このページでは、富士通製のSIMフリースマートフォンarrows M03/arrows RM03のスペックと特徴、発売日、格安SIMとセットで販売するMVNO事業者をまとめています。
また、arrows M03を購入したので、実際に使っていた感想などをレビューしています。
目次
- arrows(アローズ) M03/RM03について
- arrows M03/RM03はarrows SV(F-03H)がベース
- arrows M03/RM03とarrows M02/RM02のスペック比較と違い
- arrows M03購入レビュー
- arrows M03/RM03 SIMフリーレビュー【特徴・メリット】
- ワンセグを搭載
- カメラ画素数が大幅にアップ
- バッテリー容量が増え電池の持ちも改善
- microSDは200GBまで対応
- arrows M02/RM02よりも薄く・軽くなった
- 側面にアルミ素材を採用し高級感のあるデザイン
- 防水・防塵・耐衝撃
- 防水・防塵ながらキャップレスUSBでmicroUSBケーブルを挿しての充電が楽に
- ドコモ系格安SIMだけでなくau系格安SIMにも正式対応
- arrows M03/RM03の周波数帯(バンド)はFOMAプラスエリアやLTEプラチナバンドに対応
- ポケモンGOに完全対応。ジャイロセンサー搭載でARモードでも遊べる
- かんたん操作マニュアル(取扱説明書)が同梱されているためスマホが初めての人でも安心
- arrows M03/arrows RM03レビュー【注意点・デメリット】
- arrows M03/RM03の価格
- arrows M03/RM03の発売日
- arrows M03/RM03を格安SIMとセットで購入できるMVNO
- arrows M03/RM03を単体で購入できる店舗
- arrows M03/arrows RM03まとめ
arrows(アローズ) M03/RM03について
arrows(アローズ) M03/arrows RM03は、2015年10月に発売されたSIMフリースマートフォンarrows M02/arrows RM02の後継機種となる端末です。arrows M02/arrows RM02は、日本メーカーの富士通製ということでおサイフケータイや防水・防塵に対応する数少ないSIMフリースマートフォンでした。また、富士通がドコモやauなど大手キャリアに提供している端末に搭載されている多くの独自機能も搭載しているため、非常に多機能な端末となっています。osa
おサイフケータイや防水・防塵といった日本ならではの機能や富士通の独自機能を搭載しながら価格は4万円を切るというコストパフォーマンスの高さにより、arrows M02/arrows RM02は富士通の想定以上に売れたとのことです。
arrows M02とarrows RM02の違いは取り扱う通信事業者で、arrows RM02は楽天モバイル向けの型番で、楽天モバイル以外はすべてarrows M02として販売されています。
arrows M02の特徴やレビューはこちらに詳しくまとめています。
arrows M02(RM02)購入レビュー
arrows M03/arrows RM03は、arrows M02/arrows RM02と同じく日本のメーカーならではの機能を搭載しつつ基本的なスペックがアップしています。
なお、arrows RM03はRM02と同様楽天モバイル向けの型番です。
arrows M03/RM03はarrows SV(F-03H)がベース
arrows M03/RM03は、スペックやデザインからドコモの2016年夏モデルarrows SV(F-03H)がベースとなっています。arrows SV F-03H | 製品 | NTTドコモ
arrows M03/RM03とarrows SV(F-03H)を比較すると、arrows SV(F-03H)に搭載している機能のほとんどがarrows M03/RM03にも搭載されています。
arrows M03/RM03とarrows M02/RM02のスペック比較と違い
arrows M03/RM03のスペックとarrows M02/RM02とのスペック比較は以下の通りです。arrows M03/RM03 | arrows M02/RM02 | |
---|---|---|
OS | Android 6.0 Marshmallow | Android 5.1 Lollipop |
ディスプレイ | 5.0インチHD IPS | 5.0インチ 有機EL |
ディスプレイ解像度 | 720 x 1280(HD) | 720 x 1280(HD) |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 410 MSM8916 1.2GHz 4コア | Qualcomm Snapdragon 410 MSM8916 1.2GHz 4コア |
RAM | 2GB | 2GB |
ストレージ | 16GB | 16GB |
外部メモリー | microSD / microSDHC / microSDXC(最大200GB) | microSD/microSDHC(最大32GB) |
背面カメラ | 約1310万画素 CMOS | 約810万画素 CMOS |
前面カメラ | 約500万画素 CMOS | 約240万画素 CMOS |
VoLTE | ○ | ○ |
バッテリー容量 | 2,580mAh | 2,330mAh |
連続通話時間 | 約700分(3G) 約770分(VoLTE) | 約580分(3G) 約780分(VoLTE) |
連続待受時間 | 約780時間(3G) 約640時間(LTE) | 約780時間(3G) 約580時間(LTE) |
サイズ | 144 x 72 x 7.8 mm | 141 x 68.9 x 8.9 mm |
重量 | 約141g | 約149g |
SIMサイズ | nanoSIM | nanoSIM |
対応周波数 (バンド) | LTE Band1(2,100MHz) Band3(1,700MHz) Band8(900MHz) Band19(800MHz) Band26(800MHz) 3G Band1(2,100MHz) Band5(850MHz) Band6(800MHz) Band8(900MHz) Band19(800MHz) GSM 850MHz 900MHz 1,800MHz 1,900MHz | LTE Band1(2,100MHz) Band3(1,700MHz) Band8(900MHz) Band19(800MHz) Band26(800MHz) 3G Band1(2,100MHz) Band6(800MHz) Band8(900MHz) Band19(800MHz) GSM 850MHz 900MHz 1,800MHz 1,900MHz |
防水 | ○ (IPX5/8) | ○ (IPX5/8) |
防塵 | ○ (IP6X) | ○ (IP6X) |
ワンセグ | ○ | × |
おサイフケータイ | ○ | ○ |
カラー | ホワイト / ブラック / ピンク / シャンパンゴールド(楽天モバイル限定) / グリーン(mineo限定) | ホワイト/ブラック/ピンク(mineo限定) |
arrows M03購入レビュー
arrows M03を購入したので、レビューしていきます。arrows M03の外観レビュー
まずは、arrows M03の外観レビューです。arrows M03は、楽天モバイルで最低利用期間と解約金がないデータ通信専用SIMとセットで購入しました。
arrows M03の箱とともに、楽天モバイルのSIMが入っています。
。
arrows M03の外箱です。arrows M02の外箱と似ています(というより全く同じ)。
arrows M03には、立派な保証書だけでなく使い方が詳しく書かれた「かんたん操作ガイド」が同梱されています。スマホの操作がよく分からない初心者の人でも、arrows M03なら安心して使うことができます。
arrows M03の同梱品です。microUSBケーブルとACアダプタ、あとは交換用のSIMトレーも入っています。予備のSIMトレーが同梱されているSIMフリースマホはほとんどありません。かんたん操作ガイドもそうですが、富士通という日本企業ならではの配慮で交換が持てますね。
それではarrows M03の外観を見ていきます。上部はイヤホンジャックとワンセグ用のアンテナが搭載されています。
アンテナはこのようにしっかりと収納されているため目立ちません。
ですが、いざアンテナを伸ばしてみると意外に長いです。
そのため、室内までワンセグの電波が届き途中で止まったりすることなく快適に視聴できます。
ワンセグは、ガラケーなどディスプレイの小さい端末では画質の悪さはそこまで気になりませんが、arrows M03のように5インチのディスプレイで横向きに視聴するとさすがにその粗さが目立ちます。
画質が気になる場合は、そこまで粗さが気にならない縦向きで視聴しましょう。
arrows M03の右側です。上に電源ボタンが、下にボリュームボタンが配置されています。
arrows M03の下部です。前作のarrows M02では防水性能を維持するためにmicroUSBコネクタ部分にキャップがありました。卓上ホルダで充電しないときはいちいちキャップを外して充電する必要があり面倒でしたが、arrows M03ではキャップなしでも防水性能を維持できます。充電したいときにサッとケーブルを挿せるのは、地味ですがやはり便利です。
arrows M03の左側です。ここにはSIMとmicroSDを挿すトレーをふさぐキャップがあります。
ここはキャップなしでは防水性能を発揮しないので、特に水の多い場所でarrows M03を触るときはしっかりとキャップを閉じておきましょう。
arrows M03の背面です。arrows M02の背面はプラスチック製で安っぽさを感じましたが、arrows M03ではガラス素材を採用しているため高級感があります。価格の割にはとてもよくできた外観です。
arrows M03の背面には、カメラとフラッシュライトを搭載します。また、FeliCaにも対応しているため、一部を除気多くのおサイフケータイサービスをarrows M03で利用できます。
背面下部にはarrowsのロゴと「MADE IN JAPAN」の文字が刻まれています。日本製というだけで安心感がありますね。
arrows M03の前面です。
前面上部には、インカメラと近接センサ、スピーカーがあります。
電源を入れるとPOWERED BY androidのロゴ。
SIMとmicroSDを入れる部分のキャップを閉じるよう注意喚起。
最後にarrowsロゴが表示されます。
起動が完了すると初期設定画面になります。
arrows M03のレビューは随時追加していきます。
arrows M02とのスペック比較とarrows M0の購入レビューをもとに、arrows M03の特徴やメリットを以下にまとめます。
arrows M03/RM03 SIMフリーレビュー【特徴・メリット】
arrows M02/RM02と比較して分かる、arrows M03/RM03の特徴やメリットは以下の通りです。ワンセグを搭載
arrows M03/RM03は、SIMフリースマホながらワンセグを搭載しているのが大きな特徴です。SIMフリーでワンセグを使えるのはAQUOS SH-M01やSH-M03など限られた機種のみのため、arrows M03/RM03のワンセグ対応は朗報ですね。
また、多くの端末ではワンセグでテレビを観る際にアンテナを外付けする手間がかかりますが、arrows M03/RM03はアンテナが端末に内蔵されているためテレビ視聴の際にアンテナを伸ばすだけで済むのもメリットです。
カメラ画素数が大幅にアップ
arrows M03/RM03は、カメラ画素数が背面1310万画素、前面500万画素と大幅にアップしています。arrows M02/RM02のカメラは背面が810万画素、前面が240万画素なので、背面カメラだけでなく前面カメラも進化しています。arrows M02/RM02のカメラは綺麗に撮影できるというものではありませんでしたが、arrows M03/RM03はカメラのスペックアップで納得のいく写真が撮れることが期待できます。
バッテリー容量が増え電池の持ちも改善
arrows M02/RM02は、前モデルのARROWS M01に比べてバッテリー容量が減ってしまいましたが、arrows M03/RM03では再び容量が増量されています。連続待受時間と連続通話時間も全体的に伸びているため、arrows M02よりはバッテリーが長持ちするのは間違いないでしょう。
富士通によると、arrows M03/RM03のバッテリーは3日間は持つとのこと。個人的には3日も持たないような気もしますが、少なくとも前モデルよりは長持ちするようになった点は評価できます。
microSDは200GBまで対応
arrows M02/RM02はmicroSDカードに対応していますが、最大容量が32GBまででした。arrows M03/RM03は、カメラ画素数が上がったことで写真1枚や動画1本あたりのファイルサイズが確実に大きくなります。
また、最近のアプリもファイルサイズが大きいものが多いため、arrows M03/RM03の16GBの内部ストレージでは心もとないのが現実です。
ですが、arrows M03/RM03は200GBまでの大容量microSDカードに対応しているため、写真や動画をSDに保存するように設定しておけばストレージの残容量を気にせず撮影を楽しめます。
microSDを活用することで、arrows M03/RM03の進化したカメラを思う存分使うことができますね。
arrows M02/RM02よりも薄く・軽くなった
arrows M03/RM03のディスプレイサイズは、arrows M02/RM02と同じ5インチとなっています。ですが、arrows M03/RM03の方が薄く、また軽くなっています。arrows M02/RM02も特別重いということはありませんでしたが、できるだけ軽いほうが特に片手持ち時の手の疲れが出にくいので、arrows M03/RM03の薄型・軽量化は大歓迎です。
arrows M03はarrows M02よりも横幅が広くなっているため片手持ちで使いにくそうですが、実際に使ってみるとarrows M03の再度は局面になっているため幅広く感じず、持ちやすいので片手操作もしやすいです。
側面にアルミ素材を採用し高級感のあるデザイン
arrows M02/RM0は、全体的にプラスチックな質感で高級感があるとは言えない見た目やデザインでした。arrows M03/RM03では側面にアルミ素材を、また背面には光沢のある素材を採用したため前モデルに比べて質感は高くなっています。
特に側面のアルミ素材は、HUAWEI P9liteやZenFone3、ZTE Blade V7 Liteなど、最近発表・発売された2~3万円代の端末の多くに採用されているので、arrows M03/RM03もそれにしっかりと合わせてきているのが分かります。
防水・防塵・耐衝撃
arrows M03/RM03は、防水・防塵・耐衝撃に対応しています。防水は水道水(静水)の水深1.5mの水槽に本体を沈め、約30分間放置しても内部に浸水せずに性能を保つIPX8に対応しています。また、防塵性能は6段階中最も高いIP6Xなので粉塵にはかなり強いです。
耐衝撃に関しては、arrows M03/RM03はMIL規格14項目の試験をクリアしています。MIL規格はアメリカ軍が必要とする物資の調達に使われる規格で、arrows M03/RM03がクリアしているのは防水や防塵だけでなく、耐衝撃、耐日射、塩水耐久、低温動作などが含まれています。
ある程度ラフに扱っても問題なさそうですね。
防水・防塵ながらキャップレスUSBでmicroUSBケーブルを挿しての充電が楽に
arrows M03は防水・防塵に対応していますが、充電時にmicroUSBケーブルを挿すコネクタ部分にキャップがない「キャップレスUSB」となっています。arrows M02のコネクタにはキャップがついていて、ケーブルを直接挿して充電する際にそのキャップを外したり、逆にケーブルを抜いた後にキャップをしっかりと閉じる必要がありました。
防水キャップは、開け閉めを繰り返すことで徐々に劣化してきて防水性能が十分に保たれなくなる恐れもあるため、なるべく同梱の卓上ホルダに乗せて充電してはいましたが、外出先など卓上ホルダがない場合の充電は面倒に感じることもありました。
arrows M03ではキャップレスUSBになったことで、その面倒さから解放されます。充電はほぼ毎日行うことなので、キャップがなくなったこと自体は一見地味な改良でも使い勝手は大きく向上します。
ドコモ系格安SIMだけでなくau系格安SIMにも正式対応
これは前モデルのarrows M02/RM02にも共通する点ですが、arrows M03/RM03はドコモだけでなくau系の格安SIMにも正式に対応しています。そのため、au回線を利用する格安SIMを提供しているmineoやUQ mobileも、arrows M03/RM03を取り扱います。
特に、ドコモ回線とau回線それぞれの格安SIMを利用できるmineoを使う場合は、arrows M03/RM03を使っておくとmineo内でau回線からドコモ回線に変更してもarrows M03/RM03 1台で済むので効率的・経済的です。
なお、ドコモ・auの両方のSIMを挿して利用できるSIMフリー端末は現時点ではほとんどありません。
arrows M03/RM03の周波数帯(バンド)はFOMAプラスエリアやLTEプラチナバンドに対応
arrows M03/RM03は、日本の通信事業者が使用する多くの周波数帯に対応しています。arrows M03/RM03対応するLTEバンドと日本の大手キャリアが使用するバンドは以下の通りです。
バンド (周波数) | 1 (2100) | 3 (1700) | 8 (900) | 11 (1500) | 18 (800) | 19 (800) | 21 (1500) | 26 (800) | 28 (700) | 41 (2500) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
arrows M03/RM03 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
docomo | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
au | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ WI MAX 2+ | ||||
SoftBank | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ AXGP |
arrows M03/RM03は、ドコモのLTE周波数5つのうち3つ、auのLTE周波数は5つ中2つに対応しています。
ドコモはBand19、auはBand26が広い範囲でLTE通信が利用できる「プラチナバンド」と呼ばれていますが、arrows M03/RM03はドコモ・au両方のプラチナバンドに対応しているため、LTEがしょっちゅう途切れて3Gになってしまうというような心配もありません。
なお、arrows M03/RM03はソフトバンクのLTE周波数にもしっかり対応しています。SIMフリー端末でも使えるソフトンバンクのSIMなら、arrows M03/RM03に挿して広いエリアでLTE通信が可能です。
次に、arrows M03/RM03対応する3Gバンドと日本の大手キャリアが使用するバンドは以下の通りです。
バンド (周波数) | 1 (2100) | 6 (800) | 8 (900) | 9 (1700) | 11 (1500) | 19 (800) | au 3G BC0 (800) | au 3G BC6 (2000) (2100) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
arrows M03/RM03 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
docomo | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
au | ○ | ○ | ||||||
SoftBank | ○ | ○ | ○ |
3Gは、LTEが入らないエリアで通信したりVoLTEではない通常の音声通話の際に使う電波です。
3Gに関しても、arrows M03/RM03はドコモ、auだけでなくソフトバンクの周波数にもまんべんなく対応しているため、上記3社のSIMであればどのSIMでもつながりにくいということもなく快適に利用できます。
特に、ドコモの3Gに関してはFOMAプラスエリア(Band6とBand19)にも完全対応しているので、広いエリアで使う通話や通信が可能です。
auに関してはドコモやソフトバンクとは異なるCDMA2000を利用していますが、arrows M03/RM03はCDMA2000に対応していません。
そのため、auのSIMやau回線を使った格安SIMをarrows M03/RM03に挿して通話もする場合は、LTE回線を使って通話するVoLTE対応のSIMを利用する必要がある点には注意しましょう。
上記の通り、arrows M03/RM03はドコモのSIMやドコモ回線を利用する格安SIMだけでなく、auやau回線を利用する格安SIM、ソフトバンクのSIMまで利用できるSIMフリースマートフォンとなっています。
これだけしっかりと各キャリアの周波数に対応していれば、電波の入りが悪くて困るという心配はいりません。
ポケモンGOに完全対応。ジャイロセンサー搭載でARモードでも遊べる
2016年7月に日本でも遊べるようになった「ポケモンGO」は、機種によってはプレイできなかったりAR(拡張現実)が使えないものもあります。プレイできないのは、プロセッサ(CPU)にSnapdragonを搭載していない一部機種やOSの要件を満たしていない機種で、ARが使えないのはジャイロセンサーを搭載していない機種です。
ポケモンGOはジャイロセンサーなしスマホでARが使えない【実例】
arrows m03に関しては、プロセッサにSnapdragonを搭載しOSも対応しているため、ポケモンGOを遊ぶことができます。
また、ARを利用するために必要なジャイロセンサーも搭載しているため、ポケモンGOをフルに楽しめます。
SIMフリースマホの中にはジャイロセンサーを搭載していない(ARに対応していない)機種も意外に多いですが、arrows m03はAR対応でポケモンGOの最大の魅力である現実世界を背景にポケモンをゲットできるのはメリットですね。
かんたん操作マニュアル(取扱説明書)が同梱されているためスマホが初めての人でも安心
外観レビューでも触れたとおり、arrows M03にはかんたん操作ガイドが同梱されています。これはarrows M03の取扱説明書といっても差し支えないもので、arrows M03だけでなくスマホが初めての人でもこの冊子を読めば基本的な使い方はすぐに分かるようになっています。
最近発売されたスマホには取扱説明書がないものがほとんどなので、スマホが初めてという人は不安に感じることもあるかもしれませんが、arrows M03ならかんたん操作ガイドを活用することで不安なくスマホを使うことができます。
arrows M03/RM03の特徴やメリットは以上です。
arrows M03/arrows RM03レビュー【注意点・デメリット】
arrows M03/RM03は、arrows M02/RM02から進化した部分が多くありますが、変わらない部分や注意点もあります。arrows M03/RM03の注意点やデメリットは以下の通りです。
CPUはarrows M02/RM02と同じ
CPUは端末の動作のスムースさに大きく影響する重要なポイントですが、arrows M03/RM03は、arrows M02/RM02と同じQualcommのSnapdragon 410(MSM8916)を搭載しています。Snapdragon 410(MSM8916)はZenFone2 Laserと同じCPUで、決して高性能というわけではありません。
参考として、ZenFone2 LaserのGeekbenchスコアを確認しておきます。
コア単体の処理能力を示すシングルコアについては平均すると480程度で、マルチコアは平均で1450程度となります。
同価格帯で販売されるHUAWEI P9liteとZenFone3のGeekbenchの結果はこちらです。
HUAWEI P9lite
ZenFone3
上記のベンチマーク結果を見ると一目瞭然ですが、HUAWEI P9liteとZenFone3はシングルコア・マルチコアともarrows M03/RM03の2~2.5倍の数値となっています。
arrows M03/RM03にHUAWEI P9liteやZenFone3のような動作のスムースさを求めるのはあきらめたほうがいいでしょう。
コストを下げるためには仕方なかったとは思いますが、進化の速度が速いスマートフォンで1年前のモデルと同じプロセッサというのは少し残念ですね。
RAM 2GB/ストレージ 16GBでarrows M02/RM02と同じ
arrows M03/RM03がarrows M02/RM02と同じなのはプロセッサだけではありません。arrows M03/RM03はRAMが2GBでストレージが16GBとなっており、これも前モデルと全く同じです。
最近のアプリはメモリを多く消費するものも多いので、RAMはせめて3GBあるとよかったのですが仕方ありません。
ストレージに関しては、前述のとおりarrows M03/RM03が200GBまでのmicroSDカードに対応しているため、大容量のmicroSDを用意してSDに移せるものはどんどんSDに保存していくことでストレージ容量の少なさをカバーしましょう。
指紋認証センサは非搭載
最近発表・発売されているAndroid 6.0搭載のSIMフリースマートフォンの多くに、指紋認証センサが搭載されています。これは、Android 6.0から指紋認証に正式対応したためです。arrows M03もOSにAndroid 6.0を採用していますが、残念ながら指紋認証センサは搭載していないため指紋認証によるロック解除などは利用できません。
指紋認証センサはarrows M03よりも価格が安いHUAWEI P9liteやZenFone3だけでなく、21,000円と格安のZTE BLADE V7 Liteにも搭載されているのでarrows M03にも期待していましたが、arrows M03のベースモデルであるarrows SV(F-03H)が指紋認証センサ非搭載なので仕方ないですね。
なお、arrows M03と同じくSIMフリーながらワンセグやおサイフケータイなどに対応していて、arrows M03よりも高スペックで価格が高いAQUOS mini SH-M03にも指紋認証センサは搭載されていません。
上記の日本独自機能に対応しつつ、指紋認証センサを搭載するのはコスト的に難しかったのでしょう。
おサイフケータイには対応するものの利用できないサービスもあり
これはarrows M03に限った注意点ではなく、おサイフケータイに対応しているSIMフリースマホ全てに当てはまることなので触れておきます。SIMフリースマホでは、すべてのおサイフケータイサービスが利用できるわけではありません。
SIMフリースマホが対応していないサービスに、ドコモが提供するdカードとdカード miniがあります。
SIMフリースマホ専用のiDアプリをインストールすることで多くのおサイフケータイ対応サービスを使うことができますが、dカードやdカードminiを設定しようとしてもタップできず設定できない点には注意しましょう。
SIMフリースマホや格安SIMでおサイフケータイを使う際の注意点などはこちらをご覧ください。
格安SIM MVNOで使えるおサイフケータイ(iD/Suica)と注意点まとめ
au系格安SIMで使うにはVoLTE SIMが必要
これは周波数の部分で触れましたが、arrows M03/RM03はauやau系の格安SIMも利用できるものの、auの3Gの規格であるCDMA2000には対応しておらず3G回線を使って通話することができません。そのため、au系のSIMをarrows M03/RM03に挿して通話したい場合は、LTE回線を使って通話するVoLTEに対応したSIMを契約する必要があります。
なお、au本家だけでなくau系格安SIMのmineoとUQ mobileでは、両社ともVoLTE対応SIMを発行することができるので問題ありません。
突然の画面割れは発生しない?
arrows M02/RM02では、特に落としたりしていないにも関わらず突然画面が割れるという不具合が多くのユーザーから報告されました。arrows M02/RM02の画面割れはディスプレイ表面ではなく内部の有機ELそのものが割れていました。
via:マイネ王
その点、arrows M03/RM03では有機ELでなくIPSを採用しているため、arrows M02/RM02のような画面割れが起きる可能性は低いと思われますが、気になる場合は発売後ユーザーからの報告が上がってくるまで待ったほうがいいかもしれません。
arrows M03/RM03の注意点・デメリットは以上です。
arrows M03/RM03の価格
arrows M03/RM03の価格は不明ですが、楽天モバイルがarrows RM03を35,800円で販売します(発売当初は3,000円割引の32,800円)。楽天モバイルは市場価格をそのまま販売価格として設定することが多いので、arrows M03/RM03の価格は35,800円程度になるでしょう。
arrows M03/RM03の発売日
arrows M03/RM03の発売日は7月下旬です。arrows M03/RM03を格安SIMとセットで購入できるMVNO
arrows M03/RM03を格安SIMとセットで購入できるMVNOは以下の通りです。・BIGLOBE SIM
・DMMモバイル
・IIJmio
・mineo
・NifMo
・UQ mobile
・Smart Labo
・スマモバ
arrows M03/RM03は、arrows M02/RM02と同様ドコモ回線を利用する格安SIMだけでなく、au回線を利用するmineoやUQ mobileでも取り扱われます。
arrows M03/RM03を単体で購入できる店舗
arrows M03/RM03を単体で購入できる店舗は以下の通りです。・エディオン
・ケーズデンキ
・コジマ
・上新電機
・ソフマップ
・ノジマ
・PC DEPOT
・ビックカメラ
・ヤマダ電機
・ヨドバシカメラ
主要な家電量販店の多くで、arrows M03/RM03は販売されることになります。
arrows M03/arrows RM03まとめ
arrows M03/RM03は、おサイフケータイや防水・防塵・耐衝撃などarrows M02/RM02でも搭載されている機能だけでなく、ワンセグが追加されたりカメラ性能、バッテリーの持ちが向上するなど改善された部分も多くあります。ただし、arrows M03/RM03のプロセッサは前モデルと全く同じで高性能ではなく、同価格帯のHUAWEI P9liteやZenFone3に比べると劣るため動作のスムースさは求めないほうがいいでしょう。
また、arrows M03/RM03と同時にシャープ製のAQUOS mini SH-M03も発表されました。SH-M03は価格が5万円前後と高いものの、arrows M03と同じくおサイフケータイやワンセグ、防水防塵に対応しており、しかもCPUは2015年に発売されたGoogle Nexus5Xと同じSnapdragon 808、RAMは3GBを搭載するなどarrows M03/RM03よりもハイスペックな仕様となっています。
日本ならではの機能を搭載しつつスペックも高いものが希望であれば、arrows M03ではなくSH-M03がおすすめです。
arrows M03/RM03は、動作の軽快さ・スムースさよりもHUAWEI P9liteなど同価格帯の他社端末にないおサイフケータイ、ワンセグ、防水・防塵・耐衝撃の機能を搭載するSIMフリースマホを安く入手したいという人に最適な端末といえるでしょう。
arrows M03/RM03のスペックと発売日、MVNO(格安SIM)セットまとめは以上です。