また、2017年5月1日より、通話定額オプションのサービス内容が一部改定されます。
このページでは、IIJmioの「通話定額オプション」の特徴・メリットと注意点・デメリットについてまとめています。
目次
IIJmio「通話定額オプション」のサービス内容と改定について
IIJmioの通話定額オプションには、「誰とでも3分 家族と10分」と「誰とでも5分 家族と30分」の2種類あります。さらに、2017年5月1日からは「誰とでも5分 家族と30分」が「誰とでも10分 家族と30分」となり、家族以外との通話が5分以内ではなく10分以内まで定額でかけ放題となります。
5分では短いと感じていた人でも、10分以内なら十分長いと思えるのではないでしょうか。
IIJmio「通話定額オプション」の月額料金と他社格安SIMのかけ放題サービスとの比較
IIJmioのかけ放題サービス「通話定額オプション」の月額料金は以下の通りです。誰とでも3分 家族と10分:600円
誰とでも5分 家族と30分(2017/5/1からは誰とでも10分 家族と30分):830円
IIJmio以外の格安SIMのかけ放題サービスの料金は以下の通り。
月額料金 | 対象 | 回数 | |
---|---|---|---|
IIJmio 「通話定額オプション 830円」 | 830円 | 10分以内の通話 30分以内の家族間通話 | 無制限 |
LINEモバイル 「10分電話かけ放題オプション」 | 880円 | 10分以内の通話 | 無制限 |
NifMo 「10分かけ放題」 | 830円 | 10分以内の通話 | 無制限 |
nuroモバイル 「nuroモバイルでんわ5分かけ放題」 | 800円 | 10分以内の通話 | 無制限 |
OCNモバイルONE 「10分かけ放題オプション」 | 850円 | 10分以内の通話 | 無制限 |
イオンモバイル 「イオンでんわ 5分かけ放題」 | 850円 | 10分以内の通話 | 無制限 |
ワイモバイル | 0円 | 10分以内の通話 | 無制限 |
DMMモバイル 「5分かけ放題」 | 850円 | 5分以内の通話 | 無制限 |
DTI SIM 「でんわかけ放題」 | 780円 | 5分以内の通話 | 無制限 |
FREETEL 「5分かけ放題」 | 840円 | 5分以内の通話 | 無制限 |
mineo 「5分かけ放題サービス」 | 850円 | 5分以内の通話 | 無制限 |
もしもシークス 「かけたい放題ライト」 | 850円 | 5分以内の通話 | 無制限 |
楽天モバイル 「5分かけ放題オプション」 | 850円 | 5分以内の通話 | 無制限 |
BIGLOBE SIM 「BIGLOBEでんわ 3分かけ放題」 | 650円 | 3分以内の通話 | 無制限 |
b-mobile 「通話3分定額オプション」 | 500円 | 3分以内の通話 | 50回 |
IIJmio 「通話定額オプション 600円」 | 600円 | 3分以内の通話 10分以内の家族間通話 | 無制限 |
FREETEL 「1分かけ放題」 | 399円 | 1分以内の通話 | 無制限 |
もしもシークス 「かけたい放題フル」 | 1,800円 | 無制限 | 無制限 |
ワイモバイル 「スーパーだれとでも定額」 | 1,000円 | 無制限 | 無制限 |
BIGLOBE SIM 「BIGLOBEでんわ 通話パック60」 | 650円 | 累計通話時間が60分まで | 累計通話時間が60分までは無制限 |
mineo 「通話定額30」 | 840円 | 累計通話時間が30分まで | 累計通話時間が60分までは無制限 |
mineo 「通話定額60」 | 1,680円 | 累計通話時間が60分まで | 累計通話時間が60分までは無制限 |
U-mobile 「でんわパック 60」 | 800円 | 累計通話時間が60分まで | 累計通話時間が60分までは無制限 |
3分以内の通話がかけ放題のオプションを提供している格安SIMの中ではb-mobileが最安ですが、b-mobileは1日に50回までの制限があります。
同じく3分以内の通話が無制限のBIGLOBE SIMに比べると、IIJmioは50円安い料金設定となっています。
5分以内の通話がかけ放題のオプションで比較すると、IIJmioはDTI SIMとnuroモバイルに次ぐ安さとなっています。
また、現時点では10分までの通話がかけ放題のサービスを提供しているのはOCNモバイルONEだけですが、IIJmioの方が20円安いです。
IIJmio「通話定額オプション」の特徴・メリット
まずは、IIJmio「通話定額オプション」の特徴やメリットについてまとめます。なお、誰とでも10分かけ放題の提供は2017年5月1日のため、メリット・デメリットともに誰とでも5分かけ放題として解説していきます。
家族間の通話は10分または30分以内の通話がかけ放題になる
IIJmioのかけ放題サービス「通話定額オプション」の最大の特徴は、家族間の通話が家族以外の通話よりも長くかけられる点です。IIJmioの通話定額オプションには2つあります。それぞれのオプションの定額内でおさまる通話の詳細は以下の通りです。
月額料金 | 家族以外 | 家族 | |
---|---|---|---|
誰とでも3分 家族と10分 | 600円 | 3分以内の通話がかけ放題 | 10分以内の通話がかけ放題 |
誰とでも10分 家族と30分 | 830円 | 10分以内の通話がかけ放題 | 30分以内の通話がかけ放題 |
月額600円では、家族以外への発信による3分以内の通話が無料なのに対し、家族への発信は10分以内まで無料で通話できます。
月額830円では、家族以外への発信による5分以内の通話が無料ですが、家族への発信は30分以内まで無料で通話できます。
他社の格安SIMにも、5分以内の通話が定額でかけ放題のサービスがありますが、家族との通話が10分や30分間無料で利用できるサービスを提供している格安SIMは現時点ではなく、IIJmioならではの独自サービスとなっています。
5分以内だけでなく3分以内のかけ放題も選ぶことができる
IIJmioの通話定額オプションは、格安SIMでよく見られる5分以内の通話だけでなくもっと短い3分以内の通話が定額でかけ放題になるオプションを選べるのも特徴です。3分かけ放題は、定額で通話できる時間が短い分月額料金も安く抑えられています。
総務省が平成26年に実施した調査によると、日本の平均通話時間は2分25秒とのこと。IIJmioは、この平均通話時間に合わせて3分かけ放題も用意しています。
通話時間が短いものの電話をかける回数が多い人は、3分かけ放題を検討してみるといいでしょう。
ドコモにおいて、自身の通話時間を確認する方法はこちらをご覧ください。
ドコモ カケホーダイなどの通話時間(累計/1回あたり)の確認方法
3分または5分を超えた場合の通話料金も半額の30秒10円
IIJmioの通話定額オプションを利用していて3分または5分を超えた場合、通話料金は30秒10円となります。IIJmioの通常の通話料金が30秒20円なので、定額で済む通話時間を超えても半額で通話できるので安心ですね。
家族間通話で10分または30分を超えた場合の通話料金は30秒8円
通話定額オプションの家族間通話で、10分または30分を超えた場合の通話料金は、30秒8円とかなり安い料金設定となっています。IIJmioは、通話定額オプションを開始する前から家族間通話は30秒8円で利用できるので、それがそのまま通話定額オプションにも適用されている形です。
申し込みした日から通話定額になる
IIJmioの通話定額オプションは、申し込みした日から適用されるためすぐに利用できます。キャンペーンで通話定額オプション契約初月が安くなる
IIJmioは、2017年5月1日より通話定額オプションが誰とでも5分が誰とでも10分に改定されるのに伴い、5月1日~6月30日まで「通話定額オプションをはじめようキャンペーンを開催します。キャンペーン期間中にIIJmioの通話定額オプションを申し込むと、利用開始月の翌月利用分の通話定額オプション利用料(600円もしくは830円)が1ヶ月分無料になります。
例えば、IIJmioの3GBプラン「ミニマムスタートプラン」を音声通話機能付きで契約して通話定額オプションも同時に申し込んだ場合、900円+700円+600円または830円=2,200円または2,430円かかるところ、キャンペーンを適用すると翌月は1,600円で済むので得ですね。
IIJmioで通話定額オプションの契約を検討している場合は、このキャンペーンを有効活用しましょう。
IIJmio「通話定額オプション」の注意点・デメリット
次に、IIJmio「通話定額オプション」の注意点とデメリットについてまとめます。家族間通話の10分または30分かけ放題は同じ契約者(mioID)である必要がある(異なる契約者間では通話定額オプションは使えない)
通話定額オプションの家族間通話の10分または30分かけ放題は、同じmioIDで契約している音声通話SIM間である場合にのみ利用できます。逆に、異なる契約者(異なるmioID)同士の通話では、家族間の10分や30分かけ放題は利用できません。
家族で他社からIIJmioにMNP転入する場合は、他社契約中に名義変更を行って契約者を1人に統一したうえで、MNP転入手続きを行うようにしましょう。
プレフィックス方式のため音質が良くないという報告もあり
IIJmioの通話定額オプションは、相手の電話番号の前に独自の数字を付加して発信し、別に用意した通話回線を中継することで通話料金を抑える「プレフィックス方式」を採用しています。プレフィックス方式は、用意した中継回線の通話品質が悪いと音声の途切れや雑音が入ったり、音声が遅延することがあるといった欠点があります。
IIJmioは、通話定額オプション提供の前から「みおふぉんダイアル」というサービス名でプレフィックス方式の通話割引サービスを提供していますが、みおふぉんダイアルアプリのレビューで1件だけ通話品質が悪いというものがありました。
とはいえ、その他は通話品質は問題ないというレビューもあり、多くの指摘はアプリの使い勝手に関するものが多い状況のため、通話品質はそこまで悪くないようです。
なお、IIJmioの通話定額オプションの通話品質が気になる、キャリアと同じような高い通話品質でなければ困るという場合は、DTI SIMがおすすめです。
DTI SIMの「でんわかけ放題」は、月額料金780円とIIJmioの通話定額オプションよりも安いにもかかわらず5分以内の通話が回数制限なくかけ放題です。
でんわかけ放題はプレフィックス回線を利用せず回線の提供元であるドコモの通話回線をそのまま利用しているため、ドコモの通話品質と同じ品質で電話を利用することができます。
DTI SIMのでんわかけ放題の詳細についてはこちらをご覧ください。
DTI SIM「でんわかけ放題」の詳細と注意点まとめ。5分以内の通話が定額。
ちなみに、IIJmioの通話定額オプションを適用するには、自身でプレフィックス番号を付与するか自動で付与されるみおふぉんダイアルアプリを利用する必要があります。
IIJmioのみおふぉんダイアルアプリのインストールとレビューはこちら。
みおふぉんダイアルアプリ - Google Play の Android アプリ
IIJmio公式のみおふぉんダイアルアプリでは110番や119番の緊急通報への発信ができない
IIJmioがリリースしている公式のみおふぉんダイアルアプリを使って通話定額オプションを利用する場合、110番や119番といった緊急通報への発信ができない点にも注意が必要です。これは、プレフィックス番号が付いた状態では緊急通報がかけられない仕組みになっているためです。
緊急通報をかける場合は、プレフィックス番号が自動で付かない通常の電話アプリから発信しましょう。
IIJmioのSIMでのみ利用できる
通話定額オプションは、IIJmio専用のオプションサービスです。そのため、通話定額オプションを利用できるのはIIJmioのSIMのみで他社の格安SIMで利用することはできません。
データ通信SIMでは利用できない
通話定額オプションは、IIJmioの音声通話SIMの電話番号そのままで発信しても通話料金を安く抑えることができるサービスです。音声通話ができないデータ通信専用SIMでは、通話定額オプションを契約したり利用することはできません。
IIJmio「通話定額オプション」まとめ
格安SIMでも、5分以内など時間は限られているものの回数制限なく通話できるオプションサービスを続々と提供してきています。他社格安SIMのかけ放題サービスの比較はこちらで詳しく行っています。
格安SIM MVNOでかけ放題(通話定額)がある16社を比較
IIJmioもその流れに乗る形で通話定額オプションの提供を開始しましたが、5分だけでなく3分以内の通話が定額になる低料金なオプションを用意したり、家族間は10分や30分まで通話できるといった他社にはないサービス内容で老舗のMVNOながら攻めていますね。
さらに、2017年5月1日からは5分かけ放題が10分かけ放題に拡大されることで、よりたくさん通話したい人にもメリットのある格安SIMとなります。
プレフィックス方式を採用しているため通話品質が若干落ちる可能性もありますが、家族間で長電話する場合やIIJmioを契約予定で通話もある程度する可能性がある場合は、通話定額オプションを検討する価値は十分にあります。
IIJmioのかけ放題「通話定額オプション」の特徴と注意点まとめは以上です。
公式サイト
IIJmio(みおふぉん)
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