プラスエリア非対応のNexus 4をプラスエリアに対応させる方法・手順と実際にプラスエリアを掴むか試してみた。

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今回は、Nexus 4 海外版をプラスエリア化する方法の紹介と、実際にプラスエリアを掴むか確認してみた報告です。


Nexus 4 海外版をプラスエリア化する方法については、コメントで情報をいただきました(TaNuKiさん、ありがとうございます!)。

プラスエリアに対応していないNexus 4をプラスエリア化するには、プラスエリアを掴むNexus 4のNV itemsというファイル群を、対応していないNV itemsのファイル群と入れ替える作業をする必要があるそうです。

プラスエリアに対応させた方は、プラスエリアに対応したNV itemsをまとめたqcnファイルとそのファイルの導入方法、元のNV itemsのバックアップ方法をキャプチャ付きで詳しく説明してくれています。ありがたいですね。

私もその説明通りに作業して、プラスエリアを掴まないNexus 4のNV itemsを、プラスエリアを掴むNexus 4のNV itemsに入れ替えることができました。

詳しい手順は作者の方の説明を読めば分かりますが、私が行った手順もここに記録しておきます。


Root化やNV itemsの書き換えによって、メーカーの補償は一切きかなくなります。
また、作業中にデータが消えたり、端末が起動しなくなってしまったとしても、当方では一切責任は負えません。
全て自己責任で作業を行ってください。


1.http://www1.axfc.net/u/3061086をダウンロード後解凍して、プラスエリアを掴むために必要なNV itemsが入ったqcnファイルと、元のqcnファイルを復元するときに必要なNV itemsのリスト、今回の作業の詳しい手順書を入手する。キーワードは「e960」です。
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2.Nexus 4 海外版のRoot化。Nexus 4のRoot化方法は、Nexus 4のRoot化方法・手順。を参照してください。

3.Windows XP以降のOSを搭載したPC。

4.adbコマンドが通るようにしておく。Android SDKなどを導入していない場合は、新型Nexus7(2013)のブートローダーアンロック(Bootloader Unlock)方法。の準備しておくこと4で、http://www.androidfilehost.com/?fid=9390355257214632011からダウンロードしたplatform-toolsをC直下あたりに解凍すればOKです。

5.LG United Mobile Driver (3.8.1) をダウンロードしておく。
LGUnitedMobileDriver_S4981MAN38AP22_ML_WHQL_Ver_3.8.1.exe

6.QPST 2.7 build 378以降をダウンロードしておく。
QPST_2.7.378.zip


まず、今回の作業の流れを確認しておきます。

Nexus 4をプラスエリアに対応させる為の作業の流れは以下の通りです。

1.LG United Mobile Driverのインストール
2.QPSTのインストールと設定
3.元のNV itemsのバックアップ
4.プラスエリア対応のNV itemsに書き換え


流れは以上となります。

なお、私のNexus4は8GBモデルで購入が2012年の11月なので、かなりの初期型です。


まず、準備しておくこと5でダウンロードしておいたLG United Mobile Driverをインストールしていきます。

まず言語選択画面になるので、任意の言語を選んで「次へ」をクリックします。
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「次へ」をクリックします。
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「LG United Mobile ドライバが正常にインストールされました」と表示されたら「OK」をクリックします。
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LG United Mobile Driverのインストールは以上です。


ここからは、QPSTをインストールと設定をしていきます。

準備しておくこと6でダウンロードしておいたQPSTのzipファイルを解凍すると、setup.exeというファイルがあるので、これをダブルクリックします。
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「Install」をクリックします。
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「Installation Complete」と表示されれば、QPSTのインストールは完了です。「Close」をクリックします。
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QPSTのインストールが完了したら、Nexus4をPCとつなぎます。

Nexus4のUSBデバッグをオンにするために、開発者向けオプションをタップします。
開発者向けオプションが表示されていない場合は、設定>端末情報>ビルド番号を7回タップして開発者向けオプションを表示させます。
詳しくは、Nexus 7 Android 4.2で消えた開発者向けオプションを表示させる方法。を参照してください。
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USBデバッグにチェックを入れます。
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すると、「USBデバッグを許可しますか?」と尋ねてくるので「OK」をタップします。
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Windowsのスタート>アクセサリからコマンドプロンプトを開いて、「adb shell」と入力してEnterキーを押します。
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「su」と入力してEnterキーを押します。
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「#」が表示されればOKです。
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「setprop sys.usb.config diag,adb」と入力してEnterキーを押します。diagとadbの間は「,(コンマ)」です。
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すると、ドライバのインストールが始まるのでしばらく待ちます。
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ドライバのインストールが完了したら、コンピューターを右クリック>プロパティをクリックします。
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デバイスマネージャーをクリックします。
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「LGE AndroidNet For Diagnostics Port」の部分の(COM●)を確認しておきます。このCOMポートは後で使います。
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プログラム一覧からQPST Configurationを起動します。
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Portsタブをクリックして、「Add New Port」をクリックします。
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先程デバイスマネージャーで確認したCOMポートを選択して「OK」をクリックします。。私はCOM5だったのでCOM5を選びました。
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ポートが追加されました。Phoneの項目が「SURF9615」となっていればOKとのことです。
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ここからは、元のNV itemsのバックアップをしていきます。

先程インストールしたQPSTがインストールされているフォルダを開いて、「RF_NV_Manager.exe」をダブルクリックして起動します。
QPSTは、Program Files>Qualcomm>QPST>binか、Program Files(x86)>Qualcomm>QPST>binにインストールされていると思います。
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RF NV Managerを起動後、Settings>Comportをクリックします。
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COMポート(私の場合はCOM5)を選択して「OK」をクリックします。
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File>Read From Phoneをクリックします。
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すると、Nexus4からNV itemsが吸い出されるのでしばらく待ちます。
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吸い出しが完了したら、File>Write Only Listed NV Items To QCNをクリックします。
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元のNV itemsをqcnという拡張子で保存します。ここから保存先とファイル名を決めていきます。
「Browse」をクリックします。
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ファイル名を決めて「保存」をクリックします。ファイル名は既にあるファイル名を使って上書き保存することはできません。新しくファイル名を作って保存する必要があります。
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保存先とファイル名が間違いなければ「OK」をクリックします。これで元のNVファイルのバックアップは完了です。
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次に、プラスエリア対応のNV Itemsから元のNV Itemsに復元する際にエラーが出ないように、元のNV Itemsを編集していきます。

準備しておくこと1でダウンロードしておいたフォルダの中に、「NVList.txt」というテキストファイルがあるので、それを開きます。


NVList.txtの内容はこちらです。
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Option>Customized NV Item Listをクリックします。
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元のNV items一覧が表示されるので、先程開いたNVList.txtにあるものだけを残して、あとは全て削除していきます。
①で削除するNV itemsを選んで②をクリックして削除します。複数選択もできます。削除が終わって、残ったNV ItemsがNVList.txtと同じであることを確認して、③の「Save」をクリックします。
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編集した元のNV itemsを保存します。
File>Witer Only Listed NV Items To QCNをクリックします。
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「Browse」をクリックします。
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ファイル名を決めて「保存」をクリックします。このファイル名も、既存のファイルに上書きはできません。オリジナルのファイル名をつけましょう。
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保存先とファイル名を確認して「OK」をクリックします。
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以上で、元のNV itemsのバックアップは完了です。

なお、上記作業で編集後のNV itemsを復元しようとしましたが、復元できませんでした。

復元方法は以下の「4.プラスエリア対応のNV itemsに書き換え」の手順で、編集後のNV itemsを選んで「Start」ボタンを押そうとしましたが、書き換え自体が始まりませんでした。

私の環境では、元のNV itemsに戻すことはできない(復元方法が間違っているかもしれませんが)ので、NV itemsの書き換えも含めて自己責任で作業を行ってください。



最後に、Nexus 4のプラスエリア非対応のNV itemsをプラスエリア対応のNV itemsに書き換えていきます。

プログラム一覧からQPST Configurationを起動して、Start Clients>Software Downloadをクリックします。
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Restoreタブをクリック後、「Browse」をクリックします。
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準備しておく事1でダウンロードしておいたフォルダの中にプラスエリア対応のNV itemsのqcnファイル(ファイル名:qcn-20131015-nexus4_plusarea.qcn)を選択して「開く」をクリックします。
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プラスエリア対応のNV itemsのqcnファイルが選択されていることを確認して、「Allow phone/file ESN mismatch」にチェックを入れた後、「Start」をクリックします。
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qcnファイルと端末のモデル番号が違うと表示されますが、構わず「はい」をクリックします。
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プラスエリア対応のqcnファイルの書き込みが始まります。Statusが「Memory Restore Completed」と表示されれば、qcnファイルの書き換えは完了です。「Exit」をクリックします。
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プラスエリア対応のNV itemsに書き換える作業は以上です。


上記作業が終わった後、いつものプラスエリア確認場所に行ってみました。

今回持っていったのは、今回NV itemsを書き換えたNexus4 海外版とプラスエリアを掴むNexus4 ホワイト 国内版、プラスエリアを掴まない新型Nexus7(2013) LTEモデルです。

そして結果がこちら。左のNexus4が今回作業した海外版、右のNexus4が国内版です。
プラスエリアを掴まない新型Nexus7(2013)はもちろん圏外で、プラスエリアを掴むNexus4の国内版はプラスエリアを掴んでいます。また、NV itemsを書き換える前は一切掴まなかったNexus4の海外版もばっちりプラスエリアを掴みました。

今回の作業で、プラスエリアを掴まないNexus4でも間違いなくプラスエリアを掴むようになりました。

SIMフリーでプラスエリアを掴める端末はあまりないので、これは嬉しいです。

今回書き換えたNV itemsは、カスタムROMを導入したりファクトリーイメージを焼いても影響を受けない領域なので、基本的にはカスタムROMをやファクトリーイメージの導入でプラスエリアを掴まなくなることはないと思われます。

私のNexus4 海外版はストックROMでしたが、プラスエリア対応確認後にその場でカスタムROMのParanoidAndroidを導入してみましたが、プラスエリアは掴んでいます。

また、Android 4.3 (JWR66Y)のファクトリーイメージを焼いても、プラスエリアをしっかりと掴んでいます。

Nexus 4 国内版でカスタムROMを導入したり、ファクトリーイメージを焼いてもプラスエリアを掴んだので、当然ですね。

なお、Nexus4は16GBモデルがExpansysで格安で販売されています。
ExpansysがNexus 4 8GBを22,595円、16GBを27,620円で格安販売中。

価格は、2013/10/23現在送料(ヤマト)込みで29,600円です。

また、ExpansysはAmazon.co.jpでもNexus4を販売しています。
Google Nexus 4 16GB (LG E960) SIM Free - 並行輸入品

価格は、送料無料で31,705円。Expansys公式サイトよりも2,000円ほど高くなっています。

Nexus5の発表も近いと思われますが、3万円程でSIMフリーでプラスエリアを掴めて、かつカスタムROMを自由に導入できるNexus4は、実用性もあってしかも遊べるのでおすすめです。

Nexus4のプラスエリア化を発見した方には本当に感謝ですね。

今回の作業はもちろんリスクを伴いますが、そのリスクを受け入れたうえでプラスエリア化したい人は自己責任で試してみてください。

プラスエリア非対応のNexus4をプラスエリアに対応させる方法・手順と実際にプラスエリアを掴むか試した結果は以上です。

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