ASUS ZenFone Zoom Sのスペックレビューと価格まとめ

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ASUSは、CES2017にてZenFone Zoom Sを発表し、日本ではZenFone Zoom Sという名称で2017年6月23日に発売します。

このページでは、ZenFone Zoom Sのスペックと特徴をレビューし、発売日や価格もまとめています。


ASUS ZenFone Zoom S(ZE553KL)のスペック

ZenFone Zoom Sのスペックは以下の通りです。
 ZenFone Zoom S
OSAndroid 6.0
ZenUI 3.0
ディスプレイ5.5インチ
1920x1080
フルHD
AMOLED
Gorilla Glass 5
CPUSnapdragon 625
2.0GHz 8コア
RAM4GB
ストレージ64GB
microSD最大2TB
背面カメラ1200万画素×2
デュアルカメラ
f/1.7
光学2.3倍ズーム
PDAF
前面カメラ1300万画素
バッテリー5000mAh
対応周波数
(バンド)
LTE(FDD-LTE)
1(2100MHz)
2(1900MHz)
3(1800MHz)
5(850MHz)
7(2600MHz)
8(900MHz)
18(800MHz)
19(800MHz)
26(850MHz)
28(700MHz)

LTE(TD-LTE)
38
39
40
41

3G(W-CDMA)
1(2100MHz)
2(1900MHz)
5(850MHz)
6(800MHz)
8(900MHz)
19(800MHz)

GSM
850MHz
900MHz
1800MHz
1900MHz
ドコモプラチナバンド
(Band19)
FOMAプラスエリア
(Band6/19)
auプラチナバンド
(Band18/26)
au 3G
(CDMA2000)
×
ソフトバンクプラチナバンド
(Band8/28)
SIMサイズSIM1:nanoSIM
SIM2:nanoSIM(※microSDスロットも兼ねる)
3G+4Gの
デュアルスタンバイ
技適
サイズ高さ:154.3
幅:77
厚さ:7.9mm
重さ約170グラム
NFC?
GPSA-GPS
GLONASS
BDSS
Wi-Fi802.11 b/g/n
BluetoothBluetooth 4.2
加速度センサ
ジャイロスコープ
近接センサ
環境光センサ
指紋認証センサ
コンパス
その他センサRGBセンサ
赤外線センサ
ポートUSB Type-C
カラーネイビーブラック
シルバー
価格54,800円
公式サイトZenFone 3 Zoom (ZE553KL) | Phone | ASUS Global


ASUS ZenFone Zoom S(ZE553KL)の特徴・メリット

まずは、ZenFone Zoom Sの特徴やメリットからまとめます。


ZenFone Zoom SはZenFone 3 Zoom

まず、ZenFone Zoom SはZenFone 3 Zoomとして発表された端末です。

そのため、ZenFone Zoom SのスペックはZenFone 3 Zoomと全く同じです。


デュアルカメラ搭載

ZenFone Zoom Sの最大の特徴は、カメラを2基搭載したデュアルカメラである点です。

これがZeFone3 Zoomの背面で、iPhone 7 Plusのようなデュアルカメラが搭載されています。
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画素数は両方とも1200万画素で、片方はf値1.7と明るい25mmのワイドアングルレンズもう片方は光学2.3倍ズームレンズが採用されています。
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ASUSによると、ZenFone Zoom SはデュアルピクセルPDAFを追加し改良されたASUS独自のオートフォーカス技術「Tritech+」により、0.03秒でピントを合わせてシャープな写真の撮影が可能とのこと。
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また、ASUS独自のSuperPixel Engineは、光量が少ない場所でもISOレベルを自動で調節したり撮影後の画像処理時にノイズを軽減することで明るくきれいな写真が撮影できます。
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これにより、ZenFone Zoom Sの明るさは同じデュアルカメラ搭載のiPhone 7 Plusに比べて2.5倍上回るとのことです。
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前面カメラも1300万画素

ZenFone Zoom Sは、背面カメラだけでなく前面カメラのスペックも高いです。

センサはSonyのIMX214を採用し、カメラ画素数は1300万となっています。また、ディスプレイの光をフラッシュ替わりに使うことで光量が少ない場所でもきれいな自撮りが可能とのことです。
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また、ZenFone Zoom Sの前面カメラは140°のパノラマ撮影も可能なので、大人数での自撮りにも適しています。


5000mAhの大容量バッテリー

ZenFone Zoom Sは、5.5インチながら5000mAhの大容量バッテリーを搭載しているのも特徴です。

ASUSによると、ZenFone Zoom Sの連続待ち受け時間は最大42日間、3Gによる連続通話は48時間、Wi-Fi接続によるウェブブラウジングは最大25時間、4Kの動画撮影は最大6.4時間となっており、バッテリーの持ちはかなり良いことが分かります。
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私が持っているZenFone3も他社のスマホに比べてバッテリーの持ちは良いので、ZenFone Zoom Sのバッテリーには期待できそうです。


他の端末を充電できるモバイルバッテリーとしても使える

ZenFone Zoom Sには、大容量バッテリーをモバイルバッテリーとしても使える機能が搭載されています。

充電したい端末にZenFone Zoom Sをつなぐことで、ZenFone Zoom Sからバッテリーを供給できます。


大容量バッテリー搭載ながら薄くて軽い

大容量バッテリーを搭載するスマホは、厚くて重くなるのがデメリットですが、ZenFone Zoom Sは厚さが7.99mmで重さも170グラムとスリムです。

同じ5000mAhを搭載する5.5インチのZenFone Maxの厚さが最大で10.55mm、重さが202グラムなので、ZenFone Zoom Sがいかに薄くて軽いかが分かりますね。


CPUはSnapdragon 625で動作はスムース

ZenFone Zoom SのCPU(SoC)は、QualcommのSnapdragon 625が採用されています。
snapdragon625
Snapdragon 625はZenFone3にも採用されています。実際にZenFone3を使っていると、動作は非常にスムースでストレスを感じることもほぼないため、ZenFone Zoom SもZenFone3と同じようにスムースな動作で使えそうです。


RAMは4GBで複数のアプリを同時起動しても快適

ZenFone Zoom SのRAMは4GBとなっています。

個人的な感覚ではRAMは少なくとも3GB以上あると大量のアプリを同時に起動して切り替えつつ使うといったようなことをしなければ、動作が遅くなるようなこともなく快適に使えます。

ZenFone Zoom Sも、マルチタスクの使用でも快適に使えるはずです。


ドコモのFOMAプラスエリアやLTEプラチナバンドに完全対応

日本版のZenFone Zoom Sは、日本の通信キャリアが使っている周波数に最適化されています。
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日本版のZenFone Zoom Sの対応周波数を見てみると、ドコモのVoLTEではない通常の3G通話を山間部なども含めた広いエリアで利用するために必要不可欠な800MHz(Band6とBand19)、いわゆるFOMAプラスエリアに完全対応しています。
黄色い部分がFOMAプラスエリア

黄色い部分がFOMAプラスエリア


また、LTE通信を山間部などでも利用するために必要なLTEプラチナバンドの800MHz(Band19)にも対応しているので、ZenFone Zoom Sはドコモで購入できるスマホと変わらないエリアで通話やLTE通信が可能で、ドコモやドコモ回線を使う格安SIMに最適です。


au VoLTEにも対応。auのLTEプラチナバンドにも完全対応なので広いエリアで使える

ZenFone Zoom Sは、ドコモだけでなくauのLTEプラチナバンドであるBand18とBand26にも完全対応しています。

つまり、auやau系格安SIMでもauで購入できるスマホと変わらないエリアでLTEによる高速通信が可能です。

さらに、日本版ZenFone Zoom Sは日本版ZenFone3のようにau VoLTEにも対応していて、通信だけでなくVoLTEによる音声通話も広いエリアで利用できるのも大きなメリットです。
ZenFone 3はau系回線(VoLTE)で使える?使えない?試してみた
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3G+4GのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応

最近発売されているASUSのスマホの多くは4G+3Gのデュアルスタンバイ(DSDS)に対応しているデュアルSIM仕様のため、日本国内でも2枚のSIMを同時に待ち受けしながら使うことができます。

これにより、片方にはドコモなど大手キャリアのかけ放題SIMを、もう片方には月額料金が安い格安SIMのデータ通信SIMを挿すことで毎月の携帯電話料金を大幅に節約することが可能です

その他のデュアルスタンバイのメリットについてはこちらをご覧ください。
デュアルスタンバイ(DSDS)とデュアルアクティブ(DSDA)の違いまとめ

ZenFone Zoom SもデュアルSIMスロットを搭載していて、DSDS(3Gと4Gの同時待ち受け)に対応しています。

同じSoC(CPU)のZenFone3がDSDS対応なので、より価格が高いZenFone Zoom SがDSDSに対応しているのは当然ですね。


ASUS ZenFone Zoom S(ZE553KL)の注意点・デメリット

次に、ZenFone Zoom Sの注意点やデメリットについてまとめます。


microSDカードを挿すとSIMが1枚しか使えない(排他仕様)

ZenFone Zoom Sは、前述の通りデュアルSIM仕様でmicroSDカードも使えますが、microSDカードを挿すためのスロットは個別で用意されていません。

ZenFone Zoom SでmicroSDカードを使うには片方のSIMスロットに置く必要があるため、microSDカードを使うとSIMが1枚しか挿せなくなります。

仮にZenFone Zoom Sが日本国内でDSDSで使える場合、microSDカードを挿すことで同時待ち受けできなくなる点には注意しましょう。


写真(カメラ)はスペックよりも実際に撮ってみないと分からない

これは格安のSIMフリースマホ全般に言えることですが、私が試してみた限りでは安いSIMフリースマホはカメラのスペックが良くてもきれいに撮影できるものはほとんどありません。

よくiPhoneシリーズと比較して優れているとアピールされる格安のSIMフリースマホがありますが、だいたいはiPhoneに比べると写真の質は劣ります。

ZenFone Zoom Sに関しても、実際に撮影してみると意外にきれいではないという可能性もなくはありません。写真重視でZenFone Zoom Sを検討している場合は、実機を試せる状況になってから実際に試し撮りしてみて納得できる画質か確認することをおすすめします。


有機ELなので屋外で見づらい可能性もあり

ZenFone Zoom Sのディスプレイには有機ELが採用されています。

有機ELのメリットはバッテリーの持ちがよく発色も鮮やかできれいな点などが挙げられますが、逆に屋外の特に直射日光が強い環境で暗くて見えづらくなるのがデメリットです。

最近の有機ELディスプレイは以前に比べると屋外でも見やすくはなっていますが、有機ELではないディスプレイに比べるとやはり視認性は劣ります。

屋外でよくスマホを見る場合は、見づらくなることもあるかもしれないと思っておいた方がいいでしょう。


CDMA2000には非対応のためauの3G通話は不可

ZenFone Zoom Sは、auのVoLTEではない3Gの通話で使われているCDMA2000には対応していません。

そのため、ZenFone Zoom Sではauの3G通話は利用できない点には注意が必要です。

ですが、先ほども触れた通りZenFone Zoom Sはau VoLTEに対応しているため、VoLTEによる通話なら広いエリアで利用できます。


au VoLTE SIMを挿してDSDSで使う際は注意

ZenFone Zoom Sにau VoLTE SIMを挿してDSDSで使う場合、注意点があります。

それは、もう片方のSIMは3Gの通信になる、もしくは通信できない可能性もある点です。

ZenFone Zoom Sは3Gと4Gで同時待ち受けできますが、4Gと4Gで同時に待ち受けることができません。

つまり、4G回線を使うau VoLTE SIMを片方に挿してしまうともう片方は強制的に3Gでしか待ち受けできないため、例え4G LTEの高速通信できるSIMでも3Gの速度しか出なくなってしまいます。

また、SIMの挿し方や相性によっては、使えるのはau VoLTE SIMだけでもう片方のSIMは通信できない可能性もあります。

4Gに比べて通信速度が劣る3Gでしか通信できない時点でDSDSのメリットがなくなってしまうので、個人的にはau VoLTE SIMをZenFone Zoom Sに挿すなら1枚で使う(au VoLTE SIMで通話・通信とも利用する)のがおすすめです。


ASUS ZenFone Zoom S(ZE553KL)の日本発売日

ZenFone Zoom Sの日本発売日2017年6月23日です。


ASUS ZenFone Zoom S(ZE553KL)の価格

ZenFone Zoom Sの日本価格は54,800円です。


ASUS ZenFone Zoom S(ZE553KL)の購入

ZenFone Zoom Sは、ASUS Shopで予約受付中です。
ZenFone Zoom S | ASUS ZenFone Shop


ZenFone Zoom S(ZE553KL)まとめ

ZenFone Zoom Sは、デュアルカメラやf値1.7の明るいレンズ、高速のオートフォーカス、1300万画素の前面カメラなどカメラの性能アップだけでなく、大容量バッテリーやSnapdragon 625など基本的なスペックは必要十分なSIMフリースマホです。

また日本版は周波数も日本のキャリアに合わせてしっかり対応しています。

価格は同じSnapdragon 625を搭載している端末に比べて2万円ほど高いため個人的には割高に感じ、またデザインも普通で特に魅力は感じませんが、他のSnapdragon 625搭載端末にはないメリットを感じるなら検討してみる価値はありそうです。

ASUS ZenFone Zoom S(3 Zoom)のスペックレビューと価格などのまとめは以上です。

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