ASUS ZenFone 4レビュー。CPU・カメラなどスペックアップで快適な操作性

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このページでは、ASUS ZenFone4をレビューしています。

ZenFone4の購入を検討している場合は参考にしてみてください。

目次


ZenFone4 ZE554KLのスペック

ZenFone4のスペックは以下の通りです。
 ASUS ZenFone 4
ZE554KL
OSAndroid 7.1.1
ディスプレイ5.5インチ
1920x1080
フルHD
CPUQualcomm Snapdragon 660
2.2GHz 8コア
RAM6GB
ストレージ64GB
microSD最大2TB
背面カメラ1200万画素 + 800万画素
デュアルカメラ
前面カメラ800万画素
バッテリー3300mAh
対応周波数
(バンド)

LTE(FDD-LTE)
1(2100MHz)
2(1900MHz)
3(1800MHz)
5(850MHz)
7(2600MHz)
8(900MHz)
9(1700MHz)
12(700MHz)
18(800MHz)
19(800MHz)
28(700MHz)

LTE(TD-LTE)
38(2600MHz)
39(1900MHz)
40(2300MHz)
41(2500MHz)

3G(W-CDMA)
1(2100MHz)
2(1900MHz)
3(1800MHz)
5(850MHz)
6(800MHz)
8(900MHz)
19(800MHz)

GSM
850MHz
900MHz
1800MHz
1900MHz
ドコモプラチナバンド
(Band19)
FOMAプラスエリア
(Band6/19)
ソフトバンクプラチナバンド
(Band8/28)
auプラチナバンド
(Band18/26)
au 3G
(CDMA2000)
×
SIMサイズSIM1:nanoSIM
SIM2:nanoSIM (※microSDスロットも兼ねる)
3G+4Gの
デュアルスタンバイ
技適
サイズ高さ:155.4
幅:75.2
厚さ:7.5mm
重さ165グラム
NFC
GPSGLONASS
BeiDou
Galileo
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetoothv5.0
加速度センサ
ジャイロスコープ
近接センサ
環境光センサ
指紋認証センサ
コンパス
センサーホールセンサ
RGBセンサ
ポートUSB Type-C
カラーミッドナイトブラック
ムーンライトホワイト
価格56,800円
公式サイトZenFone 4 (ZE554KL) | スマートフォン | ASUS 日本


ZenFone4の対応周波数(バンド)について

まずは、ZenFone4の日本国内における対応周波数(バンド)についてまとめます。


ドコモのFOMAプラスエリアやLTEプラチナバンドに対応

docomo-logo ZenFone4は、ドコモが利用している多くのバンドに対応しています。

特に、ドコモのSIMでVoLTEではない通常の3G通話を山間部を含む広いエリアで利用する際に必要なBand6とBand19(FOMAプラスエリア)に完全対応しているのがポイントです。
黄色い部分がFOMAプラスエリア

黄色い部分がFOMAプラスエリア


またLTE通信についても、山間部など広いエリアで通信するために必要なBand19(LTEプラチナバンド)に対応しています。

ZenFone4は、ドコモやドコモ系の格安SIMを挿した場合でも、ドコモのスマホと変わらないエリアで通話・通信とも可能です。


ソフトバンク(ワイモバイル)でも広いエリアで使える

softbank-platinum-band ZenFone4は、ソフトバンクやワイモバイルのSIMとも相性は良いです。

3Gに関しては、ソフトバンク・ワイモバイルが主に使っているBand1とBand8の両方に対応しています。

LTEに関しても、ソフトバンクやワイモバイルのSIMを挿して広いエリアで通信するために必要なLTEプラチナバンドのBand8とBand28に対応しているので、広いエリアで通信が可能です。

ZenFone4はソフトバンク・ワイモバイルで購入できる端末と変わらないエリアで通話・通信できます。


auはCDMA2000非対応で3G通話は不可だがVoLTE&LTEプラチナバンド対応

au-logo ZenFone4とauのSIMの組み合わせでは一部注意点があります。

auのVoLTEではない通常の3G通話ではCDMA2000という通信規格が使われていますが、ZenFone4はCDMA2000には対応していません。

そのため、auのVoLTEではない通常のSIM(黒SIM)を挿した場合通話は一切できない点には注意が必要です。

ですが、ZenFone4はauのVoLTEに対応しています。auのVoLTE SIMは3Gではなく4G LTEの回線で通話をするので、端末がCDMA2000に対応している必要はありません。

つまり、au VoLTE SIMを挿すことでZenFone4とauの組み合わせで通話が可能です。

auの4G LTEエリアに関しては、ZenFone4はauのLTEプラチナバンドであるBand18にも対応しているため、ZenFone4とauのVoLTE SIMの組み合わせならauで購入できるVoLTEスマホとほぼ変わらないエリアで通話・通信とも可能


ZenFone4実機レビュー

ここからは、ZenFone4の実機をレビューしていきます。


開封~外観レビュー

まずはZenFone4の開封~外観のレビューから。
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ZenFone4の箱を開けると、「WE LOVE PHOTO」の文字が現れます。ZenFone4はカメラが強化されていることがうかがえます。
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ZenFone4の同梱品。USBケーブルとACアダプタの他に、いやほんとケースもついてきます。ZenFone4の背面はガラス素材で一度地面に落とすと割れてしまう可能性が高いので、ケースで守れるのは嬉しいですね。
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ZenFone4の本体を詳しく見ていきます。
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上部には近接センサーと800万画素のインカメラ、スピーカーがあります。スピーカーは通話だけでなく、音楽や動画などを視聴する際のデュアルスピーカーの片方としても機能します。
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下部には指紋認証センサを搭載。前のモデルのZenFone3は背面に指紋認証センサがありましたが、最近はASUSの端末も前面に搭載するものが増えてきています。
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ZenFone4の背面です。ZenFoneシリーズでは定番となっている同心円デザインが採用されています。
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同心円デザインにより、光の当たり具合で背面の模様が変わります。
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上部には1200万画素と800万画素のデュアルカメラとLEDフラッシュも搭載されています。
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背面中央にはASUSのロゴ。
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上部にはマイクが搭載されています。
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下部にはUSB Type-CポートとMicro、スピーカー、3.5mmイヤホンジャックがあります。
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右側にはボリュームボタンと電源ボタン。
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左側はSIMトレイのみとなっています。
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ZenFone4の電源を入れると、ASUSのロゴが表示されます。
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その後、カラフルなZenFoneのロゴが現れます。
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ZenFone4の重量を測定してみたところ167gでした。スペック値は165gだったので誤差程度です。
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ベンチマークスコア【AnTuTu/3Dmark/Geekbench】

ZenFone4の実力を知るために、ベンチマークアプリで測定してみました。


AnTuTu
端末の総合的な性能を測定するAnTuTuスコアは105719点でした。
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ZenFone4に搭載されるSoC(CPU)はSnapdragon 660です。

同じ6シリーズのSnapdragon 625のAnTuTuスコアが60000点台なので、Snapdragon 660はかなりスペックアップしていることが分かります。


3Dmark
3Dグラフィックス性能を測定する3DMarkのスコアは25557点でした。
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前作のZenFone3のSnapdragon 625の14000点台に比べると、ZenFone4は3Dグラフィックスの描画性能もかなりアップしています。


Geekbench
CPU自体の性能を測定するGeekbenchのスコアは、シングルコアが1612点でマルチコアが5839点でした。
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Snapdragon 625と比較すると、マルチコアのスコアはあまり変わらないもののシングルコアはZenFone4が2倍近く高くなっています。

ZenFone4のベンチマークスコアは以上です。

ZenFone4を実際に使ってみると、動作は非常にスムーズでストレスを感じることはほぼありません。

Snapdragon 625を搭載するZenFone3でも快適に使えるのでそれぞれ別に使えば違いにはあまり気づきませんが、ZenFone3とZenFone4を並べて操作するとアプリの立ち上がりなどでZenFone4の方が早くスムーズに動作します。


ソフトウェアレビュー

次に、Softwareのレビューをしていきます。

設定一覧です。
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まず気づくのが、UIが以前に比べてシンプルかつ洗練されている点です。
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通知領域を開いて表示されるクイック設定も、設定画面と同様シンプルで見やすくなっています。
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ちなみに、クイック設定は編集することができます。右上の設定アイコンの隣のアイコンをタップします。
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アイコン(タイル)を追加したい場合は追加したいアイコンをタップしたまま上に持っていきます。ここではカメラを追加しています。
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ZenFone4の設定を見ていきます。

ZenFone4には、「ツインアプリ」という機能があります。ツインアプリはFacebookやInstagram、Messenger、LINEなどのアプリの複製が可能です。

これにより、ツインアプリ対応のアプリを1台の端末で2つのアカウントで使うことができます。

ツインアプリを使うには、「ASUSカスタマイズ設定」から「ツインアプリ」をタップして複製したいアプリをオンにします。
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「正常に追加されました」と表示されれば、アプリの複製は完了です。Facebookを複製した場合、それぞれのFacebookアプリに異なるアカウントでログインして1台で複数アカウントを運用できます。
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ASUSカスタマイズ設定では、マルチタスクボタン(アプリ履歴ボタン)の挙動をカスタムすることもできます。アプリ履歴ボタンの長押しでマルチウィンドウ機能を有効にしたりスクリーンショットを保存したりすることができます。
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ZenMotionでは、タッチジェスチャーとモーションジェスチャー、片手モードを設定することができます。
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タッチジェスチャーをONにすると、画面をダブルタップでオフにしたり、逆に画面オフ中にダブルタップでスリープの解除、画面に指で「W」と描くと天気アプリを起動するといったことができます。
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また、ジェスチャー設定は起動するアプリを変更する事も可能です。
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モーションジェスチャーは、着信したときに端末のディスプレイ側を下に向けると着信音を消したり、ボタンを押さなくてもZenFone4を耳に当てるだけで通話を開始できます。
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片手モードは、ディスプレイの表示領域を狭くすることで片手でも操作しやすくなる設定です。この点については後ほど触れます。

「OptiFlex」は、最大10個のアプリの起動を早くすることができる機能です。起動を早くしたいアプリを自分で選ぶだけでなく、よく使うアプリが自動で早くなるような設定も可能です。
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ZenFone4では、特別モードから簡単モードとキッズモードを設定することができます。
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簡単モードを選ぶと、らくらくスマホのようにアイコンが大きくなり見やすくなります。
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よく使うアプリはホーム画面に追加することももちろん可能。
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簡単モードでは、設定画面が通常のモードとは異なっています。
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設定画面からすぐにアクセスできるのはわずかで、残りの設定は「他の設定」からアクセスすることができます。
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キッズモードは、名前の通り子供が安全にZenFone4を使うことができる設定です。
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PINを設定しておくことで、ピンを知る人物(親など)しか重要な設定はできなくなります。
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万が一PINを忘れてしまった場合でも、セキュリティの質問を登録しておけばPINによるリセットを有効にできます。
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キッズモードでは、ホーム画面に置いておく(子供が使える)アプリを指定しておくこともできます。
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あらかじめ選んでおいたアプリだけを子供に使わせることができるので安心です。
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なお、ペアレンタルコントロールでは子供が使えるアプリだけでなく遊べる時間や着信通話のブロックなどの設定も可能です。
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ZenFone4のソフトウェアは、UIが洗練されただけでなくツインアプリやマルチタスクボタンの有効活用、ZenMotionによるジェスチャー操作、簡単モードとキッズモードなど実用的な機能が多く搭載されているのがポイントです。


ZenFone4のレビュー【特徴・メリット】

実機レビューをふまえて、上記以外のZenFone4の特徴やメリットについてまとめます。


SoC(CPU)にはそこそこ高性能なSnapdaragon 660を搭載

ZenFone4のSoC(CPU)には、QualcommのSnapdragon 660が搭載されています。

ベンチマークの部分でも触れましたが、Snapdragon 660はハイスペックなSnapdragon 835に比べるとスペックは劣るものの前作のZenFone3など多くの端末に搭載されているSnapdragon 625に比べれば性能は大幅に向上しています。

Snapdragon 625でも特に不満を感じることはないですが、Snapdragon 660を搭載するZenFone4と同時に使ってみるとアプリの立ち上がりの速さなどでSnapdragon 660ならではのメリットを感じます。

Snapdragon 660を搭載するZenFone4なら、3Dグラフィックスを多用してSoCに多くの負荷がかかるようなゲームでもスムーズにプレイすることができます。


RAMは大容量6GBで空きも十分

ZenFone4のRAMは大容量の6GBとなっています。

また、RAMの空きも4GB程度あるので、たくさんのアプリを同時に起動して切り替えつつ使ってもRAM不足で動作が遅くなったりする心配は一切ありません。
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ROM(ストレージ)も必要十分な64GB。空きは50GB以上

ZenFone4のROMは64GBで、最近発売されてるSIMフリースマホの中では一般的な容量となっています。

ROMの空きは50GB以上あるので、アプリのインストールだけならいっぱいになることはまずありません。
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容量をたくさん消費する写真や動画を大量に撮影しなければ、64GBで十分でしょう。

仮にZenFone4のROMが一杯になってしまったとしても、ZenFone4は最大2TBのmicroSDに対応しているのでいざとなったらmicroSDを有効活用しましょう。

また、画質はフルHDまでにはなるものの写真と動画が無制限にアップロード・バックアップできるGoogleフォトを活用するのもおすすめです。


バッテリーの持ちも悪くない。YouTubeを7時間程度は連続再生可能

ZenFone4は3300mAhのバッテリーを搭載しています。最大輝度でYouTubeを再生し続けてみたところ7時間近く連続再生できました。
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連続再生でこれだけ持ては、普段使いなら仕事や学校で外出している間はバッテリーの心配は必要ないでしょう。


UIが主張しすぎずシンプルになった

初めの方でも触れましたが、ZenFone4でまず良い印象を持ったのが以前のような主張がなくなってシンプルに、また洗練されたUIです。

以前のZenFoneのUIはこちら。クイック設定は丸で囲まれて緑と青のカラーリングが個人的には品がなくて好きではありませんでした。また、設定画面もアイコンが主張しすぎていて統一感がなく感じていました。
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ZenFone4では、このようにクイック設定は丸で囲まれずに小さく、設定画面のアイコンも以前のように太い線ではなく細い線にカラーリングされていて品がありますね。
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また、ステータスバーのアイコンがグレーで統一されているのも好きです。

ZenFoneシリーズのUIのダサさは個人的にかなり気になっていたので、これが改善されたのは大きなメリットだと感じています。


背面のデュアルカメラは肉眼に近い写真が撮れる。120°のワイドアングルで広角撮影も可能

ZenFone4はデュアルカメラを搭載しカメラの性能もアピールされています。
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そこで、ZenFone4で実際に写真を撮影してみました。タップすると原寸サイズで表示されます。ファイル容量が2MBから4MBと大きいので、Wi-Fi環境での閲覧をおすすめします。

まずは食べ物からです。派手ではありませんが、肉眼で見た感じに近い色合いで撮れています。
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ちなみにhonor9で撮影したものはこちら。honor9の方が明るく、鮮やかで美味しそうなので見栄えはいいですが個人的には不自然に感じます。ただ、これは好き嫌いの問題でもあるのでどちらが好みかを判断する材料にしてみてください。
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パスタも撮影してみましたが、色合いが誇張されていないため地味ではあるもののこちらも肉眼にかなり近いです。
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honor9で撮影したパスタはこちら。
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朝焼けを撮影してみました。全体的に若干暗めではありますが、朝焼けのグラデーションなどは綺麗に撮れています。
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honor9で撮影した朝焼けはこちら。このようなシーンでは、ZenFone4の方が濃淡の差がはっきりしていて綺麗です。
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ZenFone4には120度のワイドアングルによる広角撮影の機能もあります。上の朝焼けをワイドアングルで撮影した写真がこちら。
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ワイドアングルのカメラは、日中撮影するとメインカメラに比べて画質が悪く実用的ではありませんが、時間帯や被写体によっては十分に使えます。

次に室内で撮影してみました。こちらもこれまでと同じく肉眼に近い色合いとなっています。
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被写体の近くに寄ってもきれいに撮れます。
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ZenFone4のカメラで撮影した写真は比較したhonor9に比べると地味ですが、良く言えば肉眼で見える色合いに非常に近く癖のない写真が撮れるので個人的には好きです。


背面カメラが出っ張っていない

前作のZenFone3では、背面カメラが結構出っ張っていてケースなしだとテーブルの上などに置いて操作している時にガタつくことがよくありました。

それに対して、ZenFone4の背面に搭載されているデュアルカメラは出っ張りが一切ないため、平らな場所に置いて操作してもガタつくことなく快適に使えます。
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前面カメラは美人エフェクトできれいに撮れる

ZenFone4の前面カメラでは、美人エフェクトを活用することできれいに自撮り写真を撮影することができます。

美人エフェクトのアイコンをタップします。
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あとは、肌のトーンやファンデ、美白、目の大きさ、小顔効果の割合をそれぞれ選ぶだけで、自分好みの自撮り写真を作り上げることができます。
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マニュアルでの設定が面倒な場合は、オート調整を選べば自動で綺麗に補正してくれます。
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私も実際にオート調整で自撮りを試してみましたが、顔がZenFone4のインカメラに捉えられると顔のそばかすが消えて美肌になりました。

美人フェクトは、自撮りをたくさんする人には便利な機能ですね。


DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応

ZenFone3はDSDSに対応していましたが、ZenFone4ももちろんDSDSで利用できます。

ZenFone4の場合、□で囲まれている数字のスロットに挿しているSIMでデータ通信が行われています。
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ZenFone4をDSDSで利用するための設定方法について触れておきます。

設定から「デュアルSIMカード設定」をタップして「OK」をタップします。
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あとは優先SIMカードを指定していくだけです。音声通話SIMを指定する場合は「音声呼び出し」をタップしてSIMを選びます。両方のSIMで通話する場合は、「常に質問する」を選びます。
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SMSを送受信するSIMを決める場合は、「SMSメッセージ」をタップしてSIMを選びます。
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「データサービスネットワーク」では、データ通信に使うSIMを選ぶことができます。
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また、ZenFone4では「優先Bluetooth通話設定」からBluetooth通話で使う際のSIMを指定することもできます。
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優先SIMカードの設定が終わったら、データ通信するためのAPNを設定していきます。

設定の「もっと見る」から「モバイルネットワーク」をタップします。
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データ通信に使うSIMを挿してスロットをタップして(ここではSIM 2)、「アクセスポイント名」をタップします。
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ZenFone4には、ドコモだけでなく様々なMVNO(格安SIM)のAPNが初めから登録されています。
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この中に挿しているSIMのAPNがあれば、選ぶだけで通信できるようになります。
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もし無い場合は、右上の「+」からAPN情報を登録していきます。
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APNの選択が終わると、「H」と表示されます。これでも通信はできますが、「H」はLTEではなく3Gによる通信状態なのでLTEに比べて速度が遅くなります。
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ここを「4G」や「4G+」にしてLTE通信ができるようにするには、電源を再起動するのが手っ取り早いです。

電源再起動が面倒な場合は、機内モードのオンオフで4Gへの切り替えが可能です。

ZenFone4で機内モードをオンにすると、ステータスバーに飛行機アイコンが表示されます。
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その後、再度機内モードをタップしてしばらくすると「4G」に自動で切り替わります。
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設定自体も簡単で格安SIMを活用すると毎月の支払いを安く済ませることができるので、ZenFone4を購入したらDSDSでの運用の検討もおすすめします。

ドコモ回線を使った格安SIMの比較はこちら。
格安SIMカード MVNO docomo系比較・おすすめランキング【8月29日】

au VoLTE SIMが使える

ZenFone4は、DSDSだけでなくau VoLTE SIMにも対応してます。

au VoLTE SIMを挿すと、このようにVoLTEのアイコンが表示されます。
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SIMは本家のauだけでなく、UQモバイルやmineoのAプラン、IIJmioのタイプA、BIGLOBEモバイルのタイプAなどau回線を使った格安SIMでもau VoLTE SIMによる通話・通信が可能です。

なお、au VoLTE SIMは4G LTE回線を使っているので、例えばau VoLTE SIMとドコモ回線を使った格安SIMをDSDSで使おうとした場合、もう片方のSIMは低速の3Gでしか通信できません。

これは、DSDSが片方が4G LTEで待受する場合、もう片方は強制的に3Gでしか待ち受けできないためです。

au VoLTE SIMを使う場合は、DSDSでの運用ではなくau VoLTESIM1枚での運用を前提に検討しましょう。


ディスプレイは十分な明るさ

ZenFone4のディスプレイは明るさも十分です。

これは屋外でZenFone4とZenFone4 Selfie Proの画面の明るさを比較した時に撮影した写真ですが、ZenFone4の方が若干ですが見やすいです。
左:ZenFone4 右:ZenFone4 Selfie Pro

左:ZenFone4 右:ZenFone4 Selfie Pro


ZenFone4は直射日光の当たる場所でも文字がしっかり見えるので、スマホを屋外でよく利用する人にもおすすめです。


指紋認証センサが前面に搭載。認証速度も速い

ZenFone3は指紋認証センサが背面にありましたが、ZenFone4では前面に搭載されました。
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個人的に指紋認証センサは前面にあった方が便利だと思っていて、例えば端末をテーブルの上などに置いた時に背面だと一度端末を持ち上げて指紋認証する必要がありますが、前面にあればテーブルに置いたままですぐに指紋によるロック解除が可能です。

また、ZenFone4の指紋認証速度は速いので、ストレスなく使うことができるのもポイントです。


センサーキーにバックライトを搭載

ZenFone4はZenFone3と同様操作キーがソフトキーではなくセンサーキーとなっています。

ZenFone3はセンサーキーのバックライトがないため、暗い場所などで不便に感じることがありました。

それに対して、ZenFone4にはセンサーキーのバックライトが搭載されました。

設定の「ディスプレイ」から「タッチキーLEDの常時点灯」をONにすると…
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このようにセンサーキーのバックライトを常にONにしておくことも可能です。
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バックライトがないのが不便に感じていた人には、ZenFone4のバックライト搭載は大きなメリットですね。


3.5mmイヤホンジャックもある

iPhone 7とiPhone 7 Plusの発売後、3.5mmイヤホンジャックが搭載されないAndroid端末が徐々に増えてきています。

ですが、ZenFone4では引き続き3.5mmイヤホンジャックが搭載されました。
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aptXなどの登場でBluetoothによる無線でも高音質な音楽を聴くことができるようにはなりましたが、有線によるより良い音で音楽を楽しみたいという人にZenFone4はおすすめです。


通知LED搭載

SIMフリースマホの中には通知が来た時にLEDランプで教えてくれる通知LEDがないものもありますが、ZenFone4にはLEDランプも搭載されています。

通知LEDは、上部スピーカーの左端に搭載されています。
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ZenFone4と同時期に発売されたZenFone4 Selfie Proにも通知LEDはありますが、ZenFone4の方がはっきりと光るので通知を見逃しにくいのもポイントです。


片手操作時は片手モードが便利

ZenFone4は5.5インチと最近のスマホの中では標準的なサイズですが、手の小さい男性や女性などは5.5インチは大きすぎるという人もいると思います。

そのような人は、ZenFone4の設定から「ZenMotion」を選び「片手モード」を有効化します。ホームキーを2回タップすることで片手モードを有効にすることもできます。
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片手モードにすると、表示サイズをこのように5インチ程度にすることもできます。
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また、表示位置は左側だけでなく右側にすることも可能です。
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さらに表示サイズをもっと小さくすることで自分の手の大きさや使い方に最適なサイズにカスタムすることができるので、5.5インチでは大きすぎるという場合はぜひ片手モードを使ってみてください。
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クリアケースが付属

ZenFone4にはクリアケースが付属しています。

ZenFone4の背面はガラスで割れやすいので、傷や割れから守りたい場合はこのケースを活用しましょう。


ZenFone4のレビュー【注意点・デメリット】

次にZenFone4を使ってみて分かる、注意点やデメリットについてまとめます。


SIM 2枚とmicroSDを同時に利用できない(排他利用)

ZenFone4はDSDSに対応していて、またmicroSDも最大で2TBに対応しているのは前述の通りです。

ただ、ZenFone4ではDSDSとmicroSDを同時に使うことができません。

これは、片方のSIMスロットがmicroSDスロットの役割も果たしているためです。

SIMを2枚挿すとmicroSDを置くことができません。
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逆にSIM1枚とmicroSDを同時に置くと、このようにもう1枚のSIMを置くことができなくなってしまいます。
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例えば、ZenFone4をDSDSで使いつつmicroSDカードに音楽を入れて聴くといった使い方はできないので注意しましょう。


背面を保護するにはケースが必須

これは何度か触れていますが、ZenFone4の背面はガラスのため落とすと傷が入ったり、最悪は割れてしまう可能性もあります。

ZenFone4を傷や割れから守りたい場合は、ケースは必ず装着しましょう。


デュアルスピーカーの音質はオーディオウィザードで自分好みに変更を

ZenFone4はデュアルスピーカーを搭載していますが、音質は特に良いとは感じませんでした。

私は現在シングルスピーカーのhonor9を使っていますが、ZenFone4よりもhonor9の方が奥行きのある良い音を出しているように感じます。

ただ、ZenFone4はオーディオウィザードを利用することで少しは改善できます

設定の「音とバイブレーション」をタップして「オーディオウィザード」をタップします
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音声の録音を許可します。
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デフォルトでは標準になっているので、これを他に変更してみてください。
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個人的には、ポップが手軽に好みの音質でした。
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ZenFone4で高音質な音楽を楽しみたい場合は、オーディオウィザードはぜひ活用してください。


ZenFone4 Selfie Proに比べて重量があり若干大きい

ZenFone4と同時にZenFone4 Selfie Proも使ってみましたが、ZenFone4はZenFone4 Selfie Proと同じ5.5インチディスプレイながら重量は重くサイズも若干大きいため、片手で長時間持っているとそこそこ負荷がかかっているのを感じます。
左:ZenFone4 右:ZenFone4 Selfie Pro

左:ZenFone4 右:ZenFone4 Selfie Pro


こちらで重量を測ってみたところ、ZenFone4は167グラムでした。
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ZenFone4 Selfie Proは144グラム。その差は23グラムですが、この23グラムがしばらくスマホを持った後の体感の重さに大きな差となって現れます。
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ZenFone4がZenFone4 Selfie Pro以外のスマホと比べて特別重いというわけではないものの、同じZenFoneシリーズで比較するとZenFone4 Selfie Proのコンパクトさと軽さは大きなメリットだと感じました。

ZenFone4 Selfie ProはZenFone4に比べてカメラ性能が劣るのがネックです。カメラの画質にこだわらず、長時間片手で操作することが多い人や腕の力が弱い人はZenFone4 Selfie proもあわせて検討してみることをおすすめします。


防水防塵、ワンセグ、おサイフケータイはすべて非対応

ZenFone4は防水防塵やワンセグ、おサイフケータイといった日本製のスマホによくある機能は全て非搭載となっています。

これらの機能のあるスマホを検討している場合は、arrows M04かSH-M03がおすすめです。

また、おサイフケータイだけでよければNuaAns NEO Reloadedも選択肢としてありです。


価格は安くはない

ZenFone4はZenFone3比べてスペックアップしていますが、その分価格も上がり定価は税込みで60,000円を超えています。

この金額が高いと感じるか安いと感じるかは人によって違うと思いますが、個人的にはスペックに見合った金額だと感じています。

ZenFone4は、HUAWEIのスマホのように価格の割に良い、コストパフォーマンスが高いといったものではなくスペックや機能なりの価格、妥当な価格と言えます。


ZenFone4の発売日

2017年9月23日


ZenFone4の価格

56,800円


ZenFone4を安く購入できるのは?

ZenFone4の定価は高めですが、格安SIMとのセットならキャンペーン適用で実質価格はかなり安く購入できます。

現時点での最安はBIGLOBEモバイルです。

現在当サイトからBIGLOBEモバイルを申し込むと、通常は最大15,600円のキャッシュバックが4,400円増額され20,000円になります。
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ZenFone4をできるだけ安く入手したい場合は、BIGLOBEモバイルをメインに検討してみるといいでしょう。

BIGLOBEモバイルのキャンペーン詳細はこちら。
BIGLOBEモバイルのキャンペーン詳細と併用パターン、注意点まとめ【2月】
ZenFone4の価格比較はこちらです。
ZenFone 4の最安値は?格安SIM(MVNO)セットとキャンペーンを含めて比較


ZenFone4まとめ

ZenFone4は、定価は税込みで60,000円を超えていてHUAWEIのスマホのようなコストパフォーマンスの高さはありません。

ですが、価格の分スペックと機能はZenFone3に比べて着実にアップしていて、SoCの性能はZenFone3の約2倍、RAMは6GBで動作はかなりスムーズで快適に操作でき、また背面のデュアルカメラで撮影した写真が不自然さがなく綺麗など個人的に満足度は高いです。

3DゲームなどSoCに高い負荷がかかるアプリをプレイする人や、たくさんのアプリをインストールしていて同時に切り替えながら使う人、スマホでも綺麗な写真を撮影したい人はZenFone4を検討してみるといいでしょう。

またZenFone4は基本スペックが高く長く使えるので、2年から3年程度の長期スパンで1台のSIMフリースマホを使う予定の人にもおすすめです。

ZenFone4のレビューは以上です。

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