Nexus 4にAndroid 4.4を導入してRoot化後KitKatの変更点、追加機能を確認してみた。

nexus4-android4.4-aosp0
Nexus 4にAndroid 4.4 AOSP ROMを導入して、KitKatを体験してみました。


ParanoidAndroidチームが、Android 4.4をビルドしたROMを公開していたので導入してみました。

なお、ParanoidAndroidチームは、Nexus7(2012)、Nexus7(2013)向けにもAndroid 4.4をビルドしています。該当機種を持っている人は、以下の手順で導入できるので試してみてください。

11/27
Android 4.4 KitKatの新機能・変更点と使い方をまとめました。詳しくはAndroid 4.4 KitKatの新機能と変更点、使い方まとめ。を参照してください。



Root化、カスタムリカバリ導入、カスタムROMの導入によって、メーカーの補償は一切きかなくなります。
また、作業中にデータが消えたり、端末が起動しなくなってしまったとしても、当方では一切責任は負えません。
全て自己責任で作業を行ってください。



1)Nexus 4にカスタムリカバリを導入しておく。私はTWRPを使っています。
TWRPの導入方法は、Nexus 4へのTWRP導入方法・手順。を参照してください。

2)Titanium Backupでアプリとアプリのデータをバックアップしておく。手順はTitanium Backup:(要Root)アプリとアプリの設定やデータ、マーケットリンクまで簡単にバックアップと復元できる必須アプリ。を参照してください。

3)必要であれば、TWRPで現在のROM環境をまるごとバックアップしておきます。

4)TWRPのWipe>Swipe to Factory Resetをタップして、Nexus4を初期化しておきます。
TWRPで初期化しても、内部ストレージのデータは消えません。


[AOSP] 4.4r1 by AOSPAからダウンロード。

ROM:http://d-h.st/ksE
Gapps:http://d-h.st/VoJ



Nexus4のブートローダーを起動後、リカバリモードに入ります。

1.Installをタップ。

2.「pa_aosp_mako.zip」をタップ。

3.「Add More Zips」をタップ。

4.「pa_gapps-mini-4.4-20131101a-signed.zip」をタップ。

5.「Swipe to Confirm Flash」の左側の矢印を右にスライドさせてインストールを始めます。

6.インストールが終わったら「Reboot System」をタップします。

7.「Your device does not appear to be rooted.Install SuperSU now?This will root your device.」と表示されます。そのままAndroid 4.4をRoot化させたい場合は、「Swipe to Install」をスライドさせます。するとSuperSUをインストール後自動で再起動します。

8.初期設定画面が表示されればNexus 4のAndroid 4.4化は成功です。
nexus4-android4.4-aosp1


早速Android 4.4 KitKatを試してみました。

初期設定~ホーム画面表示

初期設定画面です。ステータスバーのアイコンはグレーがかった白になっています。
nexus4-android4.4-aosp1

初期設定が終わるとホームアプリ選択画面になります。「ランチャー」がGoogle純正のホームなので、ランチャーを選びます。
nexus4-android4.4-aosp2

Android 4.4 KitKatでは、純正ホームが刷新しています。
初回はホームの簡単な使い方が紹介されます。「OK」を押すと・・・
nexus4-android4.4-aosp3

壁紙、ウィジェット、設定を開くにはホームをロングタップすることやSMSはハングアウトで使うことが紹介されます。
nexus4-android4.4-aosp4

初期のホーム画面です。ステータスバーは黒のグラデーションで、下に行くにつれて透過されていきます。ソフトキーが配置されているナビゲーションバーは完全に透過されていますね。
なお、これらの透過はホーム画面時のみ適用され、他のアプリを起動したときはステータスバー、ナビゲーションバー共に背景が黒になります。
nexus4-android4.4-aosp5

USBデバッグモードにしてPCとNexus 4をつなぐと、Kit Katのデザインのアイコンが表示されます。
nexus4-android4.4-aosp45

通知を開くとより分かりやすいですね。このあたりにGoogleの遊び心が垣間見えます。
nexus4-android4.4-aosp46

アプリ一覧です。無駄なアプリが一切入っていないことも、ピュアなAndroidの魅力の1つだと個人的には思います。カメラ、設定、Google設定のアイコンが変更されています。
nexus4-android4.4-aosp6
nexus4-android4.4-aosp7

壁紙の変更、ウィジェットの追加、ホームの設定は、ホームをロングタップすることで選択できます。
nexus4-android4.4-aosp16

設定を見てみます。Google Nowのオン/オフや端末内検索などの設定が可能です。
nexus4-android4.4-aosp17

Google Nowをオンにすると、設定が始まるので「次へ」をタップして設定を完了させます。
nexus4-android4.4-aosp18

Google Nowの設定が終わり、ホームを右にスワイプすると・・・
nexus4-android4.4-aosp19

Google Nowが表示されます。Android 4.4 KitKatのホームでは、Google Nowにすぐにアクセスできるようになっています。GoogleがGoogle Nowを重視していることと、積極的に使ってほしいという思いを感じますね。
nexus4-android4.4-aosp20


Android 4.4をRoot化する

ステータスバーを下ろしてみます。Android 4.4のROM導入時にSuperSUもインストールしていたので、Root化の続きを促す通知が来ています。さっそくRoot化していきます。
SuperSU Installerの通知をタップします。
nexus4-android4.4-aosp8

「Play」をタップしてGoogle Playストアに飛び、SuperSUをアップデートします。
nexus4-android4.4-aosp9

アップデート後、SuperSUを起動すると、SUバイナリのアップデートを促してくるので「続行」をタップします。
nexus4-android4.4-aosp10

カスタムリカバリを使う必要はないので、「通常」をタップします。
nexus4-android4.4-aosp11

「インストールしました!端末を再起動してください」と表示されたら「OK」をタップしてNexus 4を再起動させます。これでAndroid 4.4のRoot化は完了です。
nexus4-android4.4-aosp12

Root化できているか、Titanium Backupで試してみます。Root権限が「OK」になっているので、Root化は無事成功しています。アプリの復元も問題なくできました。
nexus4-android4.4-aosp13


ハングアウト

Android 4.4 KitKatからは、SMSはGoogleのアプリ「ハングアウト」で使えるようになります。
通知に表示されている「ハングアウトでSMS」をタップします。
nexus4-android4.4-aosp15

なお、「SMSをONにする」を選ぶと、従来のSMSアプリで使うことももちろん可能です。
nexus4-android4.4-aosp14


設定

次に設定を見ていきます。

クイック設定パネルを開いて「設定」をタップします。パネルの設定アイコンも変更されていますね。


設定一覧です。「ホーム」では、デフォルトのホームを簡単に切り替えることができます。
nexus4-android4.4-aosp22

タップ&ペイという項目が追加されています。
nexus4-android4.4-aosp23

タップ&ペイを見てみます。
nexus4-android4.4-aosp33

「タップして支払う」と表示されています。NFCを活用した支払方法でしょうか。
nexus4-android4.4-aosp34

設定一覧に戻ります。さらに下に進むと「印刷」が追加されています。
nexus4-android4.4-aosp24

「印刷」を見てみます。
nexus4-android4.4-aosp35

Android 4.4 KitKatからは、簡単に印刷することが可能になっているようです。
nexus4-android4.4-aosp36

端末情報を見ていきます。
nexus4-android4.4-aosp25

Androidバージョンは4.4になっています。これを連続でタップすると・・・
nexus4-android4.4-aosp26

Android 4.4 KitKatのイースターエッグが表示されます。大きく「K」と書かれたシンプルなものです。Kの右側をタップすると右に、左側をタップすると左にKが回転します。
更にこのKをロングタップすると・・・
nexus4-android4.4-aosp27

Kit Kat風なAndroidのアイコンが表示されました。さらにこれをロングタップすると・・・
nexus4-android4.4-aosp28

これまでのAndroidバージョンのイースターエッグが表示され、タップすると自由に移動していきます。
全画面表示の終了方法まで丁寧に教えてくれていますね。
nexus4-android4.4-aosp29

Android 4.4 KitKatでも、引き続き開発者向けオプションは表示されていません。表示させるためには、ビルド番号を連続でタップします。
nexus4-android4.4-aosp30

ポップアップ表示も丸みをおびて柔らかい印象になっています。
nexus4-android4.4-aosp31

連続タップが終わると、開発者向けオプションが表示されました。
nexus4-android4.4-aosp32


ロック画面

次にロック画面を見ていきます。

ロック画面の時計は、どちらかが太字になっておらずシンプルなデザインになっています。
ロック解除リングの下には矢印とカメラアイコンがあります。カメラアイコンをタップしたまま左にスワイプすると・・・
nexus4-android4.4-aosp37

カメラを起動することができます。
nexus4-android4.4-aosp38

矢印をタップしたまま上にスワイプすると、Google Nowを起動できます。
nexus4-android4.4-aosp39


その他変更点

Android 4.4 KitKatを少し使ってみて気づいた点です。

まず、インテント利用時の挙動が変わっています。
例えば、Skip Memoからウェブ検索をしてみます。
nexus4-android4.4-aosp40

アプリ選択画面になります。モノリスブラウザーをタップして選びます。
nexus4-android4.4-aosp41

「1回のみ」を選びます。
nexus4-android4.4-aosp42

再度Skip Memoを起動してウェブ検索をしてみます。
nexus4-android4.4-aosp43

すると、これまでは再度どのアプリを使うかを選ぶためにタップして、さらに1回のみをタップする必要がありましたが、Android 4.4 KitKatからは前回選んだアプリがすでに選択された状態になっていて、あとは1回のみをタップするだけでよくなっています。手間が1つ省けるので便利です。
nexus4-android4.4-aosp44

あとは、ソフトキーやアプリを起動する際のタップ音が変更されています。

これまでは「カッ」という感じの音でしたが、Android 4.4 KitKatからは「ポコ」という音に変わっています。

初めは違和感がありますが、すぐに慣れると思います。


全体的な動き

動きに関しては、Android 4.3から劇的にスムーズになったという印象は特にありません。

ただ、十分スムーズで快適に使うことができます。


Android 4.4 KitKatは、UIにも目に見える変更がなされています。

また、タップ&ペイや印刷など、新しい機能も追加されています。

まだ確認できていない新機能もあるので、これから確認していくつもりです。

-Nexus 4

Copyright © アンドロイドラバー, 2011-2024 All Rights Reserved