
ZenFone4 Selfie Proの購入を検討している場合は参考にしてみてください。
目次
ASUS ZenFone4 Selfie Pro ZD552KLのスペック
ZenFone4 Selfie Proのスペックは以下の通りです。ASUS ZenFone 4 Selfie Pro ZD552KL | |
---|---|
OS | Android 7.1.1 |
ディスプレイ | 5.5インチ 1920x1080 フルHD AMOLEDディスプレイ |
CPU | Qualcomm Snapdragon 625 2.0GHz 8コア |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
microSD | 最大2TB |
背面カメラ | 1600万画素 |
前面カメラ | 1200万画素 + 500万画素 デュアルカメラ |
バッテリー | 3000mAh |
対応周波数 (バンド) | LTE(FDD-LTE) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 3(1800MHz) 5(850MHz) 7(2600MHz) 8(900MHz) 18(800MHz) 19(800MHz) 26(850MHz) 28(700MHz) LTE(TD-LTE) 38(2600MHz) 41(2500MHz) 3G(W-CDMA) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 5(850MHz) 6(800MHz) 8(900MHz) 19(800MHz) GSM 850MHz 900MHz 1800MHz 1900MHz |
ドコモプラチナバンド (Band19) | ○ |
FOMAプラスエリア (Band6/19) | ○ |
ソフトバンクプラチナバンド (Band8/28) | ○ |
auプラチナバンド (Band18/26) | ○ |
au 3G (CDMA2000) | × |
SIMサイズ | SIM1:nanoSIM SIM2:nanoSIM (※microSDスロットも兼ねる) |
3G+4Gの デュアルスタンバイ | ○ |
技適 | ○ |
サイズ | 高さ:154.0 幅:74.8 厚さ:6.85mm |
重さ | 147グラム |
NFC | × |
GPS | GLONASS BeiDou Galileo |
Wi-Fi | IEEE802.11 b/g/n |
Bluetooth | v4.2 |
加速度センサ | ○ |
ジャイロスコープ | ○ |
近接センサ | ○ |
環境光センサ | ○ |
指紋認証センサ | ○ |
コンパス | ○ |
センサー | RGBセンサ |
ポート | microUSB |
カラー | ネイビーブラック, サンライトゴールド, クラシックレッド |
価格 | 42,800円 |
公式サイト | ZenFone 4 Selfie Pro (ZD552KL) | スマートフォン | ASUS 日本 |
ZenFone4 Selfie Proの対応周波数(バンド)について
まずは、ZenFone4 Selfie Proの日本国内における対応周波数(バンド)についてまとめます。ドコモのFOMAプラスエリアやLTEプラチナバンドに対応

特に、ドコモのSIMでVoLTEではない通常の3G通話を山間部を含む広いエリアで利用する際に必要なBand6とBand19(FOMAプラスエリア)に完全対応しているのがポイントです。
またLTE通信についても、山間部など広いエリアで通信するために必要なBand19(LTEプラチナバンド)に対応しています。
ZenFone4 Selfie Proは、ドコモやドコモ系の格安SIMを挿した場合でも、ドコモのスマホと変わらないエリアで通話・通信とも可能です。
ソフトバンク(ワイモバイル)でも広いエリアで使える

3Gに関しては、ソフトバンク・ワイモバイルが主に使っているBand1とBand8の両方に対応しています。
LTEに関しても、ソフトバンクやワイモバイルのSIMを挿して広いエリアで通信するために必要なLTEプラチナバンドのBand8とBand28に対応しているので、広いエリアで通信が可能です。
ZenFone4 Selfie Proはソフトバンク・ワイモバイルで購入できる端末と変わらないエリアで通話・通信できます。
auはCDMA2000非対応で3G通話は不可だがVoLTE<Eプラチナバンド対応

auのVoLTEではない通常の3G通話ではCDMA2000という通信規格が使われていますが、ZenFone4はCDMA2000には対応していません。
そのため、auのVoLTEではない通常のSIM(黒SIM)を挿した場合通話は一切できない点には注意が必要です。
ですが、ZenFone4 Selfie ProはauのVoLTEに対応しています。auのVoLTE SIMは3Gではなく4G LTEの回線で通話をするので、端末がCDMA2000に対応している必要はありません。
つまり、au VoLTE SIMを挿すことでZenFone4 Selfie Proとauの組み合わせでも通話が可能です。
auの4G LTEエリアに関しては、ZenFone4はauのLTEプラチナバンドであるBand18にも対応しているため、ZenFone4とauのVoLTE SIMの組み合わせならauで購入できるVoLTEスマホとほぼ変わらないエリアで通話・通信とも可能
ZenFone4 Selfie Pro実機レビュー
ここからは、ZenFone4 Selfie Proの実機をレビューしていきます。開封~外観レビュー
まずはZenFone4 Selfie Proの開封~外観のレビューから。
ZenFone4 Selfie Proの同梱品です。microUSBケーブルとACアダプタの他に、イヤホンとケースもついてきます。

ZenFone4 Selfie Proの本体を詳しく見ていきます。前面上部には近接センサーと通話用のスピーカー、ZenFone4 Selfie Proの特徴であるデュアルインカメラが搭載されています。

下部には指紋認証センサがあります。

背面です。ZenFone 4の背面はガラス素材ですが、ZenFone4 Selfie Proの背面はアルミ素材。触り心地はサラサラで良いです。

上部にはカメラとLEDフラッシュが搭載されています。

上部にはマイクのみ。

下部にはマイクロUSBポートとスピーカー、3.5mmイヤホンジャック、マイクが搭載されています。

右側にはボリュームボタンと電源ボタン。

左側にはSIMトレイがあります。

ZenFone4 Selfie Proの電源を入れると、ASUSのロゴが表示されます。

その後カラフルなZenFoneロゴが現れて、しばらくすると初期設定画面が表示されます。

ZenFone4 Selfie Proの外観は、上質なアルミボディで安っぽさは全くなく好印象です。
ベンチマークスコア【AnTuTu/3Dmark/Geekbench】
ZenFone 4の実力を知るために、ベンチマークアプリで測定してみました。AnTuTu
端末の総合的な性能を測定するAnTuTuスコアは66684点でした。
このスコアは、同じSnapdragon625を搭載するZenFone3やHUAWEI novaなどとほぼ同じです。
3Dmark
3Dグラフィックス性能を測定する3DMarkのスコアは13990点でした。
3DMarkに関しても、Snapdragon625を搭載する他の端末とほぼ同じ水準となっています。
Geekbench
CPU自体の性能を測定するGeekbenchのスコアは、シングルコアが878点でマルチコアが4343点でした。
同じCPU(SoC)を搭載するZenFone3のGeekbenchスコアはシングルコアが920点でマルチコアが5100点台なので、ZenFone4 Selfie Proの方が若干スコアは低いです。
ZenFone4 Selfie Proのベンチマークスコアは以上です。
ZenFone 4を実際に使ってみると、Geekbenchスコアは若干低いもののZenFone3などSnapdragon 625を搭載する他の端末と体感速度はほぼ同じです。
極端に重い3Dゲームなどをプレイしない限りは、普段使いでストレスを感じることはほぼありません。
ソフトウェアレビュー
次に、ZenFone4 Selfie Proのソフトウェアをレビューしていきます。ZenFone4 Selfie Proにプリインストールされているアプリ一覧。以前はGoogle純正アプリ以外にも多くのASUS関連のアプリが初めからインストールされていましたが、ZenFone4 Selfie Proではその数がかなり減っていてストレージ容量を無駄に消費していない点は評価できます。


ZenFone4 Selfie Proの設定項目一覧です。UIから設定項目までZenFone4 Selfie ProはZenFone 4とほぼ同じですが、異なる部分もあるので後ほど触れます。


通知領域を見ていきます。ZenFone 4と同様、ZenFone4 Selfie Proも以前に比べてUIがシンプルになり洗練された印象になっています。

通知領域にあるクイック設定は、右上の設定アイコンの隣のアイコンをタップすることで編集も可能。自分好みの順番に並べ替えたり追加・削除することもできます。

編集が終わったら、左上の「←」をタップして編集分を反映させます。

ZenFone 4にはないZenFone4 Selfie Proの機能に、「Always-on Panel」があります。
Always-on Panelは、画面をオフにした状態でも日付と時間や未読の通知件数などを常に表示する機能です。
ZenFone4 Selfie Proに採用されている有機ELだからこそできる機能ですね。
Always-on Panelは、ディスプレイ設定からオンオフの切り替えができます。

Always-on Panelをオンにした後、表示方法を「時計スタイル」から選ぶこともできます。

気に入った時計スタイルがあれば、タップするとプレビューで確認することができ、「適用」をタップすればすぐに使えます。


Always-on Panelを適用した状態。このように、画面オフでも時間や通知などをすぐ確認できます。

表示も粗くなく見やすいです。

Always-on Panelをオンにするとバッテリー消費が若干増えるのがネックですが、LEDランプによる通知ではなくより直感的に何の通知が届いているのかを知りたい場合はぜひ活用してみてください。


ZenFone4 Selfie Proのレビュー【特徴・メリット】
実機レビューをふまえて、上記以外のZenFone4 Selfie Proの特徴やメリットについてまとめます。SoC(CPU)にはコスパに優れるSnapdaragon 625を搭載
ZenFone4 Selfie ProのSoC(CPU)には、Snapdragon 625が搭載されています。Snapdragon 625はZenFone 3やHUAWEI nova、NuaAns NEO Reloadedをはじめ多くのSIMフリースマホに搭載されていて、端末価格の割に動作はスムーズでバッテリーの持ちも良く、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。
ZenFone4 Selfie Proについても、他のSnapdragon 625搭載端末と同じく動作はスムーズで快適に操作できます。
極端に重い3Dゲームなどをプレイしない限り、動作の遅さでストレスを感じることはほぼないと思っておいて問題ありません。
RAMは必要十分な4GB
ZenFone4 Selfie ProのRAMは、必要十分な4GBです。実際のRAMの空きも2GB以上あるので、複数のアプリを立ち上げて切り替えつつ使ってもRAM不足で動作が遅くなったりする心配はありません。

ROM(ストレージ)も必要十分な64GB。空きは50GB以上
ZenFone4 Selfie Proは、ROMも必要十分な64GBです。実際のROMの空きは50GB以上なので、大量のアプリをインストールすることも可能です。

写真や長時間の動画をたくさん撮影していると意外に早く50GBを使い切ってしまいますが、ZenFone4 Selfie Proは最大2TBのmicroSDにも対応しているので、容量が足りなくなってしまった場合はmicroSDを活用しましょう。
また、画質が1920×1080のフルHDまでに制限されても良ければ、Googleフォトが写真・動画ともに無制限にアップロードできるのでぜひ使ってみてください。
バッテリーの持ちはそこそこ
ZenFone4 Selfie Proのバッテリーは3000mAhで、同じ5.5インチのZenFone 4の3300mAhに比べて若干少ないです。また、ZenFone 4以外の5.5インチのスマホと比較しても3000mAhは少なめな部類に入ります。
そこで、実際にZenFone4 Selfie Proのバッテリーの持ちを測定してみました。
ZenFone4 Selfie Proを最大輝度にしてYouTubeを再生し続けてみたところ、約6時間半持ちました。

ZenFone 4は7時間ほど持ったので、ZenFone4 Selfie Proの方がバッテリーが少ない分減りは早いです。
ですが、YouTubeの連続再生で6時間半は持つので、たまにLINEのやりとりやインターネットの利用、通話といった普段使いであれば1日は十分使えます。
もし不安な場合は、モバイルバッテリーなどを準備しておくといいでしょう。
前面にデュアルカメラを搭載。広角撮影もできる
ZenFone4 Selfie Proは前面にデュアルカメラを搭載しているのが最大の特徴です。ZenFone 4は背面カメラで広角撮影ができるのに対し、ZenFone4 Selfie Proは前面カメラで広角撮影が可能です。

例えば大人数で自撮りする場合、広角ではない普通のカメラだと端の人物がカメラに収まりきれずに上手く撮影するのに手間取ることがありますが、インカメラでも広角撮影ができるZenFone4 Selfie Proなら大人数での自撮りも余裕です。
また1人で自撮りする場合も、背景のより広い範囲を自分と同時に撮影することができます。
ZenFone4 Selfie Proの前面カメラはZenFone 4の前面カメラに比べて特に画質が良いとは感じませんが、広角で自撮りしたいならZenFone4 Selfie Pro一択ですね。
前面カメラは美人エフェクトLiveできれいに撮れる
ZenFone4 Selfie Proの前面カメラは、美人エフェクトLiveにも対応しています。美人エフェクトLiveは、カメラを顔に向けると自動できれい・可愛く見えるように補正してくれる機能です。
カメラアプリを起動して前面カメラに切り替えた状態で、赤枠で囲ったアイコンをタップすると美人エフェクトLiveを使えます。

美人エフェクトLiveでは、肌のトーン、ファンデ、美白、目の大きさ、小顔効果を自分好みにカスタムすることができます。





また、上記のカスタムが面倒な場合は「オート調整」を選んでおけば十分いい感じの自撮り写真ができ上がります。

私も美人エフェクトLiveを試してみましたが、前面カメラが自分の顔の全体を捉えると同時に自動で美白など補正してくれました。
美人エフェクトLiveを使うのと使わないのでは、自撮り写真の出来が全く違ってくるのでぜひ試してみてください。
指紋認証センサが前面に搭載。認証速度も速い
ZenFone4 Selfie Proの前作にあたるZenFone Selfieには指紋認証センサがありませんでしたが、ZenFone4 Selfie Proには搭載されています。また、指紋認証センサは背面ではなく前面に搭載されているのも評価できます。

指紋認証センサが背面にあると、ポケットなどから出す際は人差し指が自然に当たるのでロック解除しやすいものの、逆にテーブルなどに置いた状態では背面でロック解除するために一度端末を持ち上げる手間が必要になるので面倒です。
指紋認証センサ前面にあるZenFone4 Selfie Proは、ポケットから出す際は親指ですぐにロック解除でき、テーブルなどに置いた状態なら人差し指を置くことで自然にロックの解除が可能です。
指紋認証の速度も十分速くて便利なので、ZenFone4 Selfie Proを購入したら指紋認証センサの活用をおすすめします。
有機ELでメリハリのある色表現
ZenFone4 Selfie Proは、ディスプレイに有機ELを採用しています。有機ELはコントラスト比(明暗の差)が大きいため、メリハリのある色表現ができるのがメリットです。
実際に、IPS液晶のZenFone 4と有機ELのZenFone4 Selfie Proを比較してみました。
上がZenFone4 Selfie Proで下がZenFone 4です。ZenFone4 Selfie Proの方が黒がしっかり黒っぽく表現されるなど、ZenFone 4に比べて全体的にメリハリのある色合いになっていることが一目で分かります。

スマホで写真や動画をたくさん見たい人には、ZenFone4 Selfie Proはおすすめです。
動作はサクサク
ZenFone4 Selfie Proは、先ほども触れた通りSnapdragon 625を搭載しています。よりスペックの高いSnapdragon 660を搭載するZenFone 4と同時に並べて比べるとZenFone 4の方が全体的に動作は速いものの、ZenFone4 Selfie Proだけしか触らなければ遅さで不満を感じることはありません。
通知LEDあり
ZenFone4 Selfie Proには、Alwaysーon Panelによる未読通知だけでなくLEDによる通知も利用できます。ZenFone4 Selfie Proの通知LEDは、前面のデュアルカメラの右側に搭載されています。

通知が来ると、このように淡い光が点滅して知らせてくれます。

個人的にはZenFone 4の通知LEDの方が見やすくて好みですが、ZenFone4 Selfie Proの通知LEDでもしっかり確認できるので安心です。
DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応
前作のZenFone Selfieは3Gと4Gを同時に待受できるDSDSに対応していませんでしたが、ZenFone4 Selfie ProではDSDSに対応しました。2枚のSIMを挿してDSDSを有効にすると、このようにアンテナが2つ立ちます。また、通信用のSIMはSIMの番号(1または2)が□で囲われるので分かりやすいです。

ZenFone4 Selfie ProをDSDSで利用するための設定手順について以下にまとめておきます。
ZenFone4 Selfie Proの設定画面から「デュアルSIMカード設定」をタップして「OK」をタップします。

「音声呼び出し」で音声通話用に使うSIMを選びます。両方のSIMで通話する場合は「常に確認する」を選んでおきましょう。

「SMSメッセージ」では、SMSの送信に使うSIMを選びます。

「データサービスネットワーク」では、インターネットに接続するSIMを選びます。

データサービスネットワークのSIMを変更すると、このように議会に少し時間がかかるのでしばらく待ちます。

ZenFone4 Selfie Proでは、Bluetoothで通話する際に優先するSIMを選ぶこともできます。「優先Bluetooth通話設定」をタップして、Bluetooth接続時に利用したいSIMを選んでください。

最後に、データ通信用に指定したSIMのAPNを設定していきます。
設定の「もっと見る」をタップして「モバイルネットワーク」を選びます。

データ通信用に指定したSIMの番号を選んで、「アクセスポイント名」をタップします。

ZenFone4 Selfie Proには、ドコモのAPNだけでなく主要な格安SIM(MVNO)のAPNも初めから登録されています。この中にある場合はそのAPNを選ぶだけで通信できます。もし無い場合は、右上の「+」をタップしてAPN情報を追加します。


正しいAPN情報を選ぶと、ステータスバーのアンテナアイコンの隣に「H」と表示されてインターネットに接続できる状態になります。ただ、「H」は3Gなので4G LTEほどの速度が出ないため、ここの表示を4Gもしくは4G+に変更する必要があります。

3Gから4Gに変更するには、ZenFone4 Selfie Proの電源を再起動するのが1番手っ取り早いです。
それが面倒な場合は、機内モードのオンオフで4Gに切り替えることもできます。
通知領域から機内モードを一度にしてステータスバーに飛行機のアイコンが出ていることを確認します。

その後、もう一度機内モードをタップしてしばらくすると、4Gもしくは4G+と表示され、LTEによる通信が可能になります。

例えば、DSDS対応のZenFone4 Selfie Proに通話用にドコモのかけ放題のSIMを挿し、データ通信用に月額料金の安い格安SIMのデータ通信SIMを挿すことで毎月の携帯電話料金の支払額を抑えることができるので、新しいスマホ購入と同時に料金も安くしたい場合は格安SIMを検討してみるといいでしょう。
ドコモ回線を使った主要な格安SIMはこちらで比較しているので、参考にしてみてください。
格安SIMカード MVNO docomo系比較・おすすめランキング【8月29日】
au VoLTE SIMも使える
ZenFone4 Selfie ProはDSDSだけでなく、au VoLTE SIMに対応しているのもメリットです。また、本家のauだけでなくau回線を使ったUQモバイルやmineoのAプラン、IIJmioのタイプA、BIGLOBEモバイルのタイプAといった格安SIMのVoLTE SIMでもZenFone4 Selfie ProでVoLTEによる通話・通信が可能です。
ZenFone4 Selfie ProにUQモバイルのVoLTE SIMを挿してみたところ、このようにVoLTEのアイコンがステータスバーに表示され問題なく使えることを確認しました。

au VoLTE SIMに対応するスマホは徐々に増えてきてはいますが、ドコモやソフトバンク、ワイモバイルで使える端末に比べると数はまだ少ないので、選択肢が増えるのはありがたいですね。
クリアケースが付属
ZenFone4 Selfie Proには本体を保護するクリアケースも付属しています。ZenFone 4の背面素材はガラスで、落とすと最悪割れてしまう可能性があるためクリアケースは必須なのに対し、ZenFone4 Selfie Proの背面はアルミなのでケースがなくてもそこまで神経質になる必要はありません。
ですが、ZenFone4 Selfie Proできるだけきれいな状態でっ使いたい場合や、今後ZenFone4 Selfie Proから他の端末に買い換えた後にZenFone4 Selfie Proを売りたい場合は端末の傷は少ないほうがいいので、付属のケースを活用しましょう。
5.5インチながら薄くて軽い。片手持ちも楽
私がZenFone4 Selfie Proを実際に使ってみて、特に良いと感じたのが薄くて軽い点です。ZenFone4 Selfie Proの重さは144グラムで、一般的な5.5インチのスマホの中ではかなり軽い部類になります。

ちなみに、ZenFone 4はZenFone4 Selfie Proと同じ5.5インチで167グラムです。

23グラムの差と聞くとそこまで大きな違いはなさそうに感じますが、実際に両方を手にとって使っているとZenFone4 Selfie Proの軽さが際立っていて、長時間使った後の手の疲労度合いが全く違ってきます。
また、ZenFone4 Selfie ProはZenFone 4に比べて本体のサイズ自体も小さく片手操作しやすいのもメリットです。

さらにZenFone4 Selfie ProはZenFone 4よりも薄いため、手に持った際の軽さがより際立つ印象を持ちます。

大きい画面でコンテンツを楽しみたい、でもスマホはなるべく軽いほうがいいという一見矛盾する条件を満たしてくれるのがZenFone4 Selfie Proです。
ZenFone4 Selfie Proの注意点・デメリット
ZenFone4 Selfie Proの注意点・デメリットについてまとめます。DSDSとmicroSDを同時に使えない(排他)
ZenFone4 Selfie ProはDSDSに対応していて、またmicroSDも使えます。ですが、DSDSとmicroSDを同時に利用することはできません。
これは、microSDを挿すスロットがSIMスロットを兼ねている(排他)ためです。
ZenFone4 Selfie ProのSIMスロットにSIMを2枚置いた場合、microSDを置くことができません。

逆にmicroSDを置くと、SIMが1枚しか置けなくなってしまいます。

例えば、SIMを2枚挿してDSDSで使いつつmicroSDに保存した音楽を聴くといったことがZenFone 4 Selfie Proではできないので注意しましょう。
背面の1600万画素カメラはそこまできれいな写真は撮れない
ZenFone4 Selfie Proの背面には、1600万画素のカメラが搭載されています。画素数だけで判断すると高性能に見えますが、実際に撮影してみるとそこまで綺麗な写真は撮れません。
ZenFone4 Selfie ProとZenFone 4で同じモノを撮影して比較してみました。
タップすると原寸大のサイズで確認できます。ファイルサイズが数MBと大きいので、Wi-Fi環境での閲覧をおすすめします。
こちらがZenFone4 Selfie Proで撮影した写真です。

こちらがZenFone 4で撮影した写真。両者を確認すると、ZenFone4 Selfie Proの方が色合いがくすんでいることが分かります。

パスタの写真でも、下のZenFone 4で撮影した写真の方が肉眼に近く上のZenFone4 Selfie Proは色のメリハリがあまりありません。


こちらの写真も同じような傾向です(上:ZenFone4 Selfie Pro 下:ZenFone 4)。


朝焼けを撮影した写真。上がZenFone4 Selfie Proで下がZenFone 4です。ZenFone 4の方が深みのある色合いとなっています。


室内で撮影したドロイド君(上:ZenFone4 Selfie Pro 下:ZenFone 4)。


被写体に寄った写真(上:ZenFone4 Selfie Pro 下:ZenFone 4)。室内においても、ZenFone4 Selfie Proは全体的にくすんだ色合いです。


このように、ZenFone4 Selfie ProはZenFone 4に比べると見劣りするので、自撮りだけでなく背面のカメラでも本格的な写真が撮影したい場合は注意が必要です。
カメラが出っ張っている
ZenFone4 Selfie Proは、カメラが出っ張っているのも残念です。
ZenFone 3ほどの出っ張りではないですが、ZenFone4 Selfie Proをテーブルに置いて操作すると出っ張りの影響で本体がガタつきます。
ただ、付属のケースを装着すればカメラの出っ張りがケースに隠れるので、気になる人はケースを活用しましょう。
USBポートはUSB Type-CではなくmicroUSB
最近のSIMフリースマホは、30,000円台でもUSBポートがmicroUSBではなくType-Cが採用されるものが増えてきています。それに対して、ZenFone4 Selfie Proは40,000円を超える価格ながらmicroUSBとなっています。

他のSIMフリースマホと比較してもZenFone4 Selfie Proの価格は決して安くはないので、USB Type-Cを採用して欲しかったところです。
Wi-Fi 5GHz帯に非対応
ZenFone4 Selfie Proは、Wi-Fi 5GHz帯に対応していない点もネックです。通信の安定度や通信速度が優れていることから、自宅のWi-Fi環境を5GHz帯にしている人もいると思います。
そのような場合、5GHz帯に対応していないZenFone4 Selfie ProはWi-Fiに接続できないので注意しましょう。
有機EL(AMOLED)ディスプレイのため屋外で若干暗く感じる
先ほども触れた通り、ZenFone4 Selfie Proのディスプレイは有機ELを採用していて、メリハリのある色合いなのが大きなメリットです。逆に、有機ELの弱点は屋外での視認性です。
一般的に、有機ELを採用したスマホは直射日光が当たる屋外では見づらいです。
ZenFone4 Selfie Proも同じで、IPS液晶を採用するZenFone 4に比べると屋外で若干暗いため、特に小さい文字などが見にくく感じます。
また、写真や動画でも小さく写っている人物の細かい表情などを判断するのは難しいです。

ZenFone4 Selfie Proは、屋外での使い勝手はそこまで良くないと思っておいたほうがいいです。
ZenFone4 Selfie Proの発売日
2017年9月23日ZenFone4 Selfie Proの価格
42,800円ZenFone4 Selfie Proを安く購入できるのは?
ZenFone4 Selfie Proの定価は42,800円ですが、格安SIMとのセットならキャンペーン適用で実質価格はかなり安く購入できます。現時点での最安はBIGLOBEモバイルです。
現在当サイトからBIGLOBEモバイルを申し込むと、通常は最大15,600円のキャッシュバックが4,400円増額され20,000円になります。

ZenFone4 Selfie Proをできるだけ安く入手したい場合は、BIGLOBEモバイルを軸に検討してみることをおすすめします。
BIGLOBEモバイルのキャンペーン詳細はこちら。
BIGLOBEモバイルのキャンペーン詳細と併用パターン、注意点まとめ【2月】
ZenFone4 Selfie Proの価格比較はこちらです。
ZenFone 4 Selfie Proの最安値は?格安SIM(MVNO)セットとキャンペーンを含めて比較
ZenFone4 Selfie Proまとめ
ZenFone4 Selfie Proは、背面カメラは特にきれいに撮影できるわけではなくUSBポートがmicroUSB、有機ELなので屋外が弱いなど気になる点がいくつかあります。ただ、逆にSoC(CPU)にSnapdragon 625を搭載しRAMは4GB、ROMは64GBと基本スペックは必要十分で前面カメラで自撮りできる、有機ELならではのメリハリのある色表現で写真や動画を楽しめる、DSDSやau VoLTE SIMにも対応などメリットが多くあるのも事実です。
UIに関しても以前のような主張がなくなりシンプルですっきりしたので、以前のZenFoneのUIが気に入らなかった人でもZenFone4 Selfie Proなら特に気にならないでしょう。
また、ZenFone4 Selfie Proのコンパクトさと軽さは、特に片手でスマホを操作する人や腕の力が強くない女性に最適です。
ZenFone4 Selfie Proは、スマホにそこまで高性能な背面カメラやスペックの高さを求めず、簡単・綺麗に自撮りできる軽いスマホを探している人は検討する価値のあるスマホだと感じました。
ZenFone4 Selfie Proのレビューは以上です。