楽天モバイル au回線の詳細とドコモ回線との違い、注意点まとめ

楽天モバイルはサービス開始以来ドコモ回線のみを提供していましたが、2018年10月1日よりau回線の提供も開始しました。

そこでこのページでは、楽天モバイルのau回線の詳細とドコモ回線との違い、注意点などについてまとめています。

楽天モバイルのドコモ回線とau回線のどちらにするか迷っている場合は参考にしてみてください。

目次


楽天モバイル au回線の料金プラン

まずは、楽天モバイルのau回線の料金プランについてまとめておきます。
プランデータSIM
(SMSなし)
データSIM
(SMSあり)
通話SIM
ベーシックプラン
(最大200kbps)
-645円1,250円
3.1GBプラン-1,020円1,600円
5GBプラン-1,570円2,150円
10GBプラン-2,380円2,960円
20GBプラン-4,170円4,750円
30GBプラン-5,520円6,150円

楽天モバイルのau回線で選べるプランは組み合わせプランで、月額料金はドコモ回線の組み合わせプランと全く同じです。

異なるのは、ドコモ回線のデータ通信SIMはSMSあり・なしを選べますが、au回線はSMSありのみでSMSなしのデータ通信SIMを選ぶことはできない点です。

なお、mineoなど一部の格安SIMではドコモ回線のSMSなしデータ通信SIMの料金とau回線のSMSありのデータ通信SIMの月額料金が同じでau回線の方が得ですが、楽天モバイルのau回線はドコモ回線のSMS付きデータ通信SIMと同じ料金となっています。


楽天モバイル au回線でも使えるドコモ回線と共通のサービス

次に、楽天モバイルのau回線でも使えるドコモ回線で提供されているサービスについてまとめておきます。


利用料金を口座振替やデビットカードで支払える

楽天モバイルは、利用料金を口座振替やデビットカードで支払うことができる数少ない格安SIMの1つです。
格安SIM(MVNO)で口座振替可能な9社の比較と注意点まとめ

すでに提供されているドコモ回線だけでなく、au回線の利用料金の支払いにも口座振替・デビットカードの両方が使えます。


なお、デビットカードでの支払いには手数料はありませんが口座振替には毎月100円の手数料がかかる点には注意しましょう。


SIMとセットで購入する端末やアクセサリーの支払いに楽天ポイントを使える

楽天モバイルは、SIMとセットで端末やアクセサリーを購入する際に貯めている楽天ポイントを使うことができるのも大きな特徴です。

au回線に関しても、端末・アクセサリー購入時に楽天ポイントを使うことができます。



楽天ポイントで利用料金を支払える

楽天モバイルでは、毎月の利用料金を楽天ポイントで支払うことができます。

そして、このサービスについてもau回線で利用できます。

楽天ポイントで利用料金を支払うための手続き方法はこちらをご覧ください。
楽天モバイルが料金を楽天ポイントで支払い可能に。手順と注意点まとめ。


高速と低速の速度切り替えが可能

楽天モバイルのドコモ回線は、手動で高速と低速を切り替えることができます。

この機能は、低速に切り替えることで高速通信容量を消費せずに節約できるのがメリットです。

au回線でも、ユーザーが切り替えたい時に高速と低速の切り替えが可能です。


当月余った高速通信容量を翌月に繰り越せる

一般的な格安SIMは、当月使いきれずに余った高速通信容量を翌月に繰り越すことができます。

この機能についても、楽天モバイルのドコモ回線だけでなくau回線も対応しています。


データ容量の追加(チャージ)もドコモ回線と同額でできる

楽天モバイルでは、ひと月に使える高速通信容量を月の途中で使い切ってしまった際に容量を追加(チャージ)することができます。

ドコモ回線・au回線ともに同じ料金でチャージが可能です。

100MB:300円
500MB:500円
1GB:980円



上記のとおり、楽天モバイルの基本的なサービスの多くはau回線も対応していて利用できます。


楽天モバイル au回線とドコモ回線の違い

次に、楽天モバイルのau回線とドコモ回線の違い、ドコモ回線でできてau回線でできないことについてまとめていきます。


au回線はSMSなしが選べない

楽天モバイルのドコモ回線は、SMS機能付きのデータ通信SIMとSMS機能がないデータ通信SIM、音声通話SIMの3種類のSIMから選ぶことができます。

対して、au回線はSMS機能付きのデータ通信SIMと音声通話SIMの2種類からのみ選ぶことができ、SMS機能がついていないSIMは選べません。

ただ、SMSありとなしの料金の差は120円と小さく、またSMSはアカウントの認証などで使うことが多く無いと不便なので、SMSありのSIMしかなくても特に問題ではないでしょう。


スーパーホーダイは選べない

楽天モバイルの代表的なプランとして「スーパーホーダイ」が挙げられます。

スーパーホーダイは、10分かけ放題がついて割安の月額料金で使えるだけでなく、低速切り替え時に最大で1Mbpsの速度が出るので動画を視聴するのに適しています。

ただ、スーパーホーダイはドコモ回線のみで提供されているプランで、au回線でスーパーホーダイを利用することはできません。

楽天モバイルのスーパーホーダイを契約したい場合は、ドコモ回線を選びましょう。


SIMサイズは選べずマルチSIMで端末に合ったサイズで台紙からはがす。サイズ間違いに注意

楽天モバイルのドコモ回線では、申し込みの際に自身の端末に合ったSIMサイズを選ぶことができます。


対して、au回線はSIMサイズは選べずマルチSIMという希望のサイズで台紙からはがす仕組みとなっています。


マルチSIMは、一度はがすと大きいサイズにすることはできません。

もし間違って小さいサイズではがしてしまったら、SIMアダプターを利用しましょう。

ちなみに、私が格安SIMの通信速度比較でmicroSIMスロットのZenFone 2 Laserに挿しているのはJAPAEMOのものです。
JAPAEMO Amazon限定 nanoSIM変換アダプター for iPhone ブラック 4点セット

iPhone用と書かれていますが、3年以上使っている現在もAndroidで問題なく使えているのでおすすめです。


セットで購入できるスマホの選択肢が少ない

楽天モバイルではSIMとセット購入できるスマホの種類が多いですが、ドコモ回線に比べるとau回線で選べる端末が少ないのがデメリットです。

基本的に、au回線ではHUAWEIの端末が使えません。

HUAWEIはP20 liteやなどnova lite 2などコストパフォーマンスが高くて人気の機種が多いので、これらの端末が選べないのは厳しいです。



au回線はauの端末でもSIMロック解除が必要な場合がある。ドコモ回線はドコモ回線ならSIMロック解除不要

楽天モバイルのドコモ回線は、ドコモで購入した端末ならSIMロックを解除しなくても挿すだけで通話・通信ともに利用できます。

対して、au回線はauで購入した端末でもSIMロック解除が必要な場合があります。

auのAndroidスマホは全機種、auのiPhoneはiPhone XとiPhone 8、iPhone 8 Plusよりも古い機種(iPhone 5s/5c以降)がSIMロック解除が必須です。


なおドコモやソフトバンクのiPhoneは、SIMロック解除すれば楽天モバイルのau回線でも本家auと変わらないエリアで通話や通信できますが、Androidスマホは多くの場合エリアがかなり狭くなってしまったりアンテナアイコンや通信中のアイコンが立たないことがあるなど実用的ではありません。

au以外の大手キャリアのスマホに楽天モバイルのau回線のSIMを挿して使う場合は、AndroidではなくiPhoneを使いましょう。


au回線は直近3日間で使いすぎると速度制限される。ドコモ回線には3日制限はない

楽天モバイルのドコモ回線は、以前は3日間で一定の通信量を超えると速度が遅くなるいわゆる3日制限がありましたが、2017年3月1日に撤廃されました。

それに対して、au回線では3日制限があります。

具体的には以下の通りです。
・高速通信時に直近3日間の通信量が6GBを超過した場合

・低速通信時に直近3日間の通信量が366MBを超過した場合


低速通信時とは、高速通信容量がないベーシックプランでの通信と、ベーシックプラン以外のプランでひと月に使える高速通信容量を使い切ってしまった場合、もしくは高速通信をオフにして低速で通信している場合のことです。

高速通信時の3日で6GBは動画を長時間観るような使い方をしなければそうそう引っかかることはないですが、低速時の3日間で366MBはSpotifyやApple Music、Google Play Musicといった音楽ストリーミングサービスを利用していると割とすぐにひっかかってしまうので注意が必要です。


データシェアが利用できるのはドコモ回線のみ。au回線では使えない

楽天モバイルには、月額100円で翌月に繰り越した高速通信容量を最大5回線でシェアできる「データシェア」という機能があります。
楽天モバイル「データシェア」の特徴と注意点、申込方法まとめ。パケットシェアできるサービス。

ただ、データシェアはドコモ回線のみで利用できるサービスでau回線では使えません。



楽天モバイルのau回線とドコモ回線の違いは以上です。

個人的にau回線のデメリットと感じるのが、セット端末でHUAWEIを選べないのと3日制限がある点です。


楽天モバイル au回線のその他注意点

上記以外で、楽天モバイルのau回線のその他の注意点についてまとめておきます。


au回線からドコモ回線への変更、ドコモ回線からau回線への変更はできない

楽天モバイルのau回線からドコモ回線への変更、または逆にドコモ回線からau回線への変更はできません。

回線を変更する場合は、現在使っている回線を一度解約して新規で契約しなおす必要があります。


iPhoneでのテザリングには現時点では非対応

au回線の格安SIMの一部は、iPhoneでテザリングを利用することができます。

対して、楽天モバイルのau回線は現時点ではテザリングに対応していないので注意が必要です。

ただ、UQモバイルやBIGLOBEモバイルのau回線ではすでに一部のiPhoneのテザリングに対応していて、mineoでもiPhoneでテザリング対応予定とのことなので、楽天モバイルのau回線もそのうちiPhoneでテザリングが使えるようになるでしょう。


楽天モバイル au回線の速度は?

格安SIMで大きなネックとなるのが通信速度です。

ほとんどの格安SIMは大手キャリアに比べると通信速度が遅いのが現状で、楽天モバイルのドコモ回線も決して速いとは言えない状況です。
格安SIM MVNO 格安スマホの通信速度比較。速いのは?-体感速度動画あり-【2018年9月3日実測】
当サイトで実施している、楽天モバイルを含む主要格安SIMの体感速度を比較した動画はこちら。

楽天モバイルのau回線の速度がどうなのかも気になるところですが、一般的にサービス開始直後の格安SIMは契約者が少ないため通信速度は速いです。

楽天モバイルのau回線も、契約者が多くなって回線が混み合い始めるまでのしばらくの間は快適に通信できるとは思いますが、心配な場合は他のユーザーの速度に関する報告が出てくるまで待ちましょう。

速度が速かった場合は、実際に速度が落ち始めた際に迅速に、また効果を実感できる(速度が回復したと体感で感じる程度の)回線の増強が行われるよう期待したいところです。

※2018年12月現在では、楽天モバイルのau回線は特別速くはない状況です。

速度重視でau回線の格安SIMを選ぶなら、 UQモバイル BIGLOBEモバイルのタイプAがおすすめです。

UQモバイルとBIGLOBEモバイルはどちらもau KDDIの子会社なので、長期的に見ても快適な速度で通信できる可能性が高いです。



まとめ。楽天モバイル au回線のメリットは現時点では特になし

サービス開始当初の楽天モバイルのau回線のメリットは、「しばらくの間の通信速度の速さ」でした。

ですが、現在は楽天モバイルのau回線が特に速いというわけでもないので速度のメリットはありません。

その他についてはドコモ回線とできることは同じ、もしくはドコモ回線よりも劣る部分が多いので、あえてau回線を選ぶ理由が見つからないというのが個人的な意見です。

特にSIMとセットでHUAWEIのスマホが購入できないのと3日制限があるのが大きなデメリットですね。

先ほども触れましたが、au回線の格安SIMを選ぶならどちらもKDDIの子会社であるUQモバイルかBIGLOBEモバイルのタイプAの検討をおすすめします。

楽天モバイル au回線の詳細とドコモ回線との違い、注意点のまとめは以上です。

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