格安SIMで低速切り替え可能で使い放題のMVNOを比較【動画あり】

burst-mode1
このページでは、格安SIMで高速通信と低速通信の手動切り替えが可能で、低速通信が使い放題のMVNOを比較しています。

また、3日間の使い過ぎによる制限があるため使い放題ではないものの、安い月額料金で低速通信を利用できる格安SIMも比較しています。


格安SIM(MVNO)の低速通信の特徴とできること

格安SIMの低速通信時の速度は、ほとんどが送信・受信とも最大200kbpsになります。

200kbpsは体感でも遅くなりますが、意外にできることは多いです。200kbpsの通信速度でもできることは以下の通りです。

・メール、SMS、LINE
・テキストがメインのウェブページの閲覧
・radiko
・Facebookアプリ(画像の表示に時間がかかる場合あり)
・Googleマップ
・音楽ストリーミング再生(低音質で曲をスキップさせなければOK)

逆に、200kbpsでできないことは以下の通り。

・Youtubeなどの動画視聴
・音楽ストリーミング再生中の曲スキップ


低速通信をメインで使う格安SIM(MVNO)を選ぶ際のポイント

まず、低速通信をメインで使う格安SIMを選ぶ際のポイントをまとめておきます。

低速時に使い過ぎによる速度制限がないか

格安SIMには、ある一定の通信量を超える通信を行う(使いすぎる)ことで低速通信に速度が制限されるものもあります。

この使い過ぎによる速度制限はMVNO各社ごとにまちまちで、LTEによる高速通信時に制限がかけられる格安SIM、低速通信時に制限がかけられる格安SIM、高速時・低速時とも速度制限がない格安SIMに分けられます。

低速通信を使い放題で利用したいなら、低速通信時に使い過ぎても速度制限されない格安SIMを選ぶ必要があります。


低速時でも初速がLTE通信で速いバーストモードの有無

格安SIMの低速通信時の速度は、ほとんどが200kbpsとなります。200kbpsでもLINEやメール、テキストメインのウェブサイトなら特別遅いと感じることなく利用できますが、画像を含むサイトやFacebookアプリなどは表示までに時間がかかるため遅く感じることもあります。

格安SIMの中には、低速通信時でも通信開始から一定時間はLTEによる高速通信する「バーストモード」を備えているものがあります。バーストモードの有無は、ooklaのスピードテストアプリで確認できます。

バーストモードあり
burst-mode1

バーストモードなし
burst-mode2

バーストモードありは、最初に一気に速度が出ているのが分かります。対して、バーストモードなしは最初からから最後まで同じ速度で推移しています。

バーストモードがある格安SIMでは、常にではないもののバーストモードがないSIMよりも画像を含むページやFacebookなどのアプリの表示が速くなる場合があります。

低速通信でもできるだけストレスなくアプリを使いたいなら、バーストモードのある格安SIMを選ぶことをおすすめします。


低速通信のみのSIM?高速通信ありのSIM?

主要な大手MVNOで、低速通信のみのプランが提供されている格安SIMはあまりありません。

現在提供されている低速通信専用プランで何も問題がなければ契約しても大丈夫ですが、他にも選択肢が欲しい場合は高速通信容量が使える格安SIMのプランから選ぶのも1つの方法です。

例えば、楽天モバイルは低速通信専用プランを525円で提供していますが、mineoのdocomoプランは500MBの高速通信容量付きで700円という料金設定となっていて、低速専用の楽天モバイルのベーシックプランと175円しか違いません。

その他の格安SIMでも高速通信容量が最少のプランは月額料金も安く設定されているので、低速通信専用プランを提供している格安SIMで欲しい機能がない場合は高速通信容量ありのプランを選択肢に入れてみることをおすすめします。

高速通信容量ありのプランを低速通信メインで使うために選ぶ際に重要なのが、高速通信と低速通信を手動で切り替える機能があるかどうかです。手動で切り替えることができれば、高速通信容量はいざというときにとっておいて普段は低速で利用できるというメリットがあります。

逆に、高速と低速を手動で切り替えることができない場合は高速通信容量を使い切ってからしか低速通信が利用できないため、わずかながらも利用できる高速通信を有効活用することができません。

高速通信容量がある格安SIMを低速メインで利用するなら、高速と低速の切り替えができるものを選びましょう。


格安SIM(MVNO)で低速無制限 制限なしのMVNOを比較

低速通信をメインで格安SIMを利用するためのポイントは上記の通りです。ここからは、低速通信が使い放題の格安SIMを比較していきます。


楽天モバイル


公式サイト
楽天モバイル

低速通信を使い放題で利用できる料金プラン
楽天モバイルで低速通信を使い放題で利用できる料金プランは以下の通りです。
 データSIM
(SMSなし)
データSIM
(SMSあり)
通話SIM通信速度
ベーシック525円645円1,250円200kbps
3.1GBパック900円1,020円1,600円下り最大
150Mbps
上り最大
50Mbps
5GBパック1,450円1,570円2,150円
10GBパック2,260円2,380円2,960円


基本情報
新規契約手数料
3,000円

最低利用期間
データSIM:なし

通話SIM:利用開始日を1ヶ月目として12ヶ月目まで

最低利用期間内の解約手数料
データSIM:なし

通話SIM:9,800円

通話料金
20円/30秒(楽天でんわを使えば10円/30秒)


低速通信メインで使う格安SIM(MVNO)のポイント
低速通信専用の料金プランの有無


低速時に使い過ぎても制限がかからない


バーストモード
×

高速通信と低速通信の切替



楽天モバイルの特徴
楽天モバイルの特徴は、格安SIMの中でも数少ない200kbpsの低速通信専用のプランを提供している点です。プラン名はベーシックプランで、料金はSMSなしのデータ通信SIMが525円、SMSありのデータ通信SIMが645円、音声通話SIMが1,250円となっています。

楽天モバイルはSMSの料金が120円と他社の格安SIMと比較すると安く設定されているため、トータルのコストが安くできるのもメリットです。

また、楽天モバイルは低速時の使い過ぎによる速度制限がないため、200kbpsの低速通信ならどれだけ使っても速度がさらに遅くなるといったこともありません。安心して低速通信をがっつり使うことができます。

高速通信と低速通信の切替もできるので、月額900円の3.1GBパックを契約して200kbpsをメインで利用しつつ高速通信が必要な時にLTEによる通信に切り替えることも可能です。

公式サイト
楽天モバイル
当サイトによるレビュー
楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT(アンリミット)の料金とメリット・デメリット総まとめ【9月】

mineo(マイネオ) ドコモプラン


公式サイト
mineo
低速通信を使い放題で利用できる料金プラン
 シングルタイプ
(データSIM)
シングルタイプ
(データSIM+SMS)
デュアルタイプ
(通話SIM)
通信速度
500MB700円820円1,400円下り最大
225Mbps
上り最大
50Mbps
1GB800円920円1,500円
3GB900円1,020円1,600円
6GB1,580円1,700円2,280円
10GB2,520円2,640円3,220円
20GB3,980円4,100円4,680円
30GB5,900円6,020円6,600円


基本情報
新規契約手数料
3,000円

最低利用期間
データSIM:なし

通話SIM:なし(利用開始の翌月から12ヶ月以内に他社へMNP転出の場合は手数料が11,500円かかる)

最低利用期間内の解約手数料
データSIM:なし

通話SIM:なし(利用開始の翌月から12ヶ月以内に他社へMNP転出の場合は手数料が11,500円かかる)

通話料金
20円/30秒


低速通信メインで使う格安SIM(MVNO)のポイント
低速通信専用の料金プランの有無
×

低速時に使い過ぎても制限がかからない


バーストモード


高速通信と低速通信の切替



mineo(マイネオ) ドコモプランの特徴
mineoのドコモプランは低速通信専用の料金プランはありませんが、月額料金が700円で使える高速通信が500MBがついてくるプランがあります。楽天モバイルのベーシックプランと比べると175円高いですが、十分安い料金といえます。

mineoは低速通信専用のプランはないものの、その他のポイントである低速時の使い過ぎによる制限はかからず、またバーストモードと高速通信と低速通信の切替機能があるので非常に多機能のSIMとなっています。

特に低速時に使いすぎても一切制限がかからない点はmineoの大きなメリットで、音楽やラジオのストリーミング再生など長時間通信することで通信量が増えたとしても気にする必要がないのは精神衛生上も良いです。

なお、mineoを使い始めたらmineoユーザーの情報交換の場となっているマイネ王を活用することをおすすめします。
mineo(マイネオ)ファンの集まるサイト - マイネ王

マイネ王では、mineoからの連絡事項だけでなくmineoユーザー同士の交流・情報交換も頻繁にやりとりされていてかなり賑わっています。格安SIMを初めて使うという人で分からない点や不安な点がある場合、マイネ王で質問すると同じmineoを利用している多くのユーザーが質問に答えてくれます。

格安SIM(MVNO)はサポートが弱いという印象があるかもしれませんが、mineoならマイネ王を活用することでサポートに電話で質問する必要もありません。雰囲気もアットホームで和気あいあいとしていて、気持ちよく利用できます。mineoのSIMを使うならマイネ王は最大限活用しましょう。

上記の通り、mineoは多機能で速度も速いためバランスと使い勝手が良く、利用中も同じmineoユーザーと気軽に情報交換できる環境が整っているおすすめの格安SIMです。

公式サイト
mineo
当サイトによるレビュー
mineo(マイネオ)ドコモ Dプランの速度と実際に使ってみた感想【2月】

OCNモバイルONE

OCNモバイルONE
公式サイト
OCNモバイルONE
低速通信を使い放題で利用できる料金プラン
 データSIMデータSIM+SMS通話SIM通信速度
110MB/日コース900円1,020円1,600円下り最大
150Mbps
上り最大
50Mbps
170MB/日コース1,380円1,500円2,080円
3GB月コース1,100円1,220円1,800円
5GB/月コース1,450円1,570円2,150円
5GB/月コース2,300円2,420円3,000円
500kbpsコース(15GB/月)1,800円1,920円2,500円500kbps


基本情報
新規契約手数料
3,000円

最低利用期間
データSIM:なし

通話SIM:利用開始月を1ヶ月目として6ヶ月目まで

最低利用期間内の解約手数料
データSIM:なし

通話SIM:8,000円

通話料金
20円/30秒


低速通信メインで使う格安SIM(MVNO)のポイント
低速通信専用の料金プランの有無


低速時に使い過ぎても制限がかからない


バーストモード
×(2016年6月16日よりバースト転送機能が追加)

高速通信と低速通信の切替



OCNモバイルONEの特徴
OCNモバイルONEは、最大受信速度が200kbpsの専用プランは提供していませんが、500kbpsのプランを提供しています。

500kbpsコースは、SMSなしのデータ通信SIMが1,800円、SMSありのデータ通信SIMが1,920円、音声通話SIMが2,500円という料金体系です。また、500kbpsで月に利用できる容量は15GBと上限が決まっています。OCNモバイルONEの500kbpsコースを高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが、個人的には500kbpsという制限された速度であるにもかかわらずひと月の上限が決まっているのは高いと感じます。

最大受信速度が500kbpsなら、SNSやメールといったテキストメインのアプリから画像を含むウェブサイトの閲覧あたりまでは問題なく利用できるはずです。ただし、動画のストリーミングは240pの画質でたまに止まりながら再生できる程度ではないでしょうか。

低画質でもいいので動画を観るのが主な目的であれば、500kbpsコースは選択肢としてありだと思いますが、そうでなければ
月額料金が900円の110MB/日コースを選んでOCNモバイルONEの高速と低速を切り替える機能を活用して低速に切り替えたほうが安く済みます。

また、OCNモバイルONEは低速通信時の使い過ぎによる速度制限がないので、楽天モバイルやmineoと同様気兼ねなく低速通信を使うことができるのはメリットです。

さらに、OCNモバイルONEは2016年6月16日より低速時のバースト転送機能に対応します。

これにより、OCNモバイルONEの低速モードの使い勝手がさらに良くなりますね。

公式サイト
OCNモバイルONE
当サイトによるレビュー
OCNモバイルONEを実際に使ってみた評価とレビュー【2月】

格安SIMで使い放題ではないものの低価格で低速通信が可能なMVNOを比較

主要な格安SIMで、低速通信時に無制限に使えるのは上記の3社のみですが、以下に無制限ではないものの低速通信時でも使い勝手の良い格安SIMを2社紹介しておきます。

DMMモバイル


公式サイト
DMMモバイル
低速通信を利用できる料金プラン
 データSIMデータSIM+SMS通話SIM通信速度
ライトプラン440円590円1,140円200kbps





1GB590円740円1,260円下り最大
225Mbps
上り最大
50Mbps
2GB770円920円1,470円
3GB850円1,000円1,500円
5GB1,210円1,360円1,970円
7GB1,880円2,030円2,580円
8GB2,140円2,290円2,840円
10GB2,190円2,340円2,950円
15GB4,570円4,720円5,270円
20GB6,090円6,240円6,790円
最大受信速度225Mbps225Mbps225Mbps
最大送信速度50Mbps50Mbps50Mbps


基本情報
新規契約手数料
3,000円

最低利用期間
データSIM:なし

通話SIM:利用開始日の翌月1日から12ヶ月間

最低利用期間内の解約手数料
データSIM:なし

通話SIM:9,000円

通話料金
20円/30秒


低速通信メインで使う格安SIM(MVNO)のポイント
低速通信専用の料金プランの有無


低速時に使い過ぎても制限がかからない
× 3日間で366MB

バーストモード


高速通信と低速通信の切替



DMMモバイルの特徴
DMMモバイルは、楽天モバイルと同様で低速通信専用のプラン「ライトプラン」を提供しています。料金はSMSなしのデータ通信SIMが440円、SMSありのデータ通信SIMが590円、音声通話SIMが1,140円で、楽天モバイルのベーシックプランよりも料金は安いです。

DMMモバイルで残念なのは、3日間の使い過ぎによる制限がある点です。具体的には、3日間で366MB以上低速で通信すると200kbpsよりもさらに遅い速度に制限されます。

LINEやメール、ウェブサイト閲覧ぐらいであれば3日間で366MBも通信する可能性はかなり低いと思いますが、動画の再生や音楽をストリーミングで再生しっぱなしにしておくとすぐに上限に達してしまいます。

DMMモバイルは使い過ぎによる制限があるのが惜しいですが、バーストモード、高速と低速の切替もできる多機能な格安SIMなので、使い放題のSIMにこだわらなければかなりおすすめです。

公式サイト
DMMモバイル
当サイトによるレビュー
DMMモバイルを実際に使ってみた評価。こんな人におすすめ【2月】

IIJmio

IIJmio(みおふぉん)
公式サイト
IIJmio(みおふぉん)
低速通信を利用できる料金プラン
 データSIMデータSIM+SMS通話SIM通信速度
ミニマムスタートプラン
(高速通信容量3GB)
900円1,040円1,600円下り最大
225Mbps
上り最大
50Mbps
ライトスタートプラン
(高速通信容量5GB)
1,520円1,660円2,220円
ファミリーシェアプラン
(高速通信容量10GB)
2,560円2,700円~3,260円~


基本情報
新規契約手数料
3,000円

最低利用期間
データSIM:利用開始日の翌月末日まで

通話SIM:利用開始から12ヶ月後まで

最低利用期間内の解約手数料
データSIM:なし

通話SIM:利用月数に応じて「音声通話機能解除調定金」の名目で解約金がかかる。
2020年1月に利用を開始した場合の解約金
2020年1月解約12,000円
(残り12ヶ月 x 1,000円)
2020年2月解約11,000円
(残り11ヶ月 x 1,000円)
2020年3月解約10,000円
(残り10ヶ月 x 1,000円)
2020年4月解約9,000円
(残り9ヶ月 x 1,000円)
2020年5月解約8,000円
(残り8ヶ月 x 1,000円)
2020年6月解約7,000円
(残り7ヶ月 x 1,000円)
2020年7月解約6,000円
(残り6ヶ月 x 1,000円)
2019年8月解約5,000円
(残り5ヶ月 x 1,000円)
2020年9月解約4,000円
(残り4ヶ月 x 1,000円)
2020年10月解約3,000円
(残り3ヶ月 x 1,000円)
2020年11月解約2,000円
(残り2ヶ月 x 1,000円)
2019年12月解約1,000円
(残り1ヶ月 x 1,000円)
2021年1月解約0円

通話料金
20円/30秒(みおふぉんダイアルアプリを使えば10円/30秒))


低速通信メインで使う格安SIM(MVNO)のポイント
低速通信専用の料金プランの有無
×

低速時に使い過ぎても制限がかからない
×

バーストモード


高速通信と低速通信の切替



IIJmioの特徴
IIJmioは、DMMモバイルに回線を提供する老舗の格安SIMです。そのため、IIJmioはDMMモバイルと同じでバーストモードと高速・低速の切替機能があります。

IIJmioがDMMモバイルと違うのは、低速専用プランが提供されていない点です。そのため、IIJmioで低速専用で使う際の最低料金はミニマムスタートプランの900円となります。

IIJmioは料金は高くなるものの低速時の速度も速いという評価が多いので、低速で使い放題にこだわらなければDMMモバイルと同様に選択肢としてはありです。

公式サイト
IIJmio(みおふぉん)
当サイトによるレビュー
IIJmioを使ってみた感想と速度レビュー、メリット・デメリット総まとめ【10月】

格安SIM(MVNO)の低速時の通信速度を比較

ここまでは、格安SIM(MVNO)で低速で通信できる5社を月々の料金や特徴で比較してきました。

ですが、カタログスペックでは分からないのが体感速度です。低速通信で格安SIMを使う場合に重要になるのが、実際の通信速度はどうなのか?という点です。いくら安い格安SIMを選んでも、遅すぎて使い物にならなければ意味がありません。

そこで、以下にスピードテストでの速度測定結果と体感速度を動画に記録しています。低速通信をメインで使う格安SIM選びの参考にしてみてください。

低速通信時の速度をスピードテストで測定

まずは、低速通信に制限がなく使い放題の楽天モバイルとmineo、OCNモバイルONEの3社に、使い放題ではないDMMモバイルとIIJmioを加えた5社で低速通信時の速度をスピードテストアプリを使って計測しました。

測定したのは最も回線が混み合う12時(午後0時)台です。


DMMモバイル、IIJmio、mineo(docomo)の結果はこちらです。
low-speed-speedtest-result1

OCNモバイルONE、楽天モバイルの結果はこちら。
low-speed-speedtest-result2

楽天モバイルが下りの速度が0.06~0.08Mbpsと極端に遅いのを除くと、他の4社はほぼ同じです。

次に、体感速度を見ていきます。


低速通信時の速度を通信を伴うアプリの体感速度(表示速度)で測定

体感速度はブラウザ、Youtube、スマートニュース、radiko、Facebookアプリ、Google Play Music、Googleマップで測定しました。

測定した時間は、1日の中で最も回線が混み合い体感速度も遅くなる昼12時台です。

ブラウザ、Youtube、スマートニュース、radiko、Facebookアプリの体感速度を記録した動画はこちらです。

Google Play Musicの体感速度はこちら。

Googleマップの体感速度はこちらです。


以下に、動画に記録した速度比較をまとめます。

低速通信時のブラウザの体感速度
まずは、低速通信時のブラウザの体感速度です。

Yahoo!のトップページが表示されるまでの時間は大きく変わりません。
mvno-low-speed-comparison2

個別ページの表示では、テキストの表示はmineo、OCNモバイルONE、楽天モバイルが速いです。バーストモードが効いているはずのDMMモバイルとIIJmioは表示に時間がかかっています。
mvno-low-speed-comparison3

画像まで含めると、DMMモバイルが最速で表示されました。IIJmioはフリーズしてしまいました。
mvno-low-speed-comparison4

DMMモバイルに続いて、mineoが画像まで表示されました。
mvno-low-speed-comparison5

テキストのみのページについては、どのSIMも表示速度は速いです。
mvno-low-speed-comparison6

なお、12時台は最も回線速度が遅くなるため、上記の通りSIMごとの表示速度が違っていますが、12時台以外では体感速度の差はあまりありません。

ただ、OCNモバイルONEはいきなり表示速度が遅くなることが他の格安SIMと比べて多いです。低速通信の格安SIMでブラウジングを頻繁に使うなら、OCNモバイルONEはやめておいた方がいいと思います。


低速通信時のYoutubeの体感速度
低速通信状態でYoutubeの体感速度も確認してみましたが、画質を144pまで落としてもなかなか再生が始まらなかったり途中で止まったりして使うことはできませんでした。
mvno-low-speed-comparison7

Youtubeの場合は、どの12時以外の時間帯でもほぼ同じ状態なので、全く使えないと思っておいた方がいいです。


低速通信時のスマートニュースの体感速度
低速通信時のスマートニュースも、Web版を表示させようとするとかなり時間がかかります。
mvno-low-speed-comparison8

簡易表示のスマート版ならすぐに表示されるので、スマートニュースは低速通信時でも普通に利用できます。
mvno-low-speed-comparison9

12時以外の時間帯でスマートニュースを試していますが、Web版で表示させるのは昼ほどではないものの時間はかかります。低速通信時のスマートニュース閲覧はスマート版を有効活用しましょう。


低速通信時のradikoの体感速度
次に、ラジオをストリーミング再生して聴くradikoの体感速度です。

radiko起動後、選んだラジオ局が最も速く起動したのはIIJmioでした。
mvno-low-speed-comparison11

その後OCN、mineo、DMMモバイルと続きます。楽天モバイルはかなり時間がかかっていますね。
mvno-low-speed-comparison13

一度再生されれば途中で止まることもほぼなく視聴が可能です。
mvno-low-speed-comparison14

radikoについても、昼間以外は楽天モバイルも含めて起動や再生までの時間差はほぼなく、どのSIMでも非常に快適に利用できます。


低速通信時のFacebookの体感速度
低速通信時のFacebookの体感速度です。

画像も含めた表示速度は、DMMモバイルとIIJmioが明らかに速いです。バーストモードが効いているのでしょうか。
mvno-low-speed-comparison15

その後OCNモバイルONE、mineo、楽天モバイルと続きます。
mvno-low-speed-comparison16

12時台以外のFacebookの表示速度は、12時台と同様DMMモバイルとIIJmioが速いことが多いです。mineoとOCNモバイルONE、楽天モバイルはほぼ横並びです。

楽天モバイルは昼間に極端に速度が落ちますが、昼間以外の時間帯はFacebookアプリも快適に使えます。


低速通信時のGoogle Play Musicの体感速度
次に、低速通信時のGoogle Play Musicの体感速度です。音質は低音質に設定しています。

Google Play Musicは1アカウントあたり1台しか再生できないので、1台で試している様子を記録しています。SIMはDMMモバイルです。

Google Play Musicを起動後、曲を選ぶとしばらく経って再生が始まります。再生が始まれば、途中で止まったりすることもあまりなく聴くことができます。
mvno-low-speed-comparison17

ただ、曲をスキップしようとするとまともに再生できません。その後他の曲を再生しようとしてもなかなか再生されなくなります。
mvno-low-speed-comparison18

また、1曲スキップしたもののさらに次に曲にスキップされることもしょっちゅうあります。
mvno-low-speed-comparison19

低速通信状態の格安SIMでGoogle Play Musicをスムースに聴くコツは、曲のスキップをしないことです。スキップをせずに最後まで曲が再生されて終了すると、次の曲もすぐに再生が始まります。

Google Play Musicのスキップ時の挙動は、5枚の格安SIMすべてにおいて12時台以外でも常に見られます。また、スキップしなければすべてのSIMで次曲もスムースに聴くことができます。

聴きたい曲だけをあらかじめまとめておいて再生するようにしておけば、低速通信の格安SIMでも音楽のストリーミング再生を楽しむことができます。


低速通信時のGoogleマップの体感速度
最後に、低速通信時のGoogleマップの体感速度です。キャッシュは削除してあるので、純粋な体感速度としてとらえてもらって大丈夫です。

現在地の取得にかかる時間は、どの格安SIMもほぼ同じです。

また、場所の検索と表示も意外に速く、ストレスなく利用することができます。
mvno-low-speed-comparison20

強めにフリックして他の場所に移動しても、マップの再描画は速いです。
mvno-low-speed-comparison22

ピンチインやピンチアウトの操作時も、比較的スムースに表示されます。
mvno-low-speed-comparison25
mvno-low-speed-comparison26

Googleマップは、12時台の混み合う時間帯でも低速通信で問題なく利用可能です。また、Googleマップのナビについては私が確認した時速60キロまでならほぼ遅延なく使えます。

Googleマップは格安SIMの200kbpsの低速通信でも十分使えるので、格安SIMを使っている端末でマップを使う際はぜひ低速通信で活用してみてください。


体感速度比較まとめ

LTEによる高速通信では、格安SIMごとで速度に大きな違いがあります。
格安SIM MVNO 格安スマホの通信速度比較。速いのは?-体感速度動画あり-【2018年9月3日実測】


対して、低速通信で利用できる5枚の格安SIMの体感速度を比較してみると、特別速かったり遅いSIMはありませんでした。体感では、どのSIMもほぼ同じというのが私の印象です。

ただ、ブラウザやFacebookといった画像があるページを閲覧時はDMMモバイルとIIJmioが表示までが速いことが多いです(動画では遅いですが)。バーストモードが効いているのかもしれません。mineoにもバーストモードがありますが、DMMモバイルとIIJmioほどの体感速度は感じません。とはいえ、mineoはどの時間帯も体感速度は安定して速いです。

OCNモバイルONEは、先ほども触れたとおり突然表示に時間がかかったりすることがあります。楽天モバイルは昼間は遅いですが、昼以外の時間帯は遅いと感じることは少ないです。

体感速度重視なら、使い放題のSIMの中ではmineoがおすすめです。

公式サイト
mineo
レビュー
mineo(マイネオ)ドコモ Dプランの速度と実際に使ってみた感想【2月】

昼間にあまり通信しないなら、楽天モバイルもおすすめです。

公式サイト
楽天モバイル
レビュー
楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT(アンリミット)の料金とメリット・デメリット総まとめ【9月】

低速通信の使い放題にこだわらないなら、DMMモバイルとIIJmioが速くおすすめです。

公式サイト
DMMモバイル
レビュー
DMMモバイルを実際に使ってみた評価。こんな人におすすめ【2月】

公式サイト
IIJmio(みおふぉん)
レビュー
IIJmioを使ってみた感想と速度レビュー、メリット・デメリット総まとめ【10月】

低速通信でも、アプリによっては意外に遅いと感じることなく使えることが分かりました。格安SIMの限られた高速通信容量を有効活用するという目的でも、低速通信は利用できる場面は多いのでぜひ試してみてください。


格安SIMで低速が使い放題(無制限)のMVNO比較は以上です。

-格安SIM(MVNO)の比較

Copyright © アンドロイドラバー, 2011-2024 All Rights Reserved