ワイモバイル(Y!mobile)の評価・速度・レビュー【11月11日】

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このページでは、ワイモバイル(Y!mobile)の内容や手数料、メリット・デメリット、他の格安SIMとの速度比較などをレビュー・評価しています。


ワイモバイル(Y!mobile)とは

ワイモバイルは、イー・モバイルとウィルコムが2014年6月に合併して誕生したワイモバイル株式会社が打ち出したブランドです。

その後、ワイモバイルは2015年4月にソフトバンクモバイルに吸収・合併され、7月には商号もソフトバンクに変更されたものの、ブランドとしてのワイモバイル(Y!mobile)は引き続き展開されています。


ワイモバイル(Y!mobile)の手数料と料金表

まずはワイモバイル(Y!mobile)の手数料と料金プランです。

公式サイト

ワイモバイル

料金プラン

 高速通信容量月額料金
スマホプランS2GB
※2年間は3GB
1年目:1,980円
2年目:2,980円
3年目以降:2,980円
スマホプランM6GB
※2年間は9GB
1年目:2,980円
2年目:3,980円
3年目以降:3,980円
スマホプランL14GB
※2年間は21GB
1年目:4,980円
2年目:5,980円
3年目以降:5,980円

料金プランの変更

手数料無料で可能。

プラン変更はMy Y!mobile、ワイモバイルのショップ、ワイモバイル カスタマーセンターで手続きできる。

初期手数料

3,000円

最低利用期間

・2年
・契約更新月を過ぎると自動更新され、再度2年間の最低利用期間が発生する
(例)2015年11月に契約した場合2017年12月1日~31日が解約金がかからない契約更新月。2018年1月1日になると契約が自動更新され、次回は2020年2月1日~2月29日が契約更新月となる。

解約手数料

9,500円

解約方法・注意点

ワイモバイルショップにて解約可能。

MNP転出手数料

新規契約月から6ヶ月以内:6,000円
新規契約月から7ヶ月目以降:3,000円

SMS料金

日本国内への送信:3円/通
受信:0円/通

通話料金(音声通話付きSIM)

10分以内の通話:300回まで無料
10分以上を超える通話/301回目以降の10分以内の通話:20円/30秒

通話関係オプション

留守番電話:月額100円(ケータイ(PHS) , AQUOS Phone ef , AQUOS Phone es , DIGNO DUAL 2 , DIGNO DUALのみ)。その他の端末は0円
割込通話(キャッチホン):月額200円

高速通信容量の追加料金

パケットチャージ:500円/500MB
※追加した容量の有効期限は当月末まで。

SIM+スマホセット販売

あり

対応SIMサイズ

標準SIM:×
micro SIM:○
nano SIM:○

SIMの複数枚対応

最大3枚まで追加可能

SIM再発行手数料

SIMカード1枚につき3,000円

SIMカードサイズ変更手数料

SIMカード1枚につき3,000円

SIMカード交換手数料

SIMカード1枚につき3,000円

高速通信時の最高速度

ダウンロード(下り):75Mbps
アップロード(上り):25Mbps

低速通信時の最高速度

128kbps

高速通信時の速度制限

なし

低速通信時の速度制限

なし

高速通信容量の繰り越し

不可

高速と低速の切り替え

なし

バーストモード(低速時に一定時間は高速通信する機能)

なし

公衆無線LAN

あり。2つの公衆無線LANを無料で利用可能
・BBモバイルポイント(通常料金 月額540円/月)
・ソフトバンクWi-Fiスポット(通常料金 月額467円/月)


ワイモバイル(Y!mobile)のメリット(良い点)

ワイモバイルのメリットは以下の通りです。

10分以内の通話がひと月300回まで無料

ワイモバイルの最大のメリットは、10分以内の通話がひと月300回まで無料で利用できる点です。

ワイモバイルのかけ放題はdocomoやau、Softbankのように定額で完全なかけ放題というわけではありませんが、月額料金の安さを考えれば10分以内であれ月300回まで無料で通話できればコストパフォーマンスは高いです。

ワイモバイルを検討している人は、現在は大手3キャリアを契約しているもののもっと安くしたい、でもある程度通話もするので格安SIMの20円/30秒や10円/30秒ではかえって高くなってしまうという状況なのではないでしょうか。

そこで、以下にワイモバイルと大手3キャリアの月額料金を高速通信容量ごとに比較してみます。

なお、キャリアは24時間どれだけでも電話かけ放題の通話定額プランと、1回の通話が5分以内であれば回数無制限で電話かけ放題の通話定額ライトプランを提供しています。

比較表にはどちらも含めているので、ワイモバイルがどの程度安いのかの参考にしてみてください。
1GB通話定額
月額料金
データ通信
月額料金
ISP(プロバイダ)
月額料金
合計
ワイモバイル
(Y!mobile)
2,980円--2,980円
docomo
au
SoftBank

通話定額プラン
2,700円3,500円(2GB)300円6,500円
docomo
SoftBank

通話定額
ライトプラン
1,700円5,000円(5GB)300円7,000円
au

通話定額
ライトプラン
1,700円4,200円(3GB)300円6,200円

高速通信容量1GBについては大手3キャリアが1GBを提供していないので、最も容量の少ない2GBで比較しています。また大手キャリアの通話定額ライトプランについては、最も少ない容量の2GBをセットで契約することができないため、最安の容量をセットにしたときの料金を算出しています。

ワイモバイルは10分までの通話がひと月300回まで無料で高速通信容量は1GBと大手3キャリアに比べるとスペックでは劣りますが、その分料金はかなり安いです。

ワイモバイルの1GBを契約していて容量が足りなくなった場合でも、500円プラスすれば500MBの高速通信容量を追加でき、1GBでも1,000円プラスの3,980円しかかかりません。逆に、大手キャリアの通話定額ライトプランの割高感が目立ちます。


次に3GBで比較します。
3GB通話定額
月額料金
データ通信
月額料金
ISP(プロバイダ)
月額料金
合計
ワイモバイル
(Y!mobile)
3,980円--3,980円
docomo
SoftBank

通話定額プラン
2,700円5,000円(5GB)300円8,000円
au

通話定額プラン
2,700円4,200円300円7,200円
docomo
SoftBank

通話定額
ライトプラン
1,700円5,000円(5GB)
300円7,000円
au

通話定額
ライトプラン
1,700円4,200円(3GB)300円6,200円

大手3キャリアでは、auのみが高速通信容量3GBのプランを提供しています。docomoとSoftbankは5GBのプランで算出しています。

3GB前後の高速通信容量でも、ワイモバイルの安さが目立ちます。ワイモバイルと同じ3GBで通話が5分以内なら無制限でかけられるauの通話定額ライトプランと約2,200円もの差があります。

ワイモバイルに2GB 2,000円分を追加して5GBにすると5,980円になり、docomoとSoftbankの通話定額ライトプランと比べると1,000円ほどの差となります。ですが、5,980円出して5GBにするならワイモバイルが提供している同じ料金で7GBのプランを契約したほうがコストパフォーマンスは高くなります。どちらにしろ、ワイモバイルの割安感が強いですね。


最後に7GBで比較します。
7GB通話定額
月額料金
データ通信
月額料金
ISP(プロバイダ)
月額料金
合計
ワイモバイル
(Y!mobile)
5,980円--5,980円
docomo
au
SoftBank

通話定額プラン
2,700円6,700円(8GB)300円9,700円
docomo
au
SoftBank

通話定額
ライトプラン
1,700円6,700円(8GB)300円8,700円
大手3キャリアは7GBのプランを提供していないため、8GBのプランで比較しています。

大手3キャリアの方が1GB多いものの、通話定額ライトプランで比較しても約2,700円もワイモバイルが安いです。

自身のひと月の通話がワイモバイルの10分以内の通話300回以内に収まるのであれば、ワイモバイルは非常にコストパフォーマンスの高いSIMといえます。


月額料金+1,000円で完全なかけ放題(通話定額)で利用可能

10分以内で300回までに制限されたワイモバイルのプランの比較は上記の通りで、条件が合う人であれば毎月の料金をかなり安く抑えることができます。

またワイモバイルには、大手3キャリアと同じように24時間どれだけでも話し放題になるオプション「スーパーだれとでも定額」も用意されています。オプションの料金は月額1,000円。スマホプランS/M/Lに1,000円追加することで時間や回数を気にせず電話をかけることができます。
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以下に、大手3キャリアとワイモバイルのスーパーだれとでも定額の料金を追加した状態で完全通話定額プランの月額料金を比較します。

まずは高速通信容量1GBの比較です。3キャリアは1GBのプランを提供していないので、2GBのプランで比較しています。
1GB通話定額
月額料金
データ通信
月額料金
ISP(プロバイダ)
月額料金
合計
ワイモバイル
(Y!mobile)
3,980円--3,980円
docomo
au
SoftBank

通話定額プラン
2,700円3,500円(2GB)300円6,500円

3キャリアの6,500円に対しワイモバイルは3,980円と2,500円ほど安くなっています。

ワイモバイルに1GB追加すると4,980円となり1,500円ほどの違いになりますが、ワイモバイルで容量を追加で購入して4,980円を払うなら同じ料金で3GB通信できるスマホプランMを選んだほうがコストパフォーマンスは高いです。


次に高速通信容量3GBの比較です。3キャリアは3GBのプランがないので2GBと5GBで比較しています。
3GB通話定額
月額料金
データ通信
月額料金
ISP(プロバイダ)
月額料金
合計
ワイモバイル
(Y!mobile)
4,980円--4,980円
docomo
au
SoftBank

通話定額プラン
2,700円3,500円(2GB)300円6,500円
docomo
au
SoftBank

通話定額プラン
2,700円5,000円(5GB)300円8,000円

3キャリアの2BGBプランで比較しても、ワイモバイルが約1,500円安く、5GBのプランと比べると約3,000円安いです。

ワイモバイルのスマホプランMに、高速通信容量を2GB追加して5GBにすると6,980円となり3キャリアの5GBプランと1,000円ほどしか違わなくなってしまいますが、ワイモバイルは6,980円で7GBのプランを提供しているためそちらを選んだほうが得です。

最後に、高速通信容量7GBの比較です。3キャリアは7GBのプランがないので8GBで比較しています。
7GB通話定額
月額料金
データ通信
月額料金
ISP(プロバイダ)
月額料金
合計
ワイモバイル
(Y!mobile)
6,980円--6,980円
docomo
au
SoftBank

通話定額プラン
2,700円6,700円(8GB)300円9,700円

7GBでもワイモバイルの安さが目立ちます。ワイモバイルのスマホプランLに1GBを追加すると+1,000円で7,980円となり、3キャリアと1,700円ほどの差となります。


上記の通り、ワイモバイルは10分までの通話が300回まで無料のプランだけでなく、スーパーだれとでも定額をつけてもなお大手3キャリアよりも安いです。料金で選ぶならワイモバイル一択ですね。

なお、格安SIMで制限はあるものの通話定額プランを提供している「もしもシークス」とワイモバイルの比較は、以下を参照してください。
格安SIM MVNOで通話定額(かけ放題)がある2社を比較。


シェアプランは+980円で最大3枚のSIMを追加できる「シェアプラン」

ワイモバイルには、1契約で最大3枚のSIMを追加でき高速通信容量をシェアする「シェアプラン」があります。

シェアプランの利用料金は、プランによって異なります。スマホプランSの場合は月額980円、スマホプランMの場合は月額490円、スマホプランLの場合は月額無料で利用できます。
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また、シェアプランの利用料金はSIM 1枚ごとにかかるのではなく1契約につき発生します。つまり、1枚でも3枚でも同じ月額料金で高速通信容量を分け合うことができます。

シェアプラン用に発行されるSIMは音声通話を利用することができずデータ通信専用ですが、スマホとタブレットの2台持ちの場合などに重宝します。


BBモバイルポイントとソフトバンクWi-Fiスポットの2つの公衆無線LANを無料で使える

ワイモバイルは現在ソフトバンクグループなので、ソフトバンクが提供する公衆無線LAN(Wi-Fiスポット)を無料で使えます。

ワイモバイルで使える公衆無線LANと使えるエリアの確認方法は以下の通りです。

・BBモバイルポイント
エリア確認:サービスエリア | BBモバイルポイント(個人) | 個人のお客様 | SoftBank
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・ソフトバンクWi-Fiスポット
エリア確認:ソフトバンクWi-Fiスポット | 通信・エリア | モバイル | ソフトバンク
ymobile3

BBモバイルポイントとソフトバンクWi-Fiスポットの違いは、BBモバイルポイントがSoftbank以外のスマホやタブレット、PCなどでも利用できるのに対し、ソフトバンクWi-FiスポットはSoftbankのスマホ・タブレットのみが接続できる点です。

公衆無線LANサービスを活用することで高速通信容量を効率よく使うことができるので、パケット量が気になる人は使ってみてください。


MNP転入でキャッシュバックあり

ワイモバイルは、MNPによる乗り換えでキャッシュバックするキャンペーンを実施しています。

例えば、docomoまたはauからワイモバイルに乗り換えでNexus5Xを契約すると、10,000円がキャッシュバックされます。
Nexus 5X(32GBモデル) ymobile5

キャッシュバックキャンペーンを実施している格安SIMは少ないので、お得感がありますね。


MNP転入で高速通信容量が2年間にわたって2倍

ワイモバイルでは、他社からMNP乗り換えでワイモバイルを契約すると2年間にわたって高速通信容量が2倍使えるキャンペーンも開催しています。
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具体的には、スマホプランSなら1GB⇒2GBに、スマホプランMなら3GB⇒6GBに、スマホプランLなら5GB⇒10GBに増量されます。

ワイモバイルはMNPを活用するとさらにコストパフォーマンスを高めることができます。

そのほかにも、ワイモバイルは積極的にキャンペーンを開催しています。キャンペーンについての詳細は以下を参照してください。
ワイモバイル(Y!mobile)のキャンペーンまとめ


ワイモバイル(Y!mobile)のデメリット(注意点)

ワイモバイルにはメリットが多くありますが、デメリットもあるので以下にまとめておきます。

最低利用期間が2年

格安SIMは最低利用期間が長くても1年ですが、ワイモバイルは大手3キャリアと同様最低利用期間が2年となっています。

また、2年を過ぎて解約手続きをしなければ自動で契約を更新され、次回解約金が発生しないのはさらに2年後となってしまいます。この仕組みも大手3キャリアと全く同じです。

ワイモバイル契約後は、2年後の解約忘れが無いように十分注意しましょう。

詳しくはこちらの図を参照してください。
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2年を過ぎると各プラン1,000円高くなる

ワイモバイルのスマホプランS/M/Lは大手3キャリアと比べて安く得ですが、これは「スマホプラン割引」が適用されて利用開始月から25ヶ月間、月額料金が1,000円割引されるためです。
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逆に、2年を過ぎると各プランの月額料金が1,000円高くなってしまう点には注意が必要です。

また、Softbankやディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクからのMNP乗り換えはスマホプラン割引が適用されません。Softbankユーザーは注意しましょう。


ワイモバイル(Y!mobile)の速度

ワイモバイルの速度をスピードテストアプリで計測しました。今回は格安SIMで最も速度が落ちる12時20分以降に速度を計測しています。

格安SIMの最新の速度比較は以下を参照してください。
格安SIM MVNO 格安スマホの通信速度比較。速いのは?-体感速度動画あり-【2018年9月3日実測】
ワイモバイルの12時台の速度測定結果はこちら。
y-mobile-speed

ワイモバイルは平均で10Mbps超えており、スマホのアプリで快適に通信できる速度が十分出ています。スマホの通信に速度を求める人でも満足して利用することができます。


ワイモバイル(Y!mobile)はこんな人におすすめ

最後に、ワイモバイルがおすすめな人は以下の通りです。

・現在docomoまたはauを使っていて乗り換えを検討している
・通話をたくさんしたいが料金も安くしたい
・外でたくさん通信する
・スマホだけでなくタブレットなど複数のデバイスをできる限り安く運用したい

docomoかauを現在使っている人は、ワイモバイルに乗り換えることで端末によってはキャッシュバックキャンペーンが適用されたり、ひと月に使える高速通信容量が2倍になるなどメリットが多いです。

また、現在3キャリアで通話をたくさん使っているもののもっと月に支払う料金を安くしたい場合は、ワイモバイルにすることで出費を抑えることができます。現在格安SIMを使っていて、通話が増えてきたという場合にもワイモバイルを選択肢に入れて検討する価値は十分ありそうです。

公式サイト
ワイモバイル

ワイモバイル(Y!mobile)の評価・速度・レビューは以上です。

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