イオンモバイルの「シェア音声プラン」とは?料金プランや特徴
まずは、イオンモバイルのシェア音声プランの料金プランや特徴などを解説します。シェア音声プランはイオンモバイル1契約のパケット(高速通信容量)を最大3枚のSIMで共有できる
イオンモバイルのシェア音声プランは、イオンモバイル1契約の高速通信容量を最大3枚のSIMで共有できるのが特徴です。格安SIMの一般的なプランでは、3枚のSIMを契約して利用するにはひと月に使える高速通信容量を選んだうえでそれぞれ契約する必要があります。
つまり、3枚のSIMなら3枚分の月額料金がそれぞれかかります。
イオンモバイルの通常のプランで具体的に見ていきます。
高速通信容量 | データ通信SIM | データ通信SIM +SMS | 音声通話SIM |
---|---|---|---|
500MB | - | - | 1,130円 |
1GB | 480円 | 620円 | 1,280円 |
2GB | 780円 | 920円 | 1,380円 |
4GB | 980円 | 1,120円 | 1,580円 |
6GB | 1,480円 | 1,620円 | 1,980円 |
8GB | 1,980円 | 2,120円 | 2,680円 |
12GB | 2,680円 | 2,820円 | 3,280円 |
20GB | 3,980円 | 4,120円 | 4,680円 |
30GB | 5,380円 | 5,520円 | 6,080円 |
40GB | 7,480円 | 7,620円 | 7,980円 |
50GB | 10,300円 | 10,440円 | 10,800円 |
後述しますが、シェア音声プランの標準セットは音声通話SIM1枚とデータ通信SIM2枚の合計3枚です。同じ条件で1GBプランを3枚のSIMで利用する場合、上記の通常のプランで契約するとひと月にかかる料金は以下の通りです。
1,280円(音声通話SIM)+480円(データ通信SIM)+480円(データ通信SIM)=2,240円
通常のプランでは、2,240円で合計3GBしか利用できません。また、この3GBは3回線で自由に共有できるわけではなく各SIMで1GBしか使えません。
次に、シェア音声プランで見てみます。
シェア音声プランはこちら。
高速通信容量 | 音声通話SIM1枚 + データ通信SIM2枚 |
---|---|
4GB | 1,780円 |
6GB | 2,280円 |
8GB | 2,980円 |
12GB | 3,580円 |
20GB | 4,980円 |
30GB | 6,380円 |
40GB | 8,280円 |
50GB | 10,100円 |
シェア音声プランでひと月に使える高速通信容量が最も少ない4GBを選んだ場合、音声通話SIM 1枚とデータ通信SIM 2枚が1,780円で利用できます。
通常プランの場合はシェアできない3GBプランで2,240円かかるのに対し、シェア音声プランは3回線でシェアできる4GBが1,780円で済むためコストパフォーマンスが高いことが分かります。
逆に、シェア音声プランの20GB以降は通常のプランで別々に契約した方が安い場合が多いです。
例えば、音声通話SIMの12GBプラン1枚とデータ通信SIMの4GBプラン2枚の合計20GBを使う場合、ひと月にかかる料金は以下の通りです。
2,680円(音声通話SIM)+980円(データ通信SIM)+980円(データ通信SIM)=4,640円
対して、シェア音声プランの20GBは6,280円で個別に契約した場合よりも高くなります。
シェア音声プランの高容量を検討している場合は、個別に契約した方が安くならないかを計算することと、もしシェア音声プランの方が高くなる場合は本当にシェアが必要かを慎重に検討しましょう。
シェア音声プランの標準は音声通話SIM 1枚とデータ通信SIM 2枚の合計3枚セット
シェア音声プランの標準は、音声通話SIM 1枚とデータ通信SIM 2枚の合計3枚セットとなっています。イオンモバイルの公式サイトにも、音声通話SIM 1枚とデータ通信SIM 2枚と記載されています。
ですが、実際は別の組み合わせでもシェア音声プランは利用できます。
シェア音声プランは音声通話SIMを2枚や3枚にすることも可能(+700円/枚の追加料金が必要)
シェア音声プランの標準は音声通話SIM 1枚のみですが、3枚のSIMすべてを音声通話SIMにすることも可能です。シェア音声プランで音声通話SIMを2枚、データ通信SIMを1枚契約する場合は、シェア音声プランの月額料金に+700円の追加料金で利用できます。
シェア音声プランで3枚ともすべて音声通話SIMで契約する場合は、シェア音声プランの月額料金に+1,400円(700円×2枚)の追加料金で利用可能です。
なお、先述の通りシェア音声プランは高容量になると個別で契約した方が安くなることが多いので、契約前にシミュレーションすることをおすすめします。
シェア音声プランはSIM2枚でも利用できる
シェア音声プランは音声通話SIM 3枚でも利用できますが、逆にSIM 2枚でもシェア音声プランを利用することができます。ただし、月額料金は3枚でも2枚でも変わらないため、2枚のSIMでシェア音声プランを契約すると1枚当たりの単価が上がるためおすすめはしません。
イオンモバイル「シェア音声プラン」の注意点
イオンモバイルの注意点として、高容量プランは逆に高くなることがある点をすでに挙げていますが、その他の注意点も以下にまとめておきます。あらかじめシェア音声プランを契約しておかないとSIMを追加できない
現時点では通常のプランを契約している場合、シェア音声プランへの変更と同時にSIMを追加することができません。先にシェア音声プランに変更して適用された後に、SIMを追加することができます。
翌月からシェア音声プランにしてSIMを追加したい場合は、当月末日の前日までにシェア音声プランに変更の手続きを行っておけばOKです。
逆に月末日にプラン変更すると翌々月からしかシェア音声プランが適用されません。日数に余裕をもって手続きすることをおすすめします。
イオンモバイルのプラン変更に関する詳細はこちらにまとめています。
イオンモバイルのプラン変更方法と手数料・期限やタイミングまとめ
1枚追加ごとに3,000円の追加手数料がかかる
シェア音声プランでSIMを追加する場合、SIM1枚を追加するごとに3,000円の手数料がかかります。2枚追加すれば6,000円です。SIM追加手数料は毎月かかるわけではありません。追加手続き時のみにかかります。なお月額料金で追加されるのは、音声通話SIMが+700円、SMS付きデータ通信SIMが+140円となっています。
新規契約時に複数SIMを同時に契約しても初期費用は1枚ごとにかかる
イオンモバイルと同じように複数枚のSIMで1契約のパケットをシェアできるIIJmioやDMM mobileは、新規契約と同時に複数枚のSIMを契約すると初期費用である新規手数料が1枚分の3,000円だけで済みます。対して、イオンモバイルは新規契約と同時に複数枚のSIMを追加契約した場合でも新規手数料は契約したSIMの枚数分かかります。
イオンモバイルのシェア音声プランは最大3枚のSIMでシェアできるので、初期費用として新規手数料が9,000円かかる点には注意しましょう。
(エスエスさん、情報提供ありがとうございました!)
シェア音声プランで利用するSIMはすべて同じ名義に統一しておく必要がある
例えば、父母子の3人でイオンモバイルのシェア音声プランを申し込みたい場合、それぞれの名義になっているとシェア音声プランを申し込むことができません。各SIMの名義は、全て同じ人物に統一している必要があります。注意すべきはイオンモバイルにMNP転入で契約する場合です。イオンモバイルに転入する前の通信会社で別々の名義にしている場合は、MNP転出する前に名義変更の手続きをして名義をすべて同じにした後にMNP予約番号を発行する必要があります。
家族でイオンモバイルにMNP転入したものの、名義が違うためシェア音声プランが利用できないということが無いように注意しましょう。
なお、大手3キャリアや主要格安SIMのMNP転出方法はこちらにまとめているので、手続きの際に参考にしてください。
格安SIMのMNP転入が自宅で即日開通可能なMVNO比較
シェア音声プランの申し込み手続き方法
最後に、シェア音声プランの契約手続き方法についてです。シェア音声プランは、イオンモバイルを新規契約する際に同時に選ぶ場合も契約後にプラン変更して選ぶ場合でも、ウェブサイトやイオンモバイルお客様センターへの電話では申し込むことができません。
イオンモバイルお客様センターに確認したところ、シェア音声プランはイオン店頭でのみ申し込むことができるとのことです。
特に注意すべきは、現時点では通常のプランでシェア音声プランに変更したい場合です。先述の通り、シェア音声プランを月末日に申し込むと適用は翌々月からとなってしまうのと、店頭が混み合っていると手続き自体ができない可能性もあります。
シェア音声プランへの変更には日数的にも時間的にもある程度余裕をもって手続きするようにしましょう。
イオンモバイルのシェア音声プランまとめ
このページでは、イオンモバイルのシェア音声プランの注意点をたくさん挙げてきましたが、容量が少なめのプランであれば月々の料金を安く抑えることができます。家族でイオンモバイルを契約する際は、シェア音声プランも選択肢に入れて検討してみてください。
イオンモバイル(イオンSIM/イオンスマホ)の「シェア音声プラン」の解説と注意点は以上です。
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