FREETEL KIWAMI2(極2)のスペックレビューと価格、発売日まとめ

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このページでは、FREETEL KIWAMI2のスペックや特徴をレビューし、メリットとデメリットをまとめています。


FREETEL KIWAMI2(極2)のスペック

FREETEL KIWAMI2のスペックは以下のとおりです。
 KIWAMI2(極2)のスペック
OSAndroid 6.0
ディスプレイ5.7インチ
2560×1440
WQHD
Super AMOLED
CPUMediaTek Helio X20 MT6797 10コア
2.3GHz × 2コア /
2GHz × 4コア / 1.4GHz × 4コア
RAM4GB
ストレージ64GB
microSD非対応
背面カメラ1600万画素
前面カメラ800万画素
バッテリー3400mAh
対応周波数
(バンド)

LTE(FDD-LTE)
1(2100MHz)
2(1900MHz)
3(1800MHz)
4(1700/2100MHz)
5(850MHz)
7(2600MHz)
8(900MHz)
12(700MHz)
17(700MHz)
19(800MHz)
28(700MHz)

3G(W-CDMA)
1(2100MHz)
5(850MHz)
6(800MHz)
8(900MHz)
19(800MHz)

GSM
850MHz
900MHz
1800MHz
1900MHz
ドコモプラチナバンド
(Band19)
FOMAプラスエリア
(Band6/19)
auプラチナバンド
(Band18/26)
×
au 3G
(CDMA2000)
×
ソフトバンクプラチナバンド
(Band8/28)
SIMサイズSIM1:nanoSIM
SIM2:nanoSIM
3G+4Gの
デュアルスタンバイ
技適
サイズ高さ:157.2
幅:77.5
厚さ:7.2mm
重さ168グラム
NFC?
GPSA-GPS
GLONASS
Beidou
加速度センサ
ジャイロスコープ
近接センサ
環境光センサ
指紋認証センサ
コンパス
その他センサ重力センサ
ポートUSB Type-C
カラーメタルシルバー
価格49,800円
公式サイトKIWAMI2|FREETEL(フリーテル)

FREETEL KIWAMI2の特徴・メリット

KIWAMI2の特徴やメリットは以下のとおりです。

デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)対応

KIWAMI2は、SIMを2枚挿して使えるデュアルSIM仕様です。

さらに、KIWAMI2は日本国内でその2枚のSIMを同時に待ち受けできるデュアルスタンバイに対応しています。

デュアルスタンバイに対応していることで、例えば片方にドコモのカケ・ホーダイプランのSIMを挿して通話専用にし、もう片方にドコモ系の格安SIMのデータ通信SIMを挿してインターネット専用にしても両方アンテナが立って使うことができます。
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これにより、データ通信を大手キャリアのような高額な料金ではなく格安SIMの格安料金で利用できるようになり、ひと月にかかる料金を安くすることができます。

デュアルスタンバイにした場合いくら安くなるかの試算はこちら。
シングルスタンバイ/デュアルスタンバイ/デュアルアクティブの違いまとめ

格安SIMでも3分や5分以内ならかけ放題といったサービスが提供され始めていますが、がっつり電話する人はやはり大手キャリアの完全かけ放題でないと困ると思います。

そのような人に、デュアルスタンバイ対応のKIWAMI2+キャリアのカケ・ホーダイプラン+格安SIMのデータ通信SIMの組み合わせは最適です。
格安SIMカード MVNO docomo系比較・おすすめランキング【8月29日】
もしくは、現在キャリアで支払っている料金でもっとたくさんインターネットをしたいという人にもこの組み合わせはおすすめです。


10コアCPUのHelio X20で動作はスムース

KIWAMI2のプロセッサには、MediaTek製10コアのHelio X20が採用されています。
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Helio X20は、MediaTek製のプロセッサの中でもX25に次ぐスペックとなっています。

参考に、同じHelio X20を搭載したRedmi Note 4のベンチマークスコアはこちら。

AnTuTu
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3DMark
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Geekbench
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AnTuTuのスコア84117点は、Nexus6やiPhone6よりも高くHUAWEIの2016年のフラッグシップモデルP9に近いです。

3DMarkにおけるスコアは14858点ですが、このスコアはSnapdragon 650を搭載するRedmi Note 3 Proよりも低いです。KIWAMI2に3D性能はあまり求めないほうがよさそうです。

プロセッサのコアの実力を測定できるGeekbenchのスコアはシングルコアが1549点でマルチコアが4459点となっており、Nexus6Pに搭載されているSnapdragon 810とほぼ同じ結果で悪くありません。

KIWAMI2は3D性能は高くないので3Dゲームなどでは厳しい場面もあるかもしれませんが、そのほかについては悪くなく快適に操作できるでしょう。


5.7インチでWQHDの高精細ディスプレイ

KIWAMI2は、5.7インチの大画面ディスプレイに2560×1440 WQHDの高解像度も特徴です。

Nexus6PがKIWAMI2と同じ5.7インチでWQHDですが、解像度が高いだけあって小さい文字も潰れることなく見やすいです。
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KIWAMI3も、文字が粗くて見づらいということはまずないでしょう。


指紋認証センサが前面にある

KIWAMI2には指紋認証センサが搭載されていますが、センサが最近の端末によくある背面ではなく前面にあるのも地味に便利なポイントです。
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まず、背面に指紋認証センサがある場合、机やテーブルに置いたままの状態では認証ができないため、画面をオンにして指紋認証の代わりに指定しているパターンやパスワードなどのロックセキュリティを解除するか、本体を持ち上げて背面に指を置いてロック解除する手間がかかります。

対して、KIWAMI2の場合は置いたままでも前面のセンサに指を置くだけですぐにロック解除できます。デスクワークでスマホを置いたままよく使うといった人には、前面に指紋認証センサがあるKIWAMI2はおすすめです。

また、KIWAMI2は5.7インチの大画面ディスプレイで本体のサイズも大きいため、指紋認証センサが背面の上部にあると手の小さい人は指が届かない可能性もあります。

KIWAMI2はセンサが前面にあるため、片手操作の場合は親指を置くだけですぐにロック解除できるので手が小さくても全く問題ありません。


フルメタルボディで高級感のあるデザイン

KIWAMI2の前モデルであるKIWAMIは、背面カバーはプラスチックで高級感があるとは言えませんでした。

対して、KIWAMI2ではフルメタルボディで背面もメタルとなっており、高級感のある雰囲気に仕上がっています。
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最近発売された端末の多くはフルメタルボディを採用しており、KIWAMI2もその流れに乗った感じですね。


ドコモのFOMAプラスエリアとLTEプラチナバンドに完全対応

SIMフリースマホにドコモやドコモ系格安SIMを挿して使う際に重要になるのが、スマホが800MHz帯の周波数に対応しているかという点です。

800MHzは、山間部だけでなく都市部の電波が届きづらい場所の一部でも使われている重要な周波数帯のため、800MHzに対応しているのといないのでは利用できるエリアがかなり違ってきます。

主に通話に使う3Gに関してはFOMAプラスエリアと呼ばれるBand6Band19に、主に通信とVoLTEによる通話に使う4G LTEに関してはLTEプラチナバンドと呼ばれるBand19に対応していれば完全対応といえます。
黄色い部分がFOMAプラスエリア

黄色い部分がFOMAプラスエリア


KIWAMI2の対応周波数を見てみると、3GのBand6/Band19と4GのBand19のすべてに完全対応しています。

KIWAMI2とドコモ回線を使ったSIMの相性はとても良く、ドコモで購入するスマホとほぼ変わらないエリアの広さで通話や通信できるので、ドコモのスマホからSIMフリースマホに機種変更してもつながりやすさに関しては全く問題ありません。

なお、KIWAMI2はソフトバンクの周波数にもほぼ対応しているので、SIMフリースマホで使えるソフトバンクのSIMがあればKIWAMI2に挿すことでソフトバンクのスマホと変わらないエリアで利用できます。


FREETEL KIWAMI2の注意点・デメリット

次に、KIWAMI2の注意点やデメリットについてまとめます。

au SIMやau系格安SIMはほぼ使えない

KIWAMI2はドコモやソフトバンクのSIMとは相性が良く、広いエリアで通話・通信とも利用できますが、auのSIMやau系格安SIMとは相性が悪いです。

まず3Gに関しては、auが採用している規格「CDMA2000」に非対応のため、KIWAMI2にau SIMやau系格安SIMを挿しても通話できません。

4G LTEに関しても、au回線で広いエリアで通信するために必要なプラチナバンドBand18に対応していないため、LTEによる高速通信もほぼ利用できないと思っておいたほうがいいでしょう。


microSDには非対応

KIWAMI2と一緒に発表されたRAIJIN(雷神)は最大で128GBのmicroSDカードに対応していますが、KIWAMI2ではmicroSDカードは使えません。

KIWAMI2のストレージ容量は64GBと十分ですが、動画や写真をたくさん撮る人の中には64GBでも心もとないという人もいるはずです。

スペックの低いRAIJINがmicroSDに対応していてフラッグシップモデルのKIWAMIが対応していないのは残念ですね。


SIMサイズはどちらもnanoSIM

RAIJINをはじめ、デュアルSIM仕様のSIMフリースマホの多くは片方がmicroSIMでもう片方がnanoSIMという構成です。

KIWAMI2も2枚のSIMを挿して使えますが、SIMサイズはどちらもnanoSIMとなっています。

KIWAMI2に挿す予定のSIMサイズがmicroSIMや標準SIMの場合は、あらかじめサイズをnanoSIMに変更しておく必要がある点には注意しましょう。


バッテリー容量は普通

KIWAMI2のバッテリー容量は3400mAhで、同じ5.7インチであるNexus6Pの3450mAhとほぼ同じです。

ですが、5000mAhの大容量バッテリーを搭載しているRAIJINと比較するとKIWAMIのバッテリー容量は見劣りします。

バッテリーのもち重視なら、KIWAMI2よりもRAIJINがおすすめです。


防水・防塵やおサイフケータイ、ワンセグには非対応

SIMフリースマホでも、防水・防塵性能があるものやおサイフケータイ・ワンセグといった日本ならではの機能を使いたいという人もいると思います。

ですが、KIWAMI2は残念ながら防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグはすべて非対応となっています。

上記の機能があるSIMフリースマホの方が圧倒的に少ないので、KIWAMI2にもないのは仕方ないですね。

逆に、SIMフリーではarrows M03SH-M03が防水・防塵とおサイフケータイ、ワンセグのすべてに対応しています。
arrows M03はワンセグに対応。アンテナも内蔵で便利。

arrows M03はワンセグに対応。アンテナも内蔵で便利。


これらの機能が必要な場合は上記2機種から選べばOKです。

なお、SIMフリーでおサイフケータイを使う際はドコモのdカードなど一部のサービスが使えない点には注意が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
格安SIM MVNOで使えるおサイフケータイ(iD/Suica)と注意点まとめ


KIWAMI2の価格

49,800円(税抜)


KIWAMI2の発売日

2016年12月22日(2016年11月21日より予約受付開始)


KIWAMI2を最安値で購入できるショップ

KIWAMI2の定価は税込で53,784円ですが、ショップによっては安く購入できます。

現時点で最安で購入できるのはJoshin Webで、価格は税込で48,900円となっています。5,000円以上安いですね。
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購入ショップのこだわりがなければ、Joshin Webで購入を検討するといいでしょう。


まとめ。FREETEL KIWAMI2は高スペックだがコスパに優れているわけではない

FREETEL KIWAMI2は、4Gと3Gのデュアルスタンバイに対応し、MediaTekのハイスペックなプロセッサHelio X20、RAM 4GB/ストレージ 64GB、WQHDの高精細ディスプレイなどスペックは非常に高くなっています。

ですが、個人的にはKIWAMI2と同時に発表したRAIJIN(雷神)に比べると、KIWAMI2には魅力を感じません。

その要因はスペックと価格のバランスにあると思います。

RAIJINはプロセッサとディスプレイ解像度こそKIWAMI2に劣りますが、そのほかのスペックに関してはほぼKIWAMI2と同じで、さらにバッテリーは大容量の5000mAhを搭載しmicroSDにも対応しています。
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それでいて価格は29,800円とKIWAMI2よりも20,000円も安いので、RAIJINのコスパの良さと共にKIWAMI2のコスパの悪さ、中途半端さが目立ちます。
FREETEL RAIJIN(雷神)のスペックレビューと価格、発売日まとめ

また、日本で発売されていない端末と比べるのはフェアではありませんが、KIWAMI2と同じHelio X20を搭載するXiaomiのRedmi Note 4がRAM 3GB/ストレージ 64GBモデルで約20,000円なのを見ると、KIWAMI2を5万円出して買うのはなんとなく気が引けます。

KIWAMI2ならでは、KIWAMI2だからこそといった機能があるならまだしもそのような機能も特にないようなので、現時点ではKIWAMI2を選ぶ理由が特にないという印象です。

FREETEL KIWAMI2(極2)のスペックレビューと価格、発売日のまとめは以上です。

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