また、前作のSH-M03・前々作のSH-M02との比較も行っています。SH-M02とSH-M03、SH-M04のどれにするか迷っている人も参考にしてみてください。
目次
SHARP AQUOS SH-M04のスペックとSH-M03/SH-02との比較
SH-M04のスペックを、前作のSH-M03や前々作のSH-M02と比較して異なる点を見ていきます。AQUOS SH-M02 | AQUOS mini SH-M03 | AQUOS SH-M04 | |
---|---|---|---|
OS | Android 5.0 Lollipop | Android 6.0 Marshmallow | Android 6.0 Marshmallow |
ディスプレイ | 5.0インチ | 4.7インチ IGZO | 5.0インチ |
ディスプレイ解像度 | 720 x 1280(HD) | 1080 x 1920(フルHD) | 720 x 1280(HD) |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 410 MSM8926 1.2GHz 4コア | Qualcomm Snapdragon 808 MSM8992 1.8GHz x 2 1.4GHz x 4 6コア | Qualcomm Snapdragon 430 MSM8937 1.4GHz × 4 + 1.1GHz × 4 8コア |
RAM | 2GB | 3GB | 2GB |
ストレージ | 16GB | 16GB | 16GB |
外部メモリー | microSD/microSDHC(最大32GB) | microSD / microSDHC / microSDXC(最大200GB) | microSD / microSDHC / microSDXC(最大256GB) |
背面カメラ | 約1310万画素 CMOS | 約1310万画素 CMOS 光学手ぶれ補正 | 約1310万画素 CMOS |
前面カメラ | 約210万画素 CMOS | 約500万画素 CMOS | 約500万画素 CMOS |
VoLTE | ○ | ○ | ○ |
バッテリー容量 | 2,450mAh | 2,810mAh | 2,700mAh |
連続通話時間 | - | 約1,150分(VoLTE) 約870分(3G) 約720分(GSM) | 約900分(VoLTE) 約900分(3G) |
連続待受時間 | - | 約460時間(LTE) 約510時間(3G) 約400時間(GSM) | 約780時間(LTE) 約900時間(3G) |
サイズ | 134 x 71 x 9.9 mm | 126x 66 x 8.9 mm | 143 x 71 x 8.3 mm |
重量 | 約145g | 約120g | 約138g |
SIMサイズ | nanoSIM | nanoSIM | nanoSIM |
対応周波数 (バンド) | LTE Band1(2,100MHz) Band3(1,700MHz) Band19(800MHz) Band21(1500MHz) 3G Band1(2,100MHz) Band6(800MHz) Band19(800MHz) | 不明 | LTE Band1(2100MHz) Band3(1700MHz) Band19(800MHz) Band26(1500MHz) 3G Band1(2100MHz) Band5(850MHz) Band6(800MHz) Band19(800MHz) GSM 850MHz 900MHz 1800MHz 1900MHz |
防水 | ○ (IPX5/8) | ○ (IPX5/8) | ○ (IPX5/8) |
防塵 | × | ○ (IP6X) | ○ (IP6X) |
ワンセグ | × | ○ | × |
おサイフケータイ | ○ | ○ | ○ |
赤外線 | ○ | ○ | × |
Wi-Fi | IEEE802.11b / g / n | IEEE802.11a / b / g / n / ac | IEEE802.11b / g / n |
カラー | ホワイト / レッド(gooSIM SELLER限定) | ホワイト / レッド | ホワイト / ネイビー / レッド(楽天モバイル限定) |
上記のスペックの通り、SH-M04は前作のSH-M03に比べてスペック的に劣っています。
SH-M04のスペックはSH-M02に近いため、SH-M02の後継機種の位置づけとしてとらえておいた方がいいでしょう。
SHARP AQUOS SH-M04の特徴・メリット
SH-M04をSH-M03と比較するとメリットがほぼなくなってしまうので、SH-M02と比べて良い点や改善点などについてまとめます。SHARPスマホならではの独自機能を搭載
SHARPは、これまで開発してきたスマホに様々な独自機能を追加してきました。SH-M04には、その場面で必要な情報などをタイミングよく音声やメッセージで伝えてくれるエモパーや、自動で目に優しい表示に切り替わるリラックスオート、端末を持っている間は操作しなくても画面がオフにならないBright Keepなどの機能を使うことができます。
また、着信・充電ランプが点滅するタイミングや着信時の点滅パターン、カラーなども設定できます。
CPU性能がアップ
SH-M04のCPUはSnapdragon 430で、SH-M03に比べると劣るもののSH-M02に比べるとスペックアップしています。Snapdragon 430はAnTuTuで40,000~43,000点、Geekbenchのシングルが600点台でマルチが2700~2800点台なので、Snapdragon 617搭載のMoto G4 Plusに少し劣る程度です。
【Moto G4 plusのAnTuTuスコア】
【Moto G4 plusのGeekbenchスコア】
同じ日本メーカーFUJITSUが2016年に発売したarrows M03のCPUがSnapdragon 410なので、SH-M04のCPUは悪くはないですね。
3Dゲームでがっつり遊ぶといった使い方はSnapdragon 430では厳しいこともありますが、ブラウザや動画、TwitterやFacebookなどSNS程度であれば特にストレスなく使えるでしょう。
最大256GBのmicroSDカードに対応
SH-M04は、SH-M02やSH-M03と同じくmicroSDカードに対応しています。また、SH-M04は最大256GBまで使えます。。SH-M04のストレージ容量は16GBと少ないので、写真や動画をたくさん撮影したい人にとっては大容量のmicroSDカードが使えるのは大きなメリットですね。
おサイフケータイ(FeliCa)に対応
SH-M04は、おサイフケータイ(FeliCa)にも対応しています。モバイルSuicaやEdyなど、おサイフケータイに対応する様々なサービスをSH-M04で使うことができます。
ただし、ドコモのdカードとdカードゴールドはSIMフリースマホで使うことができないため、SH-M04でも使えない点には注意が必要です。
詳しくはこちらをご覧ください。
格安SIM MVNOで使えるおサイフケータイ(iD/Suica)と注意点まとめ
防水だけでなく防塵にも対応
SH-M02は、防水に対応していたものの防塵には対応していませんでした。ですが、SH-M03からは防水だけでなく防塵も対応しSH-M04にも防塵性能があります。
SH-M04の防塵性能を表す等級は最も高いIP6Xなので、砂ボコリなどが入る心配はありません。
なお、SH-M04の防水性能の等級はIPX5/8です。
「IPX5」は、内径6.3mmのノズルで約3mの距離から1分間あたり約12.5リットルの水を3分以上かける条件で、あらゆる方向からノズルによる流れが強めの水をかけた場合でも、電話機としての性能を保ちます。
「IPX8」は、常温で水道水、かつ揺れたり流れたりしていない、静止している水の水深1.5mの水槽に電話機本体を静かに沈め、約30分間水底に放置しても本体内部に浸水せず、電話機としての性能を保ちます。
とはいえ、SH-M04を海水やお風呂のお湯などにつける場合は上記の条件に当てはまらないため、防水性能を発揮できない可能性がある点には注意しましょう。
防水性能に関する詳細はこちらが分かりやすいです。
防水規格 IP表記 | TAKIGEN | タキゲン製造株式会社
防塵性能に関する詳細はこちら。
IP試験(電気機械器具の外郭による保護等級試験)|信頼性評価試験、故障・良品解析、環境試験|サービス一覧|OKIエンジニアリング
また、SH-M04のディスプレイは水濡れに強いIGZO & タッチパネルのため、画面に水滴がついていても操作できるのもメリットです。
キャップレス防水で充電が楽
SH-M04は、防水スマホのmicroUSB端子部分を水から守るためのキャップがない、キャップレス防水に対応しています。FUJITSUのarrows M02は防水機能はあるものの、キャップをしっかりはめておく必要がありました。
キャップがついていると、充電時や端末内のファイルをPCに移動する時など、USBケーブルを接続する時にキャップを開け閉めする手間がかかり邪魔に感じますが、SH-M04はこのようなわずらわしさがなく使えます。
バッテリーが長持ちになった
SH-M04は、バッテリーの持ちがかなり良くなっています。連続通話時間はSH-M03の方が長いものの、連続待受時間はSH-M04がSH-M03よりも1.5倍以上長くなりました。
これは、SH-M04に搭載されているIGZO液晶ディスプレイの「液晶アイドリングストップ」が、アプリやコンテンツに応じて画面の更新頻度を変えることで余計なバッテリー消費を抑えるためです。
また、バッテリー残量が少なくなった際に長エネスイッチを使うことで、画面の明るさやバックライトの点灯時間、画面の滑らかさ、CPU動作、自動同期、Wi-Fi、位置情報、ヒカリエモーションが抑制され長時間の連続使用ができるようになります。
丸みを帯びた持ちやすいデザイン
SH-M04は、フレームと一体感のあるラウンド形状です。端末の側面の形状で持ちやすさは大きく違ってきますが、SH-M04のような丸みを帯びたデザインは自然に手になじむので持ちやすいです。特に、小指を端末下部に置いて端末を支えるような持ち方をする場合は角ばっていると小指が痛くなってくるので、痛くなりにくいラウンド形状はこの持ち方をする人にはメリットですね。
SHARP AQUOS SH-M04の注意点・デメリット
次に、SH-M04の注意点やデメリットについてまとめます。指紋認証センサとワンセグ、赤外線は非搭載
SH-M04は防水防塵には対応していますが、逆に指紋認証センサやワンセグ、赤外線は搭載していません。指紋認証センサに関しては、SHARPがこれまでに発売してきたSIMフリースマホに搭載されたことはないので仕方ありませんが、ワンセグはSH-M03には搭載されているのでSH-M04にも搭載してほしかったところです。
また、赤外線はSH-M02とSH-M03には搭載されていました。使うユーザーが少なかったからかもしれませんが、これも残念ですね。
なお、現時点で防水・防塵性能と指紋認証センサの両方があるSIMフリースマホはありません。指紋認証センサは、2016年に発売された海外メーカーのSIMフリースマホならほぼ搭載されています。
ワンセグは、SH-M03かarrows M03が選択肢となります。
デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)ではない
最近のSIMフリースマホは、SIMを2枚挿して同時待ち受けできるデュアルスタンバイ(DSDS)に対応しているものが多いです。対して、SH-M04は挿せるSIMは1枚のみでDSDSには対応していません。
DSDSのスマホを検討している場合は、こちらを参考に機種選びをしてみてください。
デュアルSIMデュアルスタンバイ(同時待ち受け)SIMフリースマホまとめ【DSDS】
auやau系格安SIMはほぼ使えない【使えることが分かりました】
SH-M04は、auやau系格安SIMがVoLTEではない通常の通話で使っている3G規格「CDMA2000」には対応していません。また、
2017/1/31追記
IIJmioのau回線VoLTE回線のSIM「タイプA」で使えるとの情報をいただいたので、IIJmioに確認したところ間違いなく使えるとのことでした。
またSHARPの公式サイトにもバンドの記載がなかったため、SHARPに直接問い合わせて得られたバンドに修正しています。
SH-M04はBand18を内包する(含む)Band26(800MHz)に対応しているため、au VoLTE SIMなら通話・通信ともに利用できます。
なお、ソフトバンクについては主要なLTEバンドであるBand8(900MHz)に対応していないので、ソフトバンクやワイモバイルのSIMを挿しても広いエリアでは通信できません。
SHARP AQUOS SH-M04の価格
29,800円SHARP AQUOS SH-M04の発売日
2016年12月12日SHARP AQUOS SH-M04を格安SIMとセットで販売するMVNO
SH-M04を格安SIMとセットで販売するMVNOは以下の通りです。楽天モバイル
楽天モバイルは、2016年12月12日にSH-M04を発売しました。価格は29,800円ですが、2017年2月1日 午前9時59分までの期間限定で3,100円割引の26,700円で購入できます。
なお、楽天モバイルでSH-M04を分割で購入するには楽天カードが必要です。まだ楽天カードを持っていない場合は、現在楽天カードを申し込むと楽天市場などで使える楽天スーパーポイントが5,000ポイントプレゼントされるキャンペーンを開催しています。
また、楽天スーパーポイントは楽天モバイルの毎月の利用料金の支払いに使うことができるので、楽天モバイルを契約するなら楽天カードをセットで使いましょう。
楽天カード
楽天モバイルの料金を楽天スーパーポイントで支払う方法はこちらを参考にしてください。
楽天モバイルが料金を楽天ポイントで支払い可能に。手順と注意点まとめ。
楽天モバイルの特徴は、月額850円で5分以内の通話が回数制限なくかけ放題の「5分かけ放題オプション」がある点です。
格安SIMは通話料金が高いのがネックですが、楽天モバイルなら5分かけ放題オプションを活用することで通話料金を抑えることができます。
なお、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応のスマホなら片方にドコモのかけ放題SIMを挿してもう片方に格安SIMのデータ通信専用SIMを挿すことで安い月額料金でかけ放題と大容量の通信ができますが、SH-M04はDSDS非対応のため楽天モバイルの5分かけ放題オプションを有効に活用しましょう。
公式サイト
楽天モバイル
レビュー
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IIJmio
IIJmioは、2016年12月21日にSH-M04を発売しました。価格は32,800円です。楽天モバイルに比べると割高ですね。また、分割で購入すると合計で33,120円となり、一括購入よりも支払い額が大きくなる点にも注意が必要です。
IIJmioの特徴は、最大10回線で高速通信容量をシェアできたり、家族間の通話が30分以内なら回数に制限なくかけ放題のオプションがあるなど家族で使うとメリットが多い点です。
また、IIJmioの通信速度は格安SIMの中で特に速いわけではありませんが、同じくSH-M04を扱う楽天モバイルに比べると快適に通信できます。
公式サイト
IIJmio(みおふぉん)
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BIGLOBE SIM
BIGLOBE SIMは、2016年12月14日にSH-M04を発売しました。価格は33,120円(1,380円×24回の分割払い)です。BIGLOBE SIMでは端末を一括で購入することはできません。
BIGLOBE SIMの特徴は、データ通信SIMの6GBプランが業界最安値でコストパフォーマンスが高い点です。
また、BIGLOBE SIMはかけ放題オプションも充実していて、月額650円で60分かけ放題の「通話パック60」か3分以内の通話が回数制限なくかけ放題の「3分かけ放題」から選ぶことができるのもメリットです。
公式サイト
BIGLOBEモバイル
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SHARP AQUOS SH-M04まとめ
SH-M04は、SH-M03に比べるとスペックは劣るもののSH-M02よりはスペックアップしており、また価格も29,800円と抑えられているためコストパフォーマンスは悪くありません。SH-M04にはワンセグがありませんが、ワンセグが必要な場合はarrows M03がSH-M04よりも若干劣るスペックながら価格は32,800円~35,800円あたりで購入できます。
また、楽天モバイルではキャンペーン中で39,600円となっています。
スペック重視ならSH-M04を、ワンセグが必要ならarrows M03を検討するといいでしょう。
arrows M03/RM03購入レビューとスペック、MVNO(格安SIM)セットまとめ
SH-M04のスペックレビューと価格、MVNO(格安SIM)セットまとめは以上です。