Galaxy S20 Ultraのスペックと対応バンド、特徴・注意点、価格まとめ

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基本スペック
ディスプレイ6.9インチ WQHD+
SoC(CPU)Qualcomm Snapdragon 865, Exynos 990
RAM12GB, 16GB
ストレージ128GB, 256GB, 512GB
RAM+ストレージ組み合わせ12GB/128GB, 12GB/256GB, 16GB/512GB
メモリーカードmicroSD(最大1TB)
バッテリー5000mAh
おサイフケータイ
防水・防塵防水:◯ 防塵:◯ 等級:IP68
カメラ10800万画素
Samsung Galaxy S20 Ultraのスペックと対応バンド、特徴(メリット)・注意点(デメリット)、価格などについてまとめています。

Galaxy S20 Ultraの主な特徴

  • 画質を劣化せずに10倍までズームできる機能や、より自然なボケ味のある写真を撮れる機能、8Kの動画撮影に対応した1億800万画素のレンズを含む高性能な4眼カメラ搭載
  • ほぼベセルなしのデザイン。ノッチも無く無駄が省かれたデザイン
  • 最大45Wの急速充電対応。短時間で充電できる
  • ワイヤレス充電も最大15Wの急速充電対応
  • SoCは発売時点で最高スペックのSnapdragon 865
  • 5Gモデルあり
  • eSIM対応
  • イヤホンジャック無し
  • 選べるカラーが少ない
  • 価格が高め

目次


Galaxy S20 Ultraのスペック

Galaxy S20 Ultraのスペックは以下の通りです。


基本情報
端末名Galaxy S20 Ultra
型番【Snapdragon】
SM-G988
SM-G988U
SM-G988U1
SM-G988B


【Exynos】
SM-G988
SM-G9880
SM-G988B/DS
SM-G988N
メーカーSamsung
日本発売発売済み
日本発売日2020年07月03日
販売する通信事業者au
グローバル発売日2020年03月06日
技適(グローバルモデル)
定価(日本円)165980円
デザイン
高さ166.9mm
76.0mm
厚さ8.8mm
重さ4Gモデル:220g
5Gモデル:222g
素材ガラス
アルミニウム合金
カラーCosmic Black
Cosmic Gray
画像
ディスプレイ
サイズ6.9インチ
タイプAMOLED
解像度1440 × 3200px (WQHD+)
画素密度511ppi
アスペクト比20:9
画面占有率89.9%
リフレッシュレート120Hz
Gorilla Glass6
その他機能HDR10+
プラットフォーム
OSバージョンAndroid 10
UIOne UI
SoC(チップセット)Qualcomm Snapdragon 865, Exynos 990
CPU8コア(1×2.84GHz Kryo 585 + 3×2.42GHz Kryo 585 + 4×1.80GHz Kryo 585), 8コア(2×2.73GHz Mongoose M5 + 2×2.50GHz Cortex-A76 + 4×2.0GHz Cortex-A55)
GPUAdreno 650, Mali-G77 MP11
RAM
容量12GB, 16GB
規格LPDDR5
ストレージ
容量128GB, 256GB, 512GB
規格UFS 3.0
メモリーカードmicroSD(最大1TB)
RAM+ストレージ
組み合わせ12GB/128GB, 12GB/256GB, 16GB/512GB
ベンチマーク
AnTuTu
合計:不明(CPU: GPU: MEM: UX:)
Geekbench
(Ver5)
シングル:不明 マルチ:不明
バッテリー・充電
容量5000mAh
バッテリー取り外し
急速充電
最大45W
USB PDusbpdyes30
Quick Charge
ワイヤレス充電○(規格:Qi)
最大15W
充電ポートUSB Type-C/USB 3.2
USB機能
USBマスストレージ
USB OTG(On-The-Go)
USBホスト
SIM
タイプnanoSIM×1(シングルSIM), nanoSIM×2(デュアルSIM)
eSIM
同時待ち受け不明
トリプルスロット✕(microSDは片方のSIMスロットを使用)
対応バンド
5G不明
LTE(FDD-LTE)不明
LTE(TD-LTE)不明
3G(W-CDMA)不明
3G(CDMA2000)不明
2G(GSM)不明
ドコモ主要バンド対応状況
5G不明
LTEプラチナバンド
(Band 19)
不明
VoLTE不明
FOMAプラスエリア不明
ソフトバンク(Y!mobile)主要バンド対応状況
5G不明
LTEプラチナバンド
(Band 8/28)
不明
VoLTE不明
au主要バンド対応状況
5G不明
LTEプラチナバンド
(Band 18/26)
不明
VoLTE不明
3G
(CDMA2000 BC0/6)
不明
その他ネットワーク
Wi-Fi対応規格802.11a, 802.11b, 802.11g, 802.11n, 802.11n 5GHz, 802.11ac, 802.11ax(Wi-Fi 6)
Wi-Fiその他機能デュアルバンド, Wi-Fiホットスポット, Wi-Fiダイレクト
BluetoothバージョンBluetooth 5.0 with BLE
Bluetooth対応プロファイルA2DP, AVRCP, DIP, HFP, HID, HSP, MAP, OPP, PAN, PBAP
Bluetooth対応コーデック不明
テザリング
位置情報GPS, BeiDou, Galileo, GLONASS
IRブラスター
(赤外線リモコン)
NFC
FeliCa(おサイフケータイ)
ワンセグ不明
フルセグ不明
保護性能
防水
防塵
等級IP68
セキュリティ
顔認証
指紋認証◯(前面)
背面カメラ
レンズ数4
光学ズーム10倍
デジタルズーム100倍
ハイブリッドズーム
その他機能LEDフラッシュ
背面カメラ1
レンズタイプ広角レンズ
画素数10800万画素
f値1.8
焦点距離26mm
センサーサイズ1/1.33インチ
ピクセルサイズ0.8μm
機能OIS, PDAF,10倍ハイブリッド光学ズーム
背面カメラ2
レンズタイプ超広角レンズ
画素数1200万画素
f値2.2
焦点距離9mm
センサーサイズ1/1.54インチ
ピクセルサイズ1.4μm
機能オートフォーカス
背面カメラ3
レンズタイプ望遠レンズ
画素数4800万画素
f値3.5
焦点距離102mm
センサーサイズ1/2.0インチ
ピクセルサイズ0.8μm
機能OIS, PDAF,10倍ハイブリッド光学ズーム
背面カメラ4
レンズタイプTOFセンサー
画素数300万画素
f値1.0
焦点距離不明mm
センサーサイズ不明インチ
ピクセルサイズ不明μm
機能-
背面カメラ動画性能
解像度とフレームレート8K(4320p)@24fps, 4K(2160p)@30fps, 4K(2160p)@60fps, 1080p@30fps, 1080p@60fps, 1080p@240fps, 720p@960fps
その他機能-
背面カメラDxOMarkスコア
総合スコア122
静止画スコア130
動画スコア102
前面カメラ
レンズ数1
前面カメラ1
画素数4000万画素
f値2.2
焦点距離26mm
センサーサイズ不明インチ
ピクセルサイズ0.7μm
機能PDAF
前面カメラ動画性能
解像度とフレームレート4K(2160p)@30fps, 4K(2160p)@60fps, 1080p@30fps
その他機能-
オーディオ
スピーカーステレオ
ヘッドホンジャック
FMラジオ
センサー
加速度センサー
ジャイロスコープ
近接センサー
環境光センサー
コンパス
公式サイト
ページGalaxy S20 5G, S20+ 5G and S20 Ultra 5G | ギャラクシーS20シリーズ - Galaxy公式(日本)


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Galaxy S20 Ultraの画像









Galaxy S20 Ultraの対応バンド(対応周波数)について

まず、Galaxy S20 Ultraの日本国内における対応周波数(バンド)についてですが、現時点ではGalaxy S20 Ultraの対応バンドが公式サイトに記載されておらず分からないため、日本のキャリアのSIMを挿してどの程度のエリアの広さで使えるかは不明です。

詳細が分かり次第追記します。


Galaxy S20 Ultraの4Gモデルと5Gモデルの違い

Galaxy S20 Ultraには4Gモデルと5GBモデルの2種類があり、異なる点があるのでまとめておきます。


利用できる通信規格

Galaxy S20 Ultraの4Gモデルと5Gモデルの1つめの大きな違いは、利用できる通信規格です。

4Gモデルは従来の4G LTEのみ利用できるのに対し、5Gモデルは4Gに加えて超高速な5Gでも通信できるのがメリットです。

5Gはまだ一部で試験運用されている段階でサービス開始・エリア拡大ともにこれからですが、Galaxy S20 Ultraを2年以上使う予定で速度重視なら5G一択ですね。


重さ

Galaxy S20 Ultraは、4Gモデルと5Gモデルで重さが若干異なります。

具体的には、4Gモデルは220グラムなのに対して5Gモデルは222グラムです。


RAM容量とストレージ(ROM)容量は4G・5Gで共通

これはGalaxy S20 Ultraの全モデル共通点ですが、Galaxy S20シリーズでGalaxy S20 Ultraだけ仕様が異なるため触れておきます。

Galaxy S20 Ultraと同時に発表されたGalaxy S20とGalaxy S20+は、4Gモデルと5GモデルでRAMとストレージの容量が異なります。

対して、Galaxy S20 Ultraは4Gモデルも5GモデルもRAM容量・ストレージ容量ともに共通となっています。

4GモデルでもRAM 16GB/ROM 512GBモデルを選べるのは、Galaxy S20 Ultraならではのメリットです。


価格

両者には価格にも違いがあります。

4Gモデルの価格は明らかになっていませんが、基本スペックが若干劣る4Gモデルが5Gモデルよりも安くなるのは間違いないでしょう。


Galaxy S20 Ultraの4Gモデルと5Gモデルの違いは上記の3点です。

最高スペックを求めるなら5Gモデルを、価格重視なら4Gモデルを検討しましょう。


Galaxy S20 Ultraの特徴・メリット

Galaxy S20 Ultraの特徴やメリットについてまとめます。


ベゼルを極限まで排除したデザイン。ノッチもなし

Galaxy S20 Ultraは、ベゼルを極限まで排除したデザインが大きな特徴の1つです。

左右のベゼルはなく、上下のベゼルもほとんどないのでほぼ全面がディスプレイとなっています。

このベゼルのおかげで大画面ながら本体サイズは小さくまとまっているため、手が小さい人や片方の手で電車のつり革に捕まりながらもう片方の手でスマホを操作する人などにもGalaxy S20 Ultraはおすすめです。

また、Galaxy S20 Ultraでは前面カメラ部分がノッチではなくパンチホールとなっていて、黒い部分が最小限にとどまっているのもいいですね。


背面に1億800万画素のレンズを含む高性能なクアッド(4レンズ)カメラを搭載

Galaxy S20 Ultraは、背面に高性能なクアッドカメラを搭載しています。

具体的には、1億800万画素の広角カメラと1200万画素の超広角カメラ、4800万画素の望遠カメラ、深度測位用のTOFセンサーです。

Galaxy S20 Ultraのカメラの特徴は以下の通りです。


TOFセンサー搭載でGalaxy S20よりも自然なボケを表現できる
Galaxy S20になくて、Galaxy S20 UltraにあるのがTOFセンサーです。

TOFはTime Of Flightの略で、TOFセンサーはセンサーが発行した光が物体に反射して受信するまでの時間(光の飛行時間)を測定することでセンサーから物体までの距離(奥行き)を測定します。

以下は静岡大学電子工学研究所が試作したTOFセンサーの距離解析の例です。

この試作機では、白黒の画像に映っている明暗により被写体の形状を認識し、色付きの画像で被写体までの距離を表示しています。

白黒画像では明暗により被写体の形状を認識


色付きの画像により奥行きが正確に測定できていることが分かる。


距離を正確に認識できるTOFセンサーを搭載するGalaxy S20 Ultraの背面カメラは、ポートレートモードで自然なボケの写真が撮影できます。

またTOFセンサーは暗い場所でも動作するのがメリットなので、Galaxy S20 UltraはGalaxy S20に比べて光量が少なめの場所でも比較的正確なボケを表現できるのもメリットです。


最大10倍のハイブリッド光学ズームに対応
Galaxy S20 Ultraは、最大で10倍のハイブリッド光学ズームに対応しています。

Samsungによると、Galaxy S20 Ultraのハイブリッド光学ズームは「ロスレス(画質劣化なし)」とのこと。

スマホのカメラは実際に撮ってみないと分からない部分は多いですが、Galaxyシリーズのカメラはスマホのカメラの中では良い方なのでGalaxy S20 Ultraの10倍ズームの画質にも期待したいところですし、実際に10倍ズームを試した人からは高評価を得ているようです。

Galaxy S20 Ultraのズームを試している動画を貼っておくので、参考にしてみてください。(3分18秒あたりからです)


また、Galaxy S20 Ultraの4800万画素の望遠カメラで撮影した写真は画像を切り取る時も鮮明度が変わらず、高解像度を維持できるとのこと。

なお、Galaxy S20 Ultraは最大で100倍のデジタルズームにも対応しています。

デジタルズームはズームするほど画質が劣化しますが、ズームできる最大値が大きければとっさに遠くの被写体をとりあえず撮影しておきたい時でもそこそこ詳細に撮れるので便利だと思います。

ただ、実際に100倍にズームして撮影する際にGalaxy S20 Ultraを手持ちだと手ブレがひどくてまともな写真は撮れないはずなので、ズームでできるだけきれいに撮りたいなら三脚を使った方がいいでしょうね。


大きくなったイメージセンサーにより暗い場所でもより明るく撮れる
Galaxy S20 Ultraは、スマホの中では大きい1/1.76インチのイメージセンサーを搭載しています。

イメージセンサーが大きいほどたくさんの光を取り込めるので、光量の少ない場所(暗い場所)でもブレにくくきれいに撮れます。

また、明暗差もより多く読み取れるため白飛びなども発生しにくくなるのも大きなメリットです。


8K動画撮影に対応。8K動画から写真を切り出すことも可能
Galaxy S20 Ultraは、8Kの動画撮影に対応しているのも特徴です。

8Kの高画質なら、大きなスクリーンでも輪郭などがぼやけることなくきれいに表示されます。

ただ、後述しますが現状では8Kに対応するディスプレイ自体が少ないので、8K動画を大画面で視聴するという目的を果たすのにはまだ時間がかかりそうです。

また、Galaxy S20 Ultraには8Kのビデオから高画質のままで写真として切り出すことができる機能もあり、8K動画を視聴している途中で右上のキャプチャボタンを押せば3300万画素の静止画として保存できます。

Galaxy S20 Ultraの8K動画撮影のメリットはむしろこちらだと個人的には感じていて、家族やペットの静止画を意識しながら動画を撮れば静止画と動画をまとめて撮れることになるので一石二鳥です。


スーパー手ブレ補正により激しく動く被写体もブレの少ない動画を撮れる
Galaxy S20 Ultraは、AIによりアクションカメラ並みに手ブレが抑えられる「スーパー手ブレ補正」に対応しています。

大型化したセンサーとアンチロールジャイロスタビライザーカウンタカメラにより、Galaxy S20 Ultraを持っている撮影者が動きながらでも映像のぼやけや手ブレが少ない、スムーズな動画を撮影できます。

公式サイトのサンプルを見る限りでは、スーパー手ぶれ補正をオンにするとシャープネスが強めにかけられていて輪郭が白く強調されすぎているのが気になりますが、確かに手ブレはオフ時に比べて大幅に減っているのがひと目で分かります。


リフレッシュレート120Hzの有機ELディスプレイ搭載。動きの激しいゲームでも残像がなく見やすい

Galaxy S20 Ultraは、駆動速度(リフレッシュレート)が120Hzの有機ELディスプレイを搭載しています。

一般的なスマホのディスプレイ駆動速度は60Hz(1秒間で60回更新)なのに対し、Galaxy S20 Ultraは2倍の120Hz(1秒間で120回更新)です。

リフレッシュレートが上がると、スムーズに表示され滑らかな動きになるので一般的にはゲームをプレイする際にメリットが多いと言われますが、ゲームだけでなくブラウザやSNSなどスクロールの操作を多用するアプリを使う際にも滑らかにスクロールするので効果的です。

普通なら画面をスクロールした際にスクロールの残像で文字が見づらくなる場合でも、Galaxy S20 Ultraでははっきりと文字を認識できます。


Galaxy S20 Ultraの主な特徴は以上です。

次に、Galaxy S20 Ultraの基本的なハードウェアのスペックや特徴についてです。


SoC(チップセット)には高性能なsnapdragon 865を搭載

Galaxy S20 UltraのSoC(チップセット)にはsnapdragon 865が採用されています。

Snapdragon 865なら、ウェブサイトの閲覧や動画視聴、インスタグラムやTwitterの利用といった普段使いはもちろん、画像・動画の編集やPUBG・フォートナイトなど3Dグラフィックスを多用するゲームでも動作・描画が速く、スムーズに利用できます。

Snapdragon 865はGalaxy S20 Ultra発売時点で最新・最高スペックのSoCなので、動作のもたつきでストレスを感じることはほぼないでしょう。


RAMは大容量の12GBと16GB

Galaxy S20 UltraのRAMは12GBまたは16GBとGalaxy S20シリーズの中でも最も大容量です。

12GBや16GBあれば、スマホのヘビーユーザーでたくさんのアプリを起動していたりRAMを多く消費するゲームなどのアプリを使っていても、RAMが足りずにアプリの切り替え時にもたつく、バックグラウンドのアプリが再読み込みしてしまうといった現象が起こることはまずないでしょう。


ストレージは大容量の128GBと256GB、512GB

Galaxy S20 Ultraはストレージも128GBか256GB、512GBと大容量です。

128GB以上あれば、容量を多く消費する写真や動画をしょっちゅう撮影するような使い方でなければすぐにいっぱいになることはありません。

また、写真・動画に関してはGoogleフォトが無料で無制限に自動バックアップすることができるので、Galaxy S20 Ultraで写真や動画をたくさん撮影したい場合はGoogleフォトを活用しましょう。


5G対応モデルあり

Galaxy S20 Ultraには、現在主流の4Gモデルだけでなく新しい通信規格の5Gモデルもあります。

5Gの大きな特徴は超高速、多数同時接続、低遅延の3点です。

特にスマホの操作性に大きく関わるのが超高速化で、5Gの最大伝送速度は下り(ダウンロード)が20Gbpsで上り(アップロード)が10Gbpsとなっていて、4Gに比べて20倍の速さです。

単純計算すると、4Gでは30秒かかるデータのダウンロードでも5Gなら1.5秒で完了します。

もちろん上記の最大転送速度は理論値であり最大値が出ることはほぼありませんが、それでも4Gに比べれば大幅に速度アップしているのは間違いありません。

また5Gにより通信速度が向上することで、モバイル通信(Wi-Fiに接続できない)の環境でも通信速度の速さが求められる4Kや8Kといった高画質の動画をスムーズにダウンロード・視聴することができるようになります。

5Gは2020年から順次日本国内でサービス開始が予定されているので、日本のキャリアでもラインナップに加わるはずのGalaxy S20 Ultraも4Gモデルではなく5Gモデルが発売されるかもしれませんね。


eSIM対応

Galaxy S20 UltraはeSIMに対応しています。

eSIMはEmbedded SIM(組み込み型のSIM)を意味していて、名称の通り端末内にあらかじめ組み込まれているので従来のSIMカードのようにeSIM用を挿すためのSIMカードスロットはありません。

またeSIMには複数の電話番号を登録できるので、海外などで様々な事業者(SIM)に切り替えて通信できるのがメリットです。

特に上記のようにSIMを差し替える時にeSIMは便利で、従来のSIMカードはSIMを差し替える際に物理SIMをトレーから出して使いたいSIMを入れる作業が必要なのに対し、eSIMに対応しているGalaxy S20 Ultraは物理的なSIMカードを差し替える必要がなく、端末上の簡単な操作でSIMを切り替えることができます。

eSIMは新しいSIM規格のため提供している通信事業者がまだ少ないのが現状ですが、今後eSIMの取り扱いが増えてくればGalaxy S20 Ultraをさらに便利に使えるようになりますね。


Wi-Fi 6(802.11ax)に対応

Galaxy S20 Ultraは、Wi-Fi 6(802.11ax)に対応しています。

Wi-Fi 6は正式名称が「IEEE 802.11ax」で、現在主流のIEEE 802.11n(Wi-Fi 4)やIEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)と比べて最大の通信速度が速く、また11acが5GHz帯しか使えなかったのに対して11axは2.4GHz帯と5GHz帯の2バンドに対応しているため、安定して高速に通信できる点などがメリットとして挙げられます。


Galaxy S20 Ultraは、5Gのモバイル通信だけでなくWi-Fiでも高速で安定した通信が可能なので、ストレスなくコンテンツを楽しめます。


ディスプレイ埋め込み式の指紋認証センサーを搭載

最近発売されている主要なメーカー各社のスマホには、指紋認証センサーがディスプレイに埋め込まれているものが増えてきています。

Galaxy S20 Ultraも、ディスプレイ埋め込み式の指紋認証センサーを搭載しています。

物理的な指紋認証センサーがなくなったことで、Galaxy S20 Ultraの前面はほぼディスプレイになり大画面でコンテンツを楽しめるようになっています。

ただ、現時点のディスプレイ埋め込み式の指紋認証センサーは物理的な指紋認証センサーに比べて認証からロック解除するまでの速度が遅いことが多く、実用的に感じないことがあります。

Galaxy S20 Ultraの指紋認証で速度の遅さや精度の低さを感じる場合は、顔認証も併用することをおすすめします。


顔認証にも対応

Galaxy S20 Ultraは指紋認証だけでなく顔認証にも対応しています。

Galaxy S20 Ultraで指紋認証センサーを使ってみて使い勝手に不満がある場合や、手が水に濡れていることが多かったり指紋が薄いなどの理由で指紋認証がうまくいかないことがよくある場合などは顔認証も活用しましょう。


IP68の防水防塵に対応

Galaxy S20 Ultraは、IP68の防水防塵に対応しています。

IP68についてもう少し詳しく説明すると、「6」が防塵性能の等級を、「8」が防水性能の等級を示しています。

それぞれの等級の内容は以下の通りです。

防塵性能の等級と性能
等級種類説明
PI0X無保護
特に保護されていない。
IP1X
50mmより大きい固形物に対する保護
直径50mmを超える固形物体が内部に侵入しない状態。
例えば手などが誤って内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。
IP2X
12.5mmより大きい固形物に対する保護
指先、または長さが80mmを超えない指先類似物が内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。
直径12.5mmを超える固形物体が内部に侵入しない。
IP3X
2.5mmより大きい固形物に対する保護
直径または厚さが2.5mmを超える工具やワイヤなどの固形物体が内部に侵入しない。
IP4X
1.0mmより大きい固形物に対する保護
直径または厚さが1.0mmを超えるワイヤや鋼帯などの固形物体の先端が内部に侵入しない。
IP5X防塵形
粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。
IP6X耐塵形
粉塵が内部に侵入しない。

防水性能の等級と性能
等級種類説明
PIX0無保護
特に保護されていない。
IPX1
滴下する水に対する保護
1ミリメートル毎分の水を10分間鉛直落下しても有害な影響を受けない。
IPX2
15°傾斜したとき落下する水に対する保護
正常な取付位置より15°以内の範囲で傾斜したとき、3ミリメートル毎分の水を各方向から2.5分間ずつ、計10分間鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。
IPX3
噴霧水に対する保護
鉛直から60°以内の角度で、0.07リットル毎分の水量で10分間噴霧上に落下する水によって有害な影響を受けない。
IPX4
飛沫に対する保護
いかなる方向から0.07リットル毎分の水量で5分間水が飛沫しても有害な影響を受けない。
IPX5
噴流水に対する保護
いかなる方向から12.5リットル毎分の水流水を外皮表面積1平方メートルあたり1分間、合計3分間以上直接噴流させても有害な影響を受けない。
IPX6
波浪に対する保護
波浪またはいかなる方向から100リットル毎分の水流水を外皮表面積1平方メートルあたり1分間、合計3分間以上直接散水しても有害な影響を受けない。
IPX7
水中への浸漬に対する保護
水深1メートルの水槽に機器を30分間没しても浸水しない。
IPX8
水没に対する保護
製造者によって規定される条件に従って、連続的に水中に置かれる場合に適する。原則として完全密閉構造。

Galaxy S20 Ultraの防塵性能は最高レベル6の耐塵形で、粉塵が内部に侵入しません。

耐水に関しても、Galaxy S20 Ultraは最高レベルの8で完全密閉構造となっていて、水中にずっと沈んでいても水没しない性能となっています。

なお、Samsungの公式サイトでは「最大1.5メートルの水深で最大30分の耐性を保持」と記載されています。

特に気になるのは防水性能の人が多いと思いますが、Galaxy S20 Ultraは雨に濡れたり飲み物をこぼしたぐらいなら故障する可能性はほぼないと思っておいていいでしょう。

なお、Galaxy S20 Ultraをお風呂で使いたいという人もいるかもしれませんが、お風呂は水ではなくお湯で結露のリスクがあり、シャンプーやボディーソープなど水以外の液体もあるので、いくら防水性能が高いGalaxy S20 Ultraでも水没する可能性は0ではないのでおすすめはしません。


インテリジェントバッテリーにより長持ちする5000mAhバッテリー搭載

Galaxy S20 Ultraは、5000mAhのバッテリーを搭載しています。

6.9インチでバッテリー容量が5,000mAhあれば十分持つと思いますが、それに加えてGalaxy S20 Ultraでは端末の利用状況や習慣に合わせて電力を節約する機能「インテリジェントバッテリー」により、さらに電池の持ちが良くなります。

私自身Galaxy S9+とNote 9、S10を使ってきましたが、Galaxyシリーズは基本的にバッテリーの持ちは悪くないのでGalaxy S20 Ultraも電池残量を気にする必要なくがっつり使えそうです。


最大45Wの急速充電に対応

Galaxy S20 Ultraは、最大45Wの急速充電に対応しています。

ちなみに、Galaxy S20とGalaxy S20+は最高でも25Wなので、Galaxy S20 Ultraの充電速度はかなり速いです。

Galaxy S20 Ultraのバッテリー容量は5000mAhと大きいので普通に充電すれば少し時間がかかりますが、急速充電対応により充電完了までの時間を大幅に短縮できるのはスマホのヘビーユーザーにとってはメリットですね。


ワイヤレスでも15Wで急速充電できる

Galaxy S20 Ultraは、有線だけでなく無線(ワイヤレス)でも高速充電できるのが特徴です。

これまでのスマホは無線で充電できるといっても、有線による充電に比べてかなり時間がかかるため実用的とは言えない状況でした。

対して、Galaxy S20 Ultraのワイヤレス充電は15Wで急速充電できます。

Galaxy S20 Ultraの有線充電に比べれば遅いものの、他のスマホのワイヤレス充電よりは早く充電が完了するので十分実用レベルで使えます。


Galaxy S20 Ultraのバッテリーから電力を供給してワイヤレス充電対応の端末を充電できるワイヤレスパワーシェア(リバースチャージ)に対応

Galaxy S20 Ultraはワイヤレス充電に加えて、Galaxy S20 Ultraの上にワイヤレス充電対応の端末を置くことでGalaxy S20 Ultraのバッテリーから電力を供給してその端末を充電できるワイヤレスパワーシェア(リバースチャージ)にも対応しています。

ワイヤレスパワーシェアの機能を使って他の端末に充電器するとGalaxy S20 Ultraのバッテリー残量が減るので、スマホなど大容量なバッテリーを搭載しているデバイスの充電には向いていませんが、バッテリー容量が少ないワイヤレス充電対応のスマートウォッチやワイヤレスイヤホンならGalaxy S20 Ultraのバッテリー残量をそこまで気にせずに外出先で専用の充電器を使わなくても充電できるので便利です。


USB Type-CはUSB 3.1をサポート

Galaxy S20 UltraのUSBポートは現在主流のType-Cで、従来のmicroUSBとは違ってUSBケーブルの上下が逆さでも充電できるのがメリットです。

左がmicroUSBで右がUSB Type-C


また、Galaxy S20 UltraのUSB Type-Cポートは転送速度が速いUSB 3.1をサポートしているのもポイントです。

USB 3.1の転送速度は10Gbpsで、前規格のUSB 3.0の転送速度5Gbpsに比べると2倍速くなっています。

Galaxy S20 UltraはUSB 3.1よりも転送速度がさらに2倍高速化し20Gbps出るUSB 3.2には対応していませんが、上記の通りUSB 3.1でもデータを転送する速度はかなり速いのは事実なので、Galaxy S20 UltraをPCに接続して写真や動画などデータ量の大きいファイルをやり取りするのも時間がかからずスムーズです。


ケースと保護フィルムが同梱されている

Galaxy S20 Ultraは、同梱品にケースと保護フィルムが付いてきます。

付属品なので簡易的なものですが、本命のケースやフィルムを購入するまでの繋ぎとしては十分使えるのでぜひ活用しましょう。


Galaxy S20 Ultraの注意点・デメリット

Galaxy S20 Ultraの注意点やデメリットは以下の通りです。


microSDカードを挿すとSIMは1枚しか使えない(排他仕様)

Galaxy S20 UltraのデュアルSIMモデルはSIMを2枚挿すことができ、またmicroSDが使えますが、SIM2枚とmicroSDは同時に使うことができません。

microSDカードのスロットはnano SIMのスロットと共用のためGalaxy S20 UltraにmicroSDカードを挿すとSIMスロットが1つ潰れることになり、結果使えるSIMは1枚となります。

Galaxy S20 UltraでSIMを2枚同時に使う場合はストレージ容量でやりくりする必要があるので、容量が足りるか不安ならGoogleフォトやDropboxなどのクラウドサービスを有効活用しましょう。


8Kの動画を再生できるディスプレイ自体が少ない

これは特徴でも少し触れましたが、Galaxy S20 Ultraは8Kで動画を撮影できるもののそもそも8Kの画質で再生できるディスプレイ自体がまだ少ないのが現状です。

8K対応のディスプレイを気軽に購入できるようになるまでは、Galaxy S20 Ultraの8K動画をフル活用するのは難しいですね。

ただ、これもすでに述べているとおりGalaxy S20 Ultraは8K動画から高画質な写真を切り出すことができるので、動画と一緒に静止画も残したい人には8K動画撮影はかなり便利です。


カメラが出っ張っている

Galaxy S20 Ultraは、背面のカメラが出っ張っています。

Galaxy S20 Ultraをケースなしで使う場合、テーブルの上などに置いて操作しようとするとガタつく可能性があります。

また、カメラが出っ張っているiPhone 11 Pro Maxでは、カメラの出っ張りが他の端末のディスプレイに当たって傷がついたという報告もありました。

バッグの中などにGalaxy S20 Ultraと一緒に他のスマホやカメラなど傷が入ったら困るものを入れるなら、Galaxy S20 Ultraには同梱のケースを装着してカメラの出っ張りをなくすようにしましょう。


おサイフケータイとワンセグ・フルセグには非対応

Galaxy S20 Ultraの海外版は防水防塵には対応しているものの、おサイフケータイやワンセグ・フルセグには対応していません。

ただ、最近日本国内で発売されたGalaxyシリーズは基本的におサイフケータイに対応しているので、Galaxy S20 Ultraも日本で発売されるモデルはモバイルSuicaをはじめとしたおサイフケータイサービスは使えるでしょう。


DSDS・DSDVへの対応は不明

Galaxy S20 UltraのデュアルSIMモデルはDSDSやDSDVに対応しているかも現時点では分かりませんが、海外版のGalaxy S10+はDSDV対応なので海外で発売されるGalaxy S20 UltraもデュアルSIMモデルはおそらくDSDV対応でしょう。

逆に、これまで日本で発売されたGalaxyシリーズはそもそもデュアルSIMではなくSIMは1枚しか挿せないので、日本版のGalaxy S20 UltraはDSDS・DSDVともに非対応になる可能性が高いです。


イヤホンジャックなし

最近のスマホにはイヤホンジャックが搭載されていないものが増えてきていますが、Galaxy S20 Ultraにもイヤホンジャックが搭載されていません。

Bluetoothイヤホンは、音質については高音質なLDACやapt-X HDなどの登場でかなり良くなっているので特に気になりませんが、風が強かったりすると音が途切れるなど有線では起こらないトラブルに遭遇することがあるので、個人的には有線が好きです。

また、特にスマホで音ゲーなどをプレイする人は、無線のBluetoothイヤホンだと有線イヤホンにはない遅延が発生するなどパフォーマンスに影響するので注意が必要です。


カラバリが少ない

Galaxy S20 Ultraは、カラバリが少ない点もデメリットです。

前のモデルのGalaxy S10やS10+は、ブラックだけでなく明るい色合いのプリズムホワイトも選べました。

それに対して、Galaxy S20 Ultraで選べるカラーはグレーとブラックの2色のみです。

ケースは透明のTPU素材のものを選んであえて背面のカラーを目立たせるようにしている人にとっては、暗めの色しか選べないのは残念ですね。


リフレッシュレートを120Hzにするとバッテリーの減りが早くなる

Galaxy S20 Ultraは、リフレッシュレート120Hzに対応していてコンテンツを滑らかに表示できるのは前述の通りですが、リフレッシュレート120Hzにすると確実にバッテリーの減りが早くなります。

そのため、Galaxy S20 Ultraの初期設定ではリフレッシュレート120Hzはオフになっていて、120Hzで駆動させたい時にはユーザーがオンにする必要があります。

バッテリーの持ちを重視する場合は、常に120Hzではなく必要なときにだけ120Hzをオンにするようにしましょう。


リフレッシュレートの120Hzは解像度をFHD+にしている時のみ適用される。

Galaxy S20 Ultraのリフレッシュレートで注意しないといけないのが、120HzはFHD+(2400×1080)でしか適用されない点です。

最大解像度のWQHD+(3200×1440)にすると、60Hzに固定されてしまいます。

解像度を上げるとバッテリーの減りがただでさえ早くなります。

これに加えて、120Hzのリフレッシュレートを適用するとさらに電池の持ちが悪くなるため60Hzに固定したと思われますが、WQHD+でも120Hzにできるようにユーザーに選べせてほしかったですね。


Galaxy S20 Ultraまとめ

Galaxy S20 Ultraは価格は15万円超えとかなり高いですが、Galaxy S20やS20+よりも更に大画面で発売時点で最高スペックのSoC、12GBまたは16GBのRAM、128GBと256GB、512GBの大容量ストレージ、1億800万画素のレンズや精度の高い深度の測位が可能になるTOFセンサーを含む高性能な4眼カメラ、有線・無線接続時の急速充電などGalaxy S20 Ultraの機能をフルに使うなら価格に十分に見合うスペックとなっています。

また、Galaxy Sシリーズは筐体に高級感があり所有欲を満たしてくれるのもポイントで、Galaxy S20 Ultraも満足度は高くなりそうです。

画面はできるだけ大きくてスマホでカメラをズームして写真や動画を撮ることが多く、スペックにもこだわるならGalaxy S20 Ultraはおすすめです。

逆に、Galaxy S20 UltraよりもカメラやRAMのスペックは若干下がってもいいからもう少しコンパクトな端末が希望の場合や、価格が安い端末が希望の場合はGalaxy S20Galaxy S20+を検討してみてください。

Galaxy S20 Ultraのスペックと特徴・注意点、価格、日本発売日のまとめは以上です。

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