前回、Galaxy Nexus(SC-04D)をCWM(ClockWorkMod) Recoveryで起動してROM全体をバックアップする方法。でGalaxy Nexus(SC-04D)のROMのバックアップ方法を紹介しました。
今回は、通信に関わるファイルであるradio.imgのバックアップ方法を紹介します。
radio.imgがないと、ドコモのFOMAプラスエリアで電波をつかまなくなる可能性が高いので、今回のバックアップ作業は必須です。
例えば、海外のカスタムROMをGalaxy Nexus(SC-04D)に入れる場合、そのカスタムROMに海外用のradio.imgが含まれていると、SC-04D純正のradio.imgが上書きされることになります。
海外のROMはもちろんドコモのプラスエリアに対応していないので、このROMを使ってもプラスエリアではGalaxy Nexus(SC-04D)で通話や通信をすることができません。
また、前回記事のCWM(ClockWorkMod)でバックアップしたものを復元したとしても、その中にはradio.imgは含まれていないので、見た目はドコモROMにも関わらずプラスエリアはつかまなくなる恐れがあります。
ですので、今回の作業はかならず行っておくことをおすすめします。
ではGalaxy Nexus(SC-04D)のradio.imgのバックアップ手順です。
【準備しておくこと】
①Android SDKのインストール。まだインストールしていない人は、Android SDKのインストール手順(2011/12/3現在)。を参考にインストールしておいてください。
②Galaxy Nexus(SC-04D)のRoot化。まだRootをとっていない人はGalaxy Nexus(SC-04D)のRoot化方法・手順。を参考にRoot化をしておいてください。
③Galaxy Nexus(SC-04D)をメニュー⇒設定⇒開発者向けオプション⇒USBデバッグにチェックを入れ、デバッグモードにしておく。
1.PCのコンピュータ⇒OS(C:)⇒android-sdk-windows⇒platform-toolsを開いてSHIFTキーを押しながら右クリック。「コマンド ウィンドウをここで開く」をクリック。
2.コマンドプロンプトが開くので、「adb.exe」と入力してEnterキーを押す。
3.「adb shell」と入力してEnterキーを押す。
4.「shell@android:/ $」と表示されるので、スペースを1文字分空けて「su」と入力してEnterキーを押す。
5.#が出ればOKです。次にすすみます。
6.「dd if=/dev/block/platform/omap/omap_hsmmc.0/by-name/radio bs=4096 of=/mnt/sdcard/radio.img」と入力してEnterキーを押す。
7.「16777216 bytes transferred in~」と表示されれば、radio.imgがGalaxy Nexus(SC-04D)の内蔵ストレージに保存成功です。
8.コンピュータ⇒Galaxy Nexus⇒内部ストレージの中にradio.imgが入っています。もし表示されない場合は、Galaxy Nexus(SC-04D)を一度再起動させれば見えるはずです。このradio.imgを大切に保存しておいてください。
Galaxy Nexus(SC-04D)のradio.imgのバックアップ方法は以上です。