このページでは、Android 6.0 Marshmallow版のXposed Installerのインストール方法を紹介します。
目次
Xposed Installerとは
Xposed Installerは、素のAndroidにモジュールを利用することで様々な機能を簡単に追加することができるRoot必須アプリです。Xposed Installerが登場するまでは、Androidに様々な機能を追加するためにカスタムROMを導入するのが一般的でした。私はAOKPやParanoidAndroidを主に使っていましたが、カスタムROM全盛期は2~3日おきに更新されていてアップデートが面倒ながらも毎回追加される新機能を楽しんでいました。
ちなみに、個人的にこれまで使っていたカスタムROMでNo.1はcfX(CodeFireX)です。すでに開発は終了しているので利用できませんが、ある程度の機能は揃っていながら動作は他のカスタムROMやストックROMと比べて明らかに高速でなめらかでした。またバッテリーの持ちも非常に良くて愛用していました。
AOKPやParanoidAndroidも開発は止まっていますが、復活したら(可能性はほぼ0でしょうが)ぜひまた使ってみたいカスタムROMがcfXです。
Xposed Installerは、これまでは機能を追加するためにROMをまるごと入れ替える必要があったカスタムROM導入の手間を、アプリ1つで解決することができる革新的なモジュールです。
また、カスタムROMはROMごとに実装されている機能がまちまちで、自分が好きな機能がすべて揃ったROMがなかなか無いのが欠点でしたが、Xposed Installerはモジュールが個別にリリースされているため自分が追加したい機能をピックアップしてインストールすることができる点が優れています。
Xposed Installerの唯一の欠点が、Androidの最新OSがリリースされた際に対応に時間がかかる点です。ですが、この問題は開発者であるRovo89氏が最新OSリリース後にしか開発・前バージョンからの修正ができないので仕方ないことです。
Android 5.0 Lollipop時には3ヶ月ほど時間がかかりましたが、Android 6.0 Marshmallowではリリースから1ヶ月半ほどでリリースされたことになります。
Android 6.0 Marshmallow版Xposed Installerについて
Android 6.0 Marshmallow版のXposed Installerはリリースされたばかりのため、いくつか注意点があります。・SuperSUでのみ正常動作確認済み
・SELinuxの影響で正常に動作しないモジュールがある可能性がある
・各モジュールはAndroid 6.0 Marshmallow版Xposed Installerに対応するためのアップデートが必要なので、現時点では多くのモジュールが使えない
Xposed Installer自体はAndroid 6.0 Marshmallowに対応したものの、モジュールの対応アップデート待ちという状態ですね。
Android 6.0 Marshmallow版Xposed Installerのインストール方法
Android 6.0 Marshmallow版のXposed Installerのインストール方法は以下の通りです。1.カスタムリカバリで現在のROMをまるごとバックアップしておく
Xposed Installerをインストールするにあたり、まずは端末にカスタムリカバリにTWRPを導入してまるごとバックアップしておきます。Xposed Installerやモジュールをインストールすることで、再起動時にブートループに陥る可能性があります。バックアップは必ずとっておきましょう。また、Xposed Installerを動作させるためのzipファイルをTWRPからインストールする必要があるので、どちらにしろTWRPの導入は必須となります。
TWRP導入方法は以下を参照してください。
Nexus5X/Nexus6PにカスタムリカバリTWRPを導入する方法
2.端末に合ったXposed Installerのセットを端末内にダウンロードする
Xposed Installerは、端末の環境に合ったセットを端末内にダウンロードする必要があります。セットは[OFFICIAL] Xposed for Lollipop/Marshmallowからダウンロードします。
Android 6.0 Marshmallow搭載の端末にXposed Installerをインストールするために必要なファイルは以下の2ファイルです。
1.XposedInstaller_3.0_alpha4.apk
2.Xposed-V76-sdk23-xxx.zip
Xposed-V76-sdk23-xxx.zipはarmとarm64、X86があります。armは32bitのプロセッサ、arm64は64bitのプロセッサ、X86はIntel製のプロセッサを搭載した端末でそれぞれインストールします。
各Nexusデバイスの対応zipファイルは以下の通りです。
Galaxy Nexus / Nexus4 / Nexus5 / Nexus6 / Nexus7(2012) / Nexus7(2013) / Nexus10:arm
Nexus5X / Nexus6P / Nexus9:arm64
私はNexus6PにXposedをインストールしたので、XposedInstaller_3.0_alpha4.apkとXposed-V76-sdk23-arm64.zipをダウンロードしました。
ダウンロードしたapkファイルとzipファイルをインストールする
各デバイスに合ったファイルをダウンロードしたら、インストールしていきます。XposedInstaller_3.0_alpha4.apkは、ESファイルエクスプローラーなどのファイル管理アプリから開いてインストールしていきます。
XposedInstaller_3.0_alpha4.apkをタップして「インストール」をタップします。
「インストール」をタップしてXposedInstaller_3.0_alpha4.apkをインストールします。完了したらとりあえず開いてみましょう。
apkファイルをインストールした時点では、最新版のXposedが動作していないと言われます。そこで、先ほどダウンロードしておいたXposed FrameworkのzipファイルをTWRPからインストールします。
TWRPでXposed Frameworkのzipファイルをインストーるする方法は、以下を参照してください。
Nexus5X/Nexus6Pのroot化と暗号化の強制解除(無効化)方法。
上記手順はSuperSUのzipファイルをTWRPでインストールしていますが、これをXposed-V76-sdk23-xxx.zipに置き換えればOKです。
TWRPでzipファイルのインストールが完了したら、端末を再起動します。再起動後、アプリの最適化が走るので完了するまでしばらく待ちましょう。
最適化が完了したら、Xposed Installerアプリを開いてフレームワークが正常に動作しているか確認します。「Xposed framework version 76 is active.」と表示されれば、Xposedが正常に使える状態です。
とりあえずNexus6PにXposed Installerの導入は完了しました。あとは各モジュールの対応を楽しみに待つことにします。
Android 6.0 Marshmallow対応のXposed Installerのインストール・導入方法は以上です。