Chromecastは当初ミラーリングに非対応
Chromecastは、これまではChromecast対応アプリのコンテンツをChromecast経由でテレビ等の大画面のモニターに映し出すことができていましたが、Android端末に表示されているそのものを映し出す機能(ミラーリング)に対応していませんでした。これまでは、Koushik氏が開発しているMirror for Androidで非公式でAndroidのChromecastへのミラーリングが可能でした。
ですが、GoogleがGoogle I/O 2014にて、Chromecastが今後のアップデートでAndroid端末のミラーリングに公式対応することを発表したことでようやく公式でミラーリングに対応することになりました。
そして今日、Google Chrome Blogでミラーリングに公式に対応したことを発表しました。
Chromecastでミラーリングを利用するための条件
Chromecastでミラーリング機能を利用するには、まずOSがAndroid4.4.1以上である必要があります。また、初めは特定の端末でのみ動作するとのことです。
当初よりミラーリングに対応する端末は以下の通り。
Nexus 4
Nexus 5
Nexus 7 (2013)
Nexus 10
Samsung Galaxy S4
Samsung Galaxy S5
Samsung Galaxy Note 3
Samsung Galaxy Note 10 (2014)
HTC One M7
LG G Pro2
LG G2
LG G3
2014/7/12追記
上記デバイス以外でもChromecastのミラーリングを可能にするアプリがリリースされました。要Root化ですが、私はOnePlus Oneで快適にミラーリングができています。詳しくはMirrorEnabler:Chromecastのミラーリング機能をNexusなどの対象機種以外でも使えるようにするアプリ(要Root)。を参照してください。
Chromecastでミラーリングする方法
Chromecastでミラーリング機能を利用するには、クイック設定パネルに「画面のキャスト」が表示されるので、それをタップするだけです。すると、ミラーリングしたいChromecast端末を選ぶように促してくるのでタップして選択します。
これだけでミラーリングができるようになりました。手順はとても簡単です。
ミラーリングを停止したいときは、通知領域を開いて「× 接続を解除」をタップするだけです。
これでミラーリングは終了です。
ミラーリングの画質や遅延などについて
以前、Koushik氏のMirror for AndroidでChromecastのミラーリングを試したことがありますが、遅延があり画質も悪く、音も出ませんでした。今回の公式ミラーリングは、遅延はありますが画質は良く、音はテレビから出ます。またAndroid端末のボリュームを調節すると、テレビのボリュームが調節されます。
Android端末がテレビのリモコンになった感じで便利です。
Chromecastの公式ミラーリングの動画をアップしたので、参考にしてください。
ワイヤレスでAndroid端末のミラーリングするには、これまではMiracastしか選択肢がありませんでした。
Miracastはアダプタが高かったり、アダプタによってはまともに再生できないこともありますが、Chromecastなら安いしAndroid端末なら安定して再生できるはずなので安心ですね。
Chromecastの公式ミラーリング方法と実際に使ってみた感想は以上です。