LINEモバイルのau回線提供開始。料金と他回線との共通点・違いまとめ

LINEモバイルは、2019年4月22日よりau回線の提供を開始しました。

このページでは、LINEモバイルのau回線の料金プランと特徴、注意点、ドコモ回線やソフトバンク回線との違いなどについてまとめています。

LINEモバイルのau回線を検討中の場合は参考にしてみてください。

目次


LINEモバイル au回線の料金プランと月額料金

まずは、LINEモバイル au回線の料金プランと各プランの月額料金です。

LINEフリープラン
 データ通信
SIM
データ通信
SIM+SMS
(+120円)
音声通話
SIM
(+700円)
1GB500円620円1,200円

コミュニケーションフリープラン
 データ通信
SIM
データ通信
SIM+SMS
音声通話
SIM
(+580円)
3GB-1,110円1,690円
5GB-1,640円2,220円
7GB-2,300円2,880円
10GB-2,640円3,220円

LINE MUSIC +
 データ通信
SIM
データ通信
SIM+SMS
音声通話
SIM
(+580円)
3GB-1,810円2,390円
5GB-2,140円2,720円
7GB-2,700円3,280円
10GB-2,940円3,520円

LINEモバイル au回線の月額料金は一見するとドコモ回線・ソフトバンク回線と同じですが、実際はデータ通信SIMで若干異なっています。

この点については後述します。


LINEモバイルのau回線とドコモ回線・ソフトバンク回線の共通点

LINEモバイル au回線のドコモ回線・ソフトバンク回線との違いの前に、共通点について見ていきます。


LINE・Twitter・フェイスブック・インスタグラムが使い放題

LINEモバイルは、LINEとTwitter、フェイスブック、インスタグラム、LINE MUSICが使い放題、いわゆるカウントフリーになるのが大きなメリットです。


LINEフリープランはLINEを、コミュニケーションフリープランはLINE・Twitter・フェイスブック・インスタグラムを、MUSIC+プランはLINE・Twitter・フェイスブック・インスタグラムに加えてLINE MUSICも使い放題です。

LINEモバイルのソフトバンク回線の提供が始まった時はしばらくカウントフリーが利用できませんでしたが、au回線は初めからカウントフリーに対応しています。


新規事務手数料とSIMカード発行手数料

LINEモバイルは契約する際に3,000円の新規事務手数料がかかりますが、この手数料についてはau回線・ドコモ回線・ソフトバンク回線共通でかかります。

また、LINEモバイルでは新規事務手数料とは別にSIMカード発行手数料が400円かかりますが、これもau回線・ドコモ回線・ソフトバンク回線全て共通で支払う必要があります。



音声通話SIMの最低利用期間と解約金

LINEモバイルの音声通話SIMには最低利用期間が利用開始日の翌月を1ヶ月目として12ヶ月目の末日まで設定されています。

具体的には、4月に契約した場合は翌年の4月30日までが最低利用期間で、最低利用期間内に解約すると解約手数料として9,800円がかかります。

上記の最低利用期間と解約金に関しても、LINEモバイルのau回線・ドコモ回線・ソフトバンク回線共通です。


余った高速通信容量の翌月繰り越し

LINEモバイルで高速通信容量を全て使い切れずに余ってしまった場合、翌月に繰り越すことができます。

繰り越し機能はドコモ回線とソフトバンク回線で既に提供されていますが、au回線でももちろん適用されます。

最適なプランを選んだつもりでもぴったり使い切るのはかなり難しいですが、翌月に繰り越しされるので高速通信容量が余っても安心ですね。


高速通信容量の追加購入(チャージ)

LINEモバイルでひと月に使える高速通信容量を全て使い切ってしまった場合、追加で購入することができます。

ドコモ回線は0.5GBと1GB、3GBを、ソフトバンク回線は0.5GBと1GBを追加購入でき、au回線もソフトバンク回線と同じく0.5GBと1GB分をチャージすることができます。


LINEモバイルはチャージにかかる料金もそこまで高くないので、仮に使い過ぎてしまった場合でも気軽に通信容量を追加購入することができます。


端末保証・持込端末保証

LINEモバイルのドコモ回線とソフトバンク回線では、LINEモバイルのSIMとセットで購入した端末には月額450円で「端末保証」を、SIMのみ契約して端末は持ち込みの物を使う場合は月額500円の「持込端末保証」に加入できます。

au回線に関しても端末保証と持込端末保証の両方に加入することができるので、もし端末を壊してしまった場合でも安心です。


いつでも電話による通話料半額と10分かけ放題オプション

LINEモバイルのドコモ回線とソフトバンク回線は、専用アプリ「いつでも電話」を使うことで本来30秒で20円かかる半額の10円に抑えることができます。


また月額880円のかけ放題オプションに加入すると、10分以内の通話ならいつ、何回かけても追加の料金なしで通話できます。


このオプションはもちろんau回線にも適用されるので、格安SIMでもある程度通話したい人も安心ですね。


いつでもヘルプ

LINEモバイルのドコモ回線とソフトバンク回線では、分からないことがあって問い合わせたい場合はLINEアプリから「いつでもヘルプ」を利用できます。

いつでもヘルプは、LINEアプリでLINEモバイルの公式アカウントと友達になった後にトーク画面下部のメニューの「いつでもヘルプ」から問い合わせをするとチャットが始まり、無料でAIやオペレーターに質問することができる、LINEモバイルならではのサポート体制です。


au回線に関してももちろんいつでもヘルプは利用できるので、いざLINEモバイルのau回線を使い始めたものの分からない点や不安な点があればぜひ活用しましょう。


LINE MUSICオプション

LINEモバイルのドコモ回線とソフトバンク回線では、「LINE MUSICオプション」を利用できます。

LINE MUSICオプションは、コミュニケーションフリープランとLINE MUSIC+プランで利用できるサービスで、本来は889円かかるLINE MUSICの月額料金が750円に割引されます。

さらに、LINEモバイル回線契約時に同時に申し込むとLINE MUSICの月額利用料が最大2か月間無料になり、その後4ヶ月間も500円で利用できます。


LINEモバイル au回線に関しても、LINE MUSICオプションに対応しています。


Wi-Fiオプション

LINEモバイルのドコモ回線とソフトバンク回線では、月額200円でWi-Fiオプションをつけることができます。

Wi-Fiオプションは、カフェや駅など全国約49,000か所のスポットで利用できる公衆無線LANサービスです。


Wi-Fiオプションを活用することで、大量の通信量が発生する動画の視聴やアプリのダウンロードも通信量を気にせずに利用できます。

LINEモバイルのau回線もWi-Fiオプションに対応しているので、外出先などでスマホを使ってたくさん通信する人は有効活用しましょう。


ウイルスバスターオプション

LINEモバイルには、偽物とはわかりにくい不正サイトや不正アプリをブロックしたり、SNSからの個人情報の流出やウイルスを防ぐことができるウイルスバスターオプションがあります。


他にも、ウイルスバスターオプションはフリーWi-Fiの安全性をチェックする機能やスマホをなくした場合にGPSやアラームで探す機能、インカメラで操作している人を撮影する機能、撮影した写真を指定のアドレスに送信する機能など様々な機能を利用できます。

ウイルスバスターオプションはLINEモバイルのドコモ回線とソフトバンク回線だけでなく、au回線も対応しています。


フィルタリングオプション

LINEモバイルには、出会い系やSNSによる被害高額請求など、ネットの危険から子供を守るi-フィルターというサービスが用意されています。


i-フィルターは、有害情報を含むサイトやネット被害に遭う危険性があるサイト自体にアクセスするのを防止してくれます。

また、i-フィルターは細かく設定することができるのも特徴で、子供の年齢にあったボタンをチェックするだけで推奨設定にできたり、逆に見て良いカテゴリやサイトのブロックを除外することも可能です。

他には、インターネットを利用する時間の制限もできるので、子供のスマホの使いすぎを防ぐことができます。

なお、スマホの利用者が18歳未満の場合はフィルタリングアプリの利用は義務となっているので、LINEモバイルのi-フィルターについてもドコモ回線・ソフトバンク回線とともにau回線も対応しています。


LINEモバイルのau回線とドコモ回線・ソフトバンク回線の異なる点

上記の通り、LINEモバイル au回線はサービス開始直後ながら多くのオプションサービスに対応しているので、ドコモ回線やソフトバンク回線と同じように便利に使えます。

ですが、現時点ではau回線が対応していないサービスやドコモ回線・ソフトバンク回線と異なる点ももちろんあるので、以下にまとめておきます。


料金プランと月額料金

LINEモバイル au回線の料金プランと月額料金は、一見するとドコモ回線・ソフトバンク回線と同じです。

ですが、au回線にはSMS機能なしのデータ通信はなく、データ通信SIMを選ぶともれなくSMS機能も付いてきます。


ドコモ回線とソフトバンク回線のデータ通信SIMの月額料金はSMS機能がついていない状態の料金で、SMS機能をつけると120円のオプション料金が追加されます。

月額500円のLINEフリープランを例に見てみると、ドコモ回線とソフトバンク回線はSMS機能をつけると月額620円かかるのに対し、au回線は500円で済みます。

つまり、データ通信SIMに関してはau回線の方が安い維持費で利用できるということです。


利用できるエリア

LINEモバイル au回線がドコモ回線・ソフトバンク回線と異なる点に、通話や通信できるエリアが挙げられます。

各回線のエリアは、回線の大元であるキャリア(au回線ならau)のエリアと同じです。

au回線で利用できるエリアはこちら。
エリア | スマートフォン・携帯電話 | au

ドコモ回線のエリアはこちら。
通信・エリア | NTTドコモ

ソフトバンク回線のエリアはこちらです。
サービスエリアマップ | サービスエリア | 通信・エリア | モバイル | ソフトバンク

各回線で利用できるエリアは若干異なりますが、人口の多い都市部はどの回線でも問題なく利用できます。

また人口の少ない山間部でも、au回線とドコモ回線、ソフトバンク回線ともに使えるエリアは大きくは違わないので特に気にする必要はありませんが、住んでいる場所やよく行く場所が山間部の場合は、念の為エリアマップで確認しておくことをおすすめします。


対応端末が少ない

LINEモバイル au回線がドコモ回線とソフトバンク回線に劣る点に、対応端末の数があります。

LINEモバイルのSIMとセットで購入できるスマホに関しては、全機種au回線・ドコモ回線・ソフトバンク回線で使えるので問題ありません。

問題は今使っている端末をそのままLINEモバイルのSIMで使う場合で、au回線のSIMを挿しても使えない機種があります。

SIMフリースマホの場合は最近発売された機種はau回線でも問題なく使えるものが多いですが、少し古い機種になるとドコモ回線とソフトバンク回線でしか使えないものもあります。

例えば、HTC U11やMoto Z、HUAWEI P10 liteなどです。

また、持ち込みの機種でLINEモバイルのau回線を利用する予定の場合は、au回線に対応しているか事前に必ず確認しましょう。


SIMカードのサイズはマルチのみ

スマホに入れるSIMには、「標準」「マイクロ」「ナノ」の3タイプがあります。


LINEモバイルのドコモ回線とソフトバンク回線は3タイプの中から選ぶ必要がありますが、au回線はマルチタイプ1種類のみで端末に合う大きさにカットすることができます。


LINEモバイルでSIMと一緒にスマホをセットで購入する場合はSIMのサイズを気にする必要はありませんが、端末を持ち込みで利用する場合はドコモ回線とソフトバンク回線だとSIMサイズを間違う可能性があります。

SIMサイズを間違った場合、再発行するとSIMサイズ変更手数料として3,000円かかります。

対して、au回線はそもそもSIMサイズを選ばなくていいのでサイズを間違うリスクがないのがメリットです。

ただマルチタイプのSIMをカットする際に、本当はマイクロ(標準)のサイズでカットしないといけないところをナノ(マイクロ)でカットしてしまうとSIMカードの再発行が必要になるので注意しましょう。


機種変更できない

LINEモバイルのドコモ回線とソフトバンク回線は機種変更ができますが、au回線は現時点では機種変更ができません。

ですが、LINEモバイルの公式サイトには「提供時期が決まり次第、あらためて案内します。」と記載されているので、そのうち機種変更手続きもできるようになるはずです。



iPhone+LINEモバイル au回線は現時点ではLINEの年齢認証ができない

LINEモバイルの最大のメリットとして、LINEの年齢認証ができるが挙げられます。

年齢が18歳以上でLINEの年齢認証ができれば、LINEのID検索機能を利用できます。

基本的に、LINEの年齢認証はドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアのSIMでしか実施できない仕様になっています。

LINEの年齢認証の仕組みは、LINEアプリが大手キャリアの契約者の年齢情報を照会することで18歳以上なのかどうかを判断します。

格安SIMは上記大手キャリアの回線を利用しているため年齢認証もできそうですが、大手キャリアと同じように契約者の年齢情報を照会できないため年齢確認もできません。

ですが、LINEモバイルは名称にLINEが入っているだけあって格安SIMながらLINEの年齢認証に対応しています。

LINEモバイルのドコモ回線とソフトバンク回線は年齢認証に対応していますが、au回線はiPhoneに挿して使う場合に限り現時点では年齢認証を利用できません。


ただ、「対応まで今しばらくお待ちください」とある通り今後au回線でも年齢認証が利用できるようになります。


ドコモ回線・ソフトバンク回線からau回線への切り替え、au回線からドコモ回線・ソフトバンク回線への切り替えは現時点ではできない

LINEモバイルのドコモ回線とソフトバンク回線は、ドコモ回線からソフトバンク回線、ソフトバンク回線からドコモ回線といったようにそれぞれの回線に切り替えることができます。

この回線切り替え機能についても、現時点ではau回線は対応していません。



月額無料の留守番電話には非対応

LINEモバイルのソフトバンク回線は無料で留守番電話機能を利用できます。

対して、au回線とドコモ回線には無料の留守番電話機能はありません。



グループ通話は可能だが同時通話できる上限は3名まで

ソフトバンク回線とau回線は月額200円でグループ通話を利用できます。

月額200円のグループ通話は、070や080、090の電話番号を使って複数人で通話できるサービスです。

同じグループ通話でもソフトバンク回線とau回線ではサービス内容が微妙に異なっていて、ソフトバンクは最大6名で通話できるのに対しau回線で通話できるのは最大3名となっています。


迷惑電話ストップは月額100円かかるが最大30件まで登録できる

LINEモバイルは、電話を拒否するサービスの「迷惑電話ストップ」に対応しています。

迷惑電話ストップはau回線でも利用できますが、ドコモ回線は月額料金がかからないのに対してau回線とソフトバンク回線は月額100円かかります。


国際ローミングに非対応。海外で通話はできない

LINEモバイルのドコモ回線は、利用開始から3ヶ月以上経つと「国際ローミング」を申し込むことができるようになり、海外での電話の発着信が可能になります。

対して、au回線とソフトバンク回線は国際ローミング自体に対応していないので国際ローミングの申し込みができず、海外に持っていって使おうとしても通話は一切できません。

海外でも通話したい場合は、海外通話用のスマホをレンタルするなどの対策が必要になる点には注意しましょう。


現時点ではデータプレゼントには非対応(2019年初夏に提供開始予定)

 
LINEモバイルには、自分の余った高速通信容量を他のLINEモバイルユーザーにプレゼントする「データプレゼント」というサービスがあります。


データプレゼントはドコモ回線とソフトバンク回線では利用できるのに対してau回線は現時点では利用できませんが、au回線でも2019年初夏に使えるようになる予定です。


LINEモバイルのau回線がドコモ回線・ソフトバンク回線と異なる点は以上ですが、au回線についてはサービス提供開始直後でまだ対応していないサービスが多い状況なだけで、現在未対応のサービスが対応すれば大きな違いはほとんどなくなります。

LINEモバイルの各回線の違いは、そこまで気にする必要はなさそうです。


LINEモバイル au回線の通信速度について

LINEモバイルのau回線で気になるのが通信速度です。

通信速度は格安SIMの永遠の課題で、一部を除いてほとんどの格安SIMは通信が集中する平日の昼間や夕方に体感で分かるレベルで遅くなります。

LINEモバイルのau回線の速度は実際に使ってみないと分かりませんが、他の大多数の格安SIMと同様昼間は遅く感じる可能性は十分にあります。

LINEモバイルはソフトバンクの子会社で、通信速度はソフトバンク回線の方がドコモ回線よりも速いですが、速いとは言っても平日昼間はやはり遅い状況です。


ソフトバンク回線でさえ速くはないので、仮にサービス開始当初のau回線がソフトバンク回線・ドコモ回線よりも速かったとしても、au回線の契約者数が増えるにつれソフトバンク回線やドコモ回線と同じ水準の速度に落ち着くはずです。

LINEモバイルのau回線の通信速度に過度の期待はできないと思っておいたほうがいいです。


まとめ

LINEモバイル au回線の料金プランについては、SMS機能付きのデータ通信SIMがドコモ回線・ソフトバンク回線のSMS機能なしのデータ通信SIMと同じ月額料金で使えるので、120円得します。

その他のサービスに関しては、機種変更ができない、iPhoneとLINEモバイル au回線の組み合わせではLINEの年齢認証ができない、au回線から他回線への切り替えができない、データプレゼントに対応していないなど、ドコモ回線とソフトバンク回線では利用できてau回線では利用できないものもいくつかあります。

ですが、これらのサービスは今後対応予定なので、現時点で非対応の機能で外せないものがある場合は対応するまで待ちましょう。

LINEモバイルのau回線の通信速度に関しては、他の格安SIMと同様あまり期待はしない方がいいと思います。

速度でau回線の格安SIMを選ぶなら、auのサブブランドであるUQモバイルが平日昼間でも常に速く、快適に通信できるのでおすすめです。
UQモバイル
LINEモバイルのau回線は、通信速度にはこだわりはなく、au回線を使った格安SIMでLINEのID検索をしたい人(iPhoneは今後対応予定)やTwitter・フェイスブック・インスタグラムを通信料を気にせず楽しみたい人におすすめです。

LINEモバイル au回線の料金と特徴、ドコモ回線やソフトバンク回線との違いは以上です。

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