsで、前規格のUSB 2.0の転送速度480Mbpsに比べると10倍速くなっています。
Pixel4とPixel4 XLはUSB 3.1 Gen 1よりも転送速度がさらに2倍高速化し10Gbps出るUSB 3.1 Gen 2には対応していませんが、上記の通りUSB 3.1 Gen 1でもUSB 2.0に比べればデータを転送する速度はかなり速いのは事実です。
なお、Pixel4とPixel4 XLの同梱品としてついてくるUSBケーブルはUSB 2.0対応で、USB 3.1 Gen 1には対応しておらず高速で転送できないので、Pixel4やPixel4 XLをパソコンに繋げてファイルをやり取りすることが多くなりそうな場合はUSB 3.1 Gen 1に対応するUSBケーブルの購入をおすすめします。
Pixel4とPixel4 XLの注意点・デメリット
Pixel4とPixel4 XLの特徴やメリットは上記の通りいろいろありますが、逆に注意点やデメリットも結構あるので思いつく限りまとめておきます。Pixel3・Pixel3 XLよりも大きく・重くなった
Pixel4とPixel4 XLは、どちらも前モデルに比べてサイズは大きく、重量は重くなっています。Pixel4シリーズと3シリーズのサイズと重量の比較はこちら。
Pixel 4 | Pixel 3 | Pixel 4 XL | Pixel 3 XL | |
---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 5.7インチ | 5.5インチ | 6.3インチ | 6.3インチ |
サイズ | 147.1 68.8 8.2mm | 145.6 68.2 7.9mm | 160.4 75.1 8.2mm | 158.0 76.7 7.9mm |
重量 | 162グラム | 148グラム | 193グラム | 184グラム |
Pixel4はディスプレイサイズが大きくなった分大きく、また重くなったのは仕方ないとは思いますが、それでも15グラムはかなりの重量アップで片手操作メインの人には無視できない差です。
また、Pixel4 XLはディスプレイサイズは同じですが横幅以外のサイズが大きくなり、9グラム重くなっています。
背面のカメラセンサーを2基積んだことなど考えられる原因はありますが、前モデルよりも大きく重くなっているのは残念です。
Pixel4のバッテリー容量が少ない
個人的にかなり気になったのが、Pixel4のバッテリー容量の少なさです。Pixel4 XLはPixel3 XLから270mAh増量しているので問題ないですが、逆にPixel4はPixel3から115mAh減っています。
Pixel4は90HzのリフレッシュレートやSoliレーダーによるモーションセンスなどPixel3よりも消費電力が増える可能性の高い機能が追加されています。
Pixel3のバッテリーの持ちもそこまで良くありませんでしたが、Pixel4では使える時間がさらに短くなるかもしれません。
Pixel3でゲームなどを長時間プレイするなら、モバイルバッテリーは必須でしょう。
日本ではOh So Orangeの128GBを選べない
Pixel4では、限定カラーとしてOh So Orangeがラインナップに加わっています。ただ、Oh So Orangeは海外では128GBモデルを購入できますが、日本では128GBの選択肢はなく64GBモデルしか選べません。
ビビッドなオレンジでブラックやホワイトにはない良さがあるOh So Orangeの購入を検討していた人も多いと思いますが、容量の少ない64GBしか選べないのは残念ですね。
microSDカードには非対応
これはPixelシリーズの全モデルに共通していることですが、Pixel4とPixel4 XLもmicroSDカードは非対応となっています。先ほども少し触れましたが、Pixel4シリーズで写真や動画をたくさん撮影する予定なら高画質で無制限にアップロードできるGoogleフォトを活用しましょう。
イヤホンジャックもなし
最近のスマホはイヤホンジャックが搭載されていないものが多いですが、Pixel4とPixel4XLも同じくイヤホンジャックがありません。Bluetoothイヤホンは、音質については高音質なLDACやapt-X HDなどの登場でかなり良くなっているので特に気になりませんが、風が強かったりすると音が途切れるなど有線では起こらないトラブルに遭遇することがあるので、個人的には有線が好きです。
また、特にスマホで音ゲーなどをプレイする人は、無線のBluetoothイヤホンだと有線イヤホンにはない遅延が発生するなどパフォーマンスに影響するので注意が必要です。
DSDVには対応していない
Pixel4とPixel4 XLはnanoSIMとeSIMのDSDSに対応しているのは前述の通りですが、どちらもVoLTEで待ち受けできるDSDVには対応していません。具体的には、通話用にauやau回線を使った格安SIMのVoLTE SIMを使い、もう片方にデータ通信用として4G LTEを使う一般的なSIMを挿して同時に待ち受けすることはできません。
Pixel4シリーズでau VoLTE SIMによる通話を利用したい場合は、通信に関してもそのSIMでしかできずシングルSIMでの運用になる点には注意しましょう。
ワンセグ・フルセグには非対応
Pixel4とPixel4 XLはおサイフケータイ・防水防塵といった日本ならではの機能に対応していますが、ワンセグとフルセグには対応していません。現在ワンセグフルセグが視聴できるスマホはほとんどないので、Pixel4シリーズに非搭載なのは諦めるしかないですね。
ソフトバンク版でeSIMを使うにはSIMロック解除が必要
Pixel4とPixel4 XLは日本ではGoogleストアとソフトバンクで購入できます。Googleストア版のPixel4シリーズはSIMフリーで、特定のキャリアのSIMを使うためにロックを解除する必要はありません。
それに対して、ソフトバンク版のPixel4シリーズはSIMロックがかかっていて、eSIMを使う場合はSIMロックの解除が必要となります。
ボイスレコーダー録音自動文字起こし機能は英語のみ対応。日本語では使えない
Pixel4シリーズのメリットで挙げたボイスレコーダー機能は、先ほども触れたとおり現時点では英語でしか使えません。Google日本法人によると、日本語についても前向きに搭載を検討しているとのことですが、具体的にいつ使えるようになるかは分からない状況です。
このボイスレコーダーはかなり使えそうなので、今後の日本語対応に期待したいところです。
ストレージはUFS 2.1。3.0ではない
Pixel4とPixel4 XLにはUFS 2.1のストレージが搭載されています。UFS 2.1でももちろん悪くないのですが、SHARPのAQUOS zero2など一部のフラッグシップモデルではUFS 3.0のストレージを搭載しています。
UFS 3.0は、Pixel4シリーズに採用されている1世代前の規格のUFS 2.1と比べて転送速度が2倍。単純にAQUOS zero2はUFS 2.1搭載のスマホに比べても2倍の速さで読み書きができるので、ユーザーはアプリやゲームの起動時間が短縮される、写真や動画の撮影から保存完了までの速さやファイルの読み込み・書き込み速度などが大幅に高速化されるといったメリットを得られます。
Pixel4シリーズもAQUOS zero2もCPUには同じSnapdragon 855を採用していますが、UFS 2.1のPixel4シリーズはUFS 3.0を採用したAQUOS zero2よりも体感速度は遅く感じることがあるかもしれません。
背面カメラが出っ張っている
Pixel4とPixel4 XLはどちらも背面カメラが出っ張っています。またPixel4シリーズのカメラは左に寄っているので、このままだとPixel4シリーズをテーブルに置いて操作しようとするとガタつきます。
ただ、この問題はケースを着ければその厚みでカメラの出っ張りもなくなって解決するので、気になる場合はケースの購入をおすすめします。
背面カメラは超広角レンズなし
個人的に背面カメラで残念に感じたのが、超広角レンズがない点です。最近発売された各社のフラッグシップモデルにはほぼ超広角レンズを搭載していて、私が現在メインで使っているGalaxy S10にももちろん搭載されています。
超広角レンズは、性質として端の部分がゆがむなどの注意点はあるもののソフトウェアである程度ゆがみを補正してくれて、風景や建物などを撮影する時にいつもより広い範囲を写真1枚に収めることができかなり便利なので私もよく使っています。
Googleの発表会では、Pixel4シリーズは超広角ではなく望遠に注力したと言っていましたが、今や新商品のほとんどに搭載されている超広角カメラがないのはPixel4シリーズの大きなデメリットだと思います。
背面カメラの動画撮影時に60fpsに固定できない
背面カメラについて、超広角レンズがないのと同じぐらいPixel4シリーズの大きなデメリットだと感じているのが、動画撮影時にフレームレートを60fpsに固定できない点です。60fpsの動画撮影に対応しているほとんどのスマホでは、自分で30fpsや60fpsなどフレームレートを設定から選んで固定することができ、Galaxyシリーズももちろん可能です。
それに対して、Pixel4シリーズに搭載されているGoogleカメラは60fpsに対応している1080pで60fpsを選んで固定することができません。
これはPixel3シリーズの時からでしたが、スペックシート上は60fps対応となっていても実際は固定できず、撮影現場の環境(明るさ)によってフレームレートを自動調整して最大で60fpsで撮影できるという仕様になっています。
私がPixel3で使っていた限りでは、日中の正午前後などかなり明るい時間帯に屋外で撮影しても60fpsの動画を撮影することはできませんでした。
個人的にはせっかく動画を撮るなら少しでもフレームレートが高くなめらな動画が撮れた方がいいので、この仕様が原因で静止画だけでなく動画もPixel3で撮影することはほぼなくなりました。
上記の検証動画はあくまでもPixel3にPixel4のカメラアプリをインストールして試しているので実際の挙動は違う可能性もありますが、私の予想ではPixel4でも60fpsを指定して固定することはできないと思います。
背面カメラは4K 60fpsの動画撮影に対応していない
他社フラッグシップモデルの多くは背面カメラで4Kの60fps動画が撮影できます。対して、Pixel4とPixel4 XLは4Kの動画は60fpsは選べず30fpsでしか撮影できません。
この点に関しても、Googleのフラッグシップモデルとして対応してほしかったところです。
指紋認証センサーなし
Pixel4シリーズで使い勝手に大きく影響しそうな点として、指紋認証の廃止が挙げられます。Pixel4シリーズでは、初めて顔認証を採用すると同時になぜか指紋認証を廃止してしまいました。
顔認証は私も使っていて確かに便利ですが、夜など暗い場所での認証に難があり、ロック解除までに時間がかかったり最悪解除できないこともあるなど不便なこともあります。
私の場合、顔認証ができない時は指紋認証でロックを解除していますが、指紋認証がないPixel4シリーズは顔認証に失敗した場合パターンやパスワードをいちいち入力する必要があります。
また、指紋認証がなくて困る可能性があるのが、銀行やクレジットカード関連のアプリのログインです。
私が利用している銀行やクレジットカードのアプリは、指紋認証でログインできますが顔認証でのログインには対応していません。
今後顔認証が主流になってくれば各金融機関のアプリも顔認証によるログインに対応すると思いますが、少なくとも現時点ではすべてのアプリが対応しているわけではないので、指紋認証がないことでログイン時に不便を感じる場面は増えると思います。
そもそも、Pixel4シリーズは他の主要なメーカーのフラッグシップモデルに比べて特別安いわけではないので、今やあって当たり前の指紋認証はなくすべきではなかったと思います。
顔認証は目をつぶっていても解除される。セキュリティに問題あり
Pixel4シリーズの顔認証は!Soliレーダーを使っていて素早くロック解除できるのがメリットの1つですが問題もあって、現時点では目をつぶっていてもロック解除されてしまいます。Proof, for those asking #madebygoogle #pixel4 pic.twitter.com/mBDJphVpfB
— Chris Fox (@thisisFoxx) October 15, 2019
これはセキュリティ・プライバシー上大きな問題で、例えば自分が寝ている間に第三者にPixel4やPixel4 XLを奪われて自分の寝顔に向けられてもロックが解除されるということです。
初期の顔認証設定画面のリークでは、「目が開いていないとロック解除できない」のオンオフを選ぶことができましたが、Pixel4シリーズの正式版ではこの選択肢は削除されています。
なお、iPhoneでは顔認証の設定で目を開けていないとロック解除できないようにするかしないかを選ぶことができます。
今後のアップデートでPixel4やPixel4 XLにも再度追加される可能性もありますが、少なくとも現時点ではPixel4シリーズの顔認証に関するセキュリティはザルな点はおさえておく必要があります。
モーションセンスは現時点では日本では使えない
Pixel4とPixel4 XLの目玉機能の1つであるモーションセンスは、発売後しばらくは日本で使うことができません。これは、モーションセンスに使われる周波数60GHz帯の一般利用を総務省が規制しているためです。
ただこの規制は2020年春に緩和される見込みで、緩和されれば日本でもモーションセンスを使えるようになるのでそれまでの辛抱です。
Wi-Fi 6(802.11ax)には非対応
Pixel4とPixel4 XLは、Wi-Fi 6(802.11ax)に非対応なのもデメリットです。Wi-Fi 6は正式名称が「IEEE 802.11ax」で、現在主流のIEEE 802.11n(Wi-Fi 4)やIEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)と比べて最大の通信速度が速く、また11acが5GHz帯しか使えなかったのに対して11axは11nと同じで2.4GHz帯と5GHz帯の2バンドに対応しているため、安定して高速に通信できる点などがメリットとして挙げられます。
Galaxy S10シリーズやNote 10シリーズ、iPhone 11など2019年に発売された主要なフラッグシップモデルはWi-Fi 6に対応しているだけに、Pixel4とPixel4 XLが対応しないのは残念です。
Googleフォトの静止画・動画の無劣化無制限アップロードに非対応
これまでのPixelシリーズにあったもののPixel4シリーズでなくなってしまったものに、Googleフォトに元の画質のまま(無劣化)で無制限にアップロードできる特典があります。Googleフォトは無料で写真や動画を高画質な状態で無制限にアップロードできるサービスですが、ここでいう高画質というのは元の画質のままではありません。
写真については、16MPを上回る場合は16MPまで縮小され、動画は1080pを上回る場合は1080pに調整されます。
Pixel3シリーズまでは、購入すると発売から3年間は上記の制限が一切なくなり元の画質のまま無制限にアップロードできる特典が付いてきていました。
またこの期間内に撮影した写真や動画は、特典の期間が過ぎても元の画質のまま保存されるのも大きなメリットです。
それが、Pixel4シリーズでは他のメーカーのスマホと全く同じで写真は16MPに、動画は1080pに制限されます。
GoogleストアのPixel4購入ページにも「高画質でアップロードされた写真やビデオは、圧縮またはサイズ変更されることがあります。」と記載されているので、Pixel3シリーズまでにはあった無劣化無制限アップロードがPixel4とPixel4 XLでは適用されないのは間違いないです。
少なくとも私はこの特典の存在がPixel3を購入した1つの要因となりました(静止画の暗さと動画が60fpsに固定できないために途中で使うのをやめてしまいましたが)。
同じようにGoogleフォトの無劣化無制限アップロード特典を目当てにPixel4やPixel4 XLを購入しても、特典は適用されないので注意しましょう。
私が現時点で思いつくPixel4とPixel4 XLの注意点やデメリットは以上です。
Pixel4とPixel4 XLの発売日
予約開始日:2019年10月16日発売日:2019年10月24日
Pixel4とPixel4 XLの価格
モデル | 容量 | 価格 |
---|---|---|
Pixel 4 | 64GB | 89,980円 |
128GB | 103,950円 | |
Pixel 4 XL | 64GB | 116,600円 |
128GB | 128,700円 |
Pixel4とPixel4 XLを購入できるショップ
Googleストア
Pixel4 - Google がつくりたかったスマートフォン - Google ストア
ソフトバンク
Google Pixel | ソフトバンク
Pixel4とPixel4 XLまとめ
Pixel4シリーズは、Pixelシリーズで初めて背面にデュアルカメラを搭載し、ソフトウェアの性能も向上したことでより綺麗な写真が撮れるようになりました。また、モーションセンスにより手を触れずに端末の操作をしたり、高速で顔認証のロック解除ができるようになっています。
他にも、ボイスレコーダーの録音自動文字起こし機能はオフラインでも動作する、かなり使える機能なのは間違いありません。
モーションセンスとボイスレコーダーは現時点では日本(日本語)では使えませんが、今後の日本での対応に期待です。
さらに、日本版ならではの機能としてnano SIMとeSIMのDSDSに対応しつつおサイフケータイが使えるのも、Pixel4の大きなメリットと言えます。
ただPixel4シリーズには気になる点や注意点も多く、サイズが大きく重くなった点やPixel4のバッテリー容量の少なさによる連続使用時間の不安、背面カメラの出っ張り・超広角レンズ非搭載・動画の60fps固定不可などがあります。
また、最安でも90,000円弱~と一般的なSIMフリースマホに比べれば割高にもかかわらず指紋認証センサーを搭載しておらず、さらにPixel3シリーズまでは適用されていたGoogleフォトへの無劣化無制限アップロードも適用されない、目をつぶっていても顔認証でロック解除されるなど、個人的にメリットよりもデメリットの方が目立つためどうも買う気になれません。
予算100,000円前後でスマホを買うなら、私なら残念な点が多いPixel4やPixel4 XLではなく筐体の質感が高くて所有欲を満たしてくれるだけでなく、カメラも綺麗に撮れるGalaxyシリーズを選びます。
ということで、私はPixel4シリーズの購入は見送ることにしました。
2020年になればPixelも5G対応となりPixel4の欠点もいくつかは潰してくれるかもしれないので、Pixel 5シリーズ(もしくはPixel4の5G版?)を待ちます。。
Pixel3シリーズとPixel4シリーズのどちらを買うか迷っている場合は、指紋認証センサーやGoogleフォトの無劣化無制限アップロードなどPixel4シリーズにない機能や特典が外せないならPixel3シリーズを、背面カメラ重視でおサイフケータイを使いつつ、nano SIMとeSIMのDSDSを有効活用したいなどPixel3シリーズにない機能を使うならPixel4シリーズを選べばいいと思います。
上記の通りPixel3シリーズ・Pixel4シリーズともにそれぞれ良い点があるので、自分がスマホに求めるものや絶対に外せないものは何かをよく考えた上で、どちらを購入するか検討することをおすすめします。
このページであげている注意点やデメリットは私の個人的な使い方による細かい不満も多いので参考にならない点もあると思いますが、Pixel4シリーズを買おうかどうか悩んでる人は自身の使い方に当てはまる部分がないかを確認しつつ読んでみてください。
Google Pixel4/4 XLのスペック比較と特徴・注意点、価格、日本発売日のまとめは以上です。