DTI SIMの速度切り替え(低速)と速度制限と繰り越しの有無まとめ

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このページでは、DTI SIMの速度切り替えと繰り越し機能、速度制限の有無についてまとめています。


DTI SIMには高速と低速の速度切り替え機能はない

格安SIMの中には、高速通信と低速通信の切り替えに対応したものもあります。低速通信時は、ほとんどの格安SIMでダウンロード時の最大速度が200kbpsに制限されます。

高速と低速を切り替える機能のメリットは、低速に切り替えておくことでパケット(高速通信容量)を消費せずに節約することができる点です。

例えば、ひと月3GBまで高速通信できるプランを高速通信で3GB利用した場合は、3GB(3GBプラン)-3GB(高速通信した分)=0GB(高速通信できる残りパケット)となり使い切ってしまいます。それに対して、低速通信で3GB利用した場合はパケット(高速通信容量)を消費しないため3GB(3GBプラン)-0GB(高速通信した分)=3GB(高速通信できる残りパケット)となりまるまる余ります。

低速通信を有効活用することで、高速通信容量を無駄に消費せず本当に必要な時だけ大量に利用するということができます。

なお、低速通信時に利用できるのはLINEやメールといったテキスト文字がメインアプリだけでなく、FacebookやTwitterといったSNSアプリやGoogleマップも含まれます。詳しくはこちらをご覧ください。
格安SIMで低速が使い放題のMVNOを比較【動画あり】

DTI SIMの場合、残念ながら高速と低速の速度切り替えに対応していないため、低速モードにしてひと月に使える高速通信容量の消費を抑えて節約することもできません。

DTI SIM以外の格安SIMにおける速度切り替え対応状況は以下の通りです。
 高速と低速の切り替え切り替えアプリ
b-mobile
(追加購入した分のみ切り替え可能)
あり
Turbo Charge
BIGLOBE SIM×-
DMMモバイルあり
DMM mobile ツールアプリ
DTI SIM×-
FREETELなし
Webでの切り替えはこちら
mineoあり
mineoスイッチ
IIJmioあり
IIJmioクーポンスイッチ
NifMo×-
OCN モバイル ONEあり
OCN モバイル ONE アプリ
U-mobile×-
エキサイトモバイルなし
Webでの切り替えは
こちら
ぷららモバイルLTE×-
楽天モバイルあり
楽天モバイル SIMアプリ

BIGLOBE SIMNifMoなど、大手プロバイダが提供している格安SIMで速度切り替えに対応していない場合があるものの、多くの格安SIMでは低速モードに切り替えることができます。

DTI SIMの今後の対応に期待したいですね。


DTI SIMには3日間の使い過ぎによる通信速度制限あり

格安SIMの中には、3日間にある一定以上通信しすぎると高速通信容量が余っていても速度が200kbpsに制限されるものもあります。

通信しすぎによる速度制限は、一定量を超えた翌日に1日中発動されて翌々日にはまた元の高速通信状態に戻るという一時的な制限であるのがほとんどです。

3日間の使い過ぎによる制限はDTI SIMにもありますが、2016年4月に制限の基準が緩和されました。

緩和前の速度制限の基準は以下の通りです。

1GB:366MB
3GB/5GB/10GB:1GB

DTI SIMの場合、プランによって速度制限される基準値が違います。特に速度制限に引っかかる可能性が高かったのが10GBプランです。

10GBプランを選ぶ人は格安SIMでも通信量の所費が多い動画の視聴などもしたい可能性が高いですが、映画など少し長めの動画を見ているとすぐに1GBに達してしまうため、10GBプランが3日間で1GBを超えると制限されるのは若干厳しめでした。

他社格安SIMの3日制限の有無は以下の通りです。
 高速通信時の3日間の使い過ぎによる速度制限低速通信時の3日間の使い過ぎによる速度制限規制後の通信速度制限確率
b-mobileなし
※1 ファイル交換(P2P)アプリに制限をかける場合あり
※2 大容量のダウンロード及びストリーミングでの連続通信は時間帯によって制限をかける場合あり
あり
3日間で366MB
不明
制限する場合がある
BIGLOBE SIMなしなし--
DMMモバイルなしあり
3日間で366MB
不明
制限する場合がある
DTI SIMなしなし--
IIJmioなしあり
3日間で366MB
不明
制限する場合がある
mineo
(ドコモプラン)
なしなし--
NifMoあり
※3GB/5GB/10GBプランは3日ではなく1日制限

1.1GBプラン:250MB
3GBプラン:650MB
5GBプラン:1,100MB
10GBプラン:2,200MB
なし200kbps
確実に制限
OCN モバイル ONEなしなし--
U-mobileあり
制限される基準値は不明。回線が混み合った場合は全てのユーザーに等しく制限をかける場合あり。
なし不明
制限する場合がある
エキサイトモバイルなしあり
3日間で366MB
不明
制限する場合がある
楽天モバイルなしなし-
確実に制限

3日制限の基準値が緩和される前のDTI SIMは1GBと5GBが一般的な基準値で3GBは少し緩く、10GBが厳しめの基準値でした。

ですが、2016年4月29日よりDTI SIMの3日速度制限の基準が緩和されました。緩和後の基準は以下の通りです。

1GB:700MB
3GB:2GB
5GB:3GB

基準がかなり緩くなったため、以前に比べれば速度制限にひっかかる可能性は低くなりました。

また、2016年5月25日より提供が始まった定額無制限プランの「ネットつかい放題」には、3日制限はありません。

1日単位で異常な通信をした場合は当日に限り速度が制限される場合もありますが、翌日0:00になると制限は解除されため大きなデメリットにはならないですね。

ネットつかい放題の特徴や注意点はこちらに詳しくまとめています。
DTI SIM LTE定額無制限プラン「ネット使い放題」の詳細と注意点まとめ

なお、DTI SIMでは2日間で速度制限が発動する基準値の7割を超えると契約時のメールアドレスあてに注意を促すメールを送ってくれます。

日々の通信量がそこまで変わらないなら問題はありませんが、日によって通信量が大きく変わる場合は3日間制限に気を付けましょう。


DTI SIMには当月余ったパケットを繰り越す機能はない【2016年4月29日より提供開始】

多くの格安SIMには、当月余ったパケット(高速通信容量)を翌月に繰り越す機能があります。翌月に繰り越すことで、当月の余ったパケットを無駄にせず有効活用できます。

DTI SIMには、これまで繰り越し機能はありませんでした。他社の格安SIMも合わせて比較してみます。
 高速通信容量の
翌月繰り越し
b-mobile×
BIGLOBE SIM
DMMモバイル
DTI SIM
※「半年お試しプラン」「でんわ定額プラン」は翌月繰り越し不可
FREETEL
IIJmio
mineo
NifMo
OCN モバイル ONE
U-mobile×
エキサイトモバイル
ぷららモバイルLTE×
楽天モバイル

この一覧表で翌月繰り越しに対応していない格安SIMは、多くが使い放題だったり使った分だけ請求されるプランのため繰り越し機能がありません。

DTI SIMのようにひと月に利用できる高速通信容量の上限が決まっているプランを提供する格安SIMで繰り越しに対応していないのはDTI SIMぐらいだったので、この機能も対応に期待していました。

ですが、2016年5月1日よりついにDTI SIMでも高速通信容量の繰り越しに対応しました。2016年4月利用分で余ったパケットがあれば、自動的に5月に繰り越されます。

繰り越しできる容量の上限は契約しているプランの容量と同量です。1GBプランなら1GB、3GBプランなら3GB、5GBプランなら5GB、10GBプランなら10GBまで繰り越しできます。

10GBプランで丸ごと繰り越した場合は、翌月は20GBの通信が可能になります。

なお、DTI SIMでは高速通信容量を購入して追加チャージすることができますが、チャージしたパケットも使い切れなかったパケットと合わせて繰り越しできます。

当月に余って繰り越した高速通信容量の有効期限は、翌月末日までとなっています。DTI SIMは2016年4月29日より3日間の使い過ぎによる速度制限の条件を緩和し、繰り越されたパケットが多くて一気に通信しても速度制限にかかりにくいため、繰り越し分を無駄なく使い切ることができます。


まとめ

DTI SIMは2015年9月に始まったばかりということもあってか、現時点では高速モードと低速モードの切り替えは対応していません。

ですが、当初は対応していなかった当月余ったパケット(高速通信容量)の翌月繰り越しに対応したり、3日制限基準が緩和されたりと、徐々に機能追加・改善されつつあります。

また、DTI SIMは2016年5月25日より定額無制限プランの「ネットつかい放題」と5分以内の通話なら回数制限なく定額で電話がかけられる「でんわかけ放題」の提供も始まりました。

それぞれのサービスの特徴や注意点はこちらをご覧ください。
DTI SIM LTE定額無制限プラン「ネット使い放題」の詳細と注意点まとめ

DTI SIM「でんわかけ放題」の詳細と注意点まとめ。5分以内の通話が定額。

DTI SIMは月額料金の安さと通信速度の安定した速さが大きなメリットの格安SIMでしたが、上記2サービスの追加により電話とネットがどちらも使い放題という大きなメリットが加わりました。

DTI SIMは、価格が安いだけでなくプランの種類やオプションの豊富さも加わったことでコストパフォーマンスの非常に高い格安SIMとなっています。

なお、DTI SIMにはない機能である「速度切り替え」に対応している格安SIMの中でおすすめはmineoです。
mineo
mineoは速度切り替えに対応しているだけでなく、高速通信時に3日間制限もないため、制限を気にせず使いたいときに自由に大量に通信できます。

また、速度切り替えに対応している格安SIMの中には高速通信時は3日制限はないものの、低速時に使いすぎるとさらに速度が低速化してしまいほぼなにもできなくなってしまうというものもありますが、mineoは高速時だけでなく低速時も使い過ぎによる速度制限がありません。

mineoを使っていれば、速度制限を気にする必要が全くないので精神衛生上のメリットが大きいです。

また、mineoは翌月繰り越しに対応しているだけでなく、mineo独自の機能としてパケットを最大1GBまで無料で追加できる機能「フリータンク」も提供しています。

フリータンクは、mineoユーザーの余ったパケットが寄付されているタンクからひと月に最大1GBまで引き出して自分のパケットに追加できるという画期的なサービスです。

フリータンクは利用料金も無料なので、無料で最大1GB追加できることになります。もちろん、フリータンクは他のmineoユーザーの余ったパケットの寄付によって成り立っているサービスです。

自分のパケットが余った時は、積極的に寄付するようにしましょう。フリータンクの使い方はこちらをご覧ください。
mineoの新サービス「フリータンク」の詳細と使い方まとめ。

mineoはDTI SIMよりも月額料金は若干高いですが、他社にはないサービスを提供するなど多機能で使い勝手の良い格安SIMです。

格安SIMの条件としてどうしても速度切り替えが外せない場合は、mineoを検討してみることをおすすめします。

公式サイトで詳細を見る
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逆に、機能は少なくてもいいので月額料金が安い方がいいなら、全プラン業界最安値水準のDTI SIMの方がおすすめです。

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DTI SIMやmineoを含む主要格安SIMの機能やキャンペーンなどをさらに比較したい場合は、以下に詳しく比較しているので参考にしてみてください。
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DTI SIMの高速モードと低速モードの速度切り替え機能と速度制限機能、繰り越しの有無まとめは以上です。

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