これにより、iPhone XSなどeSIM対応の一部機種でIIJmioのeSIMを利用できるようになりました。
そこでこのページでは、IIJmioのeSIMの特徴と料金、対応機種、注意点などについてまとめておきます。
目次
eSIMとは
まず初めに、eSIMについて簡単に触れておきます。eSIMと一言で言ってもいくつかの意味がありますが、基本的には端末に初めから組み込まれているSIMのことです。
これまでのSIMは通信事業者が発行したSIMカードを端末に挿す手間をかける必要がありましたが、eSIMは端末の設定やアプリからプロファイルをダウンロードするだけで簡単にSIMカードを切り替えることができるようになります。
例えば、外出先で複数のSIMカードを端末に入れ替えて使う場合、切り替えるSIMを全て持ち運ぶ必要があります。
それに対してeSIMは物理的なSIMカードがないので、SIMカードを持ち運ぶ必要はもちろんなく端末上で簡単に切り替えられるのがメリットです。
また、SIMカードがないことでSIMの配送の手間や届くまでの期間を省けるのもメリットとなります。
通常のSIMカードは、SIMの申し込み完了後数日経って手元に届くのに対し、eSIMは端末に挿すSIMカード自体がないため申し込み完了後に表示される画面のバーコードを読み取って設定を済ませればすぐに使い始めることができます。
なお、IIJmioのSIMはSIMロックがかかってない(SIMフリー)端末で利用できる通信サービスとしては国内初です。
IIJmioモバイルサービスライトスタートプラン(eSIMベータ版)のプランとデータ容量、サービス内容
IIJmioモバイルサービスライトスタートプラン(eSIMベータ版)の料金プランとデータ容量、サービス内容は以下の通りです。データ容量と料金
容量 | データ通信SIM | データ通信SIM + SMS | 音声通話SIM |
---|---|---|---|
6GB | 1,520円 | なし | なし |
選べるデータ容量は6GBのみでSIMのタイプはSMS機能が付いていないデータ通信SIMのみです。
月額料金については、通常のSIMの6GBと同じ料金です。
サービス内容
最低利用期間 | 契約日から翌月末まで(最大2ヶ月) |
新規事務手数料 | 3,000円 |
SIM発行手数料 | 200円 |
ユニバーサルサービス料 | 無料 |
高速通信容量の追加(チャージ) | 対応 |
高速通信時速度 | 【上り】 最大131.3Mbps 【下り】 最大1288Mbps |
データ通信量超過後速度 | 200kbps |
利用可能なオプション | データオプション:20GBと30GBのデータ通信量追加オプション モバイルオプション:セキュリティ対策等アプリの提供オプション |
IIJmioで使えるeSIM対応の端末一覧
IIJmioのeSIMが使える端末は以下の通りです。・iPhone XS
・iPhone XS Max
・iPhone XR
・iPad Pro 11
・iPad Pro 12.9(第3世代)
・iPad Air (第3世代)
・iPad mini(第5世代)
・Surface Pro LTE Advanced
・iPhone XS Max
・iPhone XR
・iPad Pro 11
・iPad Pro 12.9(第3世代)
・iPad Air (第3世代)
・iPad mini(第5世代)
・Surface Pro LTE Advanced
IIJmioのeSIMが使える端末はiPhoneかiPad、MicrosoftのSurface Pro LTE Advancedに限られていて、Androidスマホやタブレットは対応していません。
また、セルラーモデルでeSIM対応のApple Watch Series 3とSeries 4についても、IIJmioのeSIMでは動作しません。
eSIMがまだ普及していないこともあり、現時点ではeSIMが使える端末自体がかなり少ないです。
日本国内でもiPhone XSなど一部端末でIIJmioのeSIMを利用したDSDSが可能
上記の対応機種の部分で触れた通り、現状ではeSIMに対応する端末自体は少ないものの、例えばiPhone XSではSIMスロットに挿入されているSIMとeSIMを両方同時に利用(DSDS)できます。これにより、iPhone XSの通話用に大手キャリアのSIMを使い、データ通信用にIIJmioのeSIMを使うといったことができます。
IIJmioのeSIM利用方法
IIJmioのeSIMを利用するまでの流れは以下の通りです。①専用ページから会員登録とeSIMの契約手続きを行います。
②手続きが完了するとアクティベーションコードがバーコードで表示されるので、eSIM対応端末でバーコードを読み取りプロファイルをダウンロードするとデータ通信が利用できるようになります。
③データ通信を利用する際に必要なAPNについては、iPhone XSやSurface Pro LTE Advancedなど一部のeSIM搭載端末ではAPNの設定も必要なくすぐに使い始めることができます。
IIJmioモバイルサービスライトスタートプラン(eSIMベータ版)の注意点
IIJmioのSIMはSIMの差し替えの手間がかからないなどのメリットがありますが、逆に注意しておく点もあるので以下にまとめておきます。契約できるのはSMSなしのデータ通信SIMのみ。SMS付きデータ通信SIMや音声通話SIMは選べない
IIJmioで契約できるeSIMのSIMタイプは、現状ではSMS機能が付いていないデータ通信SIMのみです。SMS機能付きのデータ通信SIMや音声通話SIMを選ぶことはできません。
特にLINEなど会員登録やアカウントの引き継ぎにSMSを利用している場合は、IIJmioのeSIMだと利用できないので注意しましょう。
選べるデータ容量は6GBのみ
IIJmioの通常のSIMのプランは3GBと6GB、12GBの3プランから選べますが、IIJmioのeSIMでサービス提供開始時点で選べる高速通信容量は6GBだけです。ひと月に6GBも通信しない人がIIJmioのeSIMを契約すると、余って繰り越しても使い切れずに高速通信容量を捨てることになってしまう可能性がある点には注意が必要です。
なお、IIJmioのeSIMは20GBと30GBを追加できるデータオプションには対応しています。
また、高速通信容量を使い切った後に追加することもできるので、6GBよりもたくさん通信する分に関しては特に問題ないですね。
利用にはQRコードの読み込みが必要。スマホでeSIM利用予定なら他の端末での契約がおすすめ
IIJmioのeSIMを利用するには、申し込み完了後に表示されるeUICCプロファイルダウンロード用のQRコードをeSIM利用予定の端末で読み取る必要があります。そのため、eSIM利用予定の端末でIIJmioのeSIMを申し込むと、その端末にQRコードが表示されてしまい読み取ることができません。
eSIMを申し込む際は、eSIM利用予定の端末以外での契約しましょう。
1つのeSIMを複数の端末で使うことはできない。他の端末で利用したい場合は再発行手数料2,000円がかかる
従来の物理的なSIMは、SIMを差し替えることで複数の端末で使うことができます。それに対して、IIJmioのeSIMは1台の端末でしか使うことができず、他の端末に差し替えて使いたい場合は手数料2,000円を支払ってQRコードを再発行する必要があります。
また、同じ端末でも一度eSIMのプロファイル情報を削除してしまうと、再度設定したい場合はQRコードの再発行が必要になります。
eSIMに関しては、基本的には端末からeUICCプロファイルを削除しないようにしましょう。
使える端末がかなり限られる
対応端末の部分でも触れたとおり、現状ではIIJmioのeSIMを利用できる端末はかなり限られます。eSIM自体が日本国内ではまだ普及していないので対応端末も少ない状況ですが、今後eSIMが普及してくるにしたがってeSIM対応端末も増えてくるでしょう。
iPhoneやiPadなどiOSの端末で利用する場合はSIMロック解除が必須
IIJmioのeSIMは、IIJフルMVNO基盤により管理されています。IIJmioが提供してきた従来のタイプDやタイプAのSIMカードとは異なりIIJmio独自のSIMという扱いになるため、ドコモ・au・ソフトバンクのSIMロックがかかったiPhoneやiPadでIIJmioのeSIMを利用する場合は必ずSIMロック解除を行う必要があります。
なお、アップルストアで販売されているSIMロックがかかってないiPhoneやiPadはそのまま利用できます。
eSIMデビュー応援キャンペーン開催
IIJmioは、キャンペーン期間中にIIJmioモバイルサービスライトスタートプラン(eSIMベータ版)を申し込んだ人全員に割引やデータ通信量をプレゼントするキャンペーンを開催します。実施期間とプレゼント内容は以下の通りです。
第一弾 | 期間:2019年7月18日〜2019年7月31日 内容:新規事務手数料3,000円が2,999円値引きされ1円 |
第二弾 | 期間:2019年8月1日〜2019年8月14日 内容:利用開始月の翌月から3ヶ月間にわたり高速通信容量1GBプレゼント |
第三弾 | 期間:2019年8月15日〜2019年8月28日 内容:利用開始月の翌月から3ヶ月間にわたり月額料金が1,000円割引され520円 |
第一弾から第三弾まで、充実したキャンペーン内容です。
初期費用を抑えたい人は第一弾、ひと月の通信量が6GB以上になりそうな人は第二弾、できるだけ安い維持費でeSIMを試してみたい人は第三弾を選びましょう。
ギガ足りてる?eSIM発売記念Twitterキャンペーン
IIJmioでは、eSIMデビュー応援キャンペーンに加えてサーティワンアイスクリームのレギュラーシングルギフト券が抽選でもらえるキャンペーンなども開催します。実施期間とプレゼント内容は以下の通り。
第一弾 | 期間:2019年7月4日~2019年7月17日 内容:サーティワンアイスクリームのレギュラーシングルギフト券を抽選で300名にプレゼント |
第二弾 | 期間:2019年7月18日~2019年7月31日 内容:2019年7月18日にIIJmioのウェブサイトで公開 |
第三弾 | 期間:2019年8月1日~2019年8月14日 内容:2019年7月18日にIIJmioのウェブサイトで公開 |
現時点で判明しているキャンペーンは第一弾のみです。
キャンペーンの申し込み方法は、まず応募期間中にIIJmio公式のTwitterアカウントをフォローします。
そして、対象のツイートの中にあるリンクからキャンペーンに参加します。
最後に、対象のツイートをリツイートすれば応募は完了です。
第一弾のサーティワンアイスクリームがもらえるのは300名で、全期間では合計1146名にプレゼントが当たります。
まとめ。eSIM対象機種を持っていて格安SIMを検討中なら、キャンペーンが充実しているIIJmioのeSIMはお試しに最適
現時点では、eSIMを搭載する端末自体が少ないため普及はこれからといったところです。ですが、逆にiPhone XSやiPad ProなどSIM対応端末を持っていて2枚のSIMを切り替えて使いたい人、特に通話とSMSは大手キャリアのSIMで容量の少ないプランにしつつ、データ通信を格安SIMにして毎月の維持費を安く済ませたい人などにはIIJmioのeSIMはおすすめです。
IIJmioではeSIMのキャンペーンも充実していて、期間によって初期費用の割引か容量の追加、月額料金の割引から選べるので、自分の希望の合うキャンペーンがある期間に申し込みましょう。
公式サイト
IIJmio(みおふぉん)
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