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楽天モバイルのデータSIM(SMSあり)が050データSIM(SMSあり)に変更された
楽天モバイルを申し込む際、これまではデータSIM(SMSなし)とデータSIM(SMSあり)、通話SIMから選んでいましたが、050データSIM Powered by Viberの提供が開始されてからはデータSIM(SMSあり)が050データSIM(SMSあり)に変更されました。そのため、現在はデータSIM(SMSあり)を選ぶことはできません。
楽天モバイルを申し込む際に見慣れない名前がいきなり出てきて、本当に050データSIM(SMSあり)を選んでいいのか不安になった人もいるのではないでしょうか。
そこで、以下に050データSIMの特徴・メリットや注意点・デメリットについてまとめます。
Viber(バイバー)とは
まず、Viberについて触れておきます。インターネット回線を通じて通話できる(自分の電話番号を利用)
Viberは、インターネット回線を通じて通話できる、いわゆるVoIPサービスの1つです。Viberで通話する際は、その端末に挿しているSIMの電話番号を使って発信します。Viber同士の通話は無料で、固定電話や携帯電話に発信する際はViber Outでの通話となり通話料がかかります。
Viber Outで日本から日本の固定電話に発信する場合は1分あたり3.10円、携帯電話に発信する場合は1分あたり10.11円となっています。
格安SIMの通常の通話料金が1分40円かかるので、それに比べればかなり安いですね。
なお、Viber Outは端末に挿しているSIMに音声通話機能がついていないと利用できません。
メッセージのやり取りもできる
Viberは、通話だけでなくチャット方式でメッセージのやり取りも無料で利用できます。また、メッセージでは画像の送受信も可能です。Viberの見た目はLINEのテーマカラーが紫になったような感じですが、使い方もLINEにかなり似ています。
日本国内の固定電話と携帯電話に無料で電話かけ放題のトライアルキャンペーン中
Viberは、先ほど触れたとおり日本国内の固定電話と携帯電話に発信する場合に通話料金が発生します。ですが、Viberは現在すべての国内通話が無料で利用できるトライアルを開催しています。
また、トライアル終了時期は現時点では未定となっています。
通話料金がかからないなら、Viberを活用しない理由はないですね。
連続して通話できるのは10分まで。10分を超えると自動で電話が切断される
Viberから固定や携帯電話への通話は現在は無料ですが、10分以上継続して通話し続けることはできません。Viberからの発信による通話が10分を超えると、通話が自動的に切断される仕組みになっています。
ですが、またかけなおせば10分間は話せるので特に問題はありません。
相手に電話番号が表示されない場合がある
Viberから電話をかける場合のネックとして、相手の固定電話や携帯電話に自分の電話番号が表示されないことがある点が挙げられます。
実際に、ドコモのSIMを挿したAndroidスマホから同じくドコモのSIMを挿したiPhoneに発信すると、「非通知設定」で表示されます。
すべてのSIMや端末で発信者番号が表示されないかは不明ですが、可能性はかなり高いと思っておいたほうがいいでしょう。
Viber公式サイト
Viber(バイバー):楽天グループの無料通話&メッセージアプリ
ここまではViberの特徴などについて見てきましたが、楽天モバイルの「050データSIM by Viber」は通常のViberとは異なる点もあります。
次は、「050データSIM by Viber」について見ていきます。
050データSIM Powered by Viberの特徴・メリット
SMS付きデータ通信SIMの月額料金のままで050番号が付与されViber Outも使える
楽天モバイルが提供する「050データSIM Powered by Viber」は、音声通話機能がないSMS付きデータ通信専用SIMで利用できるサービスです。前述のとおり、Viberは音声通話SIMでないとViber Outを使うことができません。ですが、050データSIMは楽天モバイルのSMS付きデータ通信SIMに050から始まるIP電話番号が付与されます。
この050番号が付与されるのが、データ通信SIMでもViber Outを利用できる要因となっています。
また、050データSIMは楽天モバイルの通常のSMS付きデータ通信SIMプランと同じ月額料金で提供されます。050番号の付与手数料などは一切かかりません。
各プランの料金は以下の通りです。
データSIM (SMSあり) | 通信速度 | |
---|---|---|
ベーシックプラン | 645円 | 200kbps |
3.1GBプラン | 1,020円 | 下り最大 150Mbps 上り最大 50Mbps |
5GBプラン | 1,570円 | |
10GBプラン | 2,380円 |
相手に050から始まる電話番号が必ず表示される
050データSIMで固定電話や携帯電話に発信した場合、相手には050番号が必ず表示されます。ここでのポイントは、「こちらの050番号が相手に必ず通知される」点です。
通常のViberアプリからのViber Outは、前述のとおり非通知や通知不可能で表示されることがよくあるので、相手が電話に出られなかった場合に折り返しの電話ができないというデメリットがあります。
また、番号が分からなければそもそも電話に出ないという人も多いので、着信に気づいていても電話に出てもらえない可能性もあります。
050データSIMは、050から始まる番号ながら相手には番号が必ず表示されるため折り返しも可能で、あらかじめ電話番号を伝えて登録してもらっておけば電話に出てもらえます。
050データSIM Powered by Viberの注意点・デメリット
050データSIMにはメリットがありますが、同時に注意すべき点やデメリットもあります。110番や119番などの緊急通報には使えない
050データSIMは、050から始まるIP電話のため110番や119番といった緊急通報に電話をかけることができません。これは050データSIMに限った話ではなく、IP電話の仕様なのであきらめるしかないですね。
通話品質は通常の電話回線よりも悪い
Viberは電話回線を使わずインターネット回線を使うIP電話のため、通話時に声の遅延や音質の劣化が起こることがあります。これもIP電話全般に言えることなので仕方ないと割り切りましょう。
楽天モバイルの通信速度の遅さがViberの通話品質低下の原因になる可能性も
IP電話の通話品質は、回線速度が速いほど良くなりやすいです。そこで問題になるのが楽天モバイルの通信速度で、楽天モバイルは主要な格安SIMの中でも速度はかなり遅い部類に入ります。詳しくはこちらをご覧ください。
格安SIM MVNO 格安スマホの通信速度比較。速いのは?-体感速度動画あり-【2018年9月3日実測】
特に平日昼間(12時台)はまともにインターネットに接続できなくなることもあるのが現状なので、このような通信環境でViberを使って通話できるかが疑問です。
すでに契約中のSMS付きデータSIMでは利用できない。新規契約が必須
現在、すでに楽天モバイルのSMS付きデータ通信SIMを契約している場合、そのSIMを050データSIMに切り替えることはできません。050データSIMを使いたい場合は新規契約する必要があります。
楽天モバイルはデータ通信SIMを解約する際には解約金などはかかりませんが、050データSIMを契約する際に3,000円の事務手数料がかかる点には注意しましょう。
まとめ。050データSIMはデータSIM(SMSあり)よりも高機能だが付加機能はあくまでもサブとして割り切って使うべき
050データSIMは、音声通話SIMでなくてもViber Outを使って国内の固定電話や携帯電話に無料で電話をかけられるのが最大のメリットとなっています。また、料金は楽天モバイルのSMS付きデータ通信SIMと同じなのもポイントです。
楽天モバイルのSMS付きデータSIMを契約するには050データSIMしか選択肢はありませんが、以前のSMS付きデータSIMに劣る部分は全くないので契約しても問題ありません。
ただし、050データSIMはIP電話で通話品質に問題が出る可能性があったり緊急通報がかけられないなどデメリットもあります。
050データSIMは、仕事などでメインの番号としてではなく、知人や友人、家族などとの連絡用のサブとして使うのがおすすめです。
楽天モバイル「050データSIM by Viber」の特徴と注意点まとめは以上です。
公式サイト
楽天モバイル
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