また、Mi5s Plusの実機も入手したのでレビューもしています。
目次
Xiaomi Mi5s Plusのスペック(Mi5と比較)
Mi5sのスペックをMi5と比較します。両者はディスプレイサイズから異なるので比較対象にならない場合もあると思いますが、参考としてご覧ください。Xiaomi Mi5s Plus | Xiaomi Mi5 | |
---|---|---|
OS | Android 6.0 MIUI 8 | Android 5.0 MIUI 7 |
ディスプレイ | 5.7インチ 1920x1080 フルHD | 5.15インチ 1920x1080 フルHD |
CPU | Snapdragon 821 4コア 2.35GHz | Snapdragon 820 4コア RAM 3GB / ストレージ32GB:1.8GHz RAM 3GB / ストレージ64GB:2.15GHz RAM 4GB / ストレージ128GB:2.15GHz |
RAM | 4GB / 6GB | 3GB / 4GB |
ストレージ | 64GB / 128GB | 32GB / 64GB / 128GB |
microSD | × | × |
背面カメラ | 1300万画素×2 | 1600万画素 |
前面カメラ | 400万画素 | 400万画素 |
バッテリー | 3800mAh | 3000mAh |
対応周波数 (バンド) | LTE(FDD-LTE) 1(2100MHz) 3(1800MHz) 7(2600MHz) LTE(TD-LTE) 38 39 40 41 3G(W-CDMA) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 5(850MHz) 8(900MHz) 3G(TD-SCDMA) 34 39 3G(CDMA1X/EVDO) BC0 2G(GSM) 850MHz 900MHz 1800MHz 1900MHz | LTE(FDD-LTE) 1(2100MHz) 3(1800MHz) 7(2600MHz) LTE(TD-LTE) 38 39 40 41 3G(W-CDMA) 1(2100MHz) 2(1900MHz) 5(850MHz) 8(900MHz) 3G(TD-SCDMA) 34 39 3G(CDMA1X/EVDO) BC0 2G(GSM) 850MHz 900MHz 1800MHz 1900MHz |
ドコモプラチナバンド (Band19) | × | × |
FOMAプラスエリア (Band6/19) | × | × |
ソフトバンクプラチナバンド (Band8/28) | × | × |
auプラチナバンド (Band18/28) | × | × |
au 3G (CDMA2000) | ○ | ○ |
SIMサイズ | SIM1:nanoSIM SIM2:nanoSIM | SIM1:nanoSIM SIM2:nanoSIM |
3G+4Gの デュアルスタンバイ | ○ | ○ |
技適 | × | × |
サイズ | 高さ:154.6 幅:77.9 厚さ:7.95 mm | 高さ:144.55 幅:69.2 厚さ:7.25mm |
重さ | 168グラム | 129グラム |
NFC | ○ | ○ |
GPS | ○ | A-GPS GLONASS BDSS |
加速度センサ | ○ | ○ |
ジャイロスコープ | ○ | ○ |
近接センサ | ○ | ○ |
環境光センサ | ○ | ○ |
指紋認証センサ | ○ | ○ |
コンパス | ○ | ○ |
その他センサ | ホールセンサ | |
ポート | USB Type-C | USB Type-C |
カラー | シルバー ホワイト ゴールド ローズゴールド | ブラック ホワイト ゴールド |
価格 | RAM 4GB/ストレージ 64GB:約35,000円 RAM 6GB/ストレージ 128GB:約40,000円 | RAM 3GB/ストレージ32GB:約37,000円~ RAM 3GB/ストレージ 64GB:約43,000円~ RAM 4GB/ストレージ 128GB:約60,000円~ |
公式サイト | 小米5s Plus-小米商城 | Mi 5 - Mi Global Home |
Xiaomi Mi5s Plusの実機レビュー
Mi5s Plusを中国のオンラインショップ GearBest より提供していただいたので、レビューしていきます。開封~外観レビュー
Mi5s Plusの開封と外観のレビューです。Mi5s PlusはMi5sと同じでこのような段ボールに入っています。
Mi5s Plusの箱です。白一色のシンプルなデザインですね。
Mi5s Plusとご対面。Mi5sに比べると一目で大きいことが分かります。
同梱品です。Mi5s Plusは、USB Type-CケーブルとACアダプタだけでなくケースもついてきます。Mi5s Plusはサイズが大きいので片手操作では落とすリスクが高くなりますが、ケースがあれば少しは安心です。
Mi5s Plusを近くから見ていきます。上部にはイヤホンジャックとマイク、赤外線があります。
右側はボリュームボタンと電源ボタン。
下部はスピーカーとUSB Type-Cポートです。スピーカーは両サイドにあるためデュアルスピーカーと思ってしまいそうですが、実際は右側のスピーカーからのみ音が鳴っていて左側は飾りのシングルスピーカーです。
左側にはSIMスロットがあります。
Mi5s Plusの背面です。いやらしさのないゴールドです。
上部にはデュアルカメラとフラッシュ、指紋認証センサがあります。
下部にはmiロゴが刻まれています。
Mi5s Plusの前面にはスピーカーとインカメラ、近接センサがあります。
Mi5s Plusを起動します。いつものmiロゴです。
ロック画面。見慣れた壁紙です。
Mi5s Plusのホーム画面です。Mi5s PlusのOS「MIUI」は、iOSのようにアプリをインストールするとホーム画面に直接追加されます。
Mi5s Plusのボタンは物理ボタンです。画面オフ時はバックライトは光りません。
画面をオンにするとバックライトが光るので、夜など暗い場所でもボタンの位置がすぐに分かります。
Mi5s PlusのRAMとストレージです。手元のMi5s PlusはRAM 6GBでストレージが128GBモデルです。どちらも余裕があるので、アプリの同時起動と切り替えや動画の撮影などもメモリを気にせずがっつり使えます。
ベンチマークスコア
Mi5s Plusの実力を測るために、ベンチマークアプリを使って測定してみました。まずは、3Dグラフィックスの性能を測定する3DMarkです。スコアは32,219点でした。上位を見てみると、Windows OS搭載のPCとiPhone 7/7 Plusなどが並んでいます。
Mi5s Plusはその少し下にあります。Mi5s PlusはOnePlus 3やLe Max 2をおさえてAndroid搭載のスマホの中ではトップクラスです。ちなみに、2016年に発売されたGoogleスマホPixelとPixel XLは27,000点台後半なので、Mi5s Plusの性能の高さが分かります。
次にAnTuTuです。スコアは161943点というこれまで見たことがない圧倒的なスコアです。ランキングを見てみると、iPhone 7 PlusとiPhone 7に次いで3位となっています。
最後に、CPUの性能を測定するGeekbenchです。シングルコアのスコアは1824点、マルチコアのスコアは4298点でした。
シングルコアに関しては、Galaxy S7やGalaxy Note 7をおさえて1位、マルチコアはGalaxyのNote 7とS7、S7 edgeに続く4位という非常に良い結果です。
Mi5s Plusを実際に触ってみると分かりますが、これまでのXiaomi製品だけでなくその他のAndroidスマホと比べて明らかに動作が速くスムースです。
私の感覚では、Mi5s Plusはベンチマークスコア通りのパフォーマンスを発揮していて快適に使えています。
カメラ性能
Mi5s Plusでカメラを試してみました。なお初めに断っておくと、XiaomiのスマホはSonyのイメージセンサを搭載しているもののそこまできれいには撮れません。
特に動画が自然ではなく、デジタル感満載になってしまいます。私はスマホで写真や動画を撮影する際はNexus6Pを使っています。Nexus6Pは写真だけでなく動画もデジタル感がなく自然な感じで撮影できるので気に入っています。
オートで撮影した写真です。写真はそこまでデジタル感もなく撮影できています。
Mi5s Plusはデュアルカメラを搭載しているので、モノクロ写真がきれいに撮影できます。カメラアプリの「Modes」をタップします。
「Mono」を選びます。
すると、見事なモノクロ写真を撮影できます。
Mi5s Plusのカメラは、これまでのXiaomiスマホのカメラと同じでデジタルの不自然さはあるものの、細部までこだわらなければそこそこきれいに撮影できる程度と思っておいた方がいいです。
Xiaomi Mi5s Plusの特徴・メリット
ここからは、Xiaomi Mi5s Plusを使って分かるメリットをまとめます。最大2.35GHz駆動のSnapdragon 821搭載で動作がかなりスムース
Mi5はプロセッサにSnapdragon 820を搭載していますが、Mi5s PlusはさらにスペックアップしたSnapdragon 821を搭載しています。また、Mi5s Plusと同時に発表されたMi5sもSnapdragon 821を採用しているものの、最大クロック数がMi5sが2.15GHzなのに対しMi5sは2.35GHzと高くなっています。
最大クロック数が高いほど動作はスムースになるので、Mi5s Plusは現時点ではMiシリーズの中で最もパフォーマンスの高い端末ということになります。
実際に触ってみても、Mi5s PlusはMi5sに比べても明らかにヌルヌル動いていて快適そのものです。これまで触ってきたAndroidスマホの中では、動作のスムースさではMi5s PlusがNo.1なのは間違いないですね。
とにかくハイスペックでキビキビ動くスマホがほしい人は、Mi5s Plusは本当におすすめです。
RAM 6GBのモデルはマルチタスクでアプリをがっつり使う人におすすめ
Mi5とMi5sのRAMは最大で4GBなのに対し、Mi5s Plusは最大6GBのRAMを搭載しています。6GB RAMモデルの場合、アプリ履歴から一括終了した状態で3.7GBほど空きがあります。アプリを複数起動していても、2GB後半~3GB前半程度は空いている状態です。
ブラウジングやSNS、動画視聴程度であれば4GBでも十分ですが、これらに加えてゲームを複数起動しつつ切り替えながら使うという場合はRAMは大きい方が安心です。
Mi5s Plusの6GB RAMモデルは、メモリの心配不要でたくさんのアプリをがっつり使えるのがメリットですね。
背面にデュアルカメラを搭載。モノクロ写真がきれいに撮れる
Mi5s Plusの最大の特徴は、背面にあるデュアルカメラです。デュアルカメラはHUAWEI P9やhonor8、Xiaomi Redmi Proと同じカラーセンサーと白黒センサーを組み合わせています。
これにより、先ほどのサンプル写真の通りモノクロ写真がきれいに撮影できます。また、2つのカメラを同時に使うため、光を多く取り込むことができ暗い場所でもノイズの少ない写真にすることができるのもメリットです。
なお、Mi5s PlusのカメラはNexus6Pのカメラに比べればデジタル感があり不自然ですが、価格まで含めてみれば妥協できる画質といったところです。
背面にメタル素材を採用
Mi5は背面にガラスを採用していますが、Mi5s Plusではメタル素材が採用されています。個人的にはMi5のガラス素材は好きですが、Mi5s Plusは最近発売されたスマホの多くが採用しているメタル素材を取り入れることで、時代の流れに乗った感じですね。
手元にあるMi5s Plusはゴールドですが、高級感があって良いです。
CDMA2000対応でauのSIMを挿して通話できる
Mi5sは、3Gの通信規格「CDMA2000」に対応しています。CDMA2000は世界的に見てもあまり使われていない規格ですが、日本ではauがVoLTEではない通常のSIMを挿して通話や通信する際に使います。
CDMA2000に対応するSIMフリースマホは少ないため、CDMA2000に対応していてauのSIMを挿して通話できるMi5sは貴重です。
4G+3GのDSDS(デュアルスタンバイ)で日本でも同時待ち受け可能
Mi5sは、2枚のSIMを挿して使えるデュアルSIM仕様ですが、4Gと3Gで同時待ち受けできる、いわゆるデュアルスタンバイ(DSDS)に対応しています。4Gと3GのDSDSに対応していれば、日本国内でも2枚のSIMを挿して同時待ち受けが可能です。
実際に、Mi5s Plusでドコモ回線(ドコモXi 通話SIM)+ドコモ回線(mineo)とau(mineo 非VoLTE音声通話SIM)+ドコモ(mineo)のSIMで試してみました。どちらもアンテナが立っていて、同時待ち受けできています。
なお、auのSIMは通話SIMを使っています。後程触れますが、Mi5s Plusはauの広いエリアでLTE通信するために重要なプラチナバンドに対応していないため、ほぼ通信はできないと思っておいた方がいいです。
auやau系格安SIMをMi5sに挿す場合は、通話用として使いましょう。データ通信は、ドコモやドコモ系格安SIMを挿せば山間部以外はLTEで通信できます。
Xiaomi Mi5s Plusの注意点・デメリット
次に、Xiaomi Mi5s Plusの注意点やデメリットについてです。指紋認証センサはMi5sに搭載のSense IDではない
Mi5s Plusには、Mi5やMi5sと同じく指紋認証センサが搭載されています。ですが、Mi5sに採用されているQualcommの超音波を使った指紋認証技術「Sense ID」は、Mi5s Plusには採用されておらず従来のセンサが採用されています。
Sense IDは、指紋の隆起具合など指の立体的な特徴を検出するため、従来の指紋認証センサに比べて偽造の指紋で認証するのが難しくセキュリティが強固になるのがメリットです。
Mi5s PlusにもSense IDが採用されればより良かったのですが、6GB RAMやデュアルカメラ搭載などでコスト的に難しかったのかもしれません。
3D Touchにも非対応
Mi5sの4GB RAM/ストレージ 128GBモデルには、iPhoneで採用されている3D Touchと同じ技術が採用されていますが、Mi5s Plusには3D Touchも搭載されていません。3D Touchは画面の押し込む強さを感知し、タップの強さで異なる操作ができるのが特徴です。
これも、Sense IDと同じくコストの問題で削った可能性が高いですね。
ドコモのFOMAプラスエリアやドコモ・au・ソフトバンクのLTEプラチナバンドには非対応
Mi5s Plusは、中国向けに販売される端末のため、日本の通信事業者であるドコモやau、ソフトバンクが使っている周波数(バンド)の多くには対応していません。ドコモの場合は、主に山間部での通話に使われるFOMAプラスエリアと呼ばれるBand6に非対応です。また、山間部でLTE通信する際に使われるLTEプラチナバンドのBand19にも対応していません。
Mi5s Plusにドコモやドコモ回線を使った格安SIMを挿して使う予定の場合は、自身の行動範囲にFOMAプラスエリアやLTEプラチナバンドがないか確認しておくことをおすすめします。
FOMAプラスエリアとLTEプラチナバンドのエリアはこちらから確認できます。
NTTドコモ -エリアマップ-
auに関しては、CDMA2000に対応しているため通話は広いエリアで利用できますが、LTE通信はauの主要バンドであるBand18に対応していません。Mi5sにauのSIMやau系格安SIMを挿しても、ほぼ通信できないと思っておいた方がいいでしょう。
なお、ソフトバンクに関しても通話は広い範囲で使えますが、LTE通信はauと同じくプラチナバンド非対応のためつながるエリアは狭くなります。
Xiaomi Mi5s Plusの価格
RAM 4GB/ストレージ 64GB:約35,000円RAM 6GB/ストレージ 128GB:約40,000円
Xiaomi Mi5s Plusの発売日
2016年9月29日Xiaomi Mi5s Plusを購入できるショップ
Mi5s Plusは、GearBestで一部モデルを購入できます。現時点で購入できるのは、RAM 4GB/ROM 64GBモデル、RAM 6GB/ROM 128GBモデルともグレーとゴールドの2色です。
現在、ブラックフライデーセールで各モデルのゴールドが安くなっています。
【RAM 4GB/ROM 64GBモデル】
グレー
Xiaomi Mi5S Plus 4G Phablet 64GB ROM - DEEP GRAY
ゴールド
Xiaomi Mi5S Plus 4G Phablet 64GB ROM - GOLDEN
【RAM 6GB/ROM 128GBモデル】
グレー
Xiaomi Mi5s Plus 4G Phablet - DEEP GRAY
ゴールド
Xiaomi Mi5s Plus 4G Phablet - GOLDEN
ゴールドなら、RAM 4GB/ROM 64GBモデルが約4万円でRAM 6GB/ROM 128GBモデルが約46,000円です。送料もPriority Lineを選べば無料なので、良心的な価格設定ですね。
なお、GearBestではMi5s Plusが割引されるクーポンもたまに配布しています。
GearBestのクーポン一覧とセール情報まとめ
Xiaomi Mi5s Plusまとめ
Xiaomi Mi5s Plusは、最大2.35GHz駆動のSnapdragon 821や6GB RAM、デュアルカメラ搭載などこれまでのMiシリーズの中では最高スペックの端末です。また、このスペックながら価格は35,000円~40,000円とかなり抑えられているので、これまでのMiシリーズと同じでコストパフォーマンスは非常に高いです。
Mi5s Plusはディスプレイサイズが5.7インチと大きめのため万人受けする端末ではないでしょうが、動作は本当に速くて快適です。スペックにこだわる人には、ぜひMi5s Plusのキビキビした動作を堪能してみてほしいです。
Xiaomi Mi5s Plusのレビューとスペック、日本からの購入方法と価格などのまとめは以上です。