目次
1,000円以下の格安SIM(MVNO)のポイント
格安SIMには1,000円以下で使えるものも増えてきましたが、ここまで安いのはLTEによる高速通信容量が少ないためです。現時点で、主要な格安SIMの1,000円で利用できる高速通信容量は3GBと多くはないため、効率よく使っていく必要があります。
以下に、1,000円以下で格安SIMをうまく使いこなすためのポイントを挙げておきます。
高速通信と低速通信を手動で切り替えできる格安SIM(MVNO)かどうか
限られた高速通信容量を効率よく使うには、高速通信と低速通信の切り替えが便利です。高速通信と低速通信の切り替え機能は、docomo、au、Softbankの3キャリアにはない格安SIM独自の機能で、高速通信時はLTEによる通信、低速通信時は3Gによる通信となります。低速通信時の最大速度は、ほとんどの格安SIMで200kbpsとなっています。
200kbpsと聞くと遅いと感じると思います。実際速くはないですし、画像が多いウェブページなどではなかなか画像が表示されない、動画はほぼ観ることができないなど使い勝手が悪くなるのは事実です。
ですが、メールやLINEの送信やTwitterのタイムラインの読み込み、テキストがメインのWebページの表示といったデータ量が少なくて済む通信の場合は、高速通信でなく低速通信の200kbpsでも遅すぎて使えないといった不満を感じることなく利用することができます。
実際に格安SIMを低速に切り替えて通信した結果、200kbpsでも使えることを確認したアプリは以下の通りです。
・メール、SMS、LINE
・テキストがメインのウェブページの閲覧
・radiko
・Facebookアプリ(画像の表示に時間がかかる場合あり)
・Googleマップ
・音楽ストリーミング再生(低音質で曲をスキップさせなければOK)
逆に、200kbpsで利用できないのはYoutubeなどの動画視聴と音楽ストリーミング再生中の曲スキップでした。
格安SIMを低速に切り替えての詳細な検証はこちらを参照してください。
格安SIMで低速が使い放題のMVNOを比較【動画あり】
低速で問題ないアプリなどを利用する際は低速に切り替えておいて、画像や動画を観る際は高速に切り替えるようにしておけば、いざ高速通信が必要になった時でも十分余裕があるので安心です。
バーストモードがある格安SIM(MVNO)かどうか
格安SIMの中には、バーストモードという機能を備えたものもあります。バーストモードとは、200kbpsの低速通信時でも通信開始から一定時間はLTEによる高速通信することでアプリの読み込みを速くするという便利な機能です。
バーストモードのある格安SIMを使うと、先ほど例に挙げたメールやLINEの送信、Twitterのタイムラインの読み込み、テキストがメインのWebページの表示などは高速通信時と変わらない速さで利用することができます。高速通信時だけでなく、低速通信時も快適に通信したいなら、バーストモードは必須の機能です。
低速通信時に使い過ぎによる速度制限がない格安SIM(MVNO)かどうか
格安SIM(MVNO)の高速通信と低速通信の切り替えやバーストモードは、少ない高速通信容量のプランで運用する際にかなり役立ちますが、低速通信で注意しておくべき点もあります。それが「低速通信時に使い過ぎによる速度制限がないかどうか」です。格安SIMの中には、低速通信時に3日間で規定量以上の通信をした場合に200kbpsよりもさらに速度を制限するものもあります。低速時の速度制限を設定している格安SIMのほとんどが、3日間で366MB以上利用すると制限が発動します。
TwitterやLINE、メールのやりとり程度なら3日間で366MBも行くことはほとんどありませんが、低速通信に切り替えた状態でradikoなどストリーミングラジオやGoogle Play Music、LINE MUSICといったストリーミング音楽を流しっぱなしにしておくと、200kbpsよりも遅い超低速状態に制限されてしまう可能性が高くなります。
低速でストリーミング再生を検討している人は、低速通信時に使い過ぎによる速度制限がないかどうかを確認しておくことをおすすめします。
上記3つの機能や条件については、格安SIMごとに有無をまとめておきますので参考にしてください。
高速と低速の切替 | バーストモード | 低速時の使い過ぎによる制限 | |
---|---|---|---|
BIGLOBE SIM | × | × | なし |
b-mobile (おかわりSIM) | △ | × | あり 3日間で366MB |
DMM mobile | ○ | ○ | あり 3日間で366MB |
FREETEL | ○ | × | あり? |
IIJmio | ○ | ○ | あり 3日間で366MB |
mineo (ドコモプラン) | ○ | ○ | なし |
NifMo | × | × | なし |
OCN モバイル ONE | ○ | × | なし |
楽天モバイル | ○ | × | なし |
上記の機能や条件をすべてクリアしている格安SIMは、mineo(ドコモプラン)のみとなっています。
1,000円未満で利用できる格安SIM(MVNO)
1,000円未満で利用できる格安SIMと各SIMの特徴は以下の通りです。BIGLOBE SIM
データ通信SIM (SMSなし) | データ通信SIM (SMSあり) | 音声通話SIM | |
---|---|---|---|
エントリープラン (3GB) | 900円 | 1,020円 | 1,600円 |
1,000円以下の格安SIMのポイント
1,000円以下の格安SIMのポイント | |
---|---|
高速と低速の切替 | × |
バーストモード | × |
低速時の使い過ぎによる制限 | - |
BIGLOBE SIMは、大手プロバイダのBIGLOBEが運営する格安SIMです。SMSなしのデータ通信SIMのみが1,000円以下でおさまっています。
BIGLOBE SIMの特徴は、BIGLOBE会員なら月額料金が200円割引される点です。BIGLOBE SIMのエントリープランなら、SMSなしのデータ通信SIMが700円、SMSありでも820円で利用することができます。
BIGLOBE SIMは、1,000円以内でおさめるためにポイントとなる3点のうち1点も満たしていないので、他社の格安SIMと比べると使い勝手は良くないです。
なお、月1,000円以下の格安SIMを検討していて音声通話SIMを希望する人はあまりいないかもしれませんが、BIGLOBE SIMならではのサービスが2015年10月から始まっているので触れておきます。
BIGLOBE SIMには、通話料金を安くする「BIGLOBEでんわ 通話パック60」があります。
現在、主要な格安SIMの通話料はすべて30秒20円で、各社が独自で提供している通話料割引アプリや、楽天でんわを使うことで半額の30秒10円に抑えることができます。
BIGLOBE SIMも「BIGLOBEでんわ」という通話料が半額になるアプリを提供していますが、このBIGLOBEでんわの新サービス「BIGLOBEでんわ 通話パック60」を利用すればさらに通話料が安くすることができます。
「BIGLOBEでんわ 通話パック60」は、30秒20円計算なら2,400円かかる通話料を、650円で利用できるパックサービスです。
1時間650円を1分で換算すると約10円、30秒なら約5円とかなり安く通話できます。また、1時間を超えた場合はBIGLOBEでんわの30秒10円の通話料が適用されるので損することはありません。
BIGLOBE SIMの音声通話SIMは1,000円以下とはなりませんが、格安SIMで通話もある程度したいという人ならBIGLOBE SIMが最もコストを抑えることができます。
公式サイト BIGLOBEモバイル
メリット・デメリットや通信速度レビュー
BIGLOBEモバイルの速度と使ってみた評価。こんな人におすすめ【2月】
b-mobile おかわりSIM
データ通信SIM (SMSなし) | データ通信SIM (SMSあり +130円) | 音声通話SIM | |
---|---|---|---|
1GBまで | 500円 | 630円 | - |
2GBまで | 750円 | 880円 | - |
3GBまで | 1,000円 | 1,130円 | - |
1,000円以下の格安SIMのポイント
1,000円以下の格安SIMのポイント | |
---|---|
高速と低速の切替 | △ |
バーストモード | × |
低速時の使い過ぎによる制限 | あり 3日間で366MB |
おかわりSIMは、MVNOとしては老舗のb-mobileが提供する、使った分だけ請求される新しいタイプのプランが特徴の格安SIMです。
おかわりSIMは、SMSなしのデータ通信SIMなら3GBまで、SMSありのデータ通信SIMなら2GBまでが1,000円以内でおさまります。なお、おかわりSIMには音声通話SIMがありません。
おかわりSIMの特徴は、上記の通りその料金体系にあります。
データ通信SIM | SMS付きデータ通信SIM (+130円) | 音声通話SIM (+800円) | |
---|---|---|---|
1GBまで | 500円 | 630円 | 1,300円 |
2GBまで | 750円 | 880円 | 1,550円 |
3GBまで | 1,000円 | 1,130円 | 1,800円 |
4GBまで | 1,250円 | 1,380円 | 2,050円 |
5GBまで | 1,500円 | 1,630円 | 2,300円 |
5GB以降 | 1,500円 (速度が最大200kbpsに制限される) | 1,630円 | 2,300円 |
料金体系は1GB増えるごとに250円追加と、シンプルで非常に分かりやすいのもいいですね。
なお、おかわりSIMは1,000円以下の格安SIMのポイントをほぼすべて満たしていない状況です。個人的に不可解なのが、おかわりSIMの高速と低速の切替が追加で購入した高速通信容量に対してしか使えないという点です。つまり、高速通信容量を追加購入しなければ高速と低速の切替機能は一切できないということです。
このような制限を設けている格安SIMはb-mobileだけなので、他社の格安SIMと同様今後すべての高速通信容量で切替ができるよう改善に期待したいところです。
また、b-mobileはスピードテストアプリ上の速度は速くても、動画の再生に時間がかかるなどスピードテストの結果と体感速度がリンクしない点にも注意が必要です。
b-mobileも含む格安SIMの体感速度比較については、こちらを参照してください。
格安SIM MVNO 格安スマホの通信速度比較。速いのは?-体感速度動画あり-【2018年9月3日実測】
b-mobileのおかわりSIMは1GBあたり250円という分かりやすいプランが魅力ですが、注意点もあります。詳しくは当サイトのレビューをご覧ください。
公式サイト b-mobile おかわりSIM
メリット・デメリットや通信速度レビュー
b-mobile おかわりSIMの速度実測・レビュー・評価まとめ【2月】
DMMモバイル
データ通信SIM (SMSなし) | データ通信SIM (SMSあり +150円) | 音声通話SIM | |
---|---|---|---|
ライトプラン (最速200kbps) | 440円 | 590円 | 1,140円 |
1GB | 480円 | 630円 | 1,260円 |
2GB | 770円 | 920円 | 1,380円 |
3GB | 850円 | 1,000円 | 1,500円 |
1,000円以下の格安SIMのポイント
1,000円以下の格安SIMのポイント | |
---|---|
高速と低速の切替 | ○ |
バーストモード | ○ |
低速時の使い過ぎによる制限 | あり 3日間で366MB |
DMMモバイルは、動画やFXなどで有名なDMMが運営する格安SIMです。
DMMモバイルの最大の特徴は、「全プラン業界最安値水準」を宣言し有言実行で積極的にプランを値下げしていることです。
最近では、2015年9月1日に音声通話SIMの3GBプランを1,550円から1,500円に値下げし、さらに9月30日にはデータ通信SIMの1GBプランを630円から590円に、5GBプランを1,270円から1,210円に、10GBプランを2,250円から2,190円に値下げしました。
さらに、2016年4月1日からは音声通話SIMの2GBプランを1,470円から1,380円に、5GBプランを1,970円から1,910円に、8GBプランを2,840円から2,680円に、10GBプランを2,950円を2,890円に、15GBプランを5,270円から4,300円に、20GBプランを6,790円から5,980円に値下げし、データ通信SIMも1GBプランを590円から480円に、8GBプランを2,140円から1,980円に、15GBプランを4,570円から3,600円に、20GBプランを6,090円から4,980円に値下げしています。
このように、DMMモバイルを契約しておけば他社よりも料金が高いことで不満を持つ可能性はほぼなく、なるべく安くスマホを使いたい人に最適な格安SIMとなっています。
また、DMMモバイルは1,000円以下の格安SIMのポイントも高速と低速の切替とバーストモードの2項目を満たしています。低速通信時の使い過ぎによる速度制限があるので低速時のストリーミング再生には向きませんが、ストリーミング以外の使い方に関してはバーストモードで低速でも快適に利用することができます。
DMMモバイルは他社と比べて安いため通信速度が遅いのでは?と思う人もいるでしょう。実際のDMMモバイルの速さは12時台にかなり速度が低下し、昼間以外の時間帯はそこまで遅く感じることなく通信できる状況です。DMMモバイルの体感速度はこちらの動画で確認してみてください。
DMMモバイルを含む主要格安SIMの速度比較はこちらで詳しく検証しています。
格安SIM MVNO 格安スマホの通信速度比較。速いのは?-体感速度動画あり-【2018年9月3日実測】
DMMモバイルは料金は他社と比べて安いものの、高速と低速の切替だけでなくバーストモードに対応しており、かつ速度も速いバランスの取れたおすすめの格安SIMです。
公式サイト DMMモバイル
メリット・デメリットや通信速度レビュー
DMMモバイルを実際に使ってみた評価。こんな人におすすめ【2月】
FREETEL SIM
データ通信SIM (SMSなし) | データ通信SIM (SMSあり +140円) | 音声通話SIM | |
---|---|---|---|
100MBまで | 299円 | 439円 | 999円 |
1GBまで | 499円 | 639円 | 1,199円 |
3GBまで | 900円 | 1,040円 | 1,600円 |
1,000円以下の格安SIMのポイント
1,000円以下の格安SIMのポイント | |
---|---|
高速と低速の切替 | ○ |
バーストモード | × |
低速時の使い過ぎによる制限 | あり? |
FREETEL SIMは、プラスワン・マーケティングが運営する格安SIMです。プラスワン・マーケティングは格安SIMとスマホのセットも販売していますが、すべて自社製のスマホで他社の格安SIMとは一線を画しています。
SAMURAI MIYABI(雅)やSAMURAI KIWAMI(極)などスペックの割に低価格でコストパフォーマンスの高い自社開発のスマートフォンを販売しています。
FREETEL SIMの特徴は、b-mobileのおかわりSIMと同様使った分だけ料金を支払うプランである点です。SMSなしのデータ通信SIMなら3GBまで、SMSありのデータ通信SIMなら2GBまで1,000円以内でおさまります。
FREETEL SIMにはb-mobileのおかわりSIMにはない音声通話SIMもあり、100MBまでなら税抜きで999円で利用できます。ただ、1GBまでが1,199円と200円高いだけなので、音声通話SIMなら1GBの方がコストパフォーマンスは高いです。
FREETEL SIMの通信速度は、スピードテスト上では速いです。ですが、体感ではスピードテストほどの速さを感じないこともあるためFREETEL SIMに速度を求めすぎないようにしておく必要があります。
FREETEL SIMは、1,000円以下の格安SIMのポイントは高速と低速の切替のみ○となっています。バーストモードはなく、低速時も使いすぎると速度制限をかけるという旨の記載も見られます。
また、FREETEL SIMは低速時の速度を50~100kbpsに制限することがあり、低速ではまともに通信できない状況になります。FREETEL SIMを低速メインで運用するのは厳しいと思っておいた方がいいです。
上記の注意点を許容できるなら、FREETEL SIMはおかわりSIMよりもおすすめです。
公式サイト FREETEL
メリット・デメリットや通信速度レビュー
FREETEL SIMの評価・評判・速度・メリットデメリットレビュー【2月】
IIJmio
プラン名 | データ通信SIM (SMSなし) | データ通信SIM (SMSあり +120円) | 音声通話SIM |
---|---|---|---|
ミニマムスタートプラン(3GB) | 900円 | 1,020円 | 1,600円 |
1,000円以下の格安SIMのポイント
1,000円以下の格安SIMのポイント | |
---|---|
高速と低速の切替 | ○ |
バーストモード | ○ |
低速時の使い過ぎによる制限 | あり 3日間で366MB |
IIJmioは、インターネット・イニシアティブが運営する格安SIMで、運営開始が2008年と歴史のある老舗の格安SIMです。また、契約者数はOCNモバイルONEに次いで2位と、非常に多くのユーザーを抱えるMVNOでもあります。
IIJmioの特徴は、
格安SIMは遅いというイメージは根強いと思いますが、IIJmioに関しては上記の通り設備投資をしっかりしているので不満を感じることは少なく、安心して利用できます。
2016/3/24追記
現在のIIJmioは、12時台の速度がかなり落ち込んでおり体感速度も速くはありません。また、昼間以外の時間帯も他社と比べて特別速いという状況ではないため、IIJmioに速度のメリットは現時点ではほとんどありません。
格安SIMでは定番となりつつある、当月余った高速通信容量の繰り越しと高速通信と低速通信の切替、バーストモードは、すべてIIJmioが一番最初に提供を開始した機能です。IIJmioはこれらの機能の投入に見られるように、ユーザーにとってメリットのあるサービスや機能も率先して取り入れている点も評価できます。
また、格安SIMのデメリットの1つとして、ネット契約でのMNP転入時に契約からSIMが届くまでの期間、電話が一切使えない(不通期間)が挙げられます。それに対して、IIJmioは2015年9月16日より格安SIMでも自宅で不通期間もほぼ無しでMNP転入ができる「おうちでナンバーポータビリティ」を開始しました。
IIJmioのMNP即日開通「おうちでナンバーポータビリティ」の仕組みと手続き方法、メリットまとめ。
なお、自宅で不通期間なくMNP転入できる格安SIM一覧はこちらを参照してください。
格安SIMのMNP転入が自宅で即日開通可能なMVNO比較
IIJmioは、1,000円以下の格安SIMのポイントは高速と低速の切替、バーストモードが○となっています。低速通信時は3日間で366MBの使用でさらに速度が制限される点には注意が必要です。
IIJmioは格安SIMに足りないものや不便な点を積極的に解消するために常に新しいサービスを提供したり改善を実施しています。IIJmioはSIMの機能だけでなく企業姿勢も評価でき、安心して利用できるおすすめの格安SIMです。
公式サイト IIJmio(みおふぉん)
メリット・デメリットや通信速度レビュー
IIJmioを使ってみた感想と速度レビュー、メリット・デメリット総まとめ【10月】
mineo(ドコモプラン)
データ通信SIM (SMSなし) | データ通信SIM (SMSあり +120円) | 音声通話SIM | |
---|---|---|---|
500MB | 700円 | 820円 | 1,400円 |
1GB | 800円 | 920円 | 1,500円 |
3GB | 900円 | 1,020円 | 1,600円 |
1,000円以下の格安SIMのポイント
1,000円以下の格安SIMのポイント | |
高速と低速の切替 | ○ |
バーストモード | ○ |
低速時の使い過ぎによる制限 | なし |
mineoは、関西電力系の通信事業者であるケイ・オプティコムが運営する格安SIMです。
mineoは当初au回線のみを取り扱っていましたが、2015年9月1日よりdocomo回線の取り扱いも開始し、日本初のマルチキャリアMVNOとなりました。
mineoにはマルチキャリアMVNOならではのメリットがあります。例えば、auとdocomoのキャリア変更が手数料2,000円でできたり、docomoとau間でパケットのシェアが可能などです。また、mineoで複数回線を契約すると月額料金が1回線当たり50円割り引きされるので、1人で複数枚のSIMを使いたい場合や家族で格安SIMを使う場合に毎月のコストを抑えることができます。
さらに、mineoはmineoユーザー同士でパケットをやり取りできるパケットギフトや無料でひと月に最大1GBのパケットを追加できるフリータンクなど、他社の格安SIMにはないユーザーにメリットの大きいサービスを提供しています。
パケットギフトの詳細についてはこちらをご覧ください。
mineoパケットギフトとパケットシェアの違い・期限と使用方法まとめ
フリータンクの詳細はこちらに詳しくまとめています。
mineoの新サービス「フリータンク」の詳細と使い方まとめ。
mineoの契約者数は9月にドコモプランがスタートする直前の2015年8月末時点で85,000件でしたが、10月4日時点で12万件と約1ヶ月の短期間で35,000件も増加している状況です。
通常、ここまでユーザー数が急激に増えた場合に何も対処しなければ回線が混み合うことで通信速度がかなり低下します。ですが、mineoはこれまでひと月に複数回の回線増強を実施しているため、極端に速度が低下することもなく安定して通信できる状況が現時点においても続いています。
格安SIM MVNO 格安スマホの通信速度比較。速いのは?-体感速度動画あり-【2018年9月3日実測】
特に、他社の格安SIMの多くは昼12時台の速度が1Mbpsを下回りますが、mineoはほぼ1Mbps以上の速度を維持しているので回線が混み合う昼間でも快適に通信することができます。
mineoドコモプランの1,000円以下の格安SIMのポイントは、3項目ともすべてクリアしています。3項目の条件をすべて満たしているのはmineoのドコモプランのみとなっており、他社の格安SIMと比べて1,000円以下で最も効率が良いです。
mineoは多機能だけでなく通信速度も速く快適なため、非常にコストパフォーマンスの高い格安SIMです。
公式サイト mineo
メリット・デメリットや通信速度レビュー
mineo(マイネオ)ドコモ Dプランの速度と実際に使ってみた感想【2月】
NifMo
データ通信SIM (SMSなし) | データ通信SIM (SMSあり +150円) | 音声通話SIM | |
---|---|---|---|
1.1GBプラン | 640円 | 790円 | 1,340円 |
3GBプラン | 900円 | 1,050円 | 1,600円 |
1,000円以下の格安SIMのポイント
1,000円以下の格安SIMのポイント | |
---|---|
高速と低速の切替 | × |
バーストモード | × |
低速時の使い過ぎによる制限 | なし |
NifMoは、プロバイダの@niftyが運営する格安SIMです。
NifMoの大きな特徴は、NifMoバリュープログラムです。NifMoバリュープログラムは、提携しているショップや飲食店を利用したり、無料アプリのインストールや期間限定おためしのサービスに登録すると月額料金を割り引きできるサービスです。
私もNifMoバリュープログラムを利用していますが、月額料金無料で利用できています。詳しくはこちらを参照してください。
NifMoバリュープログラムを試してみた。3GBプランが0円で運用可能です。
NifMoバリュープログラムはひと手間かかりますが、買い物をしなくても無料のアプリのインストールや有料サービスのお試し登録だけで3GBの900円ぐらいならすぐに無料にできます。
NifMoのデメリットとしては、速度が遅くなっていることが挙げられます。7月は昼間でも十分な速度が出ていましたが、8月以降は日を追うごとに速度が落ちてしまっていました。2015年12月以降は速度はかなり禍福しているものの、12時台は遅い状況が続いています。
格安SIM MVNO 格安スマホの通信速度比較。速いのは?-体感速度動画あり-【2018年9月3日実測】
税込み1,000円以下で音声通話SIMを提供している格安SIMは現時点ではありませんが、NifMoならNifMoバリュープログラムを利用することで音声通話SIMを1,000円以下で利用することも可能です。
NifMoの1,000円以下の格安SIMのポイントは、高速通信と低速通信の切替もバーストモードもありません。低速に切り替えることがないのであまり意味はありませんが、高速通信容量を使い切った後の低速通信時に使い過ぎによる更なる制限はありません。
NifMoは高速と低速の切替ができないので使い勝手は良いとは言えませんが、NifMoバリュープログラムを活用すれば5GBプランや音声通話SIMでも1,000円以下に抑えることができる唯一の格安SIMです。
公式サイト(SIM単体)
NifMo
公式サイト(スマホセット)
NifMo
メリット・デメリットや通信速度レビュー
NifMo ニフモの速度レビューと評価・メリット・デメリットまとめ【2月】
OCNモバイルONE
データ通信SIM (SMSなし) | データ通信SIM (SMSあり +120円) | 音声通話SIM | |
---|---|---|---|
110MB/日コース | 900円 | 1,020円 | 1,600円 |
1,000円以下の格安SIMのポイント
1,000円以下の格安SIMのポイント | |
---|---|
高速と低速の切替 | ○ |
バーストモード | × |
低速時の使い過ぎによる制限 | なし |
OCNモバイルONEは、大手プロバイダのOCNが運営する格安SIMです。
OCNモバイルONEは契約者数No.1の大所帯となっていて、契約者数の多さからくる速度の遅さがしばしば見られます。業界3位の契約者数のIIJmioは回線増強によりそこそこの速度を維持していますが、OCNモバイルONEにはそういった動きが見られないのが残念です。
OCNモバイルONEは通信速度に難はありますが、料金プランは個性的なものもあります。その1つが日単位に高速通信容量の制限があるプランです。
OCNモバイルONEのプランで唯一1,000円以内におさまるのが110MB/日コースですが、このプランは1日110MBまでLTEの高速通信を利用することができ、110MBを超えると200kbpsに速度制限されてしまうというものです。逆に、翌日の0時になれば高速通信容量は復活するので、制限される期間が短いのがメリットです。
また、高速通信容量が余ってしまった場合は、翌日に繰り越されるので損することもありません。
なおOCNモバイルONEの日単位のコースでは、500円払うことでその日1日は高速通信が使い放題というオプションもあります。日ごろはそこまで通信することはないものの、出張や旅行などでマップを数日間使いたいといった場合に、OCNモバイルONEの日単位コースは重宝します。
OCNモバイルONEの1,000円以下の格安SIMのポイントは、高速と低速の切替機能があり低速時の使い過ぎによる制限はありません。バーストモードのみ非対応となっていますが、低速時に制限がないので使い勝手は良い格安SIMといえます。
OCNモバイルONEは日単位のプランなので全員が当てはまるわけではないとは思いますが、日々の通信量が一定していてかつ少ないのであれば十分検討の余地のある格安SIMです。
公式サイト OCNモバイルONE
メリット・デメリットや通信速度レビュー
OCNモバイルONEを実際に使ってみた評価とレビュー【2月】
楽天モバイル
データ通信SIM (SMSなし) | データ通信SIM (SMSなあり +120円) | 音声通話SIM | |
---|---|---|---|
ベーシック (最速200kbps) | 525円 | 645円 | 1,250円 |
3.1GBパック | 900円 | 1,020円 | 1,600円 |
1,000円以下の格安SIMのポイント
1,000円以下の格安SIMのポイント | |
---|---|
高速と低速の切替 | ○ |
バーストモード | × |
低速時の使い過ぎによる制限 | なし |
楽天モバイルは、楽天市場で知られる楽天傘下の楽天コミュニケーションズが運営する格安SIMです。
楽天モバイルの特徴は、楽天ポイントがたまりやすいという点です。楽天モバイルのスマホセットを購入すると、端末によっては楽天ポイントがもらえるキャンペーンや、音声通話SIMなら契約中ずっとポイントが2倍になるキャンペーンなどが開催されています。
また、月額1,000円以内で格安SIMの運用を検討している人はすでに端末は持っているとは思いますが、楽天モバイルとセットで購入できるスマホの種類が多いのもポイントで端末価格の割引セールもしばしば開催されています。
なお、月額1,000円以下にはならないものの、楽天モバイルの音声通話SIMでは5分以内の通話なら回数に制限なく850円で電話がかけ放題の「5分かけ放題オプション」を利用できるのも、楽天モバイルならではのメリットです。
BIGLOBE SIMの「BIGLOBEでんわ 通話パック60」は1時間以内の通話が650円なので、ひと月の通話時間が1時間以内ならBIGLOBE SIMが、1時間を超えるなら楽天モバイルの方が月々にかかる料金を安くできます。
楽天モバイルの5分かけ放題オプションについては、こちらに詳しくまとめています。
楽天モバイル「5分かけ放題オプション」の詳細と注意点まとめ
BIGLOBE SIMと楽天モバイルを含む、かけ放題サービスがある格安SIMの比較はこちらをご覧ください。
格安SIM MVNOでかけ放題(通話定額)がある16社を比較
楽天モバイルのデメリットとしては、速度の遅さが挙げられます。楽天モバイルは2015年10月6日以降は全く新しい回線を利用しているため当初は速度が出ていましたが、現時点では2015年10月5日以前の旧回線とほぼ変わらない程度に速度が低下しています。昼間の速度も速いとはいえず、動画の再生時などに時間がかかったり途中で止まったりすることもあります。
格安SIMに速度を求めない人でも、楽天モバイルの速度は気になる可能性があります。楽天モバイルを検討している場合は、体感速度を確認することをおすすめします。
格安SIM MVNO 格安スマホの通信速度比較。速いのは?-体感速度動画あり-【2018年9月3日実測】
楽天モバイルの1,000円以下の格安SIMのポイントは、高速通信と低速通信の切替は可能でバーストモードは不可、低速時の使い過ぎによる制限はなしと使い勝手は良いほうです。
デメリットである通信速度の遅さが許容出来るなら、楽天モバイルは検討する価値のある格安SIMです。
公式サイト 楽天モバイル
メリット・デメリットや通信速度レビュー
楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT(アンリミット)の料金とメリット・デメリット総まとめ【9月】
月額1,000円以下でおすすめ格安SIM
月額1,000円以下のプランがある格安SIMの比較は以上ですが、その中でおすすめは以下の2社です。mineo
mineoは、1,000円以下の格安SIMに必要な機能(ポイント)である「高速と低速の切り替え」「バーストモード」「低速時の使い過ぎによる制限がない」のすべてを満たしている唯一の格安SIMであり、使い勝手がかなり良いです。mineoであれば、低速に切り替えてLINEやメールはもちろんTwitterやFacebookなどのSNS、ラジオや音楽のストリーミング再生も通信量を気にせず思い切り楽しむことができます。
また、格安SIMを挿したSIMでGoogleマップを使ってナビをしたい場合、低速時に使い過ぎによる速度制限があるSIMでは制限にかかってしまうとGoogleマップを使うことができなくなってしまうのに対し、mineoならどれだけGoogleマップを使っても遅くなることはありません。
マップを使う際は土地勘のない場所で使うこともよくあると思いますが、通信量を気にせずに目的地に向かうことができるのは精神的にも大きなメリットです。
低速通信時でも使えるアプリや実際に通信している要するを記録した動画はこちらにまとめています。
格安SIMで低速が使い放題のMVNOを比較【動画あり】
さらにmineoは高速通信時の速度も安定して速く、体感速度もdocomoのSIMとほぼ変わらず快適に通信できます。
普段は低速で思う存分通信しておいて、いざ高速通信する際にもしっかりと速度が出るのもmineoならではのメリットです。
また、mineoには「マイネ王」というサポートサイトがあります。
mineo(マイネオ)ファンの集まるサイト - マイネ王
上記ページを見ると分かる通り、マイネ王には多くのmineoユーザーが集まっていて、格安SIMに慣れていないユーザーの質問にベテランのユーザーが答えて問題を解決するなどユーザー同士のサポートもかなり活発です。
格安SIMが初めてで使い方が分からなかったりトラブルに遭遇したときに不安という人は、mineoならユーザーサポートに電話する必要もなくマイネ王で他のユーザーがサポートしてくれるので安心して利用できます。
マイネ王は他社の格安SIMにはない、無料で利用できるmineoの大きなメリットの1つです。mineoを契約したら、ぜひマイネ王を活用することをおすすめします。
公式サイト
mineo
mineoのレビュー
mineo(マイネオ)ドコモ Dプランの速度と実際に使ってみた感想【2月】
DMMモバイル
DMMモバイルは、低速通信時に3日間で366MB以上通信すると速度制限が発動し、200kbpsよりもさらに遅くなってしまう点はmineoに劣りますが、逆にDMMモバイルの強みは料金の安さです。先ほども触れたとおり、DMMモバイルは全プラン業界最安値水準を宣言し有言実行しています。長期間にわたってできる限り安い料金でスマホやタブレットを持ちたいなら、今後もすべてのプランにおいて最安値を維持し続ける可能性が高いDMMモバイルを選んでおけば間違いありません。
DMMモバイルはmineoほどの速度の速さはなく体感で遅く感じることはありますが、それが許せるならDMMモバイルはコストパフォーマンスがかなり高くおすすめです。
公式サイト
DMMモバイル
DMMモバイルのレビュー
DMMモバイルを実際に使ってみた評価。こんな人におすすめ【2月】
格安SIMで月1000円以下のMVNO比較まとめ
1,000円以下で使える格安SIMはたくさんありますが、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。私が実際に使っている限りで最も使い勝手の良い格安SIMはmineoとDMMモバイルですが、利用環境などを考慮して自分に合った格安SIMを探してみてください。
また、希望する格安SIMを別の格安SIMと客観的に比較したい場合は、格安SIMの料金や機能別に比較したこちらも参考にしてみてください。
格安SIMカード MVNO docomo系比較・おすすめランキング【8月29日】
格安SIMで月1,000円以下のプランがあるMVNOまとめは以上です。